────
ネオジオン・ムゲ帝国同盟によるコロニー落としを防ぐため、ロンドベル分隊は集結する連合軍の元へと急行する。
今回はかつてジオンがやろうとした電撃的なユニウスセブンの落下と違い、早い段階で情報をつかんでいたため、地球連合側も相応の戦力を集めることに成功していた。
その集結ポイントへむかう途中、宇宙にて活動するラクス・クライン(ガンダムSEED DESTINY/人物)が合流してくる。
敵であるはずの、シーマ・ガラハウ(ガンダム0083/人物)と共に。
ラクスの乗るエターナルと共にシーマ艦隊が現れたことで見な警戒するが、ラクスが警戒しなくてよいと笑うのだった。
なんとシーマはデラーズ・フリートを裏切り、スパイとしてラクスに情報を流していたのだ。
今回のコロニー落としの情報も、シーマ→ラクス経由で地球連合にもたらされたものなのである。
コウ「信用、できるのか?」
ラクス「わたくしはしています」
シーマ「こっちに来た時点でもうむこうには帰れないんだ。信用してもらうしかないね。よろしく頼むよ」
ふふふ。とシーマは笑った。
いずれにせよ、彼女からもたらされた情報は事実。
今は信頼することとし、コロニー落下阻止を優先することにした。
シーマとガーベラテトラ。さらにラクスのエターナルが合流したことにより、ストライクフリーダムとインフィニットジャスティスにミーティアが追加され、さらなる戦力の増強となった。
ラクス一行と合流したロンド・ベル分隊は連合軍と合流し、迎撃のため準備を進める。
地球へむかうコロニーの周囲には、途方もない数のネオジオン・ムゲ帝国連合の戦艦、機体がついていた。
ネオジオンからはハマーン艦隊。デラーズ艦隊がつき。さらにムゲ帝国より新たに派遣されたムゲ皇帝の右腕、デスガイヤー将軍までもが守りについていた。
当然だろう。
この一撃が成功すれば、地球に住む人間の半数は死滅してもおかしくないからだ。
そうなれば、地球はネオジオン・ムゲ帝国同盟に抗う力を失う。
この作戦の成否が、地球の未来を決めると言っても過言ではなかった。
ただ、この厳しい戦いの中で唯一の救いはハマーン・カーンは指揮に忙しく、直接モビルスーツに乗って出てくる暇はないということだろうか。
こうして、地球の未来をかけた戦いがはじまる!
地球へのコロニー落下を絶対に阻止しようとする連合軍。
その中でも別格の活躍を見せるのは、やはりロンド・ベル隊であった。
通常の半分の戦力しかなくとも、最も戦力の集中するネオジオン・ムゲ帝国同盟の中核へと突入し、コロニーを各々の武器の射程に収めるほどの近さへと接近してゆく。
今回の目的はネオジオン・ムゲ帝国同盟を倒すことではない。
地球にコロニーを落とさせないことだ。
ネオジオン・ムゲ帝国同盟もそれは百も承知。
攻めこんできたロンド・ベルにむけ、エースを差し向ける。
ネオジオンの若きエース達(マシュマー、キャラ等)。さらにジオンの精神が形になったようだと言われたモビルアーマー、ノイエジールに乗るガトー。
ガトー「ここから先は、一歩も行かせん!」
コウ「この気迫、ガトーか!」
例えガトーを退けたとしても、ムゲ帝国より遣わされた新たな将軍、デスガイヤー。
さらに戦艦サダラーンに乗り指揮するハマーンさえも、コロニーに近づけまいと彼等に襲い掛かる。
ジュドー「くそっ。さすがにあいつらも必死かよ!」
剣人「こいつらばかりにかまってられねえってのに!」
???「ならば、ここはまかせて先に行け!」
弾児「あ、あんたは……!」
エースによりコロニーへの道をふさがれたロンド・ベル分隊に現れた二つの影。
それは……
剣人「クロッペン!?」
クロッペン「ふん」
ジュドー「プルツーも!」
プルツー「……」
そこには、みずからの乗機であるデスターク2に乗ったクロッペンと、どこから手に入れたのか、巨大なモビルスーツ。クインマンサに乗ったプルツーだった。
剣人「クロッペン……」
クロッペン「ふん。勘違いするな。地球のことなどどうでもいい。私は奴等を叩きに来たのだ!」
プルツー「そういうことだよ。早く行きなよ。あんたらの目的は、こいつを相手することじゃないだろ!」
ジュドー「確かにその通りだ。行くぜ剣人さん!」
剣人「ああ!」
プル「プルツーありがとね!」
プルツー「ふん」
デスガイヤー「あの機体。強化人用に開発されていたクイン・マンサではないか。奪われるとは、ネオジオンも存外だらしないな」
ハマーン「……」
クロッペンの助太刀もあり、ネオジオン・ムゲ帝国同盟の防御網を抜けた統夜達は、ついにコロニーへ肉薄する!
あとはコロニー本体か、推進部を破壊するのみだ!
ブライト「総員、かまえ!」
コロニーを破壊すべく、各機が武器をかまえたところで、コロニーに異変が起きた。
ゴゴゴゴゴゴッ!
なんとコロニーがうごめき、姿を変えはじめたのだ。
さらに、そこから金属のような触手さえ姿を現す。
彼等はこの姿を知っていた。
ドモン「デビルガンダム!」
そう。このコロニーはデビルガンダム細胞に侵されていたのである!
破壊しようと一撃を与えるが、受けたダメージはすぐにふさがってしまった。
東方不敗「やはりまずはコアをどうにかせねば無意味か!」
デビルガンダムとはもう幾度もやりあった仲である。
その対処法も嫌というほどにわかっていた。
内部にある高エネルギー反応をとらえ、外壁を一点集中の攻撃で破り、内部へと突入する。
コアの排除。
これは、誰かが望まずデビルガンダムのコアにされていた場合、救出するためでもある。
ゆえに、もう一つ用意してあった勝利の鍵は使えなかった。
コロニー内に侵入したロンド・ベル分隊は、コアのあるべき場所に到着した。
ガトー「……」
そこにいたのは、デビルコロニーの核となったアナベル・ガトー。
デビルガンダムのコアに最も高い適性を示すのは女性である。
しかし、健康で強力な肉体を持つ男子がコアになってはならないなんてことはない!
ノイエジールが退けられた際、このままではコロニーを守り切れないと悟ったガトーは、コロニー内へ突入し、最後の手段に手を出したのだ。
ガトー「この手段を使わねばならぬとは。だが、我等の大義をかなえるため、手段は選ばぬ!」
コウ「ガトー!!」
コロニー落としに立ちはだかるのは、最後までこの男であった。
愛機、ノイエジールごと核となったこの男を倒さねば、彼等はコロニー落としを阻止することはできない!
デビルノイエジールを守るよう、コロニー内にデスアーミーが生える。
その中には、ゾンビ兵と化した、すでに倒されたはずのムゲ所属のザール艦隊の元将軍達の姿もあった。
何機倒そうと、一定数を下回るたびデスアーミーは補充される。
ドモン「こいつらをいくら倒してもきりがない! みんな、コアを狙え!」
コロニー落下を阻止するための最後の防衛線がはじまった。
ガトー「うおおおおお!」
コウ「この気迫。どうしてその想い、どうしてもっと別のやり方でやれなかったんだ!」
激闘が続く。
だが、さしものガトーもたった一人では勝ち目がなかった。
ロンドベルの猛攻に、ついにデビルノイエジールも倒れる。
ガトー「だが、まだだ! まだ、私の志は死なぬ!」
ゴゴッ!!
コロニーが激しく揺れる。
なんとコロニーがさらに加速したのだ。
デビルガンダム細胞が消えても、コロニーが消えるわけではない。
ガトーは最後の力を振り絞り、細胞が消滅する前にコロニーを加速させたのだ!
こうなっては、コロニーを完全に破壊しない限り、地球への落下はとめられない。
???「こうなれば、こちらも切り札を切らねばなるまい!」
凱「大河長官!」
大河長官「うむ!」
そこに現れたのは、GGG長官大河幸太郎と新たに建造された新造艦、『ディビジョンVII超翼射出司令艦ツクヨミ』、『ディビジョンVIII最撃多元燃導艦タケハヤ』、『ディビジョンIX極輝覚醒複胴艦ヒルメ』だった。
大河長官「凱君。今こそあれを使う!」
凱「はい!」
鉄也「あれを使うのか!」
剣人「そうか、あれか!」
弾児「知っているのか剣人!?」
剣人「いや、知らねえ!」
弾児「お前な!」
強固なセキュリティが外され、現れた3機のディビジョン艦が変形をはじめる。
ヒルメが重力衝撃波フィールドを形成するヘッドの上部へと。
ツクヨミが同ヘッドの下部へ。
そしてタケハヤが衝撃ユニット兼スーパーメガノイド接続部へと形を変え、合体した。
そこに現れたのは、巨大なハンマーの柄と呼べる存在。
凱「クラッシャーコネクト!!」
そこに、ゴルディマーグを変形させたマーグハンドを装着したガオファイガーがタケハヤのコネクト部へ接続する。
凱の持つGストーンが強く輝き、さらに3艦のGSライドと直結されたレプトントラベラーもフル回転。膨大にして過剰ともいえるエネルギーが発生する!
同時に重力衝撃波フィールドが形成。
ヒルメとツクヨミの一部が分離し、そこに全長20キロを超える巨大な光のハンマーが生まれた!
その名も、『ゴルディオンクラッシャー』!!
正式名称は、グラヴィティ・ショックウェーブ・ジェネレイティング・ディビジョン・ツールという!
これは木星クラスのサイズであったZマスターサイズの脅威から地球を守るため開発された、人類最後の切り札。
前大戦でも起きたコロニーをとりこんだデビルガンダムクラスの敵性体に対する決戦兵器でもある!
つまり、今まさに地球へ落下しようとするコロニー。未曽有の大災害を生み出す可能性を秘めたそれを排除するために使われずしていつ使われるという代物なのだ!!
巨大な光のハンマーを、ガオファイガーが振るう。
そう。ここに、本来ならば幻となるガオファイガーによるゴルディオンクラッシャーが発動したのである!!
ジュドー「いけ!」
コウ「いけ!!」
剣人「いけええぇぇ!!」
凱「光になれええぇぇぇ!!」
巨大な光にのみこまれ、コロニーは光へとかえってゆく。
この一撃から発生する光子変換効率はゴルディオンハンマーとは比べ物にならない。
防御できる存在はほぼいないと言っていい威力であった
コウ「……ガトー。お前の信念は確かに強かった。でもそれは、かなってはいけないものなんだ」
消えゆくコロニーを見て、コウは静かにつぶやいた……
ハマーン「……撤退する」
コロニーの消滅を見届けたネオジオン・ムゲ帝国同盟は、作戦の失敗を感じとり、全軍撤退していった。
ちなみにだが、この戦闘の最中。デラーズ艦隊の主、エギーユ・デラーズはどこからともなく現れたコブラにかまれ死亡しているのが発見されたという。
不思議なこともあるものである……
ジュドー「そういやプルツーは?」
剣人「クロッペンの奴もどこいきやがった?」
トレース「どうやら俺達がコロニーから出た時にはもういなくなっていたみたいだ」
プル「そっか……」
剣人「あいつら……」
弾児「あいつらの目的はわかっている。すぐまたかち合うだろうさ」
剣人「そうだな」
そう。コロニー落としが阻止されたといっても、ネオジオン・ムゲ帝国同盟との戦いはまだ終わっていない。
むしろこれからが、ネオジオン・ムゲ帝国同盟との真の決戦なのだ。
そこに彼等が現れないなどということはないだろう。
戦いはまだ、続くのである……!
第16話 コロニー落とし阻止ルート 終わり