気が向いたら次の話投稿します。
ちまみにヤンデレは2話からだしていきます。
朝、宿舎で目が覚める。
起き上がろうとすると体の節々が痛くなる。
やはり一人で大国を一つ滅ぼした大精霊を相手にするのは流石に無茶だったなと思うが、後悔はしていない。
仲間など雇ってもどうせ途中で逃げ出すものばかりだろうから、金の無駄というやつだ。
俺はベテラン冒険者とはよばれているが、金に余り余裕があるわけではない。
ベッドから立ち上がると、すぐに外出の準備をした。
王都 アテム
ここは世界で一番大きな都と呼ばれている街で、五大王国の内の一国 ムーゲ王国の首都でもある。
そんなところで俺は冒険者をしている。
いつものようにクエスト板の前に立ち、どのクエストにしようか選んでいるときに、不意に周りがざわめき始めた。
「あれが『不信のナルゲル』…。凄まじい存在感だ」
「ぜひ一緒に討伐クエストを…。」
「やめとけよ」
周りが少々うるさくなってきたので少しだけ殺気を漏らした、すると皆静まり返り、バタバタと出口へと向かっていった。
クエストハウス内は静まり返り、俺はため息をついた。
受付嬢は静かに震えていた。
『王の森』
そこは言わずとしれた厄介な魔物が多く生息する危険地帯。
上位の冒険者や、騎士などがパーティーを組んで挑む、または探索するのが主流となっている場所だ。
そんなところに俺は今、一人で来ている。
はじめ、周りの人間は、無茶だ、不可能だとばかり抜かしていたが、無事どころか、傷一つ負わずに目標の高位の魔物の首を持ってこの森から生還した後日、俺の仕事に口を出す輩はいなくなっていた。
その日から俺は『不信のナルゲル』と呼ばれ、恐れられるようになっていった。
他者にとっては悲劇だろうが、俺にとって、これ程都合がいいことはない。
今回の仕事、もといクエストは、『高位吸血鬼』の討伐依頼だった。
『吸血鬼』、その名の通り吸血してくる魔族である。
強さのグレードは、『高位』、『中位』『下位』の順番に決まっており、『中位』からは、まずそこらにいる冒険者では歯が立たないどころか、手も足もでないだろう。
ハアアア!
どこからか、そんな声が聞こえてきたなと思い、先に進む。
進むに連れて剣がぶつかり合う音がだんだんと近づいてくる。
少し開けたた場所にて、今回の目標、『高位吸血鬼』と、鎧に身を包んだ顔立ちのいい男と、女が戦っていた。
両方ともおそらく騎士、それも腕も良く、位も高い方だというのが装備から見て取れる。
男の方は付与魔法のかかった剣を持ち、『高位吸血鬼』と近接で戦い、女の方は後ろから回復魔法などのアシストをしていた。
『高位吸血鬼』の姿は人間とほとんど変わらず黒い貴族服を纏っている。人と違うといえば、牙が口から覗いている位か。
この勝負、均衡しているかのように見えるが、『高位吸血鬼』の方は完全に遊んでいる。
ザッ
男の両腕が飛ばされた。
その様を俺は木の影から覗いていた。
「うわあああああ」
「え、えぇ!?」
男は絶叫、女はまだ何が起きたのか理解できていない様子だった。
泣き叫んでいる男の首に『高位吸血鬼』がかじりついた。
吸血鬼は『眷属』というものを作ることがでる。
方法は簡単、血を吸えば良いのだ。
吸われた人間はたちまち『眷属』となり、主の命令をただただ実行する人形となってしまう。
男の顔に吸血鬼特有の紋章が刻み込まれ、切断された腕はたちまち再生し、目に生気は消え、突然吸血鬼に跪いた。
「ご主人さま、ご命令を」
「ーーーー」
『高位吸血鬼』は男に向かい何かを言うと、男は突然立ち上がり、女の方に向き直った。
「仰せのままに」
すると男は落ちていた自分の剣を拾い、女に襲いかかった。
「ちょっと!?どうなってるのよッ!?私は味方よ!!」
女が何度呼びかけても、男はまるで反応せず、それこそ人形のように女に切りかかる。
もう無理というところまで男に追い詰められ、辺りをキョロキョロ見回している。
すると、
女はこっちに気付き、大声で俺に言った。
「誰かいるんでいしょう!私を助けなさい!褒美はいくらでもとらせます!」
俺は女の方に向かって歩いていく。
男はもうすぐそこまで迫っている。
「早くしなさい!」
その命令を無視して、俺は自分のペースでそっちに向かう。
『高位吸血鬼』は、まるで親から新しい玩具を与えられたときのように、口を弧のように歪ませていた。
そして俺は女のもとまで男よりも早くたどり着くと、
女を抱き上げてその場を離れるーーー…
のではなく、そのまま素通りした。
男はこちらには反応せず、そのまま女の方へ進んでいく。
女は希望に満ちた表示から一変、表示が絶望に染まった。
腰を抜かして動けない女はそのまま、後ろで叫び声を上げながら首を跳ねられた。
他者のことなど、基本どうでもいい。
俺は人を信じることも、ましてや関心を持つことはまず無い。他者は他者でしかなく、助ける義理も、助けられる義理もない。
男は次に俺の首を跳ねようと、背後から俺の方向へヨロヨロと歩いてくる。
『高位吸血鬼』はニマニマと笑っている。
俺は鞘から剣を抜き、振り向きざまに首を切断した。
血しぶきが顔に少しかかる。
汚い、感想はそれだけで、特に感じることはない。
再びやつに向き直ると、さっきよりさらに顔を歪めて笑っていた。
俺が構えたと同時に俺の首に噛み付くために突進してきた。
それを俺は、ひらりとかわすと、カウンターとして『高位吸血』の首に向かい、剣を振り下ろすと、『高位吸血鬼』は紙一重でかわし、後ろに下がる。
プシっと少しだけ切れた首から血が吹き出た。
不愉快そうに切られた箇所を手で抑えている。
そして次の瞬間、突然、おれの真反対の方向へ走り出した。
当然追いかける。
『高位吸血鬼』は気配を消し、その場から離れようとしていた。
もちろんそんなことはさせない。
俺は『高位吸血鬼』を追った。
如何でしたでしょうか?
感想お願いします。
UA10000記念、なにを書けばいいか
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ネタ回
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