鬼滅の世界へ   作:シャト6

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第2話

「…えっと」

 

誰だこの女。蝶の髪留めをしてるが…それだけならいい。見ると脇に刀を所持している。

 

(コイツ…)

 

「あの~」

 

すると女が話しかけてくる。

 

「ああ、すみません。突然話かけられて驚いてしまって」

 

「ああそうですよね。急に話しかけられるとビックリしますよね」

 

偉くのほほんとした奴だな。

 

「あ、自己紹介が遅れましたね。私は胡蝶カナエといいます」

 

「これはご丁寧に。自分は森川大輔といいます」

 

カナエ「森川さんですね。よろしくお願いします」

 

「こちらこそ」

 

なんか緊張感が欠けるな…

 

カナエ「ところで森川さん」

 

いや、急にカナエの奴の気配が変わったな。

 

「はい?」

 

カナエ「この辺りが随分と荒れていますけど…何か知っていますか?」

 

そう言って俺をじっと見つめるカナエ。こりゃ下手に嘘を言ったら面倒だな。

 

「ええ。実は先程鬼と名乗る男に襲われまして」

 

カナエ「鬼ですって!!?」

 

「え、ええ」

 

カナエ「大丈夫だったんですか!森川さん!!」

 

鬼の話をすると、急にカナエが俺の体を触りだす。

 

「お、落ち着いてくださいカナエさん。私は大丈夫なので」

 

カナエ「そう…よかった」

 

コイツ…そこまで他人の心配をするなんてな。

 

カナエ「けど、それならもしかしてこの森の状態は…」

 

「ええ。私がやりました」

 

カナエ「森川さんが!?日輪刀も持ってないのにどうやって鬼を?」

 

「すみません。それは流石にお話する事はできません」

 

っていうか、さくら達の霊力って話しても信じないだろうしな。

 

カナエ「むぅ~…分かりました」

 

何でほっぺを膨らます。子供かよ…

 

カナエ「取り合えず森川さん。見た感じかなり体力を消費しているみたいですね。よかったら私の屋敷で休んでください」

 

屋敷か。取り合えず世話になっておくかな。まだこの世界に来たばかりだしな。

 

「ではお言葉に甘えて」

 

カナエ「ええ!では私に着いて来てください」

 

そしてカナエを後を追いかける。暫く歩いていくと屋敷の前に到着した。

 

カナエ「ここが私の屋敷の蝶屋敷です」

 

「蝶屋敷…」

 

なるほど。確かに周りに花とか植えられていて、蝶が多いな。蝶屋敷とはよく言ったもんだ。

 

カナエ「じゃあ入ってください」

 

屋敷の門をくぐる。

 

「お帰りなさいませカナエ様」

 

「お帰り姉さん」

 

すると玄関から2人の女が出てきた。1人はツインテールの女で、もう1人は後ろで髪を団子にしてる女だ。両方ともカナエと同じ蝶の髪飾りを着けている。

 

(でもコイツ、カナエの奴に似てるな)

 

カナエ「ただいましのぶ、アオイ。お客様よ」

 

アオイ「お客様ですね。失礼しました。私は蝶屋敷でしのぶ様のお手伝いをしている神崎アオイといいます」

 

しのぶ「…私は姉さんの妹の胡蝶しのぶよ」

 

「これはご丁寧に。私は森川大輔といいます」

 

なんだこいつ…カナエの妹の割には偉くトゲがあるな。

 

カナエ「しのぶ、森川さんは体力の消耗が激しいの。悪いけど治療お願いしてもいいかしら?私は親方様に報告してくるから」

 

しのぶ「分かったわ姉さん」

 

アオイ「では森川さん。こちらへ」

 

カナエと別れ、しのぶとアオイに診察室に案内された。

 

アオイ「こちらです」

 

中に入り椅子に座る。診察はしのぶがするんだな。

 

しのぶ「…特に外傷は見当たりませんね。姉さんの言う通り、疲労が激しいですね」

 

「そうですか」

 

しのぶ「暫くは安静にして下さい。お薬も処方しておきますので」

 

「分かりました。しかし凄いですね。見た感じお若いと思いますが、医療の知識等豊富で凄いです」

 

しのぶ「…そうですか?」

 

「ええ。私も少しですが治療はできます。ですが。胡蝶さんみたいに薬等はとてもですが」

 

しのぶ「……」

 

しのぶは暫く黙っていた。俺変な事言ったか?

 

しのぶ「…初めてです。姉さん達家族以外の人で、ここまで褒めてくれたのは」

 

「そうなんですか?普通に考えれば、胡蝶さんが凄いのは分かるはずなんですが?」

 

しのぶ「しのぶでいいです。胡蝶だと姉さんと分かりづらいので」

 

「分かりました。ではしのぶさんと呼ばさせてもらいますね。自分も森川でも大輔でも、どちらでも好きな方で呼んで下さい」

 

しのぶ「ええ。ありがとうございます大輔さん」

 

しのぶと話してると、部屋の外からカナエの気配を感じた。

 

カナエ「あらあら。随分と仲良くなったわねぇしのぶ」

 

しのぶ「!?ね、姉さん!?」

 

「戻ったんですか胡蝶さん」

 

カナエ「ズル〜い!しのぶは名前で呼んで、私は名前で呼んでくれなんですね」

 

いやいや…んな事言われても言ってないだろうがよ。

 

「えっと…カナエ…さん?」

 

カナエ「別に呼び捨てでもいいのに」

 

知らんがな。

 

しのぶ「姉さん!聞いてるんですか!」

 

カナエ「そんなに怒らないでしのぶ。お姉ちゃんはしのぶが笑った顔を見たいな」

 

しのぶ「…もう!」

 

「ハハッ。仲がいいですね」

 

カナエ「そうよ♪私としのぶは仲良しなんですよ」

 

しのぶ「ハァ…姉さんは相変わらずね」

 

カナエ「そんな風に言わないで。お姉ちゃん悲しいわ」

 

しのぶ「……」

 

しのぶが頭を抱えてら。身長的に分かるが、同じ位ならどう考えてもしのぶが姉だよな…

 

カナエ「それでしのぶ。森川さんはどうなの?」

 

しのぶ「姉さんの言う通り、疲労が激しいけどそれ以外は問題ないわ。暫くは安静にすれば大丈夫よ」

 

やっぱりあれ(桜花放神)が原因だよな…

 

カナエ「森川さんはこれからどうするんですか?」

 

「そうですね…」

 

どうするかな。色々な所を回るのもいいんだけどな。

 

カナエ「もし行くところがないなら、ひとまず体力が戻るまでウチで休んだらどうかしら?」

 

「よろしいんですか?」

 

カナエ「もちろん!しのぶもいいわよね?」

 

しのぶ「ええ。私も構いません」

 

「それじゃあ、少しの間お世話になります」

 

カナエ「はい♪」

 

しのぶ「よろしくお願いします」

 

こうして、俺は暫く蝶屋敷で世話になる事になった。

 

カナエ「あ!そうだ森川さん」

 

「はい?」

 

カナエ「明日なんだけど、親方様に会ってほしいの」

 

「親方様…ですか?」

 

誰だ?

 

しのぶ「親方様は、私達鬼殺隊を纏めている方なんです」

 

「つまり、カナエさんやしのぶさん達の一番偉い方なんですね」

 

カナエ「そうね」

 

「その方は私に会いたいと?」

 

カナエ「そうなの。さっき私が今日の出来事を報告しに行った時に森川さんの話もしてね。そしたら是非会ってみたいって言われて」

 

「……」

 

親方様ね。会うのは別に構わないが、あまり大勢で会いたくはないな。特に今はまだ…

 

カナエ「駄目…かな?」

 

「いえ、会う事自体はいいんですが、あまり多くの人というのは」

 

カナエ「それは心配しないで。明日会うのは森川さんと案内で私、親方様の産屋敷輝屋様。そして奥方様の産屋敷あまね様とお会いする事になったの」

 

カナエを除けば2人か。ならいいか。カナエやしのぶ…そして鬼殺隊とう組織を作った奴のツラを見ておくか。

 

「分かりました。ご配慮に感謝しますよ」

 

カナエ「気にしないで下さい。それじゃあ、明日のお昼を食べ終わってから案内になるわ」

 

「分かりました」

 

さて、どんな奴か楽しみだな。

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