サインしたらロドスに引き込まれたんだが!?   作:トリスハイボール

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随分前回の投稿から間が開いてしまってますけど、投稿します。

ちょっと仕事と動画撮影の合間を縫っての作成であるため、かなり執筆遅れてます・・・

今年はあと1話投稿できるかなぐらいです。
少し早いと思いますが、皆さんよいお年を(^^)ノシ


水使いと、もふ尻尾

「まさかスクアがロドスに入るなんて思わなかったな。てっきりずっとトランスポーターとして荒野を駆け巡ってるとばっかり思ってたよ。」

「最初は俺の意思で来たわけじゃねぇんだがな。俺にも事情ってモンがあるんだよ。お前こそ何でロドスに居るんだ?天災オペレータの仕事はどうした?」

「ちゃんとやってるよ。天災の予兆をみんなに知らせたり、もし起こったときの避難の手順を教えたり、荒野での生き延び方もね」

「普通は荒野に居ること自体珍しいはずなんだがな」

「それもそうだね。僕みたいな天災トランスポーターか、スクアみたいな国際トランスポーターじゃないと荒野にはそもそも居ないか」

 

俺は今、正面の尻尾の大きなループス族・プロヴァンスと食堂の一席を半ば占領して談笑している。

 

天災トランスポーター

野外を中心に活動し、自然現象の変化を観察し天災の発生や到来を事前に予測したり、すでに発生したモノを記録し次の天災防止につなぐことを目的とした職業。

人々を天災から守るために誉れ高き職業ではあるが、その代償は大きい。

天災の過ぎ去ったエリアには、必ずと言っていいほど源石(オリジニウム)があるため、源石病の感染リスクが非常に高い。また、野外で活動するため源石病の感染生物との遭遇率が高く、常に危険の付きまとう職業である。

プロヴァンスも源石病患者で、彼女の特徴とも言える大きな尻尾は源石病の影響で大きくなったものである。

 

 

「しかし、最後にプロヴァンスと会ったのはいつだっけか」

「もう半年以上前だよ」

 

お互いに荒野を行ったり来たりする仕事であるため、いつの間にか顔見知り程度にはなっていた。

 

「半年か...そう考えるとなんだかんだ付き合い長いよなあ」

「初めて会ったのは大体3年位前かな、あの時スクアに会ってなかったらどうなっていたか、分からないよ」

「感染生物に食い散らされていたか、はたまた暴漢どもに襲われていたか」

「かもしれないね。」

 

プロヴァンスと会ったのは3年前。物資輸送中に荒野で野営をしていたとき、水の匂いを嗅ぎつけて俺のところに来たプロヴァンスに水を分けてやった。

当時はまだ天災トランスポーターになりたてだったため、十分な準備をして荒野に出たつもりが全然足りなくて途方に暮れていたんだと。

仕方なく水を分けてやって近くの移動都市まで数日かけて送ってから別れたんだよな。

 

「そうだ、会ったときに聞こうと思って聞けてなかったんだが」

「ん、どうしたんだい?」

 

 

「何で毎回会うとき回り道して会いに来てるんだ?」

 

 

「・・・えっ」

 

そう、こいつは何でか俺の居場所を察知して、ルートを先回りして偶然を装い会いに来ているのだ。

・・・ん?何でそれが分かるのかって?俺は周囲にある水の位置を察知することが出来るから、誰がどこに居るかは手に取るように分かるんだよ。

しっかり集中すれば、ロドスのどこに誰が居るかも分かるぞ、すごいだろ。

少し前に輸送中に退治した感染生物は、姿を景色と同化させることが出来る厄介なヤツだったんだが、どんな生物にだって体内に少なからず水分があるんだからそれを探知すれば姿をいくら景色とどうかしようと無駄だよな。

少し話が逸れたが、体内の水分を察知することが出来るからどこに居るのかが分かるって訳なんだが・・・

 

 

「どうしてなんだ?」

「え、え~っと・・・僕たちループスって鼻が利くじゃない?それで、風に乗って料理のいい匂いが来るときがあるんだよね。それで・・・」

「その飯の匂いに釣られた先に偶然俺が居ると?」

「・・・・・・」(コクリ)

 

 

料理の匂いねぇ。確かにコイツを助けてやったとき、飯への食いつきが凄かったのは覚えている。その中でも特に・・・

 

「あれか、スープの味が忘れられない感じか?」

「あはは・・・そうなんだよね。助けてくれたときに飲ませてくれたスープの味が頭から離れなくなっちゃて」

 

 

なるほどな。俺は長距離の移動をする仕事のときは必ずスープを作って持っていくんだよ。荒野は何もないから飯を食うのも一苦労なんだが、このスープさえあれば俺はどうにかなる。

まぁ、スープの匂いにつられて感染生物が襲ってくることも多々あるが、それは置いておこう。

で、プロヴァンスも感染生物のようにスープにつられてやって来てた訳か。

 

「・・・お前、よくチョロいって言われないか?」

「ん?特には」

「そ、そうか」

 

<<プロヴァンスさん、ドクターがお呼びです。執務室まで来てください>>

 

「あれ?何かあったのかな。」

「さぁ、とにかく行ってこいよ」

「うん、久々に話せて楽しかったよ。んじゃね」

 

そういって彼女の大きな尻尾を見送っていると・・・

 

 

「彼女とは仲がいいのか?」

「んぁ?チェン、ホシグマ。まぁ、仕事で荒野を往復してるだろ?そのときにしょっちゅう会うんだよ。まぁ、本人は俺のスープ目的みたいだがな」

「スープ?」

「あぁ、あいつが駆け出しだった時に荒野で助けたことがあってな、そのときに飲ませてやったんだよ」

「普段そこまで食事に固執している様子は見受けられないのですが、彼女がそこまで気にするというのは小官も気になりますねぇ」

「生憎だが、酒にはあわないと思うぞ」

「・・・小官の好みは酒に合うかどうかで決めているわけではないのですが。」

「チェン、ホシグマの好きなものって何だ?」

「イカ、たこわさ、チーズ。あとはから揚げだな」

「・・・・・・」

「違いますから」

 

 

どう考えても酒飲みじゃねぇか!!




龍門組とは面識があって、度々飲んでいると言う前提で書いてます。
あと、ホシグマの好物は自分の好物ですw

(勘違いされそうですが、投稿主はハイボールが飲めないです)
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