第3次スーパーロボット大戦J   作:YSK

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第16話 ラングーンを追うルート

 

────

 

 

 宇宙へあがり、ラングーンを追うため別れたロンド・ベル分隊は月を目指していた。

 銅鐸の巫女として力を増した珠城つばきがそちらから力を感じると言い、さらにその周辺の空間で怪し動きが観測されたからだ。

 

 どうやらそのあたりの空間に、ラングーンは隠されていたのだろう。

 

 月にむかう途中、ロンド・ベルはこちらへむかってくる巨大な影を発見する。

 

 巨大な宇宙船、ラングーン。

 船を掌握した妃魅禍も、ロンド・ベル隊を粉砕しようとむかってきたのである!

 

 ロンド・ベル分隊を粉砕しようと姿を現す邪魔大王国三幹部とデビルサターン6率いるギャンドラー軍団。

 

 対するロンド・ベルは決戦より前に剣児とつばきをラングーン内に突入させ、銅鐸の奪還を優先する作戦だった。

 これが成功すれば、敵の戦力は大きく減り、味方の戦力が増えることになる。

 ゆえに、最初の目的は敵の殲滅でなくラングーンへの侵入。

 

 二人は初代ジーグ(磁偉倶)である司馬宙の操縦するビッグシューターに乗り、隊員はそれを侵入可能な入り口まで護衛するのだ!

 

 新たな力を得てロンド・ベルを殲滅しようとする邪魔大王国と、その力をそぐためラングーンへ侵入しようとするロンド・ベル分隊との戦いがはじまった!

 

 

宙「さあ、いくぜ。剣児、つばき、しっかり掴まってろよ!」

 

剣児「ああ!」

 

 

 激しい攻撃を潜り抜け、入り口を守るハニワ幻神を撃破し、ビッグシューターはラングーンの中へ突入する。

 

 

一矢「よし! あとは彼等を追わせないように入り口を守れ!」

 

シンジ「はい!」

 

壱鬼馬「おのれ! 貴様等なにをするつもりだ!」

 

 

 一気に攻守が逆転し、外に出た邪魔大王国の者達を内部に入らせないようにするのが統夜達の役目となった。

 

 侵入し、ビッグシューターから雷鋼馬(ジーグの頭部となるバイクのこと)で飛び出す剣児とつばき。

 そこにハニワ幻神がわいて出るが、その前に司馬宙が立ちふさがる。

 

 

宙「貴様等など、俺のこぶしで十分だ!」

 

 

 銅鐸を奪われ、サイボーグにもチェンジできない宙だが、そんな状態関係なく、現れたハニワ幻神をバッタバッタとなぎ倒すのだった。

 

 

つばき「す、すごい」

 

宙「ここは俺に任せて先に行け!」

 

剣児「ああ!」

 

 

 背後を宙に任せ、つばきの指示により銅鐸の反応する方向へと突き進む。

 

 しかし、あともう少しというところで、待ちかまえていたディオンドラとグルジオスにより、前をふさがれてしまった。

 雑魚ならばともかく、幹部相手。しかも二人では銅鐸の力の使えない雷鋼馬では分が悪い。

 

 

ディオンドラ「くくくっ。無駄だよ。ここでお前達も終わりさ!」

 

剣児(どうする? このまま頭を飛び越えていけるか?)

 

 

 なんとか突破しなければと考えを巡らせたその時。

 

 

???「待てい!!」

 

ディオンドラ「だ、誰だい!」

 

グルジオス「貴様は!」

 

 

 そうして現れたのは、頼れる我等のロム兄さんだった。

 

 口上を語り、ディオンドラ達の注意が彼にひきつけられている間に、剣児はその隙をついて先へ進む。

 

 

ディオンドラ「あっ、こら、ずるいじゃないか!」

 

ロム「お前達の相手はこっちだ!」

 

 

 先へ進む剣児達を追おうとするも、それを遮るようロムが立ちふさがった。

 

 

ディオンドラ「くそー!」

 

 

 こうなっては立場は逆転である。

 

 さらに先へ進んだ剣児達は、ついに妃魅禍のいる神殿部にたどりついた。

 

 

妃魅禍「勝算もなく来るとは愚かにもほどがある! 二つの銅鐸は大銅鐸の強力な力をわらわのものに書き換えてくれたわ!」

 

 

 妃魅禍と対峙する剣児とつばき。

 

 

妃魅禍「すでにこの黄泉平坂はわらわの世界。なにができよう!」

 

 

 妃魅禍より、雷のような光が剣児へ放たれる。

 

 

剣児「ぐわああっ!」

 

つばき「剣児!」

 

妃魅禍「うぬらは銅鐸がなんたるものかも知らずに死んでゆくのじゃ!」

 

剣児「負けねえ……! 俺達は負けねええ! てめえを倒して帰るんだ! つばきと一緒に、俺達の地球へ!」

 

つばき「そう、私達は負けない! この想いが剣児と私の胸にあれば、道は開ける!」

 

妃魅禍「ほざくな! その道は地獄への一本道ぞ!」

 

 

 もう一発!

 

 

剣児「ぐはぁっ! 俺とつばきは……! 俺達は地球を守ってんだ! 死んでたまるかってんだよおおっ!!」

 

つばき「負けない……っ! 想いを形にする力、それが私の受け継いだ力よ!」

 

 

 その時……

 

 

妃魅禍「ぐっ! な、なんじゃ!?」

 

 

 二人の諦めない心に、銅鐸が反応した。

 二人の意思に応えた銅鐸は、妃魅禍の手元を離れ、剣児と宙の元へと舞い戻る!

 

 

剣児「……! 銅鐸が……雷鋼馬に戻った! これでジーグになれるぜ!」

 

つばき「やった……!」

 

妃魅禍「馬鹿な……!? 呪いの力……憎しみ、恨み、負の情念が渦巻くこの黄泉平坂で……!?」

 

 

 銅鐸が戻った。

 とはいえ、今ここにあるのは雷鋼馬。ジーグの頭のみ。さすがにこのままでは戦えない。

 剣児達は一度ラングーンの外へ出てジークへビルドアップし、サイド妃魅禍と対峙する道を選ぶ。

 

 来た道を引き返し、ロムと合流。さらに力を取り戻した宙と共に、ラングーンの外へと飛び出した。

 

 

剣児「みんな、戻ったぜ!」

 

美和司令「よろしい。反撃の開始です!」

 

つばき「おばあさま!?」

 

鏡「剣児、つばき! 大丈夫か!?」

 

剣児「鏡! 目を覚ましたのか!」

 

鏡「ああ。もう多卦流の姿に戻るほどの力はないが、美角鏡としてこれからも戦い続ける!」

 

 

 彼等を出迎えたのは、旧ビッグシューターに乗ったつばきの祖母。美和司令と目を覚ました美角鏡だった。

 

 そのまま彼女は、往年のコンビネーションそのままにパーツシュートを成功させ、現役のつばきも驚かせる。

 

 負けじと剣児もビルドアップし、ここにダブルジーグが並び立つ!!

 

 

壱鬼馬「銅鐸を取り戻したか! だが、貴様等がここで滅びるのは同じ! 覚悟しろ!」

 

剣児「それはこっちのセリフだぜ。次は、お前達の番だ!」

 

 

 ここに改めて、邪魔大王国との決戦がはじまった!!

 

 激しい激闘の中、邪魔大王国の幹部も次々と撃破されてゆく。

 

 

壱鬼馬「フフフ! ハハハハハ! 妃魅禍様のためならば、我が命など惜しくはないわああっ! 人間ども! 先に黄泉の国で待っているぞおおおっ!!」

 

 

 3人の幹部すべてが倒れた時、ラングーンに異変が起きた。

 

 ラングーンより光が放たれ、宇宙空間に衝撃波が走ったのだ。

 それは空気の振動などではなく、ラングーンより漏れ出た大銅鐸のエネルギーが空間そのものを揺るがしたのだ。

 

 そうして空間をゆがめながら、ラングーンの形が変わってゆく。

 

 

剣児「なんだあれは……?」

 

 

 そこに現れたのは、大きな銅鐸としか言いようのない代物だった。

 名前もそのまま『大銅鐸』!

 

 ラングーンの真の姿である!

 

 

妃魅禍「フフフフフ。ハハハハハハ!」

 

 

 妃魅禍が高らかに笑う。

 真の力を取り戻したこれに、勝てるものなどないと思っているからだ。

 

 

妃魅禍「さあ、この大銅鐸の力を見せてやる!」

 

チャム「なに、これ……!」

 

シーラ「悪しきオーラが。憎しみの感情が、悪意が集まっていく……」

 

 

 シーラの言う悪意が、収束する。

 

 そこに現れたのは、巨大な人型の怪物だった。

 

 

ショウ「まるで、ハイパー化のようだ……」

 

つばき「感じるわ……! 宇宙中から邪悪な気があいつに集まってきてる!」

 

妃魅禍「そう! これが我等が源! ハイリビードとは真逆。貴様は正を司り、我等は負を司る大銅鐸の力より生まれた! ならばそこに生まれた貴様等と、我等が相容れるはずがない!」

 

 

 妃魅禍も最初使徒がどんな存在かはわからなかった。

 だが、観察することにより、決して自分達に益となる存在にはならないと悟ったのだ。

 

 

カオル「……」

 

剣児「邪悪な魂の集合体ということか……!」

 

鏡「剣児、奴等は憎しみ、恨みなど、負の情念を具現化して力に変えている」

 

剣児「へっ、あいつららしい。辛気くせえ燃料だな!」

 

磁偉倶「銅鐸を取り戻したお前達ならきっと大銅鐸すらも封じることができる!」

 

美和「頼みましたよ、つばき、剣児……!」

 

妃魅禍「ハハハハハ! 今の世は幾度もの争いにより死があふれ、憎しみの情念に世界が満ちておる!」

 

シーラ「……」

 

 

 それはオーラ力を操るシーラ達も感じていた。

 憎しみのオーラが宇宙に満ち、それを感じたシーラ達は悲しんだ。だが、妃魅禍はそれをむしろ喜ばしいように語っている。

 

 その悪意の集合体。

 

 それは、憎しみにより膨れ上がり、巨大化したオーラバリアのハイパー化にもよく似ていた。

 

 

妃魅禍「これこそが、うぬらの星の嘆き。魂を喰らい、この荒之皇(スサノオ)はどこまでも力を得る! さあ、愚かな人間どもよ。わらわにひれ伏すがよい!」

 

つばき「そんな力に、誰が屈するもんですか!」

 

 

 大銅鐸による悪意の具現化。

 

 邪魔大王国の秘密兵器との決戦のゴングが鳴る。

 

 

 ……かと思われたその時!

 

 

???「まてぇい!」

 

豹馬「誰だ!」

 

グルジオス「この世に満ちたその悪意、それさえ利用し、目的を達すること。人それを悪辣という!」

 

ジェット「グルジオス!?」

 

グルジオス(……一度やってみたかったのだ)

 

デビルサターン6「やられた! いつかワイもやりたかったのに!」

 

ドリル「なにしにきやがった!」

 

グルジオス「くくっ。大銅鐸による悪意の招集。これほどの死者の念があるならば必ず成功しよう! この力、我等も利用させてもらう! さあ、蘇りください、ガデス様!!」

 

ガルディ「なにっ!?」

 

ジェット「あいつは死者を呼び出す力がある。まさか、あの力を使ってガデスをこの世界に呼び戻すつもりなのか!?」

 

甲児「なんだって!?」

 

 

 グルジオスの言葉とともに闇が瞬き、荒之皇が現れた時と同じく、その闇の瞬きが集まる。

 そこには、あの時皆を苦しめた、ハイリビードで若返ったガデスの姿があった。

 

 

グルジオス「これが、ガデス様より与えられし我が力の一端!」

 

 

 グルジオスはガデスに与えられた怪しい術により、死者を呼び出すことができるのだ!

 

 ロム達は地球に来る前、ガデスから派遣されたグルジオスと戦う機会があった。

 その戦いの際、グルジオスはロム達が他で倒した妖兵コマンダーを何人か蘇らせ、彼等にけしかけてきたことがあるのだ。

 

 その戦いでグルジオスはブラックホールに飲まれ死んだと思われていたが、ああして地球にたどりつき、再びロム達の前に立ちふさがったというわけである。

 

 通常ならば、ガデスほどの大物は呼び出すことは不可能だが、大銅鐸の力で集まった死者の念を使い、悪意を器としてガデス復活を可能にしたのである!

 

 

ガデス「よくやった。グルジオス」

 

グルジオス「ガデス様! 我が忠義、見てくださいましたか! これでハイリビードを吸収すれば、あなた様は完全無欠。不死身にして不老の完璧な存在となります!」

 

ガデス「うむ。貴様には褒美をとらせねばならぬな」

 

 

 そう言うと、ガデスはグルジオスの体をむんずとつかんだ。

 

 

グルジオス「ガデス様……?」

 

 

 そしてそのまま、グルジオスをその体にとりこんでゆく!

 

 

グルジオス「な、なにをなさいます!」

 

ガデス「貴様に貸した力をすべて返してもらう。貴様はワシと同化し、永遠に生きるのだ。これほど光栄なこともあるまい!」

 

グルジオス「そんなっ! 嫌だ。死にたくないー!」

 

 

 断末魔をあげながら、グルジオスはガデスの中へと消えていった。

 これでガデス、完全復活である!

 

 

ガルディ「なんてことを!」

 

ガデス「裏切り者のガルディ。貴様もここで死ぬがよい!」

 

妃魅禍「貴様がギャンドラーの首領、ガデスか。グルジオスから聞いておるぞ」

 

ガデス「ふん。貴様はどうでもいい。わしの獲物はあいつらよ。邪魔をしなければ、好きにせよ」

 

妃魅禍「ハハハ。うぬに格の違いを判らせるのはジーグを始末してからだ。わらわの獲物こそ、横取りせぬようにな!」

 

豹馬「どうせならあいつらで潰しあえばよかったのによ」

 

ちずる「さすがにそんな都合のいいことはないみたいね」

 

ジェット「俺達が倒れたあとならいくらでも争うだろうがな。だが、それを望むのは無駄ってことだ」

 

シーラ「ええ。その通りです。総員、迎撃の準備を!」

 

一同「おお!」

 

 

 こうして大銅鐸によって生み出された悪意の怪物、荒之皇と、復活したガデスとの戦いがはじまった!

 

 

 とりまきのハニワ幻神もガデスの指揮下に入ったギャンドラー軍団も、どちらも大銅鐸の影響を受けパワーアップしている。

 だが、ロンド・ベル隊の士気は落ちない。

 

 とりまき達を排除し、妃魅禍の最終兵器である荒之皇とガデスへ攻撃が命中した。

 

 

剣児「なにっ!?」

 

 

 だが、荒之皇にもガデスにもダメージはない。

 攻撃が命中したそばから荒之皇もガデスも回復してゆくのだ。

 

 

甲児「またこのタイプかよ!」

 

 

 ロンド・ベル隊は経験豊富な部隊である。

 幾度か名を変えたが、部隊には第一次地球圏争乱初期からずっと戦い続けている者が多く所属している。

 第一次地球圏争乱終結直前に戦った、フューリーの騎士団長。グ=ランドンのズィー=ガディン。

 第二次地球争乱最後のシャピロが操るデビルガンダム。

 少し前でもハイリビードを得たガデス。

 

 どれも同じように攻撃を即座に再生し、無敵であるかのように思われた強敵だった。

 

 だが、そのどれもを倒し、彼等はここにいる。

 

 この攻略法は、回復の源。この場合大銅鐸から荒之皇とガデスに供給されるエネルギーをたつということだ。

 そのエネルギー。この領域へと集まる恨みや憎しみなどの負の情念がある限り、例え消滅に等しい一撃を与えたとしても即座に復活。回復されてしまう。

 

 そのために、根本であるここに引き寄せられた負の情念を消すか、それを集めている大銅鐸からのリンクを切らねばならない!

 

 

つばき「なら、私が!」

シーラ「ならば、私達が!」

 

 

 今回その解決のためとった方法。それは、その両方だった。

 

 シーラとエレの二人がみずからのオーラ力を使い場に集まった悪しきオーラ(負の情念)を浄化し、力が弱まったところでつばきが銅鐸の巫女の力でそのリンクを断つ。

 

 二人の女王の祈りにより、大銅鐸そのものと化したラングーン周囲に渦巻いていた負の情念が浄化されようとする。

 同時に、つばきも大銅鐸にアクセスを試みた。

 

 

妃魅禍「小癪な!」

 

ガデス「愚かなことを!」

 

 

 当然、それをおとなしく見ているわけがない。

 

 妃魅禍の命により荒之皇がつばきを。ガデスが祈りを捧げるオーラ・バトルシップの元へと迫った!

 

 

シンジ「させないっ!」

ショウ「させない!」

 

 

 荒之皇の攻撃をシンジのエヴァンゲリオン初号機が。

 ガデスの攻撃をショウの乗るビルバインが守る!

 

 

妃魅禍「バカなっ!」

 

 

 守ったのは、ATフィールドとオーラバリア。

 どちらも生きる意志が生み出した力。

 

 

シーラとエレ「「今です!」」

 

つばき「はいっ!」

 

 

 大銅鐸の周囲に渦巻いていた負の情念がエレとシーラのオーラ力によって浄化され、力の供給に一瞬の空白ができた。

 つばきはその小さな隙を見逃さず、大銅鐸と悪意とのリンクを断ち切る!

 

 

荒之皇「グオオオオッ!」

 

ガデス「グゥウゥゥ!?」

 

つばき「剣児!」

 

剣児「ああ!」

 

宙「剣児、お前に託すぞ、俺の銅鐸を!」

 

 

 銅鐸の導きにより、初代磁偉倶、司馬宙はビルドアップを解き、サイボーグ形態に戻ってみずからの体内より銅鐸をとりだし、剣児に受け渡すべく放った!

 

 

ガルディ「ロム!」

 

ロム「ああ!」

 

ガルディ「託そう。この剣を!」

 

 

 ロムの兄、ガルディもみずからが持つ、流星(ながせ)の導きでその対となる剣狼を持つロムへとその剣を投げ渡した!(前回ガデスを倒したのは二人の同時攻撃だった)

 そして二つの銅鐸を得た剣児は破瑠覇と合体し鋼鉄神ジーグとなり、ロムは流星と剣狼の柄をつなげあわせ、運命両断剣・ツインブレードをもって両者を粉砕する!!

 

 

ガデス「バッ、馬鹿な……」

 

ロム「これが、人々の想いだ!」

 

つばき「そうよ! 人が人を思う心。それこそが人間を作り上げたの! 想いは、負の情念なんかに負けないわ!」

 

妃魅禍「おのれ……!」

 

鏡「剣児、ここでもう一度つばきと力をあわせるんだ!」

 

剣児「いくぞ、つばき!」

 

つばき「うん!」

 

妃魅禍「貴様等、なにをっ……!」

 

 

 ビッグシューターの隣に来た剣児は、心の中でつばきと手をつなぐ。

 

 二人は虚空へと手を伸ばす。

 すると、光と共に伸ばした先へ剣が現れた。

 

 

剣児「これは……」

 

鏡「それは逆鉾。銅鐸を受け継ぎし者にのみ宿る魂の刃だ! 二人でその力を開放し、大銅鐸と妃魅禍を封印するんだ!」

 

妃魅禍「負けぬ! なにが生きた人間の想いだ。憎しみや恨みが負けるはずがない! 負の情念の方が強いに決まっている!」

 

剣児「そいつはどうかな! 決めちまおうぜ、つばき!」

 

つばき「うん! 彷徨える魂よ! ここに眠りたまえ!」

 

妃魅禍「バカな! 想いなどという弱い心に! ぐわあああああっ!!!」

 

 

 光が瞬き、そこにあった巨大な大銅鐸は、跡形もなく消えてなくなった。

 二人の想いにより、大銅鐸は再び封印され、妃魅禍と共に永遠と言える永い眠りについたのだ……

 

 

鏡「……」

 

剣児「終わったぜ、鏡!」

 

鏡「ああ。だが、まだすべてが終わったわけじゃない。俺隊の戦いは、まだまだ続くぞ」

 

剣児「そうかよ。なら安心だ。お前にもまだまだ活躍してもらわなきゃならないからな」

 

鏡「ふっ。簡単には死んでいられないようだ」

 

 

 そうして二人は笑いあったそうな。

 

 

 こうして、邪魔大王国とギャンドラーとの戦いは終わりを告げた……

 

 

 第16話 ラングーンを追うルート おわり

 

 

──おまけ──

 

・没ネタ

 ラングーンの一族とフューリー。

 銅鐸の力によりゾーン内の時間がほぼ停止した状態になっていたとか、大昔にやってきた強大な力をもつ異星人とか、共通点が多く、色々クロスオーバーも考えたりしたが、うまく調理できなかったので第1作目のブレンパワードのオルファンと同じく大した関係もない宇宙の迷子ということに落ち着いてしまった。

 

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