LEGION ZEROのネタ短編集 作:LEGION ONE
今回はコナンと王蛇のクロスです!
鏡の騎士は大蛇を操る
この町……米花町は変わっている。何処が変わっているって?
言ってしまえば犯罪都市だ。殺人、誘拐、爆破……等の犯罪が日々起きており、その犯罪率は全国トップだろ?と言ってしまう程であり警察官はもはや不眠不休で動いているだろと思うぐらい活動している。一種のブラック企業だな……あれは……
「『工藤新一、またもや事件解決!!』ね……アホらし」
自宅のソファーで寝っ転がりながら新聞を見ていたそう呟く。新聞の内容は探偵である男子高校生の工藤新一が殺人事件を解決し、記者達に今回の事件にかたるドヤ顔の写真が載っていた。
正直言って阿呆らしい……普通探偵ってのは猫探しや浮気調査という感じの依頼をこなす筈だろ?なのになんでこんなに目立った行動をしているんだ?しかも、高校生が授業ほっぽり出して何やっているんだか……
「あ〜イライラするなァ」
新聞を破り捨てた俺はイライラする気持ちを一度落ち着かせようと一眠りしようとした瞬間、鏡に紫色の大蛇が現れ俺に向かって吠えはじめた。
『シャァァァァァッ!』
「……はいはい、飯の時間だな」
この町は犯罪多くイライラすることが多くて嫌いだが、一つだけこの町が好きなところがある。え?穴馬の喫茶店とか?ちげぇよ……この町は……
「餌が多くて助かるんだよ……」
「クソ!クソ!こんなところで!」
深夜の0時……誰もが寝静まっている時間、一人の男が死にものぐるいである存在から逃げていた。その男は会社で恨みを持つ城址を殺害した殺人犯だが、高校生探偵の推理により罪が暴かれた事により男は警察に捕まらないと必死に逃げているらしい。
「ハァ……ハァ……ここまで逃げれば……」
ある程度走り警察を撒いた男は路地裏に隠れ、息を整えるとこれからどうするか悩み始めた。しかし、謎の足音がこちらに近づいてくることに気づき、悩みを一瞬で止めてしまった。
「だ、誰だ……」
警戒する男に近づくそれは月明かり照らされその姿を顕にした。その姿はコブラのような鎧をした紫の仮面の騎士であり、騎士はまるでリラックスするかのように首を回し左腕をブルっと動かし男にゆっくりと近づく。
「アァ……」
「ヒィ!な、なんだよお前!?」
仮面の騎士がいきなり現れた驚きとその騎士から放たられる殺気に男は恐怖を抱き、後退してしまう。しかし、騎士はそんなことに構うことなく男の胸ぐらを掴むと何度も拳を顔面に叩きつけた。
「グフッ!?いきなり何するんだよ!」
「うっせぇな…」
いきなり殴られたことに叫ぶ男に騎士は苛立ちながら、今度は膝蹴りを腹部に何度も叩き込み、そのまま蹴り飛ばし男を地面に叩きつけた。
「ガッ!?」
「フン……」
「ま、待ってくれ!」
首を回した騎士は地面に倒れ伏せている男の髪を掴み、無理やり立たせ再び攻撃を繰り出そうとした時、男の言葉により一旦攻撃の手を止めた。
「こ、殺さないでくれ!アンタの言うことならなんだって聞く!殺しだって!なんだってする!だから殺さないでくれ!」
「何でもか?」
「あぁ!アンタが望むことはなんだってする!だから!」
男の命乞いを聞いた騎士は考える素振りをすると小さく頷き、男の方を向いた。男は助かる、死なずに済むと考えがよぎったが……現実は甘くはなかった。
「そっかなら……アイツの餌にでもなれ」
「え……」
仮面の騎士はそのままカーブミラーがある方に男を投げ飛ばし、壁に激突させた。壁に激突した男は痛みに苦しんでいると、カーブミラーから紫色のコブラが現れ男を鏡に引きずり込んだ。
『シャァァァ…』
「あ…あ…嫌だ…嫌だァァァァァァ!助けて!助けてください!上司を殺したのは謝るから!警察に出頭しますから!だから助けてくださいィィィ!死にたくない!死にたくないぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!!」
男の必死な命乞いは虚しく響き、紫のコブラによって鏡によって引きずり込まれてしまった。そして、何処からともなく男の苦痛の叫びとぐちゃぐちゃボギボキと肉と骨の噛み砕かれる音が夜の町に響き渡った。
「うるせぇな……静かに喰われろよな」
そう言い残すと騎士は鏡の中に入っていき何処かに消えて行った。
殺人犯である男は警察によって指名手配をされたが永遠に見つかることは無かった……何故ならその殺人犯はもうこの世に居ないのだから。
この米花町にはある噂がある……それは『大蛇を操る鏡の騎士』が存在すると……その騎士は罪を犯した犯罪者や一般人を次々に捕まえては鏡から現れる大蛇に喰わせているといううわさらしい……
しかし、そんな根も葉もない噂を信じるものは少ないが、噂を信じる人は皆口を揃えてこう言う……