第3次スーパーロボット大戦J   作:YSK

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第10話 オーブ攻防戦

 

──ハイパージェリル──

 

 

 オーブ連合首長国(ガンダムSEED DESTINY/国名)

 南太平洋ソロモン諸島に存在する複数の島々からなる国家だ。

 

 現在はカガリ・ユラ・アスカ(ガンダムSEED DESTINY/人物)をトップとして地球連合との関係も悪くない状態となっている。

 

 そのオーブの基地に、ジェリル・クチビ(ダンバイン/人物)はいた。

 彼女はドレイク・ルフトがショウ・ザマ達に続いて召喚した地上人の一人であり、攻撃的な性格でバイストン・ウェルでの戦争をゲームのように楽しむ女性であった。

 ショウ達とは敵対し、地上に放り出されてからは、ドレイク軍本隊とは離れ、単独行動を行っていた。

 

 彼女は地上に来て増大したオーラ力※をもちいてその基地の兵士達をとりこみ、自分が味方であると洗脳し、軍事アドバイザーに収まっていた。

 

 

※オーラ力

 生命体が持つ精神エネルギーの一種。読み方は『おーらちから』である。

 闘争本能の象徴のような一面があり、それに関する感情の激しい動きによって力を増減させる。

 オーラバトラーなどのオーラマシンはこれをエネルギー源とし、バイストン・ウェルの住人より地上人の方が高い傾向にある。

 強いオーラ力は他人に影響を与え、この影響によりジェリルはオーブ軍を洗脳したかのようにとりこんだ。

 

 

 その彼女の耳に、敵対するショウ・ザマ達の行方が入ってくる。

 デビルガンダムとの戦いを終えたロンド・ベルが傷ついたホンコン・シティを離れ、オーブに近い東南アジア側の連合基地で補給を受け、日本へ戻るという情報が。

 

 

ジェリル「ふふっ。どうやら機が来たみたいだねぇ。いくよ、お前達!」

 

 

 それを確認し、にやりと笑った彼女は、洗脳した兵士達をつれ、レプラカーンと共にその基地を飛び出した。

 

 基地一つがまるごと、彼女に付き従い、補給を受けるロンド・ベルのいる場所を目指す!

 

 

 補給を受けるロンド・ベルへ、オーブから連絡が入る。

 

 カガリが慌てて反乱のようなことが起きたと伝えてきたのだ。

 

 一体何事かと防衛に出るロンド・ベル。

 そこで、ジェリルのオーラ力にとりこまれた兵士の姿を目の当たりにする。

 

 明らかに正気を失った彼等を殺すことはまかりならない。

 実質的にオーブの兵士達を人質に取られた状態で、ジェリルとの戦いがはじまる。

 

 

ジェリル「ふふふふ。はははははは!!」

 

 

 戦いの中、ジェリルのオーラ力がさらなる増大を示す。

 邪悪に肥大化したそのオーラは、ジェリルの乗るオーラバトラー、レプラカーンを巨大化させたのだ。

 

 それはのちにハイパー化と呼ばれる現象の発露であり、オーラバトラーのさらなる可能性を示した形でもあった。

 

 

ショウ「巨大化しただと!?」

 

ジェリル「ふふっ。敵が小さく見えるという事は、あたしがダンバインにもビルバインにも勝つという事だ!」

 

 

 強大なオーラ力を操り、手当たり次第に攻撃を繰り返す彼女。

 だが、あまりに肥大化しすぎたその力は、いつしか彼女の体も精神もむしばみ、ビルバインの渾身の一撃を引き金とし、風船が破裂するかのように自滅へといざなうのだった。

 

 彼女のオーラの消失により、その呪縛から解き放たれたオーブ軍は正気を取り戻し、降伏するのだった。

 

 

──オーブ襲撃 ドレイク軍──

 

 

 ハイパー化したジェリルを倒し、オーブ兵士も正気に戻って一息ついたところで、カガリから通信が入った。

 通信に出たブライト達艦長が兵士達は無事だと伝える前に、カガリの「大変だ!」という声が響く。

 

 

カガリ「オーブがドレイク軍に襲われているんだ!」

 

 

 ジェリルによって洗脳され、まるごと部隊が消えた基地。

 戦力がからっぽになり、防衛網に大きな穴が開くことになったそこからドレイク軍が攻めこんできたのである。

 

 

ショウ「ジェリルの暴走。自由にさせてたのは、これが狙いだったのか!」

 

 

 そう。強大な戦力を持つロンド・ベルの足止めと防衛網に穴をあける。一石二鳥の策であった。

 

 このままではオーブの首都さえ占拠されてしまう。

 

 

カガリ「頼む。助けてくれ……」

 

ブライト「わかりました。全力でそちらにむかいます。それまでどうか、持ちこたえてください」

 

カガリ「ああ!」

 

 

 こうして、ロンド・ベルはオーブを救うためあわただしく出発することになる。

 

 

ブライト「補給を急げ。一分一秒を争う!」

 

シン「時間が……くそっ!」

 

ルナマリア「シン……」

 

鉄也「落ち着け」

 

シン「でも、あそこには妹が、家族がいるんです!」

 

ブライト「わかっている。だから先行してもらう。足の速い者と一緒にデスティニーと先行してくれ。少数で相手をかく乱。足止めして時間を稼ぐんだ」

 

シン「ブライト艦長……?」

 

ブライト「かなり危険で難しい仕事だ。それでもやれるか?」

 

シン「は、はい!」

 

ブライト「アストナージ」

 

アストナージ「そう来ると思って優先して整備と補給しておきましたよ。フラガ大尉の方にもオーブのムラサメを整備しておきました。元モビルアーマー乗りなら変形した方もそのまま乗れると思います」

 

ムウ「おお、サンキュー」

 

 

 ムラサメ。

 オーブ軍がM1アストレイの次に量産型として採用した可変モビルスーツ。

 Zガンダムと同じく盾を機首として飛行形態に変形することが可能。

 

 この世界だと、アナハイムはこれを参考にZガンダムを作った可能性もある機体である。

 

 ムウはその原型となったストライクにも乗っていたし、モビルアーマーであるメビウスにも乗っていたので、そのままこれに乗ることが可能のようだ。

 

 これ以外にも、飛行形態に変形しドレイク軍のもとへいち早く到達できる機体が選ばれた。

 まずZZガンダムとZガンダムにガンダムを収納してGアーマーとなったGファイター。ウイングキャリバーに変形可能なビルバインとブライスターになるブライガー。そして、自身が飛行機となるブルー・ジェットだ。

 

 ちなみにGファイターはホンコン・シティに来たところで補充されている。

 

 それらにシンのデスティニーはつかまり、飛ぶ。

 もちろんただ捕まるのでなく、デスティニーも加速させるので無駄ではない(ここで便利なのはオーラバリアである)

 

 

甲児「くそー。カイザースクランダーの調整が終わってりゃ、俺も行くのによ」

 

宗介「ならば、俺がかわりに行くとしよう」

 

甲児「宗介が?」

 

宗介「ああ。基地の方にブースターがあった。それを使い、メリダ島を奪還する時に使ったあの装備をもう一度こしらえることができるだろう。あれなら、可変機にもついていけるはずだ」

 

甲児「お前も無茶するなぁ。けど、任せたぜ。俺達もすぐ追いつく」

 

宗介「ああ」

 

 

 こうして宗介もレーバテインに緊急展開ブースターXL-3装備し、ついてゆく。

 以後、レーバテインはこの形態での出撃が可能となる。

 

 ※ちなみにグランティードとバシレウスの使えるオルゴン・クラウドの転移は、『移動力』という限られた範囲ならば自在に転移可能である。しかし、遠距離となると移動のためのマーカーが必要になってくる。

 それは時に基地の転移カタパルトであったり、サイトロンを使える搭乗者でなければならない。

 ゆえに、むこう側にマーカーがない現状では、グランティードによって一足飛びにその場へ行くというのはできないのである。

 さらにボソン・ジャンプはどうだ? と思われるが、こちらもチューリップクリスタルというものがなければ発動できないため、緊急事態で必要数がそろっていない今は有用ではなかった。

 

 

アスラン「シン、カガリを、オーブを頼む」

 

シン「はい!」

 

 

 大急ぎで高速移動が可能な機体に予備の燃料もつみこみ、シンは先行することとなった!

 家族を、オーブを守るために!

 

 しかし、いくら足が速かろうと、すでに侵攻をはじめたドレイク軍を防ぐには時間が足りない。

 

 ロンドベルから出発した第一陣が届くまで、オーブは蹂躙されてしまう……

 

 

 ……はずだった。

 

 

 防衛網に大きくあいた穴を通りオーブへと侵入するドレイク軍。

 

 その前に、たった一機のガンダムが立ちふさがったのだ!

 

 

キラ「お願いです。これから先に行くのはやめてください!」

 

 

 そこに現れたのは、キラの乗るストライクフリーダム。

 

 戦後変わらずフレイと隠居していた彼が、オーブの大ピンチに立ち上がったのである。

 

 

ドレイク「ふん。たった一機のモビルスーツなど恐るるに足らん。そのまま前進せよ!」

 

キラ「……」

 

 

 もちろん、たった一機と侮ったことを、ドレイクはすぐ改めることになる。

 

 覚悟を決めたキラに、SEEDが輝く。

 開幕ハイマットフルバースト。

 

 これにより無数のオーラバトラーが落ち、脅威を悟った兵達がストライクフリーダムへむかうものの、次々と返り討ちにあう。

 

 それはすでに前進でなく、ストライクフリーダムに群がるハチのようであった。

 

 

ドレイク「バカな。オーブにこれほどのエースがいるとは聞いていないぞ。ガウルンはどこだ!」

 

部下「まだホンコンから戻っていません」

 

ドレイク「襲撃と、あの怪物が暴れた場所か……」

 

部下「死んでいても不思議はないかと」

 

ドレイク「まあいい。相手はたった一機。いずれ落ちる……!」

 

キラ「ううん。僕は、一人じゃない……!」

 

部下「これは……!」

 

ドレイク「っ!」

 

 

 キラの奮闘によりほんの少し足止めされたドレイク軍の横っ腹に、全速力でやってきたシン一行が矢のように突き刺さる。

 

 

ムウ「キラ、よくやった!」

 

キラ「ムウさん!」

 

ムウ「いいかお前達。全部倒す必要はねえ。かき乱してやれ!」

 

宗介「了解した」

 

ジュドー「まかせなよ!」

 

ジェット「ジェーット!!」

 

ボウィー「イエーイ!」

 

ドレイク「ぬぅっ! くっ! おのれ!」

 

 

 少数精鋭での突撃はうまくいった。

 自分達以外は敵しかない。

 

 シン達は目にうつる敵を手あたり次第にうち、反対側へと突き抜ける。

 

 一時的な混乱が、ドレイク軍を襲った。

 

 それを納めるため、ドレイク軍は足をとめざるを得なくなる。

 

 それだけの時間が稼げれば十分であった。

 

 

 第一陣に少し遅れて、ロンドベル本隊も到着する。

 

 さらに、みずからアカツキに乗り軍をまとめてやってきたカガリのオーブ軍本隊も合流する。

 

 数も完全な逆転。

 電撃的な奇襲からの首都占拠は、すでに望めない。

 

 

ドレイク「おのれ。撤退する!」

 

 

 囲まれ、不利であると感じたドレイクは撤退を決めた。

 

 ドレイクがとった策は、決して悪いものではなかった。ただ、相手が悪かった。これがオーブでなければ、この策は成っていただろう……

 

 こうして、オーブに訪れた再びの危機は防がれた。

 勝どきの声が上がる。

 

 そして、現状を把握したキラも、ロンドベルに参加することを決めるのだった(カガリは加わらないがアカツキを貸してくれる)

 

 

──オーブ襲撃 ネオジオン・ムゲ帝国同盟──

 

 

 ドレイク軍よりオーブを救うことに成功したロンド・ベル。しかし、連戦での疲弊は大きなものだった。

 

 今はオーブに滞在し補給、修理を受けているが、次の対処はしばらく遠慮したいというのが本音であった。

 しかし彼等の要望は通らない。

 

 この隙を、ホンコン・シティで敗れたものの見張っていたクロッペンは見逃さなかった。

 

 

クロッペン「サイコガンダムとやらはどうなった?」

 

部下「まだ調整中だそうです」

 

クロッペン「使えぬ奴等だ。奴等も疲弊している中、これを逃す手はないというのに」

 

 

 しょせんはクローンかと、ため息をつく。

 

 

クロッペン「いや、待て。確か奴等の中に、エリオス星系の者がいたな」

 

部下「はい。あのダルタニアスがそうかと」

 

クロッペン「ならば、あれが使えるな」

 

 

 クロッペンは仮面の下でにやりと笑った。

 

 

 オーブにて滞在中のロンド・ベル。

 そこへ、クロッペンが率いるザール艦隊が攻撃を仕掛ける。

 

 

剣人「くそっ。ホンコン・シティで追い返したってのに、もう来たのかよ」

 

弾児「いや、あのサイコガンダムマークⅡってヤツがいない。奴等も無理やり出てきたんだろう」

 

剣児「大方派手にやりあった後だからチャンスと思って無理矢理出てきたんだろ。そうはいかねえ!」

 

鏡(……剣人と弾児のあとに剣児が話すと2人が合体したように見えるな)

 

つばき(そんなことないのに不思議ね)

 

 

 ここに兜甲児が加わるとさらに混乱すること間違いなし!

 文章だと紛らわしいね!

 

 

剣人「さあ、クロッペン! いくらきたってどうにもならねえことを教えてやる! 返り討ちだ!」

 

クロッペン「ククッ! なんの策もなく貴様等の前に現れると思うな!」

 

???「ガオオォー!」

 

剣人「なにっ!?」

 

 

 そこに現れたのは、べラリオスに似たメカライオンだった。

 

 

べラリオス「グルッ!?」

 

アール博士「あ、あれは!」

 

 

 べラリオスとアール博士が驚いた声を上げる。

 

 

剣人「なんか知ってるのかじいさん!」

 

アール博士「うむ。あれはべラリオスと一緒に皇帝陛下へ献上されたべラリオスのつがい。メライアン! 生きておったのか!」

 

剣人「なんだって!?」

 

つばき「それって……」

 

アール博士「うむ。人間でいえば、べラリオスの妻じゃ! 恋人じゃ!」

 

クロッペン「その通りだ。さあ、これを攻撃できるか!?」

 

剣人「バカ野郎。べラリオスの奥さんならこっちの味方だろうが! 逆にやられちまえ!」

 

クロッペン「愚かな。逆らえるわけがなかろうが。その中には爆弾が仕掛けてある。逆らえば死よ!」

 

剣人「なっ!?」

 

健一「卑怯な!」

 

クロッペン「さあ、なぶり殺しにされるか、逆らいこれごと爆破されるか。好きな方を選べ!」

 

剣人「くっ、くそっ!」

 

豹馬「どうする。あれじゃ攻撃できねえ!」

 

小介「待ってください。時限爆弾でなく、任意で爆破できるようにしてあるみたいです。なら、どこかに爆破のスイッチを入れる遠隔の装置があるはずです。それを無効化できれば」

 

 

 コン・バトラーの頭脳担当。小学生小介が味方のみに聞こえる通信で一言申し上げた。

 

 

健一「確かにそれなら、爆弾を取り除かなくとも起爆を阻止できるというわけか」

 

小介「はい」

 

健一「小介、日吉。いけるか?」

 

小介「少し時間をください」

 

日吉「任せて」

 

 

 健一の弟であり、同じく機械が得意な剛日吉が答えた。

 

 

剣人「皆、少しだけ耐えてくれ!」

 

 

 しばし、ロンドベルはムゲ帝国の猛攻にさらされる。

 

 

小介「っ! わかりました。あの母艦(クロッペンの乗る艦)にあるアンテナ。あれから起爆の命令が発せられるはずです。あれを破壊できれば!」

 

剣人「それがわかれば十分だ!」

 

 

 ダルタニアスが敵の攻撃の隙をつき、とびこんだ。

 

 だがっ!

 

 

クロッペン「バカめ!」

 

剣人「なっ!?」

 

 

 クロッペンの乗る移動要塞とダルタニアスの間にベムボーグ・セドラが割りこんだ。

 

 

セドラ「ゴォォー!」

 

 

 ダルタニアスは、その力で氷漬けにされてしまった!

 

 

クロッペン「かかりおったな!」

 

剣人「しまった! 罠だったのか!」

 

クロッペン「粉々にしてくれる!」

 

メライアン「っ!」

 

統夜「っ! ダメだ。メライアン!」

 

 

 その瞬間、メライアンの意思を感じとった統夜が叫ぶ。

 彼女はべラリオスを守るため、クロッペンの艦に特攻をかけるつもりなのだ。

 

 

???「グオオォォォ!!」

 

 

 どがんっ!

 

 

クロッペン「なっ!?」

 

 

 メライアンが飛び出そうとした直前。彼女より早く、クロッペンの母艦に飛びかかったものがいた。

 

 それは一撃でアンテナを破壊し、返す刀で氷を砕く。

 

 

破瑠覇「グオオォォォ!」

 

鏡「破瑠覇!」

 

 

 ライオン達の窮地を救ったのは、その友、破瑠覇であった!

 

 

剣児「やってくれたぜ!」

 

鏡「ああ!」

 

剣人「さあ、これで形勢逆転だ!」

 

クロッペン「おのれ。だが、そこに爆弾があるのを忘れるな! 全軍攻撃! その衝撃で爆破せよ!」

 

ブライト「皆、メライアンを守れ!」

 

甲児「ああ!」

 

 

 クロッペンの猛攻がはじまる。

 その攻撃がメライアンに当たれば、爆弾は誘爆。大きな被害が出ただろう。

 

 だが、それを許す統夜達ではない!

 

 メライアンへの攻撃はすべて防がれ、最終的には、ダルタニアスの火炎剣十字切りが決まり、クロッペンは撤退してゆく。

 

 

剣人「よっしゃー!」

 

 

 爆破を免れたメライアンはアール博士によって爆弾を取り除かれ、無事べラリオスと再会する。

 互いの無事を確かめあう二人を見て、ロンド・ベルの皆も喜びを浮かべるのだった。

 

 こうして、新たな仲間、メライアンが加わった。

 

 

──移動要塞──

 

 

ムゲ・ゾルバドス「ふがいないな。クロッペン」

 

クロッペン「も、申し訳ございません。皇帝陛下」

 

 

 モニターの先にいる者に、クロッペンは深々と頭を下げた。

 そこにいるお方こそ、ムゲ帝国の皇帝。ムゲ・ゾルバドスである!

 

 

ムゲ・ゾルバドス「相手は確か、ダルタニアスといったか?」

 

クロッペン「はっ。エリオス星系から逃れた者が我等に対抗するため作り上げたとか」

 

ムゲ・ゾルバドス「エリオスの皇子か。ならば、よかろう。クロッペンよ。その仮面をとることを許す」

 

クロッペン「こ、この仮面をとることを、お許しいただけるのですか、陛下!」

 

ムゲ・ゾルバドス「そうだ。それがなにを意味するか、わかっておろうな?」

 

クロッペン「はっ。ははー!」

 

 

 もう一度深々と頭をさげると、モニターから皇帝ゾルバドスの姿は消えた。

 

 

クロッペン(ついに、ついにこの仮面を……!)

 

 

 一方、玉座に座るムゲ・ゾルバドス。

 

 

デスガイヤー「よろしかったのですか?」

 

 

 その右腕である、デスガイヤー将軍が口を開く。

 

 

ムゲ・ゾルバドス「くくっ。よいに決まっている。エリオスの王子とそのとりまき。面白い反応が返ってくるに違いなかろう」

 

デスガイヤー「……」

 

 

 皇帝ムゲ・ゾルバドスは、どこか楽しそうに笑うのであった。

 

 

 クロッペンの仮面の下とは。

 その謎が、明かされる時がやってきた……!

 

 

 第10話 終わり

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