スーパーロボット大戦UXー不規則者達の未来ー   作:カイト・レイン

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皆さん、お久しぶりです!

それではどうぞ!


第2話 タキシードはテキサスに舞う

 

 

ー宗馬 悠人だ。

俺達はノスフェルにテンカワ アキトと彼の機体…ブラックサレナを迎え入れた。

 

アキト「着艦許可に感謝する」

 

暁美「話を聞くためです。…それにしても…」

 

彼が蜥蜴戦争を戦い抜いた…テンカワ・アキト…。

だが、彼は…。

 

鈴「あなたは…奥さんであるミスマル・ユリカさんと共に新婚旅行先で事故に遭ったと聞きましたが…」

 

アキト「…それは違う。奴等は俺達を事故死に見せかけ、拉致したんだ」

 

菜緒「奴等?」

 

アキト「…」

 

美佳子「えっ⁉︎そこで黙っちゃうの⁉︎」

 

アキト「俺の事情はお前達には関係のない事だ」

 

玲流花「ちょっと!何よ、その言い方!」

 

暁美「落ち着きなさい、玲流花。彼には彼なりの戦いがあるのよ」

 

秀馬「それで、依頼って何かな?」

 

アキト「地球のユニオン領にあるテキサス…そこには危険人物を捕らえている牢獄がある。…そこに囚われている人物を助け出したい」

 

沙苗「その人のお名前は?」

 

アキト「…流 竜馬だ」

 

流 竜馬だと…⁉︎

 

鈴「流 竜馬って…!」

 

悠人「インベーダーと戦ったゲッターチームのリーダーじゃねえか!」

 

暁美「でも、彼は早乙女博士殺害の容疑で逮捕されたはずです。…その彼を助け出したいと?」

 

アキト「早乙女博士は生きている」

 

里奈「え…⁉︎」

 

菜緒「どうしてそんな事が…⁉︎」

 

アキト「竜馬を連れ出してほしいと俺に頼み込んで来たのが、早乙女博士だからだ」

 

悠人「待てよ。アンタは直接、早乙女博士と会ったのか?」

 

アキト「通信が送られてきた。…それっきりは音信不通だがな」

 

…つまり、流 竜馬を捕らえた理由は聞けないワケか。

 

美佳子「でも、それならどうして、ゲッターチームのリーダーさんを捕まえようとしたのかな?」

 

アキト「真相は俺もわからない。…だが、早乙女博士の事だ。何かあるに違いない」

 

暁美「つまり、私達はあなたと協力して、流 竜馬を監獄から連れ出したらいいと言うワケですね?」

 

アキト「勿論、断ってもらっても構わない。…例の監獄は連邦軍の管轄にある。…間違いなく、連邦軍に目をつけられる事にはなるからな」

 

沙苗「もし、断った場合はどうするのですか?」

 

アキト「その時は俺一人でやるまでだ」

 

…コイツ、そこまでの覚悟を…。

 

秀馬「どうするんですか?暁美さん」

 

…姐さんは悩んでるな…。

 

悠人「…俺は手伝ってもいいと思うぜ?」

 

玲緒奈「悠人さん…⁉︎」

 

沙苗「待ってください、悠人君!此処で連邦軍に目をつけられれば、今後の動きに支障が出ます!」

 

悠人「遅かれ早かれ、俺達はもう世間的にテロリストって言う見方で目をつけられてんだ。今更、何しても変わらねえよ。…それに…」

 

俺は姐さんの目を見る。

姐さんも何かを悟ったのか、真っ直ぐ見つめてくる。

 

悠人「ゲッターチームのリーダーでも困っているだろ?…困っている奴等の願いを叶えてやるのも…俺達、イレギュラーズの役目だろう?いくら、泥を被ろうともな」

 

そんな俺を見て、姐さんはクスリ、と笑みを浮かべた。

 

暁美「悠人も言う様になったわね。…危険なのは百も承知だわ!それでも、決めた事を成し遂げる…それが私達、イレギュラーズよ!」

 

秀馬「それに、無罪の罪で囚われているのは辛い事ですからね」

 

鈴「私も賛成です!」

 

美佳子「うんうん!」

 

他のみんなも賛成と口にした。

 

アキト「感謝する」

 

悠人「そのかわり…アンタにも協力してもらうからな?アンタだけ逃げるのは無しだ」

 

アキト「当たり前だ」

 

流石は蜥蜴戦争を戦い抜いただけの事はあるな。

…覚悟が違う。

 

暁美「短い間ですが、よろしくお願いします。テンカワさん」

 

アキト「アキトでいい。こちらもよろしく頼む」

 

兎に角、作戦を立てないとな。

 

里奈「…!暁美さん、大変です!地球各地の電波がジャックされています!」

 

暁美「誰に?」

 

里奈「ニューヨークに降り立った…地球外生命体です!」

 

何…⁉︎

 

里奈が操作すると、モニターが映し出された。

 

ゴゴール『この惑星に生きる全ての生命体に告ぐ…この惑星に生きる全ての生命体に告ぐ…この惑星に生きる全ての生命体に告ぐ…。我らはスクラッグ、宇宙の支配者である…。繰り返す、我等はスクラッグ。宇宙の支配者である!』

 

菜緒「コイツ等が…」

 

里奈「スクラッグ…」

 

ゴゴール『今此処に宣言する、この星は現在より我々のものであると!この決定は覆らない。抵抗するものは容赦なく排除する。繰り返す、我等はスクラッグ。この宇宙の支配者である!』

 

スクラッグ…。

 

玲流花「此処までわかりやすい宇宙からの侵略者が来るなんてね…」

 

アキト「だが、この状況…あまり、喜ばしい事じゃないな」

 

玲緒奈「どうして、です?」

 

秀馬「宇宙からの来訪者は必ずしもスクラッグの様な侵略者ではないからだよ。…何かのアクシデントで地球に落ちてくる場合もある。だが、今回の出来事で地球外生命体=侵略者という捉え方になってしまう」

 

それは…地球外生命体との対話への道をこちらから断念する事になるって事か…。

 

悠人「まあ、地球にもフェストゥムやインベーダー、ゼラパイア、怪獣などがいるからな」

 

玲緒奈「沢山いるんですね…」

 

アキト「玲緒奈ちゃんは知らなかったのかい?」

 

玲緒奈「わ、私は…」

 

悠人「玲緒奈は過去の記憶がないんだ。覚えているのは一年前…俺達と出会った頃からの記憶からだ」

 

アキト「…すまない」

 

玲緒奈「いえ、大丈夫、です!今は皆さんといられる事が幸せ、ですから!」

 

暁美「玲緒奈…」

 

美佳子「私達も玲緒奈ちゃんと一緒にいられて幸せだよ!」

 

悠人「俺達はお前の味方だ。例え、お前がどの様な過去を持っていたとしてもな」

 

玲緒奈「悠人さん…ありがとうございます…!」

 

アキト「(イレギュラーズ…。確かに外部から見れば、彼等はテロリストだ…。だが、人々は知らない…彼等の本当の姿と優しさを…。今の人々には、それが必要なのかも知れないな…)」

 

俺達はテキサスへ向かった…。

 

 

 

 

 

 

 

ー剣 鉄也だ。

俺はテキサスへ偵察に来ていた。

 

偵察と言っても今の俺はフリーライセンスを持つパイロットで軍には所属していない。

 

偵察を終えた俺はジュンに連絡を取っていた。

 

ジュン『そっちの様子はどう?鉄也』

 

鉄也「インベーダーが多発すると聞いて、テキサスに来てみたが…特に大きな動きはないな」

 

ジュン『無理はしないでね、鉄也。…あなたが危険になれば、私は…』

 

鉄也「俺は大丈夫だ。ジュンの方こそ、無理はしないでくれよ?」

 

ジュン『わかってるわ。生まれてくるこの子の為にも…ね』

 

鉄也「すぐに戻る。待っていてくれ、ジュン」

 

ジュン『ええ、またね』

 

通話を切り、俺は一息吐いた。

 

鉄也「ふう…。今日は近くの村の宿にでも泊まるか」

 

ヴァン「あの…すみません。エヴァーグリーンはこの先ですか?」

 

鉄也「ん?ああ、そうだが…」

 

ヴァン「…ありがとうございます」

 

黒いタキシードの様な服を着た男はトボトボと歩き去った…。

何故か、去り行く彼の後ろ姿を俺は眺めてしまっていた…。

 

 

 

 

ーウェンディ・ギャレットよ。

私は今、ワイルドバンチの人達に兄さんから貰った銃を向けていた。

 

ウェンディ「…」

 

男「威勢がいいな、お嬢ちゃん」

 

ウェンディ「怖くない…。この銃はミハエル兄さんが置いていってくれたものだから…」

 

男2「で?何かい?俺達を力ずくで街から追い出そうってワケかい?」

 

ウェンディ「その通りよ!このエヴァーグリーンをこれ以上、あなた達の好きにはさせないから!」

 

男「ヒュ〜!こんな女の子が一人でやってくるとは俺達、ワイルドバンチも舐められたもんだぜ」

 

ウェンディ「黙りなさい!」

 

男2「黙るのはそっちだ!」

 

ワイルドバンチの人が銃を発砲して、私の手に持っていた銃にあたり、弾かれた。

 

ウェンディ「あっ!」

 

男2「ラッキーだったな、お嬢ちゃん。当たったのは銃か」

 

男「だが、次はそのぺったんこの胸に当てるぜ」

 

ヴァン「…あの…何か食い物をもらえませんか?」

 

え…だ、誰…⁉︎

 

男2「な、何なんだよ、お前は⁉︎」

 

ヴァン「ええと…今は無職のヴァンです」

 

男「名前を聞いてるんじゃねえよ!」

 

ヴァン「ああ、撃たないでください!」

 

男2「死にたくなけりゃ、金目のもの置いて、とっとと行っちまえ!そのタキシードもな!」

 

ヴァン「いや…これはちょっと…」

 

男「だったら、女もお前も撃ち殺してやるぜ!」

 

ヴァン「…!」

 

嘘…さっきまで銃に怯えていた人が蛮刀でワイルドバンチの人達に攻撃した…?

 

ヴァン「…」

 

男「ぐ…う…」

 

男2「こいつ…何…なんだ…」

 

ワイルドバンチの人達を…倒しちゃった…。

 

ヴァン「すいません…つい…」

 

ウェンディ「あ、ありがとう…。助けてくれて…」

 

ヴァン「別に…助けたわけじゃない…」

 

ウェンディ「私、ウェンディ」

 

ヴァン「ヴァンだ…。何か…食べるものを…」

 

ヴァンという人はお腹を鳴らして、バタリ、と倒れてしまった…。

 

ウェンディ「気絶…しちゃった…」

 

私は気絶したヴァンをレストランに運んだ…。

 

 

 

 

 

ー無職のヴァンだ。

 

俺の前に料理が並べられていた。

 

ヴァン「…。うまーーーーい!」

 

ウェンディ「ステーキにコショウ山盛り、ドレッシング、マヨネーズ、ウスターソース…。それって美味しいの?」

 

ヴァン「こうでないと食った気がしない」

 

ウェンディ「余程、お腹が減っていたのね…」

 

ヴァン「お前…コックさんか?」

 

ウェンディ「ううん…この店をやっていたシェイフーさんはもう逃げ出したわ…。シェイフーさんだけじゃない。ワイルドバンチが街を襲ってから沢山の人が街を出た…」

 

ヴァン「ワイルドバンチ?」

 

ウェンディ「このエヴァーグリーンを狙っている奴等よ。さっき、あなたがやっつけた奴もその仲間よ」

 

ヴァン「困っているなら、軍に頼めばいい」

 

ウェンディ「何度も頼んだわよ…。でも、今はあの異星人の対応で出向いてくれないの」

 

ヴァン「異星人…?あぁ、あの虫みたいな奴等の事か。それはそうと…ミルクをくれ」

 

ウェンディ「…お酒もあるけど…」

 

ヴァン「ミルクだ」

 

ウェンディ「今はないわ」

 

ヴァン「じゃあ、水でいい」

 

ウェンディ「あなた、無職なんでしょ?」

 

ヴァン「今はな」

 

ウェンディ「もし、仕事を探しているのなら町長さんに紹介してあげようか?用心棒を探しているって、言っていたから…」

 

ヴァン「断る」

 

水を飲み干した俺は席を立つと彼女が声を上げた。

 

ウェンディ「待って!もうすぐワイルドバンチが街へ攻撃を仕掛けてくる!アイツ等と交渉に行ったミハエル兄さんも帰ってこないし…」

 

ヴァン「…ごっそさん」

 

ウェンディ「町長さんは幾らでもお金を出すって言ってたわ!」

 

ヴァン「それならソイツに言っとけ。自分でやれ…ってな。その方が安上がりだ」

 

ウェンディ「…」

 

ヴァン「じゃあな」

 

俺はレストランを出た。

…いつのまにか夜になっていたのか。

 

ウェンディ「ねえ、待ってよ!」

 

…追いかけてきたのか。

 

ヴァン「…何だ?」

 

ウェンディ「あんなに強いのにどうして助けてくれないの⁉︎ズルイわ!」

 

ヴァン「ズルくない。いいか?俺は誰の為に何をするか、自分で決めている。お前達には今の俺が守るべき理由がない」

 

ウェンディ「そんなの酷い!」

 

ヴァン「酷くはない。お前も考えてみろ。自分に何が出来るのか」

 

ウェンディ「出来るもん…。私…私…あなたの…お嫁さんになってあげる!」

 

ヴァン「うえぇぇぇっ⁉︎何だ、それは⁉︎」

 

ウェンディ「だから、結婚してあげるって!」

 

女が俺に飛びついてきた。

 

ヴァン「結婚って…そう言う事じゃなくて…」

 

ウェンディ「お嫁さんを見捨てて行く気なの⁉︎」

 

ヴァン「ぬう…!お嫁さんがどういうもんか知ってんのか?」

 

ウェンディ「知ってるわ…。半分ぐらい…」

 

ヴァン「半分じゃダメだろ…」

 

ウェンディ「残りは勉強する!」

 

ヴァン「誰が教えるんだ!」

 

ウェンディ「…」

 

ヴァン「俺は童貞だ!」

 

ウェンディ「私だって…」

 

ヴァン「言うな!はしたない!」

 

ウェンディ「…」

 

ヴァン「あのなぁ…そういうもんじゃないんだ。お嫁さんってのは…幸せで、幸せで、幸せの絶頂の時になるもんなんだ」

 

突如放たれた銃弾を受けてしまい、俺はその場に倒れてしまう。

 

ヴァン「ぐっ…!」

 

ウェンディ「ヴァン!」

 

 

 

 

ーウェンディ・ギャレットよ。

 

倒れたヴァンに駆け寄ると1人の男の人が歩いてきた。

 

ラッキー「コイツが噂に聞く『食い逃げのヴァン』か…。いや…『地獄の泣き虫ヴァンだったかな』」

 

ウェンディ「卑怯よ!いきなり撃つなんて!」

 

ラッキー「だが、正面から撃った。俺はいつも人を正面からしか撃たない。それが俺の掟だ。人を背中から撃つ奴にラッキーは訪れない。さあ、お嬢ちゃん…。案内してもらおうか、この街の町長さんの所に。そして、とっとと街の全財産を差し出してもらう」

 

ウェンディ「ワイルドバンチ…!兄さんを返して!」

 

ラッキー「知るかよ!思い知れ、ラッキーこそが人生だと!」

 

…なんの音…?

 

ラッキー「何だ、この音は⁉︎」

 

ヴァン「俺だ」

 

ヴァンが起き上がった!

 

ラッキー「お前は…!確かに弾が心臓に当たったはずなのに!」

 

ヴァン「俺は決めた。その女のために!お前等のラッキーを一つ残らずぶった斬る!」

 

ウェンディ「ヴァン!」

 

ヴァン「下がってろ」

 

ウェンディ「うん!でも、気をつけてね!」

 

ラッキー「その女が死ねば、お前は戦う理由を失うってわけか!まだラッキーは俺にある!」

 

逃げる私に向けて撃たれた銃弾をヴァンが蛮刀で防いでくれた。

 

ヴァン「後ろから撃ったな…。お前の掟は嘘だったのか!」

 

ラッキー「ば、馬鹿な!銃弾を剣で…⁉︎」

 

ヴァン「お前のラッキーは終わった」

 

ラッキー「こ、こうなりゃ力ずくでやってやる!」

 

 

 

 

 

第2話 タキシードはテキサスに舞う

 

 

 

 

 

ーヴァンだ。

 

ラッキーって男がヨロイに乗ったか…。

それに取り巻きに沢山のヨロイどもが…?

 

ウェンディ「き、来た…!」

 

ヴァン「アイツ、ヨロイ乗りだったのか」

 

ラッキー「色々とあったが俺のラッキーはまだ終わらない!このヨロイで痛い目を見せてやる!お前達!俺に続き、街を破壊しろ!」

 

アイツ等の攻撃がエヴァーグリーンを襲う。

 

ラッキー「無敵、素敵、快適!ラッキーは俺だけのもの!」

 

ヴァン「違うね!」

 

ラッキー「何っ⁉︎」

 

ヴァン「自分を曲げたお前にはもう二度と…ラッキーはやらない!」

 

俺は帽子のリングに指を通して帽子を180度動かし、剣でVの字に振った。

 

すると、上空から巨大な剣が落下してきて、剣はダンに変形する。

 

ウェンディ「巨大な刀剣…?」

 

そして、ダンのコックピットの中に入り、剣を床に突き立てた...。

 

ヴァン「ウェイクアップ、ダン」

 

ヴァンさんはダンというロボットにはいり、ロボットが動き出した。

 

ラッキー「お前、ヨロイ乗りだったのか⁉︎」

 

ヴァン「お前のラッキーはもうとっくに終わってんだ」

 

すると、一機のヨロイが現れた。

 

鉄也「手伝うぞ、ヨロイ乗り」

 

ヴァン「その声…アンタ、エヴァーグリーンの外であった奴か」

 

鉄也「ああ。まさか、お前がヨロイ乗りだったとはな。ここは俺も一緒に戦うぞ」

 

ヴァン「勝手にしろ。俺は俺のやりたい様にやる。…アンタのはヨロイじゃないのか?」

 

鉄也「まずは軽く自己紹介だ。俺は剣 鉄也。このロボットはグレートマジンガーだ」

 

ヴァン「そうか。俺はヴァン…この機体はダンだ」

 

鉄也「(この男…。どうやら俺やグレートマジンガーの事を知らない様だな)そうか、じゃあ行くぞ、ヴァン」

 

ヴァン「おう!」

 

ラッキー「ま、まさかグレートマジンガーまで来るとは…!だが、ラッキーを味方につけている俺には誰も勝てん!」

 

鉄也「いい度胸だ。だが、俺とグレートマジンガーの力の前ではラッキーなど無意味になる!」

 

ヴァン「お前のラッキーごと…俺がぶった斬ってやるよ!」

 

戦闘開始だ!

 

 

 

〈戦闘会話 ヴァンVS初戦闘〉

 

ヴァン「飯の恩は返す…。その後の事は…後で考える…!」

 

 

〈戦闘会話 鉄也VS初戦闘〉

 

鉄也「全く…連邦に腐敗の影があるせいでこういう奴等をのばらせる事になるんだ。それは俺が正してやる!」

 

 

 

戦闘開始から数分後の事だった。

一隻の巨大戦艦が現れた。

 

 

 

 

ー宗馬 悠人だ。

まさか、エヴァーグリーンで戦闘が起こっていたとは…。

 

莉奈「既に戦闘が始まっている様です!」

 

玲流花「ワイルドバンチ…。ここまで大掛かりな仕掛け方をするなんて…」

 

菜緒「どうしますか、暁美さん?」

 

暁美「見逃しておく事はできないわね…。アキトもいい?」

 

アキト「…悪党を見過ごしておく事はできないからな」

 

沙苗「では、出撃してください!」

 

俺達は出撃した。

 

鈴「もう…こんな奴等がいるのに連邦の人達は何やっているのよ⁉︎」

 

秀馬「スクラッグの対応で手がつけられないのかも知れないね…」

 

美佳子「それで困っている人達がいるのに!」

 

悠人「まだ新連邦が建ち上がって間もない。戦力も整っていないんだろうな」

 

玲緒奈「でも、それでは…。多くの人達な悲しみ、ます」

 

アキト「玲緒奈ちゃん…」

 

悠人「だから、俺達がいるんだよ!玲緒奈、お前も力を貸してくれよ?」

 

玲緒奈「ラジャー、です!」

 

玲流花「それにしてもワイルドバンチと戦っているあのロボットって…」

 

菜緒「グレートマジンガー…⁉︎」

 

という事は剣 鉄也か。

 

鉄也「あの部隊は…イレギュラーズか」

 

ヴァン「イレギュラーズ?」

 

鉄也「力尽くで戦闘を終わらせようとする不規則者達…。所謂テロリスト達だな」

 

ヴァン「まさか、俺達にも仕掛けてくるのか?」

 

鉄也「…それはわからない」

 

どうやら、警戒されてる様だな。

 

アキト「暁美さん。俺が鉄也に呼びかけてみる」

 

暁美「お願い、アキト」

 

アキトはグレートマジンガーへ通信を送った。

 

アキト「鉄也、聞こえるか?」

 

鉄也「お前、その声…。アキトか⁉︎」

 

アキト「そうだ」

 

鉄也「お前、生きていたのか⁉︎どうしてお前がイレギュラーズと共に⁉︎」

 

アキト「話は後だ。イレギュラーズはお前達と敵対しない。力を合わせて、アイツ等を倒すぞ」

 

鉄也「…テロリストであるイレギュラーズを信じろというのか?」

 

アキト「共に戦えばわかる。彼等の本当の姿を」

 

鉄也「…。わかった」

 

ヴァン「お前、あの黒い機体と知り合いなのか?」

 

鉄也「ああ。ヴァン、彼等も味方として敵を倒すぞ」

 

ヴァン「敵だとか味方だとか関係ねえ!俺はアイツ等をぶった斬るだけだ!」

 

ラッキー「チッ、イレギュラーズまで現れるとは…何処までついていないんだ…!」

 

玲緒奈「グレートマジンガーと一緒にいるのは何なのですか?」

 

暁美「アレは…ヨロイね」

 

玲流花「ヨロイ乗りって…他にもいたんだ」

 

悠人「何だっていい!グレートマジンガーと一緒に戦っているって事はあのヨロイは味方って事でいいんだよな?」

 

ヴァン「俺はヴァンだ。俺の邪魔をしないなら勝手に戦っていろ!」

 

菜緒「な、何なのあの態度⁉︎」

 

暁美「思う所はあるけど、今はワイルドバンチを止めるわよ!」

 

行くぜ、戦闘開始だ!

 

 

〈戦闘会話 アキトVS初戦闘〉

 

アキト「俺には為すべき事がある…。だが、悪党を見逃す事はできない!」

 

 

〈戦闘会話 悠人VS初戦闘〉

 

玲緒奈「罪のない人達を苦しめる人達は許しません!」

 

悠人「止めてやるよ…。俺達が!」

 

 

〈戦闘会話 ヴァンVSラッキー〉

 

ラッキー「返せ、ヨロイ野郎!俺のラッキーを返せぇぇぇっ!」

 

ヴァン「やだね…」

 

 

《戦闘会話 鉄也VSラッキー》

 

ラッキー「戦闘のプロだか、なんだか知らんが…。人間であるのならば、隙が生まれるはずだ!そのラッキーを狙う!」

 

鉄也「そのラッキーが訪れればな。その前にお前は負けている!」

 

 

〈戦闘会話 アキトVSラッキー〉

 

ラッキー「何なんだ、お前は⁉︎」

 

アキト「俺は何者でもない。ただ、悪党を潰す男だ…!」

 

 

〈戦闘会話 悠人VSラッキー〉

 

ラッキー「イレギュラーズ!テロリストのお前達が俺の邪魔をするな!」

 

悠人「それは無理な相談だな。お前達の様な奴等を倒すのが俺達だ!」

 

玲緒奈「私達は…誰かが悲しむ姿を、見たくないんです…!」

 

悠人「だから、覚悟しやがれよワイルドバンチ!」

 

 

 

 

 

白いヨロイの攻撃に敵のヨロイはダメージを受けた。

 

ラッキー「こんなアンラッキーな事がぁぁぁっ!」

 

敵のヨロイは爆発した。

パイロットは脱出した様だがな。

 

悠人「終わった様だな」

 

莉奈「うん。増援もないよ」

 

ヴァン「…」

 

鉄也「ん?ヴァン…?」

 

白いヨロイ…何をするつもりだ?

とりあえず、俺達も行くか。

 

 

 

 

ーヴァンだ。

俺はダンから降りて、ヨロイから転げ落ちたラッキーという男の下へ歩み寄った。

 

ラッキー「お、終わりだ…!ワイルドバンチも終わりだ!これも全てアイツに関わったせいで…」

 

ウェンディ「待って!兄さんは何処にいるの⁉︎」

 

ラッキー「に、兄さん…?」

 

ウェンディ「ミハエル・ギャレット…。一週間前、あなた達に交渉を申し込んだ人よ」

 

ラッキー「そいつなら売り飛ばした。頼まれたんでな」

 

ヴァン「誰にだ?」

 

ラッキー「右手がカギ爪の男だ」

 

何…⁉︎

 

ヴァン「カギ爪だと⁉︎」

 

ラッキー「ひ…!」

 

ヴァン「何処だ⁉︎奴は何処だ⁉︎」

 

ラッキー「し、知らん…!ホントに知らん!」

 

ヴァン「何処だと聞いているんだ⁉︎」

 

ラッキー「か、勘弁してくれ!本当に知らないんだ!」

 

ヴァン「喋りたくないんなら、無理矢理にでも喋らせてやる!」

 

ウェンディ「ヴァン!」

 

ヴァン「言え!奴は何処だ⁉︎」

 

ラッキー「ひ、ひいい!」

 

鉄也「やめろ、ヴァン」

 

アキト「その男が嘘をついてるとは思えない」

 

ヴァン「くそ…」

 

悠人「(あの男…。カギ爪の男という人物の名を聞いた途端、様子が変わった…。何かあるのか…?)」

 

アキト「…」

 

玲緒奈「どうしました、アキトさん?」

 

アキト「何でもない。…(似ている…。あの男と今の俺が…)」

 

 

 

 

ー宗馬 悠人だ

この後、俺達は破壊されたエヴァーグリーンを徹夜で復旧の手伝いをした。

 

鈴「…まさか、後始末で夜が明けちゃうなんてね…」

 

美佳子「うぅ〜、眠い〜」

 

秀馬「ははっ!でも、朝日が綺麗だよ!」

 

悠人「前向きなんだよ、秀馬は…」

 

玲緒奈「…」

 

悠人「…玲緒奈、どうしたんだ?」

 

玲緒奈「…すぅ…すぅ…」

 

その場に座り込んでいると隣で同じく座り込んでいた玲緒奈がコテン、と頭を俺の肩に乗せてきたのを見て、寝ているのだと思った俺はクスリ、と笑って頭を優しく撫でた。

 

悠人「お疲れ様、玲緒奈」

 

鈴「…」

 

莉奈「鈴ー?顔が怖いわよー?」

 

玲流花「嫉妬したらみっともないわよ?」

 

鈴「し、嫉妬じゃないです!」

 

菜緒「必死になっても説得力はないわよ?」

 

沙苗「み、みんな!幾ら鈴さんが悠人さんの事好きだと知っていても揶揄うなは酷いですよ!」

 

暁美「フォローになってないわよ、沙苗…」

 

鉄也「彼等が…イレギュラーズ…。こんな若い奴等が…」

 

アキト「ああ。そして…いい奴等だろ?」

 

鉄也「…。お前の言いたかった事が分かった気がする。…それよりもアキト。話を聞かせてくれないか?」

 

アキト「…わかった」

 

ウェンディ「…こんな綺麗な太陽、久しぶり」

 

ヴァン「太陽なんて、いつも同じだ」

 

ウェンディ「ううん。今日のは特別…。あなたが連れて来たんだわ」

 

ヴァン「…いいな、それ。よし…!今日から俺は『夜明けのヴァン』だ!」

 

ウェンディ「カギ爪の手を持っている人を追うの」

 

ヴァン「ああ…」

 

ウェンディ「手がかりもないのに?」

 

ヴァン「ああいうならず者達なら、情報を持っているかも知れねえさ…」

 

ウェンディ「ねえ…考えたんだけど…。同じ相手を追いかけるんだから、一緒にいた方がいいと思わない?」

 

ヴァン「はぁ⁉︎」

 

ウェンディ「きっと一人より二人の方が…」

 

ヴァン「帰れ!」

 

ウェンディ「イヤ!」

 

ヴァン「帰れ、ガキが!」

 

ウェンディ「子供扱いしないで!いつでも…お嫁さんになれるんだから…」

 

ヴァン「ふん…!お前は何もわかっちゃいない。お嫁さんの風上にも置けない」

 

ウェンディ「風上より隣がいい」

 

ヴァン「ぬ…」

 

ウェンディ「ねえ、ヴァン」

 

ヴァン「ダメだ!」

 

ウェンディ「ヴァン〜」

 

ヴァン「しつこい!」

 

ウェンディ「ヴァン…」

 

ヴァン「うるさい!」

 

ウェンディ「なんでタキシードなの?」

 

この後俺達は話し合いをした…。

 




ー中断メッセージ

〈スパロボのヴァン〉

ヴァン「丁度いい。なぁ、アンタ…右手が『カギ爪の男』を見なかったか?アンタが持っている『スーパーロボット大戦』に重要な手がかりがあるって聞いたんだが…。その様子だと何も知らないみたいだな。すまない、邪魔をした。俺の名前…? そうだな…今は『スパロボのヴァン』だ。じゃあな。縁があったら、ゲームの中でまた会おうぜ」

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