やはり俺達が鬼殺隊最強と言われるのは間違っている。   作:甘味の皇帝

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拾弐

時は戻り

 

 

可楽「さあ、トドメじゃ」

八幡「っ!」

 

小町「雷の呼吸・壱ノ型 霹靂一閃」

小町が可楽、積怒、空喜の頸を刎ねる。

小町「大丈夫?お兄ちゃん」

八幡「だ、大丈夫だが、何で小町がここに?お前京都行ってたろ。」

小町「鬼の血鬼術で飛ばされちゃった♪」

八幡「は、はあ。」

すると、積怒が雷を出す。

小町<雷の呼吸・伍ノ型 熱界雷>

積怒「(この娘も攻撃ごと斬るのか…!!)」

八幡「お、禰豆子起きたか。禰豆子は炭治郎が起きるまで逃げ続けろ。ここは俺たちが抑える。」

禰豆子はそれに大きく頷き炭治郎を抱える。だが積怒の雷が色々なところに落ちきて建物からは逃げられない。

 

しばらく攻防が続き…

 

積怒「ええいまだるっこしい!!可楽!!この建物を吹き飛ばしてしまえ!!」

可楽「カカッ言われなくてもそのつもりじゃ」

可楽が団扇で建物を吹き飛ばした。

八幡「(何、上弦と戦うと建物破壊されるのが当たり前なの?)」

<雪の呼吸・伍ノ型 花弁雪>

小町<水の呼吸・陸ノ型 ねじれ渦>

八幡と小町は周囲の瓦礫を弾く。

八幡「(炭治郎は…?)」

すると、瓦礫の下敷きになりながら炭治郎の刀を強く握りしめてる禰豆子を発見した。

可楽「カカカッ随分見晴らしが良くなったのうさあ、これでちょこまかと隠れる場所はない」

炭治郎「(くそっ!瓦礫が……!!)」

炭治郎「禰豆子大丈夫だ!見捨てたりしない!刀から手を離すんだ!瓦礫をどかすから禰豆子やめろ!指が切れる!」

だが、禰豆子は指が切れても刀を握る。そして禰豆子が血鬼術を発動した。

炭治郎「(禰豆子の血で刀が燃える!刀の色が変わる!温度が上がって黒い刀が赤くなる!!爆ぜる血をまとって、これは…!!爆血刀)」

 

『赤くなるんですねぇ、お侍さまの刀。戦う時だけ赤くなるのねぇ。どうしてなの?不思議ねぇ。普段は黒曜石のような漆黒なのにね。とっても綺麗ですねえ』

 

炭治郎「(誰だ?そうだうだったこれは遺伝した記憶だ。お侍さまというのはあの耳飾りの剣士のことだろうか。あの剣士の刀は漆黒だったのか?俺も同じ黒刀だ。俺の刀も今赤くなった色が変わった。禰豆子の血の力によって赤くなった刀だからきっとあの剣士とはやり方が違うけれど、今刀は同じようになっている。強くなったと思っても鬼はまたさらに強く。生身の体は傷を負いボロボロになり、でもその度に誰かが助けてくれる。命を繋いでくれる。俺は答えなければ。俺に力を貸してくれるみんなの願いは、想いは一つだけ。鬼を倒すこと。人の命を守ること。俺はそれに応えなければ!!)」

炭治郎は刀を構える。

空喜「小細工した所で儂には勝てぬ。斬られたとても痛くも痒くもないわ!」

そして、空喜が炭治郎に攻撃を仕掛けようと近く。

積怒「(燃える刃、赫刀。無惨様の記憶が、無惨様を追い詰め、その頸を斬りかけた剣士の刀)」

すると、炭治郎の額の痣が濃くなり広がる。

八幡「(炭治郎の額に痣?確か遊郭の時にも……)」

積怒「(姿が重なる…!)」

炭治郎<ヒノカミ神楽・日暈の龍 頭舞い>

炭治郎が3体の鬼の頸を刎ねた。

炭治郎「(あと、1体だ。一度に4体斬らないと。あと1体は…!)」

見た先には哀絶の頸を斬っている玄弥がいた。

八幡「炭治郎!」

炭治郎「あ!八幡!玄弥が頸を斬ったから4体同時に「いや、コイツらは同時に斬っても勝てない「ガアアア!!何だこの斬撃は!!再生できぬ!!灼けるように痛い!!」

可楽が騒ぎ始める。

積怒「落ちつけ見苦しい!遅いが再生自体はできている!」

炭治郎「(攻撃は効いてる!だけど4体同時に斬っても妓夫太郎たちのようには倒せない!あの喜怒哀楽への攻撃は殆ど意味がない!)」

八幡「炭治郎、恐らく喜怒哀楽以外に本体がいる。お前の鼻なら探せる、5体目を探せ」

炭治郎「!…うん!分かった!」

だが、そこに玄弥が来て炭治郎の首を絞める。

玄弥「図に…乗るなよ。ゼェ、上弦を倒すのは…ゼェ、俺だ!!」

炭治郎「玄弥!」

玄弥「上弦の陸を倒したのはお前の力じゃない。だからお前は柱になってない。」

炭治郎「あっ!うんそうだよ!」

玄弥「お前なんかより先に俺が……」

八幡「おい玄弥!何で炭治郎の首を絞めるんだよ」

玄弥「柱になるのは俺だ!!八幡もだ!お前より先になる!!」

八幡「いや、俺もう柱だし。」

小町「(お兄ちゃん、玄弥さんが可哀想だよ。その反応は。)」

玄弥「……。」

炭治郎「なるほど!!そうかわかった!!俺と禰豆子と八幡が全力で援護する!!5人で頑張ろう!!5体目の鬼がいるはずなんだ探すから時間を稼いでくれ!!」

炭治郎これで素だからなー。

八幡「俺と小町も協力するから5体目は任せたぞ玄弥。」

炭治郎「危ない!!」

すると、積怒の雷が来る。

炭治郎「5体目見つけたらすぐに教えるから!禰豆子だけは斬らないよう気をつけてくれ!!俺の妹だから!!」

八幡「行くぞ、小町」

小町「うん」

俺と小町も戦闘体制に入る。

炭治郎「(探れ!!集中しろ!!どこだ、団扇の鬼が風を使ったおかげで温泉の硫黄の匂いが飛んでる)」

「大丈夫じゃ儂は見つからぬ大丈夫じゃ。悪い奴らは喜怒哀楽が倒してくれる……。」

炭治郎「(いた!!いた!!いた!!見つけた……!!!)」

炭治郎「玄弥ーーっ!!北東に真っすぐだ!!5体目は低い位置に身を隠してる!!向かってくれ!!援護する!!」

だが、そこに可楽が団扇を振るう。

炭治郎「ぐわっ」

まずい、団扇が厄介すぎる。風で刀が振りずらい。

炭治郎「(飛ばされるな!…!?…まずい!雷の攻撃もくる!!)」

だが、積怒に禰豆子が向かった為一旦攻撃は中止した。が

「ドスッ!」

禰豆子の腹に哀絶の槍が刺さる。

積怒「(よし、これで雷を…)」

八幡<雪の呼吸・終ノ型 雪吹雪>

八幡が哀絶の頸と両腕、積怒の両腕右脚、可楽の頸と右腕を斬り落とした。

積怒「(この柱、さっきよりも速くな…

炭治郎<ヒノカミ神楽・円舞>

さらに、炭治郎が空喜も合わせて追い討ちをかける。

積怒「(この童もか、いや、コイツはそもそも会った時点であの方からの情報よりも、桁違いの反射、戦いへの適応。瀬戸際での爆発的な成長)」

すると、禰豆子が哀絶の顔面を掴み抱きつく。そして、血鬼術を使って全身を燃やす。

積怒「(まずい!可楽、可楽!!)」

八幡「炭治郎!お前も玄弥の方に向かえ!」

炭治郎「分かった!」

可楽は目の前に来た八幡に団扇を振るう。が、

八幡<雪の呼吸・拾ノ型 不香の花>

次の瞬間には可楽の右腕は斬られていた。

可楽「このガキ!!」

八幡<雪の呼吸・参ノ型 氷雪>

可楽を縦に3枚下ろしにする。

すると、八幡の方向に空喜と哀絶が向かう。

小町「お2人の相手は私だよ♪」

<雷の呼吸・肆ノ型 遠雷>

小町が哀絶と空喜の胴体を半分にする。

 

炭治郎「玄弥!右側だ!南に移動してる!探してくれ!!」

玄弥「(探してる!!探してるんだよずっと、

術か!?また何かの術で見えねえのか!?

くそっ!!くそっ!!くそっ!!どこだ!!長引けば長引く程こっちが消耗しちまう!)」

炭治郎「西だ!もっと右!近くにいる!低い!玄弥!!」

玄弥「(どこだっ!!どっ……)」

「ヒィィ」

玄弥「(ちっさ!!!)」

「ヒィイイ」

玄弥「(小すぎだろ本体こいつか!?こいつが!?)」

そして、逃げる本体の頸に玄弥の刀が入る。

「ギャッ!!」

玄弥「(よしいける!!勝った…)」

「パキインッ」

玄弥の刀が折れた。

玄弥「(きっ、斬れねえ!!斬れねぇ!!馬鹿なっ!!こんな…指一本の太さしかねえ頸だぞ!!)」

玄弥は銃を本体に向かって撃つ。が、

「ヒィィ」

玄弥「(効かねえ!!)」

すると、後ろから積怒が玄弥の頸に向かって錫杖を突き出す。

玄弥「(しまったもたつきすぎた!避けられねえやられる、頸は回復でけねぇ)」

玄弥「(兄貴、俺は柱になって兄貴に認められたかった。そして"あの時"のことを謝りたかった。)」

 

『俺のお袋は体の小さな人だった。早い段階で俺はお袋よりも大きくなった。お袋は朝から晩までとにかく働いてた。俺はお袋が寝てる所を見たことがなかった。親父は図体がでかい上ろくでもなかった。人に恨まれて刺されて死んだのは自業自得だ。親父はお袋や俺たちをよく殴ってた。あんな小さな体で化け物のような親父に怯みもせず俺たちを庇ってくれたお袋は凄い人だと思う。』

 

『母ちゃん戻ってこないね。大丈夫かな』

玄弥『大丈夫だって兄ちゃんが捜しに行ってくれてるから』

『でも…』

『今までこんなに遅くなることなかったのに。もう夜が明けちゃうよ。』

玄弥『大丈夫だよ。疲れてるだろ。眠れって起きたら母ちゃんも戻ってるよ』

『ドンドン!』

扉を叩く音がした。

『母ちゃんだ!!』

『母ちゃん!』

玄弥『待て!!開けるな!!母ちゃんじゃないかもしれな…』

すると、入ってきた何者かによって扉の前にいた4人と玄弥が襲われた。

玄弥『(あっ、ああっ!!!獣か!?野犬…いや狼だ!!暗くて見えない、速い!!)』

玄弥再び襲われそうになる。だが

実弥『玄弥逃げろ!!』

入ってきた実弥がそれにしがみつきながら突き飛ばす。

玄弥『兄ちゃん!!…就也、弘、こと、貞子、寿美!!傷口を押さえろすぐに医者を呼んでくるから!あと少し頑張るんだ!!』

そして、玄弥は医者を呼びに走った。だがその道中で……母を殺した実弥を発見した。

玄弥『……母ちゃん!!!うわあああ!母ちゃん!!母ちゃん!!何でだよ!!何でだよ!!

何で母ちゃんを殺したんだよ!うわあああ!!

人殺し!!人殺しーーーっ!!』

 

『酷いこと言ってごめん兄ちゃん。全部全部言い訳にしかならないけど混乱してたんだ。就也も弘もことも貞子も寿美も冷たくなって返事をしなくて駄目だもう死ぬというのがわかってしまった。あの狼は狼と思ったものは鬼になった母ちゃんだった。俺たちを守るために戦って夜が明け始めた外に落ちて初めて家族を襲ったのが母ちゃんだと気づいた時兄ちゃんはどんな気持ちだっただろうか。最愛の母を手にかけて打ちのめされていた時に必死で守った弟から罵倒されてどんな気持ちだっただろうか。一緒に守ろうって約束したばかりだったのに。』

 

実弥『玄弥。家族は俺たち2人で守ろう。親父は刺されて死んじまった。あんなのは別にいない方が清々するけど親父がいねぇとなると皆心細いだろうからこれからは俺とお前でお袋と弟たちを守るんだ。いいな?』

玄弥『これからはじゃなくてこれからも。だよな?』

そう言われると実弥は笑った。

 

 

玄弥「(ごめん兄ちゃん。謝れないまま俺は死ぬ。兄ちゃんに笑いかけてもらった時の都合のいい走馬灯を見て。俺、才能なかったよ。兄ちゃん。呼吸使えないし。柱にはなれない。柱にならなきゃ柱に会えないのに。頑張ったけど無理だったよ。)」

「テメェみたいな愚図俺の弟じゃねぇよ。鬼殺隊なんかやめちまえ。」

玄弥「(なんでだよ!!俺は兄ちゃんの弟なのに!!)」

だが、頸を刺しかけた積怒の左腕と頸が斬り落とされる。

炭治郎「玄弥ーーっ!!諦めるな!!もう一度狙え!!もう一度頸を斬るんだ!!絶対諦めるな!!次は斬れる!!」

八幡「そうだぞ玄弥。俺たちが守るから頸を斬ることだけ考えろ。」

炭治郎「柱になるんじゃないのか!!不死川玄弥!!」

すると、炭治郎の後ろから哀絶が現れる。

炭治郎「(しまった!後ろ!)」

哀絶<激涙刺突>

八幡<雪の呼吸・陸ノ型 白雪>

八幡「玄弥、早く行け」

玄弥「俺じゃ斬れない。お前らが斬れ。今回だけは、お前らに譲る。」

八幡「炭治郎、お前が行け。お前なら斬れるだろ」

炭治郎「わかった!」

そして、玄弥が銃を乱射する。

 

炭治郎「(いた!!小さい…!! )」

炭治郎の刀が本体の頸に入る。

炭治郎「(よし!!いける…!!)」

本体「ギャアアア!!アアアアア!!ギィィャア!!ア"ア"ア"ア"ア"!!!」

炭治郎「(何て声だ耳が…!!でもいける…!?頸を斬れ…)」

だが炭治郎の真後ろに鬼が現れる。

炭治郎「(何だ!?俺の"後ろに何かいる"!!喜怒哀楽のどの鬼とも違う匂いだ何が来た!?

どうする!?とにかく頸を斬る!!斬ってしまえばきっと……!硬い!!これ以上斬れない!

禰豆子の血の効力も途切れた!!)」

「ドン!」

炭治郎「(まずい!攻撃がくる…!!)」

すると、炭治郎に向かって地面から巨大なトカゲのようなものが現れる。

八幡<雪の呼吸・肆ノ型 粉雪>

炭治郎「八幡!」

八幡「大丈夫か?」

炭治郎「う、うん!」

「弱き者をいたぶる鬼畜。不快、不愉快極まれり。極悪人共めが」

炭治郎「(6体目…!!さらに出て来た!もういい加減にしてくれ!いや…!!6体目じゃないのか喜怒哀楽…他の鬼の気配が消えてる)」

玄弥「(どうなってやがんだ!?今はどういう状況だ?)」

 

今出た鬼はさっきまで積怒だった。炭治郎の刀が本体の頸に触れた瞬間積怒は両手を掲げて瞬き一度の間に可楽と空喜を引き寄せた。肉が捻り潰されるようにして2体の鬼は吸収され次の瞬間には積怒は哀絶の元にいて何か抗議をするように哀絶は口を開いたが声を発する間も無く吸収。分裂なしで若返り、本体と思われ年老いた鬼を除いた状態での合体。憎珀天になった。

 

「ドン!」

憎珀天が背中にある太鼓の一つを叩くと本体が木に囲われる。

炭治郎「待て!!」

すると、俺たちの方を鬼が睨む。

炭治郎「(息が詰まる、何で威圧感だ。心臓が痛い)」

すごい威圧感だな。炭治郎怯んでるし。

憎珀天「何ぞ?貴様、儂のすることに何か不満でもあるんのか。のう悪人共めら」

八幡「文句ならある。そもそも俺ら悪人じゃないし。」

<雪の呼吸・参ノ型 氷雪>

だが、憎珀天の前に先程のトカゲが現れ攻撃が防がれる。

玄弥「(重い、声が、威圧が、手足に力が入らなくなる。立ってられねえ)」

 

窮地に追い込まれ爆発的な力を発揮するのは人間だけではない。半天狗という鬼はこれまで何度も何度も窮地に追い込まれた。そして、その度に己の身を守ってくれる強い感情を血鬼術により具現化・分裂し勝ってきた鬼だ。追い込まれれば追い込まれるほど強くなる鬼だ。

 

炭治郎「ど…どう、して、どうして俺たちが悪人…なんだ?」

あ、おれが聞こうと思ったのに。まあ、聞けるからいいか。

憎珀天「弱き者をいたぶるからよのう。先程貴様らは手のひらに乗るような小さく弱き者を斬ろうとした。何という極悪非道、これはもう鬼畜の所業だ」

八幡「……。」

炭治郎「小さく弱き者?誰が、誰がだ?ふざけるな。お前たちのこの匂い…血の匂い!!喰った人間の数は百や二百じゃないだろう!!その人たちがお前に何をした?その全員が命をもって償わなければならないことをしたのか!?大勢の人を喰っておいて被害者ぶるのはやめろ!捻じ曲がった性根だ!絶対に許さない!!

悪鬼め…!!お前の頸は俺が斬る!!」

八幡「…雪の呼吸・拾参ノ型 雪明かり」

八幡が目の前のトカゲを斬り憎珀天の間合いに入る。

八幡「炭治郎の言う通りだな…」

<雪の呼吸・弐ノ型 立華>

だが、その攻撃を憎珀天は避けトカゲを大量に出す。

小町「お兄ちゃん!」

小町は八幡の援護に向かう。

炭治郎「(俺も行かないと…!!)」

<ヒノカミ神楽・日暈の龍 頭舞い>

炭治郎も憎珀天に近づこうとするがトカゲが来て近づけない。

八幡「(くそっ、トカゲが多くて本体が入った木に近づけない)」

 

 

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