第3次スーパーロボット大戦J   作:YSK

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エンディング

 

──エンディングに関するあれこれ──

 

 

 ついにエンディングである。

 なので今回もエンディング直前に、それらのことについて説明しておこう。

 

 今作も前作、前々作と同じく出撃ごとにグランティードのサブパイロットになったヒロインにポイントがたまってゆく形式である。

 今回は物語後半から加わるヒロインがいないので、ポイントの増加は全員一律同じ。ポイントが一定以上ならば、そのヒロインとの個別エンドを迎えられる。

 今回はその一定ポイント以上あるなら、ソロエンドをふくめ選択が可能となっている(一周で複数も可能。ポイントは周回累積)

 さらに、前作で個別エンドを迎えたデータがある場合、ポイントを無視して選択が可能となる。

 

 これは、今回の個別エンドは前作第2次スーパーロボット大戦Jの個別エンドの続き、または前日譚となるからだ。

 なので前回の個別エンドで登場したキャラは、今回のエンディングに顔を出さないこともあるのでご了承くださいなのです。

 あと、今回は追加ヒロインがいないので、全員エンドは前回と一緒なので個別エンドの確認ついでにそちらを参照としてほしい。

 

 さらに、今回は次回作に続くための、いわゆるノーマルノーマルエンドはない。

 今作で統夜達は学生を卒業してしまうからだ。

 

 一応その卒業部分は共通エンドとなっている。そこで、選択可能な場合、エンディングを選ぶというわけだ。

 

 今回のエンディングの種類は、統夜ソロエンド続、カティアエンド前、クド=ラエンド続、シャナ=ミアエンド続、テニアエンド続、メルアエンド続、ロゼ=リアエンド続(五十音順)、全員エンド(前作参照)の8種類となる。

 

 

──卒業式 統夜──

 

 

 卒業式。

 桜舞い散る中。俺達の学生生活も、今日、終わる。

 

 色々なことがあった。

 本当に、いろいろなことが。

 

 思わず感傷に浸ってしまいそうになるけど、そういうわけにはいかない。

 今日で俺の人生が終わるわけじゃないのだから。

 

 むしろ、新しい道のはじまりなのだから。

 今まで同じ道を歩んできた友とも別れ、新しい目標への。

 

 

ボス「あー、せいせいするぜ。もう勉強しなくてすむからよぉ。ずびー」

 

ヌケ「おーいおいおいおい。おーいおいおいおい」

 

ムチャ「うわーん」

 

 

 強がりを言いつつ、ボスが友と抱き合って泣いている。

 

 

甲児「ったく、これで会えなくなるわけじゃないんだ。大げさだろ」

 

ボス「うるせえんだわさ。お前はアメリカへ行っちまうし。行っちまうしよぉ……ずびー!」

 

甲児「だから、ちょっと行ってくるだけだろ」

 

 

 やれやれとあきれる甲児。あいつも、これは新しい旅立ちと、未来を見据えているのだろう。

 終わりじゃなくて、はじまりなんだと。

 

 

宗介「……」

 

かなめ「さて、ソースケ」

 

宗介「むっ?」

 

テッサ「はい。いよいよですよ、相良さん」

 

宗介「……っ!」

 

かなめ「そうよ。いよいよよ。私か」

 

テッサ「私か」

 

2人「どちらを選ぶのか!」

 

宗介「……っ!」

 

かなめ「どっちも。と言えるならそれでいいけど、そんな甲斐性あんたにないでしょ」

 

テッサ「どちらを選んでも、私達に後悔はありません。相良さんの素直な気持ちでいいんです……!」

 

宗介「俺は……自分は……っ!」

 

 

選択肢

 

→『かなめを選ぶ』

 『テッサを選ぶ』

 『不器用がなんだ! 俺は二人を幸せにするぞー!』

 

 

 選ばれても選ばれなくても、双方涙を流すことになる。

 ただ、一つ言えるのは、不幸になる人はいない。ということだ……

 

 

マオ「青春してるわねー」

 

クルツ「そうだな。俺達が見守るのも、もう終わりかな」

 

マオ「そうかもね。ねえ……」

 

クルツ「ん?」

 

マオ「ううん。あせることはないわ。私達は私達の速度で行きましょ」

 

クルツ「よくわからんが、そうだな」

 

 

 どうやら彼等も、新しい一歩を踏み出すようである。

 

 

 そして、俺は──

 

 

選択肢

 

→『一人で新しい道を歩むことになった』

 『カティアと共に新しい道を歩む』

 『クド=ラと共に新しい道を歩む』

 『テニアと共に新しい道を歩む』

 『メルアと共に新しい道を歩む』

 『ロゼ=リアと共に新しい道を歩む』

 『みんなと共に新しい道を歩む』(第2次Jの全員エンドと同じ)

 

 

──統夜ソロエンド 続──

 

 

 長い戦いも終わり、統夜は平穏へ戻った仲間達を護るという道を選んだ。

 

 様々なところから共に戦わないかと誘わた。

 どこで人々を護ることにしたのか。それは統夜にとって重要ではない。どこを選んだとしても、人々を護るという行為に違いはないからだ。

 

 そして今日も、理不尽に振るわれる力から、無辜なる人々を護るため、統夜は走る。

 

 

デビルサターン6「ふふっ! 見つけた。見つけたで! これで我がデビルサターン軍の飛躍は間違いなしや!」

 

???「待ちな!」

 

デビルサターン6「だ、誰や!」

 

ルネ「フランス特殊犯罪組織機関シャッセール所属、ルネ・カーディフ・獅子王。人呼んで獅子の女王(リオン・レーヌ)とは私のことだ!」

 

デビルサターン6「来よったな、だが、たったひと……」

 

???「待てい!」

 

デビルサターン6「って……!」

 

ソルダートJ「……」

 

 

 そこに現れたのは、逆光にたち腕を組んだソルダートJだった。

 

 

デビルサターン6「こ、この流れ……」

 

???「待てい!」

 

 

 さらに現れるのはロム・ストール御一行!

 

 

デビルサターン6「やっぱりか!」

 

???「そこまでだ!」

 

 

 さらに現れるのは、我等が統夜!

 

 

統夜「これ以上の悪行、させるわけにはいかない!」

 

デビルサターン6「なんべんやらせんねんこの流れ!」

 

キッド「おっと、俺達もいるぜ」

 

 

 ついでに退路を塞ぐようにコスモレンジャーJ9の面々も現れた!

 

 

デビルサターン6「なんちゅー戦力つれてきてんねん。ワイ一人(?)に戦力過剰やろ!」

 

統夜「ならおとなしくお縄につくんだな!」

 

ジェット「その通りだぜ。そうすれば、俺等も安心してクロノス星へ帰れる」

 

デビルサターン6「いやや! 諦めてたまるかいな! 地球にはまだまだお宝がある。ワイは知っとるんやで! それを手に入れるまで、ワイは逃げ続ける! 覚えとれー!」

 

レイナ「あ、待ちなさい!」

 

ドリル「やれやれ、世界は平和になったが、俺達はまだ休むわけにはいかないようだ」

 

 

 大きく、苦しい戦いは終わった。

 世はすでに、長い平和と平穏の時代に移ったと言っていいだろう。

 

 多くの者には、退屈で安全な世界。

 

 しかし、その中でもまだ、すべての悪が潰えたわけではない。

 陽の目盗み、陰に潜みて悪事を働く者はまだまだいる。

 

 それでも、地球に住まう者達に不安はない。

 

 なぜならここには、人々の平穏を護る守護者がいるのだから。

 

 

 地球の平穏は、まだはじまったばかりだ!

 

 

 

 おしまい。

 

 

──カティアエンド 前──

 

 

 これは、統夜がカティアと共に政治の世界へ至る前のお話。

 

 争乱も終わり、平和となった地球。

 そこに永住するわけでなく、去る者達もいた。

 

 その一つが、バイストンウェルよりやってきた者達。

 

 彼等は平和となった今、諸悪の根源となったオーラコンバーターを搭載した機器を破壊し、バイストンウェルへの帰還を決めたのである。

 平和となったしばしの時間、地球を見て回り、様々なものを吸収し帰路につこうとするシーラ達を、統夜達も見送ることとなった。

 

 大勢の人達が見送りに来る中、統夜とカティアはシーラと話をする機会を得た。

 

 

カティア「どうしても、戻るんですか? 戻らず、この世界で暮らしてもいいと思いますけど」

 

シーラ「ここに残りたいと望む者達は、その願いをかなえさせてよいでしょう。それもよいと思います。ですが、私達はそういうわけにはいきません。バイストンウェルに残した民がいるのですから……」

 

統夜「ああ」

 

カティア「そういえば、そうですね……」

 

 

 地上に追放されたのは、オーラコンバーターを積んだすべてのオーラマシンとそれに関する者のみであり、争いに加わらなかった力もない民たちはそのままバイストンウェルの大地に残されたままなのである。

 オーラマシンを動かしていた者の多くはかの地の指導者であったため、導く者のいなくなったあちら側を心配するのもまた、当然と言える。

 

 もちろん、こちら側へ追放された者の中にだって故郷へ帰りたいと願う者がいても不思議ではない。

 

 

シーラ「私達は、争いにより、多くの過ちを学びました。人々の愚かさ。憎むことの辛さ……ですが、地上で得たのはそれだけではありません。それをのりこえられる強さ。手をとりあえる優しさ。それらを伝えるためにも、我々は帰らねばなりません」

 

カティア「……」

 

 

 そうまで言われては、もうなにも言うことはできなかった。

 

 

シーラ「それに、もう二度と会えぬというわけでもありませんから。再び道が開き、地上の皆と再び会えぬ時が来ると信じています。その時こそ、平和に交流ができると、願っております」

 

カティア「もう一度……」

 

統夜「それは、どちらも正しい道を歩んでいなければ、また同じ過ちにたどりついてしまう……できるといいですね」

 

エレ「もちろん、そのようなことがないよう、努力いたします」

 

シーラ「はい」

 

カティア「シーラさんとエルさんならできるわ」

 

統夜「むしろ問題はこっちの方かもしれないな。そうはならないよう、できるだけ努力するよ」

 

シーラ「はい。期待します」

 

チャム「そうだ! それならトウヤが姫様みたいになってこっちの世界をよくしていけばいいんだよ!」

 

統夜「は?」

 

ショウ「チャム。思いつきで言うもんじゃないぞ」

 

 

 やれやれと、ショウがチャムをたしなめた。

 地上へ残る者がいるように、逆に地上からバイストンウェルへ行く者もいる。

 

 エレのゴラオンを救う際交渉に当たったトルストールや、マーベルと共にシーラについていくことにしたショウなどだ。

 

 

シーラ「案外よい思いつきだと思いますがね」

 

統夜「ははは」

 

カワッセ「時間です」

 

 

 統夜が返答に困ると、グラン・ガランの艦長を務めていたカワッセがシーラ達を呼びに来た。

 いよいよオーラロードが開く準備が整ったようだ。

 

 別れの、時間である……

 

 

シーラ「それでは、またいつか」

 

ショウ「またな」

 

統夜「ああ。また」

 

 

 光が瞬き、オーラロードが開かれ、彼等はバイストンウェルへと帰っていった……

 

 

 光を見送った統夜とカティア。

 

 

カティア「上に立つ人も、大変なのね」

 

統夜「そうだな。シャナ=ミアみたいに、終わらせることができる人がいれば、そうもいかない人もいる。でも、俺はやりがいのあることだと思ったよ」

 

カティア「それって……」

 

統夜「ああ。今までぼんやりとしてきたけど、やりたいことがはっきりしたかもしれない。カティア。大変な道かもしれないけど、ついてきてくれるか?」

 

カティア「ふふっ。あたりまえじゃない」

 

統夜「君がいてくれるなら、心強いよ。君となら、どこまでも行けるような気がする」

 

カティア「もう。そんなにもちあげてもなにも出ないわよ!」

 

統夜「俺は事実を言っただけさ。君が支えてくれるなら、俺はどこにでも行けるし、なんにでもなれる」

 

カティア「責任重大ね。でも、私もあなたならできると信じてる。だから、あなたの思うように進んで、その背中は、私が支えるから」

 

統夜「ああ。頼りにしてる」

 

 

 そう言い、二人は手をとりあって歩き出した。

 輝かしい未来へと……

 

 

 

 おしまい。

 

 

──クド=ラエンド 続──

 

 

 地球の争乱もおさまり、平穏を取り戻した人々であったが、紫雲統夜はそうではなかった。

 

 復讐の炎が消えぬクド=ラの襲撃を受け、それをなんとか受け流す日々を続けている。

 

 それは、気が済むまで何度でもつきあってやると言った代償であった。

 

 

 今日も今日とてゲームをたしなみ復讐の一幕をなんとかいなした統夜であったが、そこにさらなる襲撃者が現れた!

 

 

ジュエリオン「同じ復讐者として、聞きたいことがあるわ。同志クド=ラ」

 

クド=ラ「ふふっ。このボクの復讐術を聞きたいとは。よいだろう同志ジュエリオン。いったいいかような方法が聞きたいのだ?」

 

ジュエリオン「先の第三回復讐者の会で提案された憎き者を仕留めるため、毒のごとき代物を食させるという復讐術。あれは失敗であった!」

 

クド=ラ「なんとっ!」

 

統夜(そういえば、ちょっと前に俺も食べさせられたような……)

 

 

 お客人に飲み物を用意しに台所へ引っこんでいた統夜はそんなことを思い出していた。

 

 

ジュエリオン「ヤツはわらわの料理を食し、のたうち回るはずであった! だが奴は、それをうまいと平らげおった! ダメである!」

 

クド=ラ「ふっ。それはボクも同じだった! うまくいかなかったね」

 

統夜(食べた料理はうまかったけどね)

 

ジュエリオン「やはり、奴等は手ごわい!」

 

クド=ラ「手ごわいね!」

 

ジュエリオン「さらに葵豹馬、あの男はよりにもよって我が最愛の妹、べリオンとなんか距離が近い! とてもじゃないが許せないわ!」

 

クド=ラ「わかる。でもボクはなにも言えない。ごめんね兄さん……」

 

ジュエリオン「ど、どうした同志! がたがた震えて!」

 

クド=ラ「気にしないで! ボクは兄さんを忘れない!」

 

ジュエリオン「そうね。話を戻して、また新たな知恵を借りるべく参上したのよ!」

 

クド=ラ「ふふっ。ならば良い案があるわ!」

 

ジュエリオン「まことか!」

 

統夜(ところでなんで、二人ともいつもと話し方が違うんだろう。かっこいいから? 雰囲気づくり?)

 

クド=ラ「次なる作戦は、ヤツを仲間から遠ざけ孤立させ、さらに訓練の時間さえないよう束縛する!」

 

ジュエリオン「なんと! 仲間との信頼を砕き、弱体化までうながすとは! それはよき作戦よな。内容はいかに!」

 

クド=ラ「それは……!」

 

 

 2人の話す内容を、統夜は台所でお湯を沸かしながら聞いていた。

 そして、思う。

 

 

統夜(それって、デートのお誘いですよね)

 

 

 お湯が沸いたので、それをカップに注ぎながら、統夜はそんなことを思ったが、口には出さなかった。

 

 

ジュエリオン「くくっ。待っていろ剛健一。我が復讐の炎で貴様を焼き尽くしてくれる。永遠にな!」

 

クド=ラ「目指せ、打倒シウン・トウヤ!」

 

ジュエリオン「打倒、剛健一!」

 

二人「おー!」

 

統夜「……」

 

 

 相変わらず、地球圏は平和である。

 

 めでたしめでたし。

 

 

 

 おしまい。

 

 

──シャナ=ミアエンド 続──

 

 

 平凡だが幸せな家庭を築く統夜とシャナ=ミア。

 

 今日はそこに、つばきと剣児が二人のお子を連れ、遊びに来ていた。

 

 

シャナ=ミア「ふんふふふふーん♪」

 

 

 とんとんとんとん。

 軽快な鼻唄と共に、包丁がまな板を叩く音が響く。

 

 

つばき「ふふふふーん♪」

 

 

 つばきとシャナ=ミアは、お昼の準備のため、二人で台所に立っていた。

 

 お父さん二人は、それまでの間近くの公園へと出向き、子供達と遊んでいるためここにはいない。

 お子が準備の邪魔しないよう、2人で散歩に出たという寸法だ。

 

 ちなみに、今日は来ていないが、剣児の母の弟である美角鏡おじさんは二人の子にメロメロらしい。

 

 

つばき「あ、そういえばさ」

 

シャナ=ミア「なんでしょう?」

 

 

 二人で手際よく料理をしている中、手を動かしつつ、つばきが口を開いた。

 すでにお母さんもベテランなので、料理だけに集中していなくても大丈夫なのだ。

 

 

つばき「リビングに櫛が飾ってあるけど、あれ、ひょっとしてさ……」

 

シャナ=ミア「はい。多分想像した通りの物ですよ。統夜がプロポーズする時、私にくれたものなんです」

 

つばき「やっぱり!」

 

シャナ=ミア「あの頃は、この国の文化に興味があって、色々調べていたんです。だからですかね。統夜はわざわざ、櫛を送ってくれたんですよ」

 

つばき「きゃーきゃーきゃー」

 

 

 プロポーズ。

 それは、する側にとっては一世一代の大勝負。

 される側にとっても心震える幸せの瞬間最大風速が吹く時である。

 

 その方法は千差万別。様々であるが、その方法の中に、『櫛を送る』というものがある。

 

 櫛とは一般的には『苦』と『死』を連想させるものとされ、贈り物には適さないとされている。

 しかし、プロポーズに限っては『その苦労も苦しみも共に過ごし、死ぬまで添い遂げよう』という意味にかわるのだ。

 苦と死から縁起が悪いとなり、逆に添い遂げるならば……となるのは、日本ならでは言葉遊びだろう。

 

 ちなみに、櫛は元々求婚と縁の深い代物でもある。

 神話の時代、スサノオが生贄となるはずだったクシナダノヒメを櫛に変え、髪にさし、共に討ち取り結婚の約束を果たしているのだ。

 

 そうしてプレゼントされた櫛を、シャナ=ミアは大事にしているというわけである。

 

 

つばき「いいわねー」

 

シャナ=ミア「はい。宝物です!」

 

つばき「いいなー。剣児なんてあれよ。いて当然。みたいな感じでプロポーズらしいプロポーズなかったんだから!」

 

シャナ=ミア「それはそれで羨ましいかもしれません。私とトウヤも幼馴染ですけど、いて当然となるのはもう少しかかりそうですから」

 

つばき「そうかな。えへへ」

 

シャナ=ミア「つばきさんはいつごろから剣児さんと一緒にいるんですか?」

 

つばき「んー。聞いちゃう? 聞いちゃう?」

 

シャナ=ミア「はい。聞きたいです!」

 

つばき「しょうがないなー。なら、剣児の恥ずかしい過去、教えちゃおう!」

 

シャナ=ミア「わーい」

 

 

 二人は、笑いあう。

 

 その語らいは、2人のパパが子供を連れて帰るまで続いたという。

 

 

 紫雲家は、今日も平和である……

 

 

 

 おしまい。

 

 

──テニアエンド 続──

 

 

 争乱も終わり、平和になった世で無事高校も卒業した統夜は、テニアと共にアメリカへ新しい機械工学を学ぶため留学しに来ていた。

 一緒に留学してきた甲児。さらに同じく機械工学を学ぶアムロと食堂で近く開かれるロボットのコンテストにどんなものを作ろうかと話に花を咲かせていた時のことだった。

 

 

ニナ「あ、コウ。またニンジンを残して」

 

コウ「い、いいだろ。少しくらい」

 

ニナ「駄目です」

 

コウ「とほほ……」

 

 

 同じく食堂でお昼を食べていたのは、ニナ・パープルトンとコウ・ウラキだった。

 

 

甲児「あれ、コウさんとニナさんじゃないか」

 

テニア「あ、ホントだね」

 

コウ「あれ、君達もいたのか」

 

 

 甲児達を発見し、これ幸いとコウは話題を彼等にむけた。

 もちろん無駄な抵抗であるが、抵抗しなければならないプライドがコウにはあるのだ!

 

 

統夜「アムロも来ているわけだから、他にも軍関係者がいても不思議はないか」

 

コウ「そうさ。もっとも、俺はテストパイロットをするだけだけどな」

 

テニア「ああ。ニナさんが作るモビルスーツに」

 

ニナ「そういうことよ」

 

アムロ「ということは、ニナさんも今度開かれるロボットコンテストに出るんですね?」

 

ニナ「ええ。私独自のガンダムを発表しようと思ってるの」

 

 

 ここで開かれるロボットコンテスト。

 それは、新しい才能を発掘するために開かれるものである。

 

 著名な博士が審査し、光るものがあると判断されれば、予算がつけられたりもするのだ。

 

 それは学校の関係者だけでなく、市政の博士も挑戦しに来る、ロボット作りの祭典なのである。

 

 

統夜「なら、俺達のライバルですね」

 

甲児「ああ。とんでもないライバルが現れたもんだぜ」

 

ニナ「あなた達四人でなにか作るの?」

 

テニア「あたしはサポートするだけだから、三人ですけどね」

 

ニナ「でも、十分に手ごわいわね。私のガンダムは簡単にまけないわよ」

 

アムロ「望むところですよ」

 

 

 新たなライバルの出現に、甲児もアムロも盛り上がる。

 

 ワイワイがやがやとにぎやかになったところで、統夜とテニアは顔を見合わせ、どこか楽しそうに笑いあうのだった。

 

 

 彼等の新しい戦いは、はじまったばかりだ!

 

 

 

 おしまい。

 

 

──メルアエンド 続──

 

 

 争乱終結後、平和な世となった世界で統夜とメルアは美味しいお菓子屋さんをオープンさせていた。

 

 小さなみせながらも今日も今日とて大盛況。

 次々と甘いお菓子が売れてゆく。

 

 

アスカ「ついた!」

 

シンジ「はー。はー、アスカ、そんな走らなくても大丈夫だよ……」

 

アスカ「大丈夫なわけないでしょ。ほら、売り切れてる!」

 

シンジ「嘘!?」

 

アスカ「嘘ついてどうするのよ。これもあんたが遅刻したせいよ」

 

シンジ「ご、ごめん。綾波が……」

 

アスカ「レイのせいにしない!」

 

シンジ「確かに。綾波も、ごめん」

 

レイ「かまわないわ。それより……」

 

メルア「いらっしゃい。ちょうど焼き上がったところだから、補充するね」

 

シンジ「あ、よかったじゃないかアスカ」

 

アスカ「やったー」

 

剣人「よし、時間ばっちりだな」

 

早苗「そうね」

 

 

 シンジ達のあとから、剣人が入ってくる。

 剣人と早苗の後ろには、ジャンク屋時代からつきあいのある学ぶやおちゃめもいた。

 

 平和な時代となり、皆新たな道を歩いているが、それでもちゃんと交流があるのだ。

 

 

メルア「みんな大きくなったね」

 

おちゃめ「はい!」

 

シンジ「あ、剣人さん」

 

剣人「お、シンジじゃねーか」

 

シンジ「どうしたんですか?」

 

剣人「ああ。じいさん(アール博士)がちょうど地球にやってくるみたいでな。その歓迎のために、ここのお菓子を買いに来たのさ」

 

シンジ「アール博士もひさしぶりですね」

 

剣人「エリオスの方もやっとひと段落ついたみたいでよ。そっちはどうしたんだ? こうやって鉢合わせするのも珍しいな」

 

シンジ「こっちもミサトさんが来るんですよ。それで、みんなで買いに来ました」

 

剣人「同じ考えか。暇ならウチに誘うんだがな。弾児も来るし」

 

アスカ「なら、ミサトをそっちに呼べばいいじゃない」

 

剣人「は?」

 

シンジ「え、でも……」

 

アスカ「レイ、やっちゃいなさい!」

 

レイ「わかったわ」

 

 

 アスカに頼まれたレイは携帯をとりだし、ミサトへ連絡をつけて集合場所をあっさり変えてしまった。

 

 

シンジ「いいのかな……」

 

アスカ「いいのいいの。ミサトなんだから」

 

剣人「変えられちまったんならしかたねえ。行くか!」

 

早苗「まだ肝心のお茶菓子を買ってないわよ」

 

剣人「おっと、うっかりしてたぜ」

 

 

 江戸っ子にしても気が早すぎる剣人であった。

 

 

統夜「ミサトさんとアール博士も来るなら、少しだけオマケさせてもらうな」

 

剣人「あざーっす!」

 

シンジ「すみません」

 

統夜「いいのいいの。どちらもお得意様だからね」

 

 

 こうして歓迎の茶菓子を買った二組は、笑顔で去って行った。

 

 

メルア「こういう時、このお店をはじめて本当によかったと思います」

 

統夜「ああ。本当にな」

 

 

 笑顔で去った後輩の姿を見て、二人は感慨深そうに微笑む。

 

 世界は、幸せで満ちている。

 

 

 それは、間違いない。

 

 

 

 おしまい。

 

 

──ロゼ=リアエンド 続──

 

 

 争乱も終わり、新たな道を歩みだしたロゼ=リアと統夜は、改めて開拓のはじまった火星へ来ていた。

 

 開拓団にはバームの面々や超電磁チームだけでなく、ジュドー兄妹とプル&プルツー+αの姿もあった。

 

 

 その火星に、新たな旅立ちを迎ええる者が立ち寄る。

 

 

 ネオジオンのアクシズ。

 色々やらかしたネオジオンは、戦力の多くを残したまま降伏していることと、宇宙を滅ぼしかけたソール11遊星主との決戦のおり、陽動に全面協力したことを考慮され、トップの首を差し出し地球圏にとどまるか、トップごとこの地球圏を出て新天地を目指す開拓団になるかの選択を迫られた。

 

 彼等はトップのハマーン等を救うことを選び、二度と地球圏には戻らぬことを約束し、アクシズを開拓宇宙船とし、地球圏を離れることとなった。

 

 ちなみにだが、下手に戻ることをすれば、ゴルディオンクラッシャーで問答無用に光となることが決定している。

 なにか問題があって戻ってくる場合は、死ぬ気で連絡してくることが必須である。

 

 こうして外宇宙へ行ける宇宙船へと改造されたアクシズは、最後の物資を積むため、火星に寄ることとなった。

 

 それを受け取り、火星を離れれば、彼等は二度と地球へは戻らないだろう……

 

 

 その物資の積みこみの最中、ハマーンが一人の少女を連れ、ジュドーの元を訪れた。

 

 

ジュドー「ハマーン!?」

 

ハマーン「あまり大きな声で私の名を呼ぶな。ここに私が来てはいないのだから」

 

ロゼ=リア「いったい、なにをしに来たんですの?」

 

 

 ふう。とハマーンは小さくため息をつき、自身の後ろに隠れていた少女を前に出す。

 それは、ネオジオンの旗頭であったミネバ・ザビであった。

 

 

ハマーン「この子を、お前達に託したい。ジュドー・アーシタ」

 

ジュドー「なんだって!?」

 

統夜「そんなことをしたら、アクシズは……」

 

ハマーン「気にするな。彼女は影武者だ。だから、ここに残っても問題はない」

 

ジュドー「ホントかよ」

 

ハマーン「ああ。それでよいのだ。それで」

 

ジュドー「……」

 

 

 その真偽はどうであれ、ハマーンの言葉は、いずれアクシズからジオンの直系が忽然と消えるということを示していた。

 そうなれば、ジオンを再興し、再び地球に戻ろうと考える不埒者も現れることはなくなる。

 

 しかし、肝心の旗頭がなくなるということは、アクシズそのものが分解する恐れがある……!

 

 

ジュドー「いいのか、ハマーン?」

 

ハマーン「よい。これからの地球のためにも、あの子のためにもな……」

 

 

 肝心のミネバは、プルとリィナとすぐ仲良くなっていた。

 確かに、あの狭く苦しい小惑星に閉じこめられるより、ここの方がのびのび暮らせるだろう。

 

 

ロゼ=リア「わかりました。では、彼女はわたくし達が責任をもって預かります!」

 

プルツー「ええー!?」

 

ロゼ=リア「こう見えてわたくしは元姫! その立場の大変さはよくわかります! ですので、大船に乗ったつもりでお任せください!」

 

統夜「あー、言い出したら、もう止まらないぞ」

 

ジュドー「しかたないな。わかったよ」

 

ハマーン「……ありがとう」

 

ミネバ「ハマーン……」

 

 

 自分がどうなるのか気づいたミネバが、どこか不安そうな表情で彼女を見た。

 

 

ハマーン「どうか、幸せに。ここならば、間違いなくそれがなります」

 

ミネバ「……うん!」

 

 

 笑顔で見送る彼女であったが、ハマーンの姿が見えなくなると、泣き出してしまった。

 ジュドー達は、その少女を慰める。

 

 この場には、ジュドー達だけでなく、他にも頼りになる者がたくさんいるのだ。

 

 彼女の未来は、きっと明るい。

 

 

 

 おしまい。

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