サインしたらロドスに引き込まれたんだが!?   作:トリスハイボール

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SIDE STORY『帰還!密林の長』
統合戦略『ケオベの茸狩迷界』


新しいイベント体系が発表されて、頭を使うイベントのようで大変そうですね。

さて、新しいオペレーター
★4アシッドドロップ
★5トミミ
★5フリント
★6ユーネクテス

の4人が追加されるようですね!!

皆さんは誰がお好みですか?
私はトミミさんが気になりますです。


水使いと氷使い

「あれ?なんだか調子悪いな…フィルターか?参ったな…修理するにも在庫切れてるんだよな…」

 

自室の浄水装置で水を浄化してると、水の出が悪くなってしまった。フィルター交換しようにも今はちょうど切らしてしまっているから、修理も出来ん。

 

「仕方ねぇ、購買部で備品申請出すか…」

 

重たい腰を上げて、購買部に向けて部屋を出た瞬間

 

「おっと」

「うわっ」

 

ヘッドセットを耳につけたヴァルポの少女とぶつかってしまった。

 

「大丈夫か~フロストリーフ」

 

「あぁ、少し驚いたが問題ない」

 

ぶつかって倒れてしまったフロストリーフの手を引いて起こしてやる。彼女は元クルビアの少年兵で、ロドスで鉱石病(オリパシー)の治療を受けつつ前衛オペレーターとして作戦に従事している。

 

「ところで、今日は訓練も無いと聞いているが、どこに行くつもりだったんだ?」

 

「ん?自室の浄水器のフィルターのスペアが無くなってな、購買部に行くところだ」

 

「なら、私も一緒に行ってもいいか?この斧の整備をしようとしたら砥石が無くてな、私も購買部に行くところだ」

 

というわけで、購買部に二人して向かう事になった。その間にこいつとであった時の話を話してやるか。

 こいつと会ったのは、俺が龍門でトランスポーターの仕事をやっている時に、とある依頼主が俺の護衛役を付けてくれることになって連れて来られたのが、当時フリーの傭兵であったフロストリーフであった。俺からしたら『護衛なんていらない。邪魔になるだけだ』と断ったんだが、依頼主からの契約内容に護衛がつくことも書かれていたため、渋々了承してフロストリーフと行動を始めた。

 

 依頼の内容は至って簡単で、龍門から東に三日ほど進んだ所に停泊しているキャラバンに荷物を届けるという内容だった。こんな簡単な依頼なのに護衛をつけてまで届けさせるのは、よっぽど大事な荷物なんだろうとも思うが、護衛役がフロストリーフだけっていうのが怪しく感じた。

 

 フロストリーフと行動を共にして三日目、山の麓に野営をしていたキャラバンに到着した。キャラバンの代表に荷物の受け渡しをしようとした瞬間に、後ろからキャラバンの連中に銃口を突きつけられたんだ。その時、野営のテントの中から依頼人が出てきた。何のつもりかと尋ねると、『龍門で仕事をする上でお前の存在が邪魔なんだ』と言われた。クソペンギンの会社にいちゃもんをつけるのは理解できるが、俺にいちゃもんつけてくるのは意味が分からん。依頼主は続けてフロストリーフを指差して『感染者の傭兵なんて処分しても誰も困らんだろう?ついでに始末しようと思ってな』って吐き捨てやがった。

 

 まぁ、そのあとは言うまでもなく水のアーツでボコボコにして、フロストリーフの氷のアーツで一纏めに凍らせてから近衛局に引き渡した。あとあとチェンから話を聞いたら、龍門で起きていた感染者殺しの犯人集団だったらしく、捕まえたことで賞金を貰えたから俺としては万々歳だった。

フロストリーフはその後、近衛局で新しい傭兵の仕事が見つかるまで、俺が面倒を見てやっていた。

 

 

「またお前の隣を歩くとは思ってはいなかったが、懐かしいな」

 

「俺としては、そのヘッドホンの方が懐かしいがな。まだ使ってくれてたのか」

 

「当然だ。世話になったお前から貰ったものだからな」

 

「持ち主に大事にしてもらってて、そのヘッドホンも幸せ物だな」

 

こいつが頭に付けているヘッドホンは、俺が昔使ってたものだ。

トランスポーターの仕事中によく音楽を聴いていたんだが、色んなヘッドホンを試しているうちに、ヘッドホンで部屋が溢れ返っちまってな。処分に困ってたんだよな。捨てるにもまだ使えるヤツばっかりだったから、よく音楽を聴いていたこいつに、俺のお気に入りの一つを旅立つ前日に餞別として渡したんだ。

それをまだ使ってくれているのは、元持ち主としては嬉しいもんだ。

 

「だが、最近になって接続が悪いのか、上手く音が流れてくれないんだ」

 

「ん~、流石に寿命か?他のヘッドホンは無いのか?」

 

そう聞くと横に首を振った。渡した時には既に買ってから三年は使ってたから無理も無い。ロドスのエンジニア連中に頼めばどうにか直してくれそうなもんだがな。

とまぁそんな話をしてる間に購買部に到着した。

 

「いらっしゃ~い」

 

「クロージャ~、備品申請の紙ってどこにある?」

 

「おや?何か発注するの?」

 

「浄水器の調子が悪くて修理しようと思ったらフィルターが無くなっててな。どうにかならないかと思ってな」

 

「浄水器のフィルターならそこにおいてあるよ。必要な数をこの紙に書いてくれたら部屋までお届けするよ」

 

部屋まで持ってきてくれるのは助かる。折角だから多く注文しておくか。他に何か必要なものあったかな……

ってかフロストリーフはどこ居るんだ?砥石があるところにも居なかったしな、と思ってたら娯楽用品置き場に居た。

 

「……ハァ」

 

新しいヘッドホンを物色してたのか、気に入ったモノの値段を見て溜息ついてた。砥石の会計のために離れた隙に見てた商品を見てみると、フロストリーフにあげたやつの新作で、赤と黒のシックな物だった。

 

 

**************

 

 

 

「フロストリーフ!そっちに流れた敵が居る!」

 

無線でドクターからこちらに指示があったので、戦斧を構えると数人の敵がこちら目指し進んでくるのが見えた。

 

「凍りつけ、私の血の如く!」

 

アーツで作り出した氷の刃が、レユニオン兵の動きを封じたことで、この戦場は制圧した。

戦場で動けなくなることは、即座に死を意味する。動きを封じられたことで、敵も抵抗をあきらめたようだ。さて、隠れている残党が居ないか確認しなければ…

 

「っ!危ない!!」

 

「ちっ」

 

レユニオンの迷彩剣士の剣の振り下ろしを、どうにか攻撃をかわすことは出来たが、獲物が手から離れてしまった。

次の攻撃が来る前にどうにか動こうと思ったがその必要は無かったようだ…

 

「影から!!」

 

レユニオンに潜伏兵が居るように、こちらにも隠密や暗殺のスペシャリストがいる。素早い動きで死角からかづいてきたレッドの刃が迷彩剣士の首を捉えた。

 

「すまない、助かった」

 

レッドに礼を言い、武器を手に取って撤退の準備を進めようとしたときに気がついた。目線の先には銅線がむき出しになったコードが()()あった…

 

 

 

**************

 

 

昨日の戦場で、コードを切られたヘッドホンを見ながら横になっていた。相手の剣をかわしたときに、怪我はしなかったものの運悪くヘッドホンのコードが切られていたようだった…

 

「…新しいのを買わないとな」

 

あいつから貰った物だから本当に壊れるまで使い込むつもりだったが、仕方ない。だが、新しいのを買うにも、この間砥石を買って少し節約をしようと思っていたところだから、正直かなりきつい。どうしたものか……

 

\コンコン/

 

「誰だ?」

 

「フロストリーフはん、お届けモンやで~」

 

「分かったすぐに行く」

 

ドアの外に居たのは、クロージャのところで注文しておいた砥石を持ってきてくれたクロワッサンだった。とりあえず部屋の中に運んでもらって、荷物の内容に間違いが無いかを確認をしていたら、見に覚えの無いものがあった。

 

「おい、こいつを頼んだ覚えは無いぞ。間違えていないか?」

 

「ん~?いや、間違いないで、クロージャはんの店で注文した砥石と、差出人不明の贈り物ってことになっとんねん。中身が何か分からん状態やったら怪しいから、包装は解かしてもうたけどな」

 

・武器研磨用砥石

・最新ヘッドホン

 

「一体誰なんやろうな~。このヘッドホン贈って来た人。この商品、購入者のレビュー見ても最高レベルの一品やねんで。えらい太っ腹な人やね」

 

「……ふっ、そうだな。誰かは知らんが、つい先日ヘッドホンが壊れてしまったからな、ありがたく使わせてもらおう」

 

 

 

その荷物の受け渡しをしているのと同時刻。

廊下でチェンやホシグマに、飯を(たか)っているスクアの姿があったとか…

 




飯を奢る代わりにスープを振舞ってもらう約束をした近衛局の面々。

仕事効率が通常の三倍になったそうです。
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