第3次スーパーロボット大戦J   作:YSK

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第06話 結成、ロンド・ベル

 

──新たな分艦隊の結成──

 

 

 ネオジオン・ムゲ帝国同盟の地球侵攻。

 バイストン・ウェルから突如地上に現れた軍勢。

 その他勢力の活性化。

 

 再び混沌の渦と化した地球の平和を取り戻すため、二度の争乱終結に多大な貢献を果たした分艦隊が再び結成される運びとなった。

 

 連合とザフト。軍と民間の協力だけでなく、異星の者達からも力を借りた、地球のなんでも係。

 

 ここに、独立遊撃部隊、『ロンド・ベル』が設立されたのである!

 

 

 民間からはGGGの勇者ロボ軍団。シャッセールからルネと光竜、闇竜。

 マジンガーチーム、コン・バトラーチーム、ボルテスチーム、ダイモスチーム。

 新たにビルドベースからジーグとビッグシューターにビルドエンジェルが。

 

 ミスリルからウルズチームと獣戦機隊。

 さらに統夜達。

 

 異星枠は、ダルタニアスの面々。バーム関係者からエリカ。ボアザンから剛博士など。

 

 ザフトからはシンとルナマリアの二名のエースのみであるが、コロニー側もネオジオン・ムゲ帝国同盟の侵攻を受け、防衛中という苦しい中からエースを回してくれている。

 ゆえに、この二人だけでも十分な心遣いであろう。

 

 連合軍からは地球に戻ったアーガマ隊とナデシコC。

 ここにはさらに、ZZガンダムとガンダム試作三号機が加わり、それを運んできたルー・ルカと精神操作から解放されたプルも追加で参加登録された。

 

 あとアスランも来たが、彼は一応オーブからの協力者である。

 

 そしてここに、バイストン・ウェルから来た新しい仲間。オーラバトラーとオーラシップが入る。

 

 これらのメンバーで、新たな分艦隊。ロンド・ベル隊が始動したのである!

 

 

 ちなみに、ナデシコCの艦長ホシノ・ルリは先の平和式典が最後の仕事で、その後退役し出店のため屋台を押すテンカワ夫妻に合流する予定だったが、その予定もこの争乱のため退役時期は未定となってしまったようだ。

 

 

 今回、彼等最初の任務は、シーラ王女と同じく、バイストン・ウェルを追放され、地球に放り出されたゴラオンというオーラシップとの合流だった。

 

 女王エレ・ハンムが乗り、ショウ達の仲間でもある彼女達だが、当然地上には不慣れであり、早く保護しなければ戦わざるを得なくなってしまう。

 ゆえに早いうちに声をかけ、無駄な争いを避けようとのことだった。

 

 

──ゴラオン救出──

 

 

 ロンド・ベルがゴラオンと合流しようと動いているころ、ゴラオンはピンチに陥っていた。

 連合軍ともネオジオン・ムゲ帝国同盟ともオーラバトラーとも違う勢力に襲われていたのだ。

 

 その正体不明の敵の名は、宇宙犯罪組織ギャンドラー(マシンロボ クロノスの大逆襲/組織名)

 

 あるお宝を求め地球にやってきた宇宙の無法者である。

 

 自分のコマンダーとしての地位を上げるため、美しい翅(はね)を持つオーラバトラーが狙われたのだ。

 オーラバトラーとオーラシップを奪わんと問答無用で襲い掛かる幹部のデビルサターン6(マシンロボ/人物)とギャンドラー軍団。

 

 地球どころか、宇宙からの洗礼に、バイストン・ウェルからやってきた者達は混乱する。

 

 そんな中、先行してゴラオンと接触し、ロンド・ベルへの参加を交渉していた連合軍の青年将校特使トルストール(ダンバイン/人物)は、ゴラオンとエレ・ハンムを守るため、オーラバトラーボチューン(ダンバイン/機体名)に乗り飛び出した。

 

 しかし、多勢に無勢。

 囲まれ、ゴラオンと共に窮地に陥ってしまう。

 

 救援として、ロンド・ベルはむかっている。

 だが、今の戦力だけではこの猛攻を耐えきれるかはかなり怪しかった。

 

 もはやこれまでか。

 

 ゴラオンの乗員誰もがそう持ったその時。

 

 

???「待てい!」

 

 

 声が、響いた。

 

 

デビルサターン6「こ、この声は!」

 

 

 オーラシップ、ゴラオンの上に立ち、逆光と共に現れたのは、頼れる兄さん。ロム・ストールだった!

 

 

デビルサターン6「お、お前等もきとったんかい!」

 

 

 慌てるギャンドラー軍団。

 どうやらギャンドラーはこの鋼の青年のことを知っているようである。

 

 ロムが彼女達のピンチを救い、時間を稼ぐことに成功し、ロンド・ベルが到着する。

 

 

統夜「あの人は!」

 

忍「知ってるのか?」

 

甲児「前に突然現れて助けてくれたヤツさ。何者かは知らねえ。なにも言わずに去って行ったからな」

 

忍「なんだそりゃ」

 

ショウ「とにかく、敵ではないということか?」

 

剣児「終わっても一応油断しない方がいいぜ。油断させてどかん。なんてあり得るからな」

 

鏡「……破瑠覇にやられたことをきちんと覚えていたか。剣児に学習させるとは。破瑠覇、いい仕事したようだな」

 

つばき「ホントにね」

 

剣児「お前等。俺をなんだと思ってたんだよ……?」

 

つばき「言っていいの?」

 

剣児「いや、聞きたくねえ」

 

デビルサターン6「お前等ワイ等を無視するなー!」

 

剣児「なんだあのハニワ幻神」

 

デビルサターン6「誰がハニワやねん!」

 

 

 ロンド・ベルが到着したことで、形勢が逆転した。

 ゴラオンのピンチは完全に払拭され、ギャンドラーは全員撃退される。

 

 敵がいなくなったところで、ロムも去ってゆく。

 

 

ロム「……どうやら、奴等の目的はこことは違うようだな」

 

忍「なあ、あんた」

 

ロム「今はまだ、話す時ではない。さらばだ!」

 

忍「あ、待て!」

 

 

 初めてロムと会う者達がそのあとを追おうとするが、こちらへ迫る別の反応があることにオペレーターが気づいた。

 そこに現れたのは、エレ達と同じく地上に追放されたオーラシップ、ゲア・ガリングだった。

 ドレイクの同盟相手であるビショット・ハッタが有する特大のバトルシップだ。

 

 ビショットは戦闘で疲弊したところを狙い、オーラバトラーを展開する。

 

 とはいえ、今回はビショットとの顔合わせだけなので、適当に戦ってお帰りいただいた。くらいにしか語るべきことはない。

 

 

 ゲア・ガリングも撤退し、戦いは終わった。

 

 突如現れエレ達を助けたロムが何者だったのか。

 それはまだ、わからないままだった……

 

 

 ともあれ、無事ゴラオンは仲間となり、新たに誕生したロンド・ベルの初仕事は終わりを告げる。

 

 

──アムロ参戦──

 

 

 ゴラオンを仲間に加えた統夜達は、日本へ帰還する通り道にいるアムロ・レイ(機動戦士ガンダム/人物)を仲間に加えるため進んでいた。

 ある筋から、前争乱で活躍したニュータイプのアムロの命が狙われている可能性があるとの情報が入ったからだ。

 

 アムロは今、地上にて自分操縦に足る機体を作り上げるため、その設計からの制作、テストをしているところだった。

 

 

アイザック「……どうやら、危惧していたことが起こってしまったようだな」

 

 

 アムロの護衛として研究所に入っていた宇宙の始末屋、コスモレンジャーJ9(銀河旋風ブライガー/用語)が一人、かみそりアイザックの異名を持つ男(ブライガー/人物)がつぶやいた。

 

 

ボウィー「ま、そのためにぼくちゃん達がいるんだから、当然かもね」

 

 

 同じく、飛ばし屋ボウィー(ブライガー/人物)と呼ばれる優れたドライビングテクニックを持つ凄腕レーサーがうなずく。

 アイザックの言葉を聞き、隣にいたブラスターキッド(ブライガー/人物)とあだ名されるスナイパーが、銃を取り出す。

 

 同時に、敷地内に侵入してきた傭兵と思しき男が撃たれ、倒れた。

 

 その傭兵の手には銃。

 何者かの襲撃であるのは明白だった。

 

 

お町「護衛のお坊ちゃん連れてきたわよー」

 

 

 同時に、部屋へアムロを連れたマチコ・ヴァレンシア(ブライガー/人物)が入ってきた。

 通称はエンジェルお町。

 

 

アムロ「あの、一体なにが?」

 

アイザック「簡単な話だ。君を狙って、この研究所が襲撃されている」

 

アムロ「えっ?」

 

 

 アムロの驚きの声と共に、研究所のどこかが爆発した。

 銃声も響きはじめる。

 

 さらに、地鳴りが。

 これは、なにか巨大ななにか。例えばモビルスーツやアームスレイブのような鋼の巨人が歩いている振動だ。

 

 どうやら敵は、強硬手段に出たようである。

 

 

アイザック「我々はこの研究所の防衛を任された者だ。その中でも君は、最重人物として守れと命じられている」

 

アムロ「だから、僕をここへ……?」

 

アイザック「いいや。君にはもっと相応しく、世界で一番安全な場所を用意してある。そこに入れば、君はおろか、研究所の人間も救えるだろう」

 

アムロ「そんな場所が!?」

 

アイザック「だから、行きたまえ。地下に。そこに君の城がある」

 

キッド「さ、行った行った。ここは俺達に任せておけばいい」

 

アムロ「でも……」

 

アイザック「我々はしばらく、ここで食い止める。ここにいる方が逆に危険だ。行きたまえ」

 

アムロ「わかりました」

 

 

 キッド達にうながされ、アムロは地下に向け走り出した。

 

 そしてその入り口は、コスモレンジャーJ9が固める。

 

 

キッド「さーて、それじゃ、お仕事しましょうかね」

 

ボウィー「あの子だけじゃなく、職員まで守らなきゃいけないのがつらいところよね。お仕事って大変」

 

アイザック「もうしばらくの辛抱だ。そうすれば、彼が出てくれる」

 

お町「ほんとあんたって、悪辣よね。普通護衛対象にそれやらせる?」

 

アイザック「なにを言う。言っただろう。世界で一番安全な城だと。あれ以上に安全な場所を、私は知らない」

 

お町「そりゃ、そうでしょうけどね……」

 

キッド「ははは」

 

 

 やれやれと、三人はあきれた。

 

 そして、地下の格納庫へ走ったアムロも、その世界で一番安全な城を見てあきれていた。

 そこにあったのは、RX78-2ガンダム。

 

 かつての争乱を共に駆け抜けた、アムロの愛機が地下の格納庫にあったのだ。

 

 

アムロ「僕にとって世界で一番安全な城って、人から見れば、そうなるのか……」

 

 

 アムロは悟った。

 これに乗ってアムロが出れば、自然と敵の攻撃はアムロの乗るガンダムに集中する。

 

 最重要人物であるアムロの命や身柄は襲撃者の目的なのだから、優先的に狙われるのは間違いない。

 

 そうなれば、他の職員への被害は減る。

 多くの人を助けることができる。

 

 

アムロ「これを考えた人は、頭が切れる。でも、それ以上に悪辣な人だ」

 

 

 かみそりアイザック。言われるだけはある。

 

 自分の安全を守る。職員の安全も守る。しかも、自分の手で。

 確かにこれは、効率的で、確実な手段だ。

 

 もっとも、やらされるアムロはたまったもんじゃないが。

 だが、それだけアムロの実力が認められているということでもある。

 

 ゆえに、こんなこともあろうかと、アイザックは地下にガンダムを隠しておいたのだ!

 

 

アムロ「わかりました。わかりましたよ。やればいいんでしょう。やれば!」

 

 

 やけくそ気味に、アムロはガンダムへと飛び乗るのだった。

 

 外には、モビルスーツとアームスレイブの混成部隊がいた。

 突然現れたガンダムに驚き、追って現れたJ9の乗機、ブライガーの登場にも驚く。

 

 だが、アイザックがあえてガンダムにアムロが乗っていると話したことで、目の色が変わる。

 ターゲットとしてアムロの抹殺が叶えば、ボーナスが出るからだ。

 

 それを見たアムロは、アイザックの掌の上で踊らされていると、苦笑するのだった。

 

 

 研究所を守る戦いがはじまる。

 

 ちなみに、しばらく防衛を続けると、統夜達ロンド・ベル隊が到着する。

 あとは襲撃者をすべて撃退するだけだ。

 

 

???「……やれやれ、まさかここまでの怪物だったとはな」

 

 

 その戦いを、陰で見ていた男がつぶやいた。

 その男の名は、ガウルン。

 

 

ガウルン「実際見るのと、聞くのじゃ大違いってね」

 

 

 前争乱をベッドの上から観戦しているしかできなかったガウルンであったが、寝ているだけでも聞こえてくる怪談というのは多くあった。

 その中でもひときわ異彩を放っていたのが、白い悪魔と言われるようになった一人のニュータイプの話。

 

 アムロ・レイ。

 

 成長を遂げればとんでもないキリングマシーンにもなりえると、多くの傭兵仲間が噂しあっていた少年の話。

 宗介との決着からの満足した死を望んでいたガウルンは、因縁とはなんの関係もない存在のため無視していたが、あの時と今は違う。

 

 オーラ力により健康になり、ドレイク軍に在籍している今、白い悪魔を放置しておく理由はない。

 むしろ、排除できるときに排除しておきたい対象である。

 

 そんなアムロが、まだ分艦隊と合流せず、単独でいる。

 ならば、その絶好の機会を逃す理由はない。

 

 というが、ガウルンはここで、ドレイク軍を直接使うということはしなかった。

 あえて昔のコネを使い、コネクションのアウトローに声をかけ、傭兵を集め、襲撃するという手段をとった。

 

 こうすることで、連合内部の犯行とも、ネオジオン・ムゲ帝国同盟軍かもともとれ、後々の得となるからだ。

 

 機体にさえ乗せなければただのガキ。

 そう想定していたが、護衛にあのJ9がいたのは想定外だった。

 

 さらにかつての愛機まで用意されていたとは、これではただの傭兵には荷が重い。

 

 たったの二機で傭兵すべてが押し返されかねん勢いだというのに、そこにあの新設された部隊まで合流したのだから、この暗殺に成功の目があろうはずもなかった。

 

 最初から自分が出ていれば結果がかわったかもしれないが、それは後の祭り。

 だが、アムロの動きを自分の目で確認できたというのは大きな収穫だった。

 

 

ガウルン「まあ、この失敗で色々交渉もしやすくなるから、かまわんがね」

 

 

 失敗したら失敗したでアムロのヤバさがドレイク軍にも伝わるし、接触したコネクションにも伝わるので問題はないのだ。

 

 ガウルンがコネクションに接触したのはアムロ暗殺が目的だけではなかった。

 

 バイストン・ウェルから来たドレイク軍は拠点というものが存在しない。

 適当な都市を占拠しているが、補給の面で大きな不安を抱えていた。

 

 そこでガウルンの持つ裏社会へのコネを使い、コネクションから援助をとりつけるため接触に動いたというわけである。

 

 ロゴス、アマルガムが潰え、今や力を失いつつある彼等と、地球での補給路が欲しいドレイク軍。

 これで最終的にドレイク軍が地上の支配者となれば、一気に勢力が逆転と相成る。

 

 これらが裏で手を組むのは当然の流れと言えるだろう。

 

 ここで必要になるのが、敵がより強大であるということである。

 

 

ガウルン「さぁて。これから世界がどうなるか。楽しみだねぇ」

 

 

 新たに生を手に入れたガウルンは、楽しそうに笑うのだった。

 

 

 こうしてアムロが独立遊撃部隊ロンド・ベルに加わる。

 居場所がわかったまま外にいるより、ロンド・ベル内にいた方が安全だからだ。

 

 制作していた新型は、基礎設計などはすでに終わっていたため、宇宙へ送られ、実物の完成を待つばかりとなった。

 

 J9の方は、今回は護衛のみが依頼されたことであり、他にも仕事があるということで去って行った。

 

 

ブライト「彼等も仲間に加わってくれれば、心強かったのだがな」

 

 

 惜しむブライトだったが、それはせんなきことだった。

 彼等の合流には、もう少し時間がかかる。

 

 

──テンカワ夫妻合流──

 

 

 ロンド・ベル隊が発足し、ゴラオンを救出、その帰路にてアムロを回収しているころ。

 ミスリルは、ボソン・ジャンプ※を安定して成功させるのに必須なA級ジャンパーに関して不穏な動きがあることを察知していた。

 

※ボソン・ジャンプ

 簡単に言えば瞬間移動のこと。色々説明するとタイムトラベルだったりなどめんどくさいので、今回の認識はこれで十分。

 さらにA級ジャンパーは、チューリップクリスタルと呼ばれる道具を使えば、そのボソン・ジャンプを安定して成功させられる人間のことである。

 ゆえに、ボソン・ジャンプを活用するならば、このA級ジャンパーが必須なのである。

 

 A級ジャンパーに関して情報を裏に流している者。

 それは調査の結果、先のアムロ襲撃と同じ人間が動いているというのがわかった。

 

 

テッサ「どう考えます?」

 

カリーニン「間違いなく、ガウルンの仕業でしょう」

 

 

 ガウルンはロゴス、改めアマルガムからヴェノムなどの供給を受けていた。

 ゆえに、情報には通じており、ボソン・ジャンプに必要な条件などを知っていてもおかしくはなかった。

 

 

カリーニン「ヤツの生存は私も知らぬことでした。しかし、彼がロゴス。アマルガムの持っていた情報を知らぬとは思えません」

 

テッサ「ですね……」

 

カリーニン「フレサンジュ女史によれば、かのオーラバリアを使えば、ナデシコと同じく乗員を乗せたままのボソン・ジャンプを成功させる可能性は十分にあり得るとのことです」

 

テッサ「可能性はあくまで可能性ですが、念には念を入れなければならないようですね。もう一度彼等には避難をお願いするしかないようです」

 

カリーニン「はい」

 

 

 あのオーラマシンがテレポートを可能にすれば、大変な脅威となるだろう。

 それだけでなく、ボソン・ジャンプはバイストンウェルへ戻る手段として、ドレイクの注意を引いてもおかしくはない。

 

 そうなれば、A級ジャンパーはまた危険にさらされる。

 

 これらの懸念から、ミスリルは再びジャンパーの保護を進めることにした。

 

 しかし、今のミスリルはアマルガムによって壊滅させられた組織を立て直したばかり。前回のように全員を一度に保護するというのは難しい。

 ゆえに今回は連合の上層部。岡長官、イゴール長官。さらに総司令となったミスマル元提督などと協力し、その保護を進めることとなった。

 特に日本の岡長官は忍者でもあり、こういう時とても頼りになった。

 さらに、こんなこともあろうかと、前回保護した時に居場所をしっかりと把握しておいたのも大きかった。

 

 そして、その懸念は当たった。

 A級ジャンパーを拉致しようとコネクションが動き出したのだ。

 

 狙いは、テンカワ夫妻。

 

 実のところ、身内であるテンカワ夫妻の保護が遅いのには理由がある。

 あえて目立つこの二人を表に置き、目をむけさせることによって、他のA級ジャンパーを安全かつ迅速に保護する時間を稼いだのだ。

 

 身内だから真っ先に。でなく、身内であるからこそあえて。そして、二人ならばきっと大丈夫であるという、信頼の元にたてられた計画であった。

 

 これにより、他のA級ジャンパーの保護は成功し、さらに彼等を狙うコネクションも一網打尽にできるというわけである。

 

 日本へ戻るロンド・ベル隊に司令が下る。

 テンカワ夫妻を保護せよと!

 

 

 二人の住むところへ急行するロンド・ベルであったが、コネクションの方が一歩だけ早かった。

 屋台を引いていた二人を、傭兵の乗ったアームスレイブとモビルスーツが強襲する。

 

 これに対し、ミスリルで保管していたエステバリスのテンカワ機カスタムをトゥアハー・デ・ダナンから射出し、ユリカと相乗りで耐えてもらうこととなった。

 

 

テッサ「ロンド・ベルがそちらへむかっています。それまでどうか!」

 

ユリカ「まっかせて! アキトがいるから大丈夫!」

 

アキト「動かすのは俺なんだからあんまり無茶言うな!」

 

ユリカ「アキトなら大丈夫!」

 

テッサ「ナデシコが到着するまでエネルギーの回復はありません。それには注意してください」

 

ユリカ「あまり飛んだりしない方がいいみたい。あとアキト。海の方に行けば援護がもらえると思う」

 

テッサ「はい。ダナンも一時的に浮上していますから、ある程度の援護はできます」

 

 

 引退してもかつては戦略シミュレーションで無敗を誇った逸材。状況の判断に衰えはないようだ。

 

 

ユリカ「だから、大丈夫。がんばれアキト!」

 

アキト「わかってるよ!」

 

 

 こうして、ロンド・ベル隊が到着するまで、しばしの時間アキトは耐えることとなる。

 

 もちろんロンド・ベル隊が到着すれば、敵は烏合の衆。

 あっさりと蹴散らされ、ナデシコCに新たなコック夫婦が加わることになる。

 

 やっぱりここにいるのが、一番安全だからだ。

 

 

 こうして、A級ジャンパーの保護が迅速に行えたことにより、ボソン・ジャンプがドレイク軍にわたるというのはなくなったと言ってよいだろう。

 

 

ガウルン「やれやれ、こっちは後手に回ったか。まあ、使えるかもわからん技術だ。無理に追うこともないだろう。そういう存在がいる。というだけで価値がある」

 

 

 これは、こういう技術があると、ドレイク側に地球からの支援を受けさせるためのカードである。

 コネクション側はドレイク軍が地球を支配した時の利益。ドレイク側はコネクションを受け入れた時のメリットと、双方を結びつけるための口実でしかないのだ。

 

 そしてそれは、うまくいくだろう。

 

 こうして、地球連合、ネオジオン・ムゲ帝国連合、ドレイク軍&コネクションと、三つの大勢力が地球の覇権をめぐる戦いが広がってゆく……

 

 

 第6話 終わり

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