第3次スーパーロボット大戦J   作:YSK

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第15話 奪われた巫女とQパーツ

 

──銅鐸の巫女──

 

 

 ある日珠城つばきは夢を見た。

 それは邪魔大王国の幹部、壱鬼馬が旧ジーグヘッドを発見し、妃魅禍の元へ運び、銅鐸をとりだそうとする光景だった。

 

 そこには、邪魔大王国の幹部だけでなく、デビルサターン6とディオンドラの姿も見えた。

 

 妃魅禍によるジーグヘッドからの銅鐸取り出しは失敗し、一同が悔しがったところで彼女は目を覚ます。

 

 おかしな夢を見たと考え、その様子がおかしいことに気づいた剣児に問われ、夢のことを話すと、それは実際にあったことだと、司馬博士、および鏡に言われた。

 

 ここでロンド・ベル隊は一度ビルドベースに集められ、邪魔大王国が狙う銅鐸のことを改めて説明される。

 

 剣児の乗るジーグには、銅鐸と呼ばれるエネルギー源が搭載されている。妃魅禍はさらなる力を得るため、その銅鐸と先代ジーグの二つを狙っているのだ。

 そして、つばきは代々銅鐸を守る神社の家系であり、『銅鐸の巫女』として銅鐸の力を操る能力が備わっているのだ。

 

 ゆえに、銅鐸をとりだそうとした妃魅禍の姿が見え、それを夢にみたというのだ。

 

 つまるところ、邪魔大王国は50年前に行方不明となった先代ジーグの頭部を発見し、そこから銅鐸をとりだそうとしているのは今起きている事実なのである!

 

 

ジェット「にしても、まさかギャンドラーの連中も一緒にいるとはな」

 

剣児「ボスがやられたから、行くとこがなくなっちまったからじゃないか?」

 

ジェット「拾われたってことか……」

 

 

 時は少し戻る。

 つばきが目を覚ました時と、同じころ。邪魔大王国では……

 

 

妃魅禍「……なぜじゃ。なぜ、銅鐸をとりだせぬ……!」

 

壱鬼馬「妃魅禍様……」

 

妃魅禍「っ!」

 

壱鬼馬「いかがなされました?」

 

妃魅禍「ここを覗き見た者がおる」

 

阿麿疎「ええっ!? 誰だぁ!?」

 

妃魅禍「あの小娘……そうじゃ。あの小娘の力があれば、銅鐸をとりだせる!」

 

壱鬼馬「では、どうにかしてあの娘を……」

 

???「でしたら、こちらによい策があります……」

 

妃魅禍「ほう。申してみよ」

 

 

 そして時は、再びビルドベースに戻る。

 

 警報が鳴りびびく。

 邪魔大王国の軍勢が、このビルドベースに迫っているというのだ。

 

 防衛のため出撃するロンド・ベル。

 

 

 邪魔大王国の中には、ギャンドラーの残党、ディオンドラとデビルサターン6の姿もあった。

 

 

壱鬼馬「さあ、行くぞ!」

 

ディオンドラ「ったく。なんであたしらがあいつの作戦につきあわなきゃいけないんだい」

 

デビルサターン6「宿なしになってもーたつらさ。身に沁みますわ……」

 

ディオンドラ「まあ、やるべきことはやるさ」

 

 

 その戦闘中、異変は起きた。

 

 

つばき「えっ?」

 

鏡「どうした?」

 

つばき「……」

 

 

 つばきと鏡の乗るビッグシューターの動きがおかしくなった。

 なんとビッグシューターが単機で敵陣に突っこんでいったのだ!

 

 

剣児「な、なにやってんだつばき、鏡!」

 

鏡「俺ではない。つばきだ!」

 

剣児「どうしたんだよつばき!」

 

つばき「……」

 

 

 剣児の呼びかけに、つばきはなんの反応も示さなかった。

 

 だが……

 

 

統夜「っ!」

 

アムロ「これはっ!」

 

ジュドー「な、なんだこの気配……!」

 

チャム「ショウ! これ!」

 

ショウ「ああ。なんだこれは!」

 

 

 この時、サイトロンの導きと、ニュータイプと呼ばれる者。さらに悪しきオーラを感じとれる者は、その違和感を感じとった。

 

 

統夜「あそこに、もう一人別の意識がある!」

 

シーラ「邪悪のオーラをまとったものが、あそこに!」

 

剣児「なんだって!?」

 

ディオンドラ「ちっ。どうやらバレたみたいだよ。さっさとこっちに来な、グルジオス!」

 

グルジオス「バカもの! ここでワシの名を呼ぶな!」

 

ロム「なに!?」

 

ドリル「グルジオスだって!?」

 

一矢「知っているのか!?」

 

ジェット「ああ。こっちに来る前に俺達が倒したはずのギャンドラーの幹部の一人だ。ブラックホールにたたき落としてやったんだが、生きて帰ってきたのか」

 

ロム「ヤツはガデスに与えられたという怪しげな術を使っていた。地球に来るまでに、なにかまた新しい力を得たのだろう」

 

剣児「つまりそいつがつばきを操ってるってことだな。返せ!」

 

グルジオス「返せと言って返すバカがどこにいるか! このまま先に行かせてもらう! 足止めを任せたぞ! 少しくらいは役に立ってはもらわねばな!」

 

ディオンドラ「はいはい。任せな」(いちいち癪に障る奴だね!)

 

壱鬼馬「小娘はもらった! 妃魅禍様はもうひとつの銅鐸よりこの小娘をお望みだ!」

 

アイザック「銅鐸ではなく? ……そうか。巫女としての力が狙いか!」

 

壱鬼馬「これより先は、通さん!」

 

剣児「くそっ! 邪魔をするな!」

 

 

 飛び去ろうとするビッグシューターを止めようとするロンド・ベル隊だったが、それを邪魔大王国とギャンドラー連合軍が阻む!

 敵軍の中を素通りして飛んで行けるビッグシューターと違い、ロンド・ベルの各機は敵に邪魔され、どんどんと差が広げられてゆく。

 そのままビッグシューターは戦線を離脱し、奴等の本拠地となる阿蘇の山中へと姿を消すのだった……

 

 

グルジオス「おっと、中で下手なことをするな。ワシはこれが墜落しても痛くもかゆくもない」

 

鏡「くっ」

 

グルジオス「おとなしくしていれば、生きて妃魅禍に引き渡してやる。そこから先、どうなるかは知らぬがな!」

 

鏡(少なくとも、飛んでいる今では手出しできん。しばし、待つしかないようだな……)

 

 

 逃走飛行中、このような会話もあった。

 

 

ディオンドラ「このくらい足止めしときゃ十分だろ。アタシらも戻るよ!」

 

デビルサターン6「はいな!」

 

剣児「待て!」

 

デビルサターン6「誰が待つかいなー。あーばよー」

 

 

 ある程度時間を稼いだところで、幹部達はハニワ幻神を残して撤退してゆく。

 足止めのため残ったハニワ幻神を排除し、ロンド・ベル隊はさらわれたつばきと鏡を救うため、ビッグシューターがむかった阿蘇山へとむかうのだった!

 

 

──阿蘇山中──

 

 

 阿蘇に到着したロンド・ベル。

 山にぽっかりと開いた洞窟が、邪魔大王国の本拠地であった。

 

 さらわれた二人を救出するため到着したロンド・ベル隊が見たのは、妃魅禍に操られたつばきが旧ジーグの頭から銅鐸をとりだす儀式をしているところだった。

 

 

剣児「あれはっ!」

 

柳生「先代ジーグのヘッドだな。あの中にも銅鐸があると聞いた」

 

アイザック「やはり、そのために彼女をさらったのだな」

 

グルジオス「その通りよ」

 

 

 鋼鉄ジーグの支援部隊である戦闘機ユニット「ビルドエンジェル隊」の隊長。 柳生充子の言葉に、ぬうと現れたグルジオスが答える。

 

 その姿に呼応するように、壱鬼馬ら三幹部とディオンドラ、デビルサターン6のギャンドラー残党も姿を現した。

 

 

壱鬼馬「妃魅禍様の儀式の邪魔はさせぬ!」

 

剣児「つばきはそこに。鏡はどうした!」

 

壱鬼馬「ふっ。すでに死んでいるやもな」

 

剣児「てめえ!」

 

デビルサターン6(……うまいはったりや。実は牢屋に連れてこうとして速攻逃げられましたとは言えんわなあ)

 

鉄也「待て草薙!」

 

 

 壱鬼馬に挑発され、頭に血が上った剣児がそのままつっこもうとするが、鉄也がそれを制した。

 

 

鉄也「一人でつっこむな。相手の思うツボだ。奴等の目的はあくまで銅鐸。お前がこのまま珠城を助けに行くのはカモがネギを背負っていくようなもの。もっと仲間を頼れ!」

 

剣児「ぐっ……た、確かにそうだぜ。少し頭が冷えた。助かったぜ先輩」

 

鉄也「気にするな。お前をフォローしてやるのも教師役の務めだ」

 

剣児「そういうわけだ。お前等の挑発には乗らねえ! つばきを助けるのは俺達全員でやることだ! みんな、頼むぜ!」

 

甲児「ああ。任せとけ!」

 

グルジオス「ちっ。かまわん! このまま押しとどめておけ! 儀式の完了も目の前だ!」

 

壬魔使「てめえが俺達に命令するんじゃねえ!」

 

グルジオス「誰が言ってもやることはかわらんだろうが!」

 

デビルサターン6「そうやそうやー!」

 

グルジオス「それはどっちに同意してるんだ!?」

 

デビルサターン6「さあ、来るでー! 守らんと!」

 

グルジオス「ええい、こいつらは!」

 

 

 阿蘇の山中で再び激突する両軍。

 

 邪魔大王国とギャンドラーの軍勢をなぎ倒し、心強い仲間がつばきのいる祭壇へと到着する!

 

 

妃魅禍「少し遅かったようだな! 儀式は今、終わった!」

 

剣児「なにっ!?」

 

 

 間一髪の差だった。

 つばきを祭壇から助け出す直前に、妃魅禍の両手が光る!

 

 

妃魅禍「どこにいようと、ここに入ったのなら同じよ!」

 

剣児「なにっ!? うわあぁぁぁ!!」

 

 

 二つのジーグが光り、妃魅禍のかかげた両手の先に、銅鐸が現れた!

 

 同時に先代ジーグヘッドは元の司馬宙に。剣児のジーグも合体が維持できずバラバラになり、頭部も雷鋼馬(バイク)に戻ってしまう。

 

 

キッド「くそっ! 間に合わなかったか!」

 

妃魅禍「これだ! これがわらわが求めた銅鐸! ハハハハハハ!」

 

 

 勝利を確信した妃魅禍は笑う。

 

 得た銅鐸の力を開放し、不思議な力でロンド・ベル隊の動きを封じたのだ!

 

 

健一「くっ。機体が……!」

 

ロム「動けん!」

 

妃魅禍「くくっ。貴様等はここで死ぬがよい!」

 

 

 銅鐸の力を使い、動けぬロンド・ベル隊へととどめをさそうとする。

 

 

???「待て!」

 

妃魅禍「なにっ!?」

 

 

 そこに現れたのは、とらわれていたはずの鏡だった。

 

 

剣児「鏡!」

 

鏡「ひさしぶりだな、妃魅禍!」

 

妃魅禍「なるほど。裏にはお前がいたというわけか。だが、今更現れたところでもう遅いわ!」

 

鏡「そんなことはない!」

 

 

 言葉と共に、美角鏡の姿がかわり、巨大化する!

 

 

剣児「なにっ!? 鏡が巨大化した!?」

 

多卦流(鏡)「みんな、隠していてすまなかった。これが私の本当の姿だ。私は古代の地球に降り立った異星人。本当の名は多卦流(タケル)」

 

剣児「なっ!? 何だよ、それ!?」

 

多卦流「もはや話せる時間は残り少ない。剣児! 今こそお前とつばきが手を取り合う時だ!」

 

剣児「待ってくれ、なに言ってんだかわかんねえよ!」

 

多卦流「つばきは我等の血を守り続けてきた麻布都珠勾神社の巫女この世で最も我らが想いを受け継ぐ者。そしてお前は、その想いを守護する力を受け継ぐ唯一無二の者。ふたりの力が合わさる時、奇跡は起こる!」

 

剣児「お前、なにを焦って……? まさか!?」

 

多卦流「銅鐸とはなにか。お前達がその本当の意味を理解した時、必ず血路は開かれる!」

 

妃魅禍「フッ! 今さら無駄なことじゃ! 銅鐸はわらわの手にあるのじゃからな!」

 

多卦流「剣児、ここは俺に任せて行け! つばきと共に! みんな、剣児達を頼む!」

 

 

 多卦流から光が放たれる。

 直後、妃魅禍によって封じられた機体のコントロールが戻った!

 

 

多卦流「これが私の精一杯だ。さあ、妃魅禍! お前の相手はこの俺だ!」

 

妃魅禍「馬鹿め! うぬの相手などするか! わらわはラングーンを呼び起こし、この星を攻め滅ぼす! 貴様等はここで死ぬがよい!」

 

多卦流「待て!」

 

妃魅禍「待たぬわ! 貴様の寿命、そう長くあるまい! ここで戦う必要などない! 最後の輝きなど、この場で使い果たせばよい!」

 

 

 妃魅禍の方も、多卦流の状態をよく理解していた。

 わざわざ無駄に相手にする必要はないと判断し、力を阿蘇の山の方へむけ、この洞窟を崩す作戦に出る。

 

 衝撃が走り、大きな音と共に洞窟の天井が崩れはじめた!

 このままではすべてが崩落し、皆生き埋めになってしまうだろう!

 

 

妃魅禍「ククッ。もうここに用はない! このまま全員潰れてしまうがよい! ゆくぞ!」

 

壱鬼馬「はっ!」

 

デビルサターン6「ワ、ワイ等も!」

 

 

 そうして妃魅禍と幹部達は転移をして消えた。

 残されたのは、足止めのためのハニワ幻神と意思を持たぬロボット達。

 

 

多卦流「くっ……!」

 

 

 多卦流は力を使い、洞窟の崩落を食い止める。

 しかしその力が尽きたのか、徐々に姿が元の美角鏡の姿へと戻っていってしまった。

 

 

剣児「もういい! ムチャはするな! 今はみんなで脱出するぞ!」

 

鏡「剣児……」

 

ブライト「いつまで持つのかわからん。急いで脱出する!」

 

 

 統夜達は祭壇に残された先代ジーグ、司馬宙も回収し、残されたハニワ幻神達を蹴散らして崩れようとする阿蘇の洞窟から脱出する!

 

 脱出後、つばきは無事目を覚ましたが、先代ジーグの宙と鏡は意識を失い続けたままであった。

 生命エネルギーの関係だろうというレインの見立てと共に、それがエネルギー源であり、オーラが満ちるオーラシップへ運ばれ、治療を受けることになった。

 シン・グランティード・ドラコデウスのハイリビードの力も受け、一命はとりとめたが、意識が戻るのがいつになるのかはわからない状態だった……

 

 ビルドベースに戻る途中、司馬博士により妃魅禍や鏡についての説明があった。

 

 彼等は宇宙をラングーンと呼ばれる宇宙船で旅してきた異星人であり、人間が営みをはじめたばかりの地球に降り立ち、地球を滅ぼそうとした妃魅禍達を封印した二人であった。

 

 

ムウ(最初の争乱の時浮上したオルファンも大昔の異星人の船だったな。地球は宇宙人を引き寄せるなにかがあるのかもな。そいつが、あのハイリビードか……?)

 

剣児「封印した二人?」

 

司馬博士「うむ。もう一人は鏡の姉。名を美夜受(ミヤズ)。現代での名は草薙美夜。お前の母じゃ」

 

剣児「……!?」

 

司馬博士「ワシは妃魅禍を封印し、永い眠りについた二人を見つけ、話を聞いたのじゃ」

 

甲児「封印に眠りってことは、鏡達は妃魅禍がいつか目覚めるのがわかっていたってことか?」

 

司馬博士「うむ。元は自分達でどうにかするつもりだったのだろう。なにせ、妃魅禍を生み出したのは多卦流達じゃからな……」

 

剣児「なっ! 妃魅禍を生み出した!?」

 

 

 元々妃魅禍達は、多卦流達の乗った宇宙船ラングーンによって生み出された破滅の先兵。その力は、多くの星を滅ぼすほどのものだった。

 しかし多卦流達はその力を使うことを後悔し、やがてこの地球にたどりつき、地球の民と同化することを選んだ。そうして生まれた血筋の一つが、珠城つばきの一族である。

 

 だが、破壊しか知らぬ妃魅禍はこれに従おうとはしなかった。

 多卦流達に反逆し、そして逆に封印されることになった……

 

 そしていずれ復活するだろう妃魅禍と地球の民を心配し、多卦流と美夜受は他の同胞とは違い自分達を眠らせ、いずれくる妃魅禍の復活に備えたのである。

 

 銅鐸はその宇宙船ラングーンの制御ユニットであり、このラングーンがある限り妃魅禍達は完全に消滅しない。

 銅鐸が奪われた今、彼等の次の目的はこのラングーンの復活であり、地球の支配であろうと、司馬博士は語った。

 

 

剣児「なら、奴等を止めるために次は宇宙に行かなきゃならないってことか」

 

司馬博士「そういうことになるな。詳しいことは一度ビルドベースに戻ってからじゃ。それまで休んでおれ」

 

 

 こうしてロンド・ベル隊は、大きな脅威となる邪魔大王国とギャンドラーを止めるため、宇宙へむかうことになる。

 

 

──Qパーツ強奪事件!?──

 

 

 ビルドベース医務室。

 そこでは阿蘇の祭壇で回収された先代ジーグこと司馬宙(しばひろし)が目を覚ましていた。

 

 

司馬博士「よし、もう大丈夫じゃ。まだ目は見えんじゃろうが心配はいらん。じきに回復し、見えるようになる」

 

宙「親父、変わらないな」

 

司馬博士「おい、あれから50年じゃぞ? 変わらんわけがなかろうが」

 

宙「そうかな。俺には見える。変わってないよ。親父も、それに、ミッチーも……」

 

 

 そこに美和はいた。

 だが、誰がいるとは一言も言っていない。

 

 だというのに、宙はかつて共に戦った彼女のことがわかっていた。

 

 

美和「宙さん、私は……」

 

宙「戻ってきたよ、ミッチー……」

 

美和「やっと、会えた……」

 

 

 涙を流し再会を喜ぶ彼女の姿は、50年前の少女のようであった……

 

 

 宇宙へあがるため一度ビルドベースに戻ったロンドベルだったが、美和と宙の五十年ぶりの再会劇にほっこりする暇もなく、GGGから驚きの報告を受ける。

 

 なんと各国の研究所が襲われ、何者かにQパーツが奪われたというのだ。

 奪った犯人。それは、翼と角を持った女性。デュナンの子の首領。ジュエリオンだった!

 

 どうやら、使徒による人類滅亡が潰えたと知り、別の手段に出たようなのだ。

 

 残るは日本で研究されていたものただ一つ!

 

 このままでは守り切れないと判断したGGGは、世界で最も安全な保管場所。ロンド・ベルにそれを預ける判断をする。

 ゆえにロンド・ベル隊は急いでQパーツの研究所へとむかうこととなる。

 

 おかげでオーラシップで寝ている鏡を降ろす余裕もなかった(まあ、レインが診ているので降ろさなくてもいいわけだが)

 

 しかし、ロンド・ベル隊が到着する前に、研究所は襲われてしまう。

 最大限に警戒していたはずだが、なんと味方と思われていた天海護が帰ってきた体(てい)で研究所に侵入し、Qパーツを奪ったのだ!

 

 デュナンの子を警戒していたGGG側からしてみれば、たまったものではない。

 

 護が研究所を脱出したところで追いついたロンド・ベル隊。

 

 護は凱の話も聞かず、現れた白いギャレオンとフュージョンし、さらに奪ったガオーマシンとファイナルフュージョンして皆の前に立ちはだかった。

 なぜこんなことをという問いかけに答えず、拳を返すことをし、さらに現れたデュナンの子に守られる状況から、戦いは避けられぬ状況となった。

 

 最終的にはとりまきのデュナンの子は排除され、護のガオガイガーと凱のガオファイガーによるヘル&ヘブンの打ち合いとなり、護は倒れることになった。

 護は往生際悪く攻撃をしようとしたが、共に宇宙に行ったはずの戒道が現れ、今消滅した護は偽物であると教えてくれる。

 

 Qパーツを集めることにより完成するパスキューマシンというものにより複製されたレプリジン。それが、今戦った護の正体だった。

 本物はまだ宇宙におり、そのマシンの持ち主、ソール11遊星主と戦っているとのことだった。

 

 さらにそのソール11遊星主とジュエリオンは仲間である事実が戒道により明かされた。

 

 戒道達は旅立った先でそのソール11遊星主とジュエリオンに出会い、目的を達成させぬため、パスキューマシンを奪い、この地球へESウィンドウで送りこんだという。

 それが、いきなりQパーツが地球に現れた真相である。

 

 だが、その時の無茶な転移で戒道はソルダートJとはぐれ、その上怪我でしばらく動けず、今やっと合流できたのだ。

 

 倒した護の正体が本物の護でなかったことにほっと安心するのもつかの間。

 

 そこに突然現れたソール11遊星主により最後のQパーツも奪われてしまう。

 そのままソール11遊星主は、QパーツごとESウィンドウで撤退してゆく。

 

 

戒道「奴等の目的は三重連太陽系※の復元。パスキューマシンは復元装置の中枢であり、様々なものを複製できる。奴等はそのために、地球はおろか宇宙まで滅ぼそうとしている」

 

 

※三重連太陽系

 この宇宙のひとつ前の宇宙に存在した、三つの太陽(実際は一つの太陽と二つの燃える惑星)を持つ太陽系。今の地球に比べ遥かに進んだ科学力を持った緑の星・赤の星・紫の星が存在した。

 卓越した科学力により宇宙の寿命に気づき、それを避けようと様々な方策を尽くしたが、宇宙が滅びる前に紫の星が生み出したZマスターの暴走により機界昇華され、滅亡する。

 その後宇宙は寿命を迎え、再びビッグバンを起こして生まれたのが現在の太陽系を持つ宇宙であり、三重連太陽系と同じ位置にあるのがこの地球のある太陽系である。

 ソール11遊星主は、消滅の危機に瀕した三重連太陽系を再生するために赤の星の住民が生みだした一種のセーフティプログラムであり、この星系を再生するため存在する集団なのである。

 

 

 衝撃の事実が告げられる。

 パスキューマシンのエネルギーは宇宙の暗黒物質。それを使えば、今ある宇宙はしぼんで存在できなくなり、三重連太陽系の復元と共に消滅してしまうのだ!

 

 さすがにそれを認めるわけにはいかない。と、宇宙にてもう一つの使命がロンド・ベルに追加された。

 

 邪魔大王国にソール11遊星主。どちらも放っておくわけにはいかない!

 

 

──宇宙へ──

 

 

 皮肉にも残っていた大勢力はすべて地球を飛び出した。

 

 ロンド・ベル隊もそれを追うため、宇宙に出ることとなる。

 

 宇宙に行くための中継点となるオービットベースに到着したロンド・ベル。

 

 彼等はそこで、新たな力を受け取ることになる。

 まず、戦艦アーガマより新たな艦、ネェル・アーガマへ。

 宇宙にて組み立てられたアムロの新たな機体、νガンダム。さらにZZガンダムのフルアーマーパーツ(同時に強化型へ改修)、試作三号機の強化ユニット、オーキス。アキトのブラックサレナへの換装パーツ。

 さらにダルタニアスのパワーアッププランもここで実行され、超空間エネルギーによってのパワーアップがはたされた。

 

 そして、コン・バトラーVをコン・バトラーV6(ブイシックス)にするためのパワーアップパーツ、バトルアーマーと、ボルテスVをボルテスVII(セブン)とする追加アーマー。それとダイモスの2号機、裂将フォボスが届けられた。

 

 この2号機、パイロットはバーム星人が乗るとは決まっていたが、正式なパイロットはまだいない状態である。

 誰が乗るかと上が選定している最中、オービットベースに警報が鳴り響く。

 

 補給の途中を見計らい、デュナンの子が襲撃を仕掛けてきたのだ。

 換装中や調整、乗せ換え中などにより、いくつかの機体が出ることができない。

 

 その時間を稼ぐため、エリカはダイモスの2号機、フォボスにより出撃する。

 

 

エリカ「私も一緒に、一矢と戦いたい。だから!」

 

 

 慣れない戦いに苦戦を強いられるが、彼女はあきらめず、時間をしっかりと稼ぎ、オービットベースへの被害をおさえきった。

 

 あとは、遅れてやってきた新たな力のお披露目である。

 

 さらにエリカとの愛の力で、1号機のダイモスもパワーアップを果たした。合体攻撃と共に、フォボスをよろしくお願いします!

 

 

 こうしてデュナンの子を撃退したロンド・ベルだったが、そこに新たな情報が舞い降りた。

 

 なんとネオジオン・ムゲ帝国同盟がコロニーを動かし、地球にむかってきているというのだ。

 かつてジオンが行おうとして成功はしなかったコロニー落とし。

 

 それを再び行おうとしているのだ。

 

 これを放置すれば、コロニーは地球に落ち、未曽有の被害が出てしまうだろう。

 かといってラングーンも放置しておくわけにもいかない(ソール11遊星主は調査中。暗黒物質の集束具合から、まだ余裕はある)

 

 つまりは、二手に別れ、両方どうにかする。

 ルート分岐であった!

 

 

──ルート選択──

 

 

『コロニー落とし阻止ルート』

 ネェル・アーガマ隊(0083、ZZガンダム、νガンダム、SEED DESTINY)、ナデシコ隊、Gガンダム、ガオガイガー、J9、ダルタニアス、ダンクーガ

 

『ラングーンを追うルート』

 鋼鉄神ジーグ、マシンロボ、ダンバイン、エヴァンゲリオン、コン・バトラーV、ボルテスV、ダイモス、ダンクーガ、マジンガーチーム

 

主人公の選択についてくる

 統夜達、ウルズチーム(トゥアハー・デ・ダナンつき)

 

 

 第15話 終わり

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