日輪を宿す暁   作:狼ルプス

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色々と内容を考えた末、一夏と縁壱の闘いはここでやることに決まりました


終ノ型

幻想的な世界の中で、二人の剣士が熾烈を極めていた。

 

「日の呼吸黒式・炎陽紅焔」

 

「日の呼吸 肆ノ型・灼骨炎陽!」

 

 

二人のいる幻想的な世界は夜空が広がり、時すらわからないくらい二人は打ち合っていた。

 

片方は幻視ではなく、誰が見ても見える焔の闘気に覆われている剣士と、額と首元には陽炎の痣がある。

 

苛烈な攻防を繰り広げている。

 

「日の呼吸 参ノ型・烈日紅鏡」

 

「日の呼吸・炎舞」

 

日を纏わせた剣がぶつかり、火花が散る。姿が見えなくなると一瞬にして離れた場所に現れた、消えるの繰り返しで、もはや次元の違う戦いが繰り広げられていた。その様は視認するのが難しいほどである。

 

 

ーー日の呼吸黒式 伍ノ型・極赤夕焼

 

一夏日は陽華突を上回る超高速の突きを放つ。

 

 

「日の呼吸・灼骨陽炎」

 

縁壱は一夏の突きを日の渦で防御を取る。

 

 

 

本来極赤夕焼は黒式参ノ型・白日波濤を衝撃波として飛ばすのではなく、敢えて日輪刀に留めた状態で超高速の突きを放ち、刺した状態で焔を開放するという技だが、縁壱には通用しなかった。

 

この突き技の参考は、しのぶの蟲の呼吸『蜂牙ノ舞 真靡き』を元にした技だ。

ただ日輪刀に対する負荷が大き過ぎる故、あまり多く多発できず、刀身が砕けてしまう可能性もあるのだ。使用者より刀に負荷のかかる技だ。

 

 

「日の呼吸改・炎舞鳳凰」

 

「日の呼吸 炎舞鳳凰」

 

 

二人が放った鳳凰は刀身がぶつかると、互いを吹き飛ぶほどの衝撃波が発生する。

二人は吹き飛ばされながらもバランスを整え、衝撃を軽減し踏みとどまることに成功し、そして一夏はすぐさま攻撃を仕掛ける

 

 

「日の呼吸 壱ノ型・円舞」

 

──日の呼吸 ・円舞

 

一夏は上段から放たれる円舞を、縁壱は下から円舞を放つことにより斬撃を受け止める。

 

一夏が速して繰り出した円舞は簡単に受け止められ、刀の鍔競り合いとなる。

 

──日の呼吸黒式 白日波濤

 

縁壱はそのまま刀を弾き、右手に持っている日輪刀をその勢いで下から上へ刀を振るう。

 

──日の呼吸 拾壱ノ型・幻日虹

 

一夏は技で縁壱の攻撃を回避し、技を連続で繰り出す

 

 

「日の呼吸 拾ノ型・火車」

 

 

日暈の龍・頭舞い

 

飛輪陽炎

 

輝輝恩光

 

炎舞

 

 

二人は言葉は発さず、ただただ、刀の合わさる金属音を響かせていた

 

 

──日の呼吸改・陽華突・虚空

 

──日の呼吸・陽華突・虚空

 

 

二人は大砲並みの突きを放ち威力は互角、その間に縁壱は一夏に迫る

 

 

──日の呼吸・陽華突・龍王

 

神速の九連撃を放つ。

 

 

「日の呼吸黒式 弐ノ型・炎陽紅焔」

 

 

一夏は高速の炎の斬撃を放ち、凌く

 

ガキーン!と金属音が鳴り響く中、一瞬姿を消し、再び現すと同時に鍔迫り合いとなる。赫の刀身からは摩擦が起き、火花が弾ける

 

「はぁぁぁぁぁッ!!!」

 

「ふっ…!」

 

 

一夏は、縁壱の剣の重みを悟る。一夏も負けじと左に持っている刀を逆手に持ち変えた。

 

「日の呼吸 参ノ型・烈日紅鏡」

 

「日の呼吸・輝輝恩光」

 

「日の呼吸 拾ノ型・火車」

 

「日の呼吸・幻日虹」

 

縁壱は、迸る日の斬撃を、同じ日の斬撃で受け流す。一夏は技を立て続けに繰り出すも縁壱は残像と化し、攻撃を躱した。

 

──日の呼吸 㭭ノ型・飛輪陽炎

 

──日の呼吸・炎舞

 

──日の呼吸 拾弐ノ型・炎舞

 

 

縁壱が繰り出した炎舞を一夏も同じ技で相殺する。二人は距離を取り、体制を立て直すと、ほぼ同時に相手を錯乱するように左右に動き、刀を振るう。

 

──日の呼吸 参ノ型・烈日紅鏡

 

 

──日の呼吸・烈日紅鏡

 

 縁壱も同じ技で相殺した。互いに受け止めた刀の甲高い音が響く。刀を弾き、縁壱は刀を構える。

 

──日の呼吸・飛輪陽炎

 

揺らぎを加えた斬撃を放ち一夏は髪の毛スレスレでなんとか躱す。この技で少しだけ一夏の髪の毛が切れた

 

 

「(っ!ギリギリか……)」

 

 

ーー日の呼吸 漆ノ型・斜陽転身

 

躱しながら宙で身体の天地を入れ替えながら二刀を水平に刀を振るう

 

 

──日の呼吸・幻日虹

 

縁壱これを高速の捻りと回転により生まれる残像と化し回避した。

 

縁壱は距離を取り刀を構え直した途端羽織の袖に切り口が入った

 

「(!……羽織が)」

 

流石の縁壱もまさか羽織を切っていたとは思っていなかったのか、少しだけ目を見開き驚く。そして斬撃が止んだ瞬間、

 

──日の呼吸改・円舞一閃

 

 

一夏は鞘に納刀していたもう一振りの刀を逆手で握り、腰に刀を回して加速した。縁壱の刀を落とす為に右腕を狙い、一閃を放つが、縁壱は飛び上がって何とか躱し刀を振るう。一夏はそれに刀を打ち当て相殺させた。

 

縁壱は着地し、持ち前のバネのような体を駆使し、そのまま上るように剣技を繰り出す。

 

──日の呼吸・円舞

 

縁壱が斬り上げで放つ日の斬撃を、一夏は後方に移動して紙一重で躱す。それからも、お互いが譲らない攻防を延々と繰り広げていた。

 

 

 

「(あれから、どのくらい時間が経った……)」

 

「………」

 

二人は時間を忘れるほど剣を撃ち合っていた。

 

ここまで二人は数日は経っていると感じていた。

 

 

「日の呼吸改・円舞回天!」

 

「日の呼吸・斜陽転身」

 

一夏の円舞回天を縁壱は躱しながら宙で身体の天地を入れ替えた。それと同時に、水平に刀を振るい、相手の攻撃を躱しながらの鋭い一薙ぎを放ったが、一夏はそれを防ぐ。

 

──日の呼吸 弐ノ型・碧羅の天

 

一夏は防ぐのと同時に、そのまま腰を回す要領で空に二つの円を描く。縁壱がその威力に一旦距離を取った時、一夏は追撃を行う。

 

 

──日の呼吸 伍ノ型・陽華突

 

一夏は一振りの刀で縁壱に突きを放つが、縁壱は二振りの刀身で正面から受け止めた。そして縁壱は一夏の突きにより後方へ押し出されるも、何ともなかったように一夏を見据える。

 

そして二人の額には汗が流れ出ていた

 

 

「はぁ……はぁ……はぁ、はぁ、ゴホッ、ゴホッ!」

 

一夏は息を立てて咳き込んでいた。今まで無我夢中で…時間すら忘れるほど縁壱と打ち合っていた。そして焔の闘気は薄れ始めていた

 

 

「ふぅ、ふぅー」

 

縁壱も息を立てていた。縁壱自身も疲れを見せる息を立てたのは記憶の中ではなかったはずだった。証拠に首元の痣も薄くなっていた

 

 

「(……あの様子だと、見えているようだな…日の呼吸の境地が)」

 

 

 

縁壱から見る一夏は集中力が異常に研ぎ澄まされていた。一夏から発される焔の闘気も更に練り上げられいた

 

 

「(今なら見える気がする…拾参ノ、その先が……)」

 

 

 

一夏は目を瞑る。そして二人は二振りの日輪刀を構え、同時に動き出し、双方の赫刀が振るわれる。

 

 

ーー円舞

 

ーー碧羅の天

 

ーー烈日紅鏡

 

ーー灼骨炎陽

 

ーー陽華突

 

ーー日暈の龍・頭舞い

 

 

「(もう一人の俺自身……か、今更ながら…変な感じだ)」

 

 

一夏は日の呼吸を壱ノ型から繋げながら、改めて自分が剣を交えている一夏の姿をした縁壱を見据える

 

 

 

 

 

ーー斜陽転身

 

ーー飛輪陽炎

 

ーー輝輝恩光

 

ーー 火車

 

ーー幻日虹

 

ーー炎舞

 

 

 

 

 

「(本来拾参ノ型は…円舞から炎舞、二つの『えんぶ』で円環する十二の型全てを連続で行うこで完成する型)」

 

 

一夏はここまで日の呼吸の極めてきたが、それで満足するような事はなかった。

 

それで一夏は思った、始まりがあるなら、終わり、「締めを括る型もあってもいいのかと…」それが始まりだった

 

日の呼吸の新たな型を編み出すのは他の呼吸よりも難易度もはるかに高い。

黒式の場合はどれも一撃必殺技級の型で、日の呼吸から派生し、戦いの幅を増やしたりすぎない

 

 

「(……一は全、全は一……)」

 

━━拾参ノ型・円環

 

そして一夏と縁壱は、日の呼吸の十二の型が円環を成し、太陽を夜の世界に顕現させる

 

 

自身の意識をさらに奥深く集中する。

 

 

「(縁壱さんは、誰もが同じ領域に踏み入れる。そう言っていた。確かに辿り着く場所は同じで、繋がっているかもしれない……けど、形は違う。 俺は……俺なりの形で…その高みを目指す)」

 

 

 

そして一夏は円環から違う構えを取り、縁壱はそのまま日の呼吸を継続し、刀身を一夏に目掛け振るう

 

 

 

「(……無明を斬り裂く閃火の日)」

 

 

 

 

そして……長い剣戟も…終わりを告げる

 

 

 

 

 

 

 

「日の呼吸 “終”ノ型━━」

 

 

 

閃火を纏った二振りの日輪刀で神速の連撃を浴びせ

 

 

 

 

 

 

 

 

「暁!」

 

 

 

二振りの日輪刀を納刀し、無明を切り裂き夜空を暁に染めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ふふ、見事だ」

 

その途端縁壱の持っていた二振りの刀の刀身が砕け、縁壱は膝をつき、一夏から放たれた閃火の斬撃に笑みを浮かべる。すると縁壱の姿は一夏の姿から元の姿へ戻る

 

 

「…………」

 

 

そして一夏も焔の闘気を消失させ、縁壱に振り向くと、彼も一夏に歩み寄る

 

 

「お前自身の剣と力……しかと見届けた。暁…だったか?この夜空の広がる空間が…夜明けが訪れたような技だった」

 

「ありがとう、縁壱さん。あなたの日の呼吸全てと、俺自身の力が…今ようやく己が血肉となった気がする」

 

 

「そうか…本気で相手をした甲斐があると言うものだ」

 

縁壱は言葉を一夏にかけながら頭を優しく撫でた。すると縁壱の体は足下から粒子状になり消え始めた

 

 

 

「…………嗚呼、そうか」

 

「よ、縁壱さん、体が!?」

 

「…どうやら、私は消えるみたいだ。初めて会った時にも言ったが、いずれにせよ、私は消える存在。いつかは一夏と同化し、私と言う存在は消えるだろう…と」

 

「あ……」

 

一夏は初めて会った時のことを思い出しながらがら縁壱の言葉を聞く

 

 

「一夏」

 

「…なんですか?」

 

「兄上を討ってくれ。兄上を……鬼と人との、戦いを…終わらせて欲しい。兄上は、俺にとって…暗闇から光を照らしくれた太陽のような存在だった……」

 

「…わかりました」

 

すると縁壱の姿はどんどん薄れていく。

 

 

「俺の力と、記憶の全てを託す。鬼舞辻無惨を倒してくれ。今のお前と、仲間にしか…できないことだ」

 

「ああ、必ず…鬼と人との戦いを終わらせると、約束する」

 

 

「約束……か」

 

 

 

━━縁壱さん!後に繋ぎます。貴方に守られた命で…俺たちが!貴方は価値のない人なんかじゃない!!何も為せなかったなんて思わないで下さい!!そんなこと絶対誰にも言わせない!この耳飾りも日の呼吸も後世に伝える、約束します!!

 

 

 

 

一夏の言葉に縁壱は炭吉の言葉を思い出す。

 

 

「ありがとう、一夏」

 

 

縁壱の姿はどんどん薄くなっていくが、縁壱は一夏の心臓あたりに手を添える

 

 

「最後に、珠世に伝えてはくれぬか?俺の約束を…数百年も守ったこと……ありがとう、と」

 

 

 

そして縁壱は消え、その光の粒子は一夏に吸い込まれるように消えていった

 

 

 

 

「ああ、しっかり伝えるよ…縁壱さん」

 

 

 

一夏は瞑っていた目を開けると、左眼は金色の瞳に変化していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……これが神気合一を編み出した経緯です」

 

「そうか、お前の(瞳の)変化もそれで…」

 

一夏は自身の変化について義勇に話し、ようやく終えた

 

「縁壱さんの記憶も混じってしまっていますけど、俺は俺です。みなさんが知っている織斑一夏には、変わりはありませんから…」

 

 

「そうか……」

 

義勇は納得するようにこれ以上は追求はしてこなかった

 

「さて、話はこれまでにして、そろそろ日が暮れます。話を聞いてくれたお礼に、夕食でも食べにいきませんか?俺の奢りで…」

 

「いいのか?」

 

「はい」

 

 

「(鮭大根が)美味しい店を知っている。そこに行こう」

 

「わかりました。いきましょうか、それにしても本当に好きですね、鮭大根…」

 

「俺の好物だ」

 

義勇はムフフと言わんばかりに笑みを浮かべ、新しい表情を見た一夏は

 

 

「(冨岡さん、本当に変わりましたね)」

 

 

 

 

義勇の変化にうれしく思いつつ、一夏は鎹鴉のブイに夕食は済ませて帰るとアオイに伝えるように頼んだのち、義勇が勧た店で食事を取り、義勇と同じ鮭大根を頼み食事をすませるのだった

 




今回ガイア・ティアマートさんの黒式 伍ノ型・極赤夕焼と

投票数の多かった白銀刀さんの日の呼吸 終ノ型・暁を出しました。

アイディアありがとうございました!

産屋敷夫妻とにちかとひなき、珠世を含め生存させるかさせないか

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