やはり俺達が鬼殺隊最強と言われるのは間違っている。 作:甘味の皇帝
珠世手紙『炭治郎さん、十二鬼月と禰豆子さんの血を提供し研究に協力してくださってありがとう。浅草で無惨に鬼化させられた男性が自我を取り戻しました。禰豆子さんの血のお陰です。無惨の支配からも解放され少量の血で生きていられる。禰豆子さんの血の変化には驚いています。この短期間で血の成分が何度も何度も変化している。私は ずっと考えていました。禰豆子さんが未だ自我を取り戻さず幼子のような状態でいる理由を。恐らく禰豆子さんの中では自我を取り戻すよりも重要で優先すべきことがあるのではないか。炭治郎さん、これは完全に私の憶測ですが禰豆子さんほ近いうちに太陽を克服すると思います』
炭治郎「禰豆子…よかった大丈夫か?お前…人間に…」
禰豆子「よ、よかった、だい…だいじょうぶよかったねぇねぇ」
炭治郎「(喋ってる…!!だけど目も牙もそのままだ……人間に戻ったわけじゃない…)」
そして、炭治郎が禰豆子を抱きしめる。
炭治郎「うわたああ!よかった…!よかったああ禰豆子無事でよかったああ!!」
禰豆子「よかったねぇ」
そう言って禰豆子は笑う。
助けられた3人はもらい泣きをしている。
そして、降りてきた玄弥は
玄弥「よかったよ…炭治郎…禰豆子」
すると、炭治郎が唐突に倒れる。
いきなり限界がきたのだ。
その頃八幡達は……
甘露寺「ぎゃあああ〜〜〜〜!!もう無理!!ごめんなさい殺されちゃう〜〜!!」
八幡「か…!!」
甘小「「!?」」
甘露寺が叩き潰される前に憎珀天とトカゲが崩れた。
甘露寺「ひゃあ助かった…!!炭治郎君達本体の頸を斬ったんだわ」
八幡「た、助かった。大丈夫ですか?」
甘露寺「うん」
八幡「小町は?」
小町「小町も問題なし」
八幡「っ」
すると、八幡がいきなり倒れる。
甘露寺「八幡君!?」
八幡「だ、大丈夫です。ただの筋肉痛です」
小町「え?何でこんな早くくるの?」
八幡「終雪は俺まだ使いこなせてないんだよ。少ししたら治るから炭治郎達のとこ行ってやってくれ」
甘露寺「あ!それじゃあ私が担いで行ってあげるよ!」
八幡「!?…い、いいですよ、そんな」
小町「じゃあ小町にが担ぐ?」
八幡「い、妹に担がせるのは申し訳ない」
甘露寺「だから私が!」
そう言って無理矢理八幡を担いで走り出した甘露寺。
小町「お〜これはしのぶさんにご報告ですな〜」
八幡「!?!?それだけはやめろ!てかおれ担いでって言ってないだろ!」
身の危険をかんじる八幡だった。
その頃
「あら俊國どうしたの?こんなに散らかして」
無惨「ついに太陽を克服する者が現れた…!!
よくやった半天狗!!」
「まぁ随分楽しそうね読んだ本のお話かしらっ…」
話していた女性の首が消え、倒れた。
「え?えっ!奥様?首が…どうしたんですか?どっ…ええ?」
無惨「これでもう青い彼岸花を探す必要もないクククッ永かった…!!しかしこの為この為に千年増やしたくもない同類を増やし続けたのだ。十二鬼月の中にすら現れなかった稀有な体質。選ばれし鬼」
すると、無惨が子供の姿から大人に変わっていく。
無惨「あの娘を喰って取り込めば私も太陽を克服できる!!」
「キャアアア!!人殺し!!化け物!!化け物!!旦那様ァーー!!」
「グシャッ」
その人も首が消え、死んだ。
鬼舞辻無惨を鬼にしたのは平安時代の善良な医者である。二十歳になる前に死ぬと言われていた無惨を少しでも生き永らえようと苦心していたにも拘らず病状が悪化していうことに腹を立てた無惨に…殺害された。けれどもその医者の薬が効いていたというのがわかったのは医者を殺して間もなくのことだった。無惨は強靭な肉体を手に入れたかに思えたが問題があった。
"日光の下を歩けない"わかるのである日光に当たれば死ぬのだと。人の血肉を欲するのは人を喰えば解決する為無惨にとって大した問題ではなかった。昼間の内行動が制限されるのは屈辱であり怒りが募る。日の光でも死なない体になりたい。医者の作った薬の調合を見たが試作の段階だったからか"青い彼岸花"という薬の作り方はわからなかった。その薬は実際に青色の彼岸花が使用されているようだったがその青い彼岸花がどこに生息しているのなそれとも栽培できるのか知っていたのは殺した医者のみ。日本中どこを探しても見つからない。無惨は完全な不死身となる為青い彼岸花と太陽を克服できる体質の者を探すことの二つを最優先としてきた。禰豆子が太陽を克服した今、禰豆子を巡ってこれまで以上に苛烈で大きな戦いが始まるだろう。
八幡「も、もう大丈夫です甘露寺さん。筋肉痛も引いてきたし自分で歩けます!」
甘露寺「そう?じゃあ下ろすね」
ふう、危ねえ。もしこれをしのぶさんに見られたらどんなことをされることか。まだ遺言書書いてないからやめて頂きたいね。
そして、俺たちは少し走って
甘露寺「みんなー!みんなー!みんなああ!!うわああ勝った勝ったあ!みんなで勝ったよ!凄いよおお!!生きてるよおお!よかったああ!」
そこにいた炭治郎、時透、玄弥、禰豆子、小鉄を抱きしめた。
禰豆子「よかったねぇ」
八幡「大丈夫か?」
炭治郎「うん!みんな無事だよ!」
小町「よかった」
刀鍛冶の里の復興と移転が急がれる。よるになれぱた鬼が来るのだ。上弦2体による襲撃を受けたのにも拘らず里の被害は最小限に留められた。失った者達を悼む時間はない。鬼は待ってくれないし人が命を落としてもこの世の巡りは止まらない。
蝶屋敷
炭治郎「そうなんですねもう拠点を移して…」
後藤「"空里"っていうのをいくつか作ってんのよ。なんかあったらすぐ移れるように。」
炭治郎「へぇー」
炭治郎はおにぎりを食べながら反応する。
後藤「つーかお前また7日も意識なかったのにそんな食って大丈夫?」
炭治郎「はい!甘露寺さんもいっぱい食べるって言ってたんで!」
後藤「あの人はちょっと原理の外側にいる感じだせどな。恋さんと霞さん2日眠ってその後3日でほぼ全快、雪さんは眠らず2日くらい休息とってもう任務復帰したんだって?」
炭治郎「はい尊敬します」
後藤「(お前も段々と近づいてんだよ……段々とな……)まあ、早く元気になるならいいけどよ。みんな生きてて良かった。」
後藤「あっこれ一番聞きたかったんだわ!妹がえらいことになってるらいしけど大丈夫なのか?」
炭治郎「あっはい!太陽の下トコトコ歩いてますね」
後藤「やばくね?それマジでやばくねぇか?」
すると、隣の病床に…
八幡「うわっ!?」
炭後「「ええ!?」」
八幡「え?ここって、蝶屋敷?」
炭治郎「何で八幡が?任務行ってたよね?」
後藤「いつ入ってきたんですか?」
炭治郎と同期だが柱なので敬語を使う後藤。
八幡「あ〜鬼に飛ばされてきた。」
炭治郎「そんな血鬼術があるの!?」
八幡「偶々ここに転送されたんだ」
後藤「奇跡かよ」
八幡「まあ、帰ってきたってことで俺はしのぶさんのとこ行ってくるわ」
炭治郎「う、うん」
八幡「ただいまー」
しのぶ「…任務サボったんですか?」
八幡「ちがうって!」
しのぶ「行きと帰りで早くても4日はかかりますが八幡はまだ出発してから2日しか経っていません。サボったんですよね?」
八幡「鬼と戦ってたら偶然偶々ここに飛ばされたんだよ血鬼術で」
しのぶ「そうなんですか」
そんなあっさり引くなら疑うなよ。
しのぶ「まあ、私の八幡が任務を放棄するなんてありえないんですけどね♪」
八幡「(可愛い癒されるな。」
しのぶ「///」
あ、また出てたか。でもまあいつものことだしいいか。
「カァァ!カァァ!柱全員ニ緊急招集ゥ!今スグ本部へ集マレェ!!」
八幡「行くか」
しのぶ「そうですね」
緊急柱合会議
実弥「あーあァ羨ましいことだぜぇ何で俺は上弦に遭遇しねえのかねぇ」
伊黒「こればかりは遭わない者はとんとない。甘露寺と時透、その後体の方はどうだ」
甘露寺「(キャっ!心配してくれてる!)あっうんありがとう随分よくなったよ」
時透「僕も…まだ本調子じゃないですけど」
俺には聞かないのな。いや、待てよ俺は怪我がなかったから聞く必要が無いんだな。そうだ俺は決して嫌われてるわけじゃない聞く必要がないだけだ。
行冥「柱が欠けては鬼殺隊が危うくなる。死なずに上弦2体を倒したのは尊いことだ。」
しのぶ「今回のお2人ですが傷の治りが異常に早い。何があったんですか?」
泣いていいかな?俺話にまったく入ってないんだけど。彼女からもこの扱いなの?俺泣くよ?
義勇「その件も含めておやかたさま御館様からお話があるだろう」
何?何か話さなきゃいけないの?まあ、話に入れてもらえなかったから喋らんが。やばい泣きそう。俺頑張ったのに。
小町「お兄ちゃん泣いていいんだよ?」
八幡「さらっと人の心を読むな」
あまね「大変お待たせ致しました。本日の柱合会議、産屋敷燿哉の代理を産屋敷あまねが務めさせていただきます。そして、当主燿哉が病状の悪化により今後皆様の前へ出ることが不可能となった旨心よりお詫び申し上げます。」
この言葉で室内の空気が引き締まる。
行冥「承知…御館様が1日でも長くその命の灯火燃やしてくださることを祈り申し上げる。あまね様も御心強く持たれますよう…」
あまね「…柱の皆様には心より感謝申し上げます。すでに御聞き及ぶとは思いますが日の光を克服した鬼が現れた以上鬼舞辻無惨は目の色を変えてそれを狙ってくるでしょう。己も太陽を克服する為に、大規模な総力戦が近いています。上弦の肆・伍との戦いで甘露寺様、時透様の御二人に独特な紋様の痣が発現したという報告が上がっております。御二人には痣の発現の条件を御教示願いたく存じます」
時甘「!?」
確かに痣みたいのがあったな確か。
甘露寺「痣?」
あまね「戦国の時代鬼舞辻無惨をあと一歩という所まで追い詰めた始まりの呼吸の剣士達。彼らは全員鬼の紋様と似た痣が発現していたそうです。伝え聞くなどして御存じの方は御存じです。」
実弥「俺は初耳です。何故伏せられていたのです?」
あまね「痣が発現しない為思い詰めてしまう方が随分いらっしゃいました。それ故に痣については伝承が曖昧な部分が多いです。当時は重要視されていなかったせいかもしれませんし鬼殺隊がこれまで何度も壊滅させられかけその過程で継承が途切れたからかもしれません。」
「ただ、一つはっきりと記し残されていた言葉があります。"痣の者が一人現れると共鳴するように周りにの者たちにも痣が現れる"始まりの呼吸の剣士の1人の手記にそのような文言がありました」
あまね「今この世代で最初に痣が現れた方、柱の階級ではありませんでしたが、竈門炭治郎様彼が最初の痣の者。ですが御本人にもはっきりと痣の発現の方法がわからないご様子でしたのでひとまず置いておきましたがこの度それに続いて柱の御二人が覚醒された。御教示願います甘露寺様、時透様」
甘露寺「はっはい!(あまね様素敵…)あの時はですね確かに凄く体が軽かったです!えーっとえーっと…ぐあああ〜ってきました!グッてしてぐぁーって心臓とかがばくんばくんして耳もキーンてしてメキメキメキッて!!」
全「「「「「「「「「…」」」」」」」」」
頭を抱える伊黒。
おい、小町。面白いからって笑うな。
小町は小刻みに震えてる。
甘露寺「申し訳ありません穴があったら入りたいです」
時透「痣というものに自覚はありませんでしたがあの時の戦闘を思い返してみた時に思い当たること、いつもと違うことがいくつかありました。その条件を満たせば恐らくみんな痣が浮き出す。今からその方法を御伝えします」
甘露寺さんと違って時透はしっかりしてるな。
時透「前回の戦いで僕は毒を喰らい動けなくなりました。呼吸で血の巡りを抑えて毒を回るのを遅らせようとしましたが僕を助けようとした少年が殺されかけ以前の記憶が戻り、強すぎる怒りで感情の収拾がつかなくなりました。その時の心拍数は二百を超えていたと思います。さらに体は燃えるように熱く、体温の数字は39度以上になっていたはずです」
しのぶ「!?…そんな状態で動けますか?命にも関わりますよ」
時透「そうですね。だからそこが篩に掛けられる所だと思う。そこで死ぬか死なないかが恐らく痣が出る者と出ない者の分かれ道です」
八幡「(…?じゃあ、何で俺痣が出ないんだ?猗窩座と戦った時確実に心拍数は二百を超えてたし体温も39度あったろ。)」
あまね「心拍数を二百以上に…体温の方は何故39度なのですか?」
時透「はい。胡蝶さんの所で治療を受けていた際に僕は熱を出したんですが体温計なるもので測ってもらった温度39度が痣が出ていたとされる間の体の熱さと同じでした」
甘露寺「(……………そうなんだ……)」
実弥「チッそんな簡単なことでいいのかよォ」
義勇「これを簡単と言ってしまえるほど簡単な頭で羨ましい」
八幡「(何で冨岡さんは喧嘩売るんだよ)」
実弥「何だと?」
義勇「何も」
しのぶ「では痣の発現がはしらの急務となりますね」
行冥「御意。何とか致します故御館様には御安心召されるよう御伝えくださいませ」
あまね「ありがとうございます。ただ一つ痣の訓練につきましては皆様にお伝えしなければならないことがあります」
甘露寺「何だしょうか…?」
あまね「もうすでに痣が発現してしまった方は選ぶことができません…痣が発現した方はどなたも例外なく_____」
あまね「それから、八幡様小町様の家、比企谷家の方は痣が発現しません」
小八「「!?」」
八幡「それは何故でしょうか?」
あまね「比企谷家の鬼狩りは代々柱に届く実力を持つ者が殆どでした。ですが1人として痣が発現しておりません」
八幡「ですがここにいる柱で痣を発現させてない者もいますが」
あまね「ただ、一つ言えるのは雪の呼吸の使い手であった八幡様小町様の先祖でさえも痣が発現しなかったということです。比企谷兄妹の実力は始まりの呼吸の剣士達にも並ぶ程でしたので」
八幡「何で発現しなかったことが分かったんですか?」
あまね「その兄妹が残した手記が発見されました。そして、その2人が残したと思われる手記に書いてあった重要事項が二つ……」
あまね「"どれだけ条件が揃おうとも2人とも痣が出なかった"…"比企谷の血は痣による寿命の減りを無効化できる"と…」
八小「「!?」
あまね「当時における条件をいくら満たしても比企谷兄妹は痣が出なかったようです。そして比企谷の血は先程話した寿命の縮みを無くせると」
八幡「確かに、俺は猗窩座…上弦の参と初めて戦った際小町が傷付けられ怒り、その時の心拍数体温共に先程の条件を満たしてはいましたが痣のようなものが出たとは戦いを見ていたしのぶさんからも言われていません」
あまね「そうですか。ありがとうございます。理由については詳しくは書いておらず分かりませんでしたがそれも寿命の縮みを無くす効果と関係があるのではと考えております」
八幡「血の方は提供しますが絶対に治せるかは保証できませんよ」
あまね「それでも構いません。提供していただけること感謝いたします。それでは」
そう言ってあまね様と横にいた子供2人は退出した」
行冥「なるほど…八幡の血にはそのような効力が…」
義勇「あまね殿も退出されたので失礼する」
実弥「おい待てェ失礼すんじゃねぇ。それぞれの今後の立ち回りも決めねぇとならねぇだろうが」
義勇「8人で話し合うといい俺には関係ない」
八幡「冨岡さんが何考えてるかは知らないですけどせめて理由を話して下さいよ」
冨岡「……俺はお前たちとは違う」
実弥「気に喰わねぇぜ…前にも同じこと言ったなァ冨岡。俺たちを見下してんのかァ?」
小町「えっと、多分冨岡さんは「自分はお前たちと違って凄くない。だから俺はお前たちとは違う」って言いたかったんじゃないですか?」
冨岡「!?…何で分かった?」
小町「女の勘です♪まあ、理由は知りませんが」
行冥「まあひとまず座れ…話を進める…一つ提案がある」