サインしたらロドスに引き込まれたんだが!? 作:トリスハイボール
皆さんお待ちかねの『W』さんの過去が明かされるSideStory「闇夜に生きる」が、12月10日から始まりますよ~!!
そして、新オペレーターの情報も解禁されました。
特殊★6「ファントム」
補助★5「シャマレ」
前衛★5「シデロカ」
前衛★4「カッター」
個人的にはカッターがめちゃ好きです。
(はぁ・・・ホント、何でこうなったんだ?)
俺は訓練室で、各々の形で精神統一をしている奴等を目の前にして考えていた。
きっかけは昨日のドクターとの会話で、
「明日のこの時間は静かに訓練できるように取り計らっておく」
と言われ、朝の指定された時間に訓練室に来たらこのザマだ・・・
・
・・
・・・
・・・・
「え~と、とりあえずお前らは何でここに居るんだ?」
「ドクターからこの時間に訓練室に行って、一緒に居る人のアーツ制御の訓練を教わるように言われたんですけど・・・」
「何にも聞いてねぇんだが・・・」
あの覆面野郎、まんまと嵌めやがったな。
静かな時間を取らせてやる代わりに、こいつらの指導をしてやってくれってことか?
「ってか、お前らは俺みたいなやつに教わりたいのか?」
「えっと、あなたがどんな人なのかは、ぼくらには分からないですけど・・・」
「ドクターが直々に指名したんだろ?ならあたしたちはそれに従うだけだ」
(随分と信頼されてんだな、あの覆面野郎・・・)
「まぁ、お前らが気にしないなら構わないか、じゃ軽く自己紹介しておくか。元・王の杖所属のスクアってんだ。使えるアーツは水のアーツだ。
教えるのはそんなに得意じゃねぇから、分からんことがあったら素直に聞いてくれて構わない。」
とまぁこんな具合にお互いに軽く自己紹介を済ませた後、早速俺が実践している訓練をやらせている。
俺がよくやっているのは『瞑想』『造形』『圧縮』の三つだ。
まずは『瞑想』。こいつはアーツの制御訓練を始める前に必ずやってる精神統一だ。ドクターにも話したが、アーツの制御は精神面に左右されることが多いと考えているから、これは必須だ。
二つ目は『造形』。アーツを制御してなにかしらの形に作り上げる訓練だ。こいつは実践向きではないが、このあとの訓練の導入部分だな。
次に『圧縮』。これはアーツを一箇所に集中させて、威力・貫通性・スピードを向上させる訓練だ。
この三つをずっと繰り返している。
んで、訓練に参加してるのは四人の術師オペレーター
ラヴァ・スチュワード・グレイ・ナイトメア。そして、ナイトメアのお目付け役?で来ているパフューマーだ。
今は四人が瞑想をやっているのを見ているところだが、しっかり集中できているのはスチュワードとナイトメアか。
グレイは少しムズムズしてるし、ラヴァはたまに足を組み替えている。
「それまで」パンッ!
俺が声をかけると全員が目を開き、そして・・・
「「「ハァ~~~~」」」
ナイトメア以外の三人が同時に脱力した。
「休憩挟むか?たった五分しかやらせてないぞ?」
「たった五分だけでもこんなに疲れるんですね、瞑想って」
「あ、足が・・・」
「五分って、こんなに長かったんですね・・・」
「ラヴァさん、大丈夫ですか?」
まぁ慣れてないことするとしんどいからな、休憩させてやるか。
スチュワードとグレイは軽くぐったりしているし、ラヴァは足が痺れて動けないみたいでナイトメアに支えられている。
「ナイトメアは大丈夫なのか?」
「えっと、大学での講義に比べれば時間は短いので大丈夫です。あと、その呼び方はできれば・・・」
「大学?呼び方?」
「グロリアちゃんはロドスに来る前はヴィクトリアの大学に通っていたのよ」
付き添いで来ていたパフューマーがこっちに来て教えてくれた。
で、ナイトメアってコードネームじゃなくて本名の「グロリア」で呼んで貰いたいそうだからそうすることにした。
「ところでパフューマーさんは暇じゃないですか?」
「あら、私が何もしていないように見えたかしら?」
「えぇ、様子は見ていましたけれど・・・」
「ふふ、これを焚いていたのよ。リラックスできるように調合した香りよ。」
ふむ、確かにこの香りを嗅いでいると落ち着く。
今ならいつも以上にしっかり訓練できそうだな。
「良い香りでしょ?」
「そうですね、今ならいつも以上の効果が期待できそうです。」
「緊張と一緒にその硬い口調も
「ならやめるか」
あんまり他人行儀過ぎるのは改めるか・・・仕事のときの癖が残ってるんだよな。
あとはなんでか『ラナって呼んでいいのよ?』と言われたが、さすがにそれは気が引ける。
そんな話をしてると四人とも休憩できたのか声をかけてきた。
「スクアさん、もう大丈夫です。」
「私もいけます」
「ぼ、僕も」
「ラヴァも大丈夫か?」
「あぁ、問題ない」
慣れないことをするとしんどいのもあるが、詰め込みすぎるのもよくないからな。
そのあとはまた五分間瞑想をやって今日の訓練は終わりにしておいた。
・
・・
・・・
~ドクターの執務室~
「んで、どういうことか説明してもらおうか?ドクター」
「静かに訓練できただろ?」
「できたけど、他の連中に教えることは聞いてなかったんだが?」
「うん、言ってないからね」
この覆面野郎・・・この書類全部ビシャビシャにしてやろうか。
「俺は教えるのめんどくさいからやりたくねぇんだよ」
「あら?その割には教えている時、少し楽しそうだったわよ?」
「余計なことは言わないでくれよパフュ「ラナって呼んで?」・・・ラナさん」
「なんだかんだ楽しんでるじゃないか。」
「もういいや。でも、何で俺が教えなきゃならねぇんだ?他にも適任は居るだろ?」
「ドーベルマン教官が言ってただろ?術師の教官をやってほしい位だって。それくらいの力量もあるしアーツを扱う上での考え方も素晴らしいものだったからね。今ロドスには教官になってくれるほどの考え方や力量を持ってる人が居ないからね。無理矢理お願いする形になるけど、頼まれてくれないかな。」
そういえば人材不足だってアーミヤさんも言ってたっけ・・・
龍門に居た頃も、人材募集の張り紙を見た記憶もあるくらいだもんな。
「わかったよ。教官は引き受けてやるよ」
「本当か」
「ただし、もうこっそり話を進めておくなんて事はしないでくれ。教える以上はちゃんと教えたいし、一人一人に合ったやり方で教える必要があるからな。」
「わかった、それは約束しよう。」
「ちゃんと守れよ?証人にラナさんが居るんだからな?」
「悪かったって、もうしないよ。」
~ロドス艦内・廊下~
なんだかんだ約束を破ってるわけじゃないから、良いんだけどな・・・
さてと、時間も良い頃だし食堂にメシでも食いに行くか
「あ、スクア!よかったら僕と一緒にご飯食べない?」
「ん?」
声のしたほうをみると、大きな尻尾のループスが居た。
話数を重ねるごとに、文字数が増えていて、読みづらくなってないか不安で仕方が無い今日この頃です。
前話の『水使いは凪を探す』でチラッと出てきたオペレーターたちは、あとあと絡ませる予定です。
当然スカイフレアとの絡みも考えてあるので、お待ちいただければと思います。