やはり俺達が鬼殺隊最強と言われるのは間違っている。 作:甘味の皇帝
数週間後
炭治郎「あ!八幡!」
病室に行くと炭治郎がいた。
八幡「おう」
炭治郎「何で八幡がここに?」
八幡「怪我してここに来たら胡蝶さんの継子になったから。」
炭治郎「え!?すごい!八幡、しのぶさんの継子になったんだ!」
八幡「あと、小町もな。」
炭治郎「小町ちゃんも!?兄妹揃ってすごいね!」
そう、直球で褒められるとむず痒いな。
小町「あ!お兄ちゃん!」
八幡「んあ?あ、小町!」
小町「お兄ちゃん、小町達しのぶさんの継子になったよ!」
八幡「知ってた。」
小町「反応薄!?でも、これでやっと小町も花の呼吸を会得できるよ!」
八幡「よかった」
そう言って俺は小町の頭を撫でた。
八幡「(嬉しそうだなー。)」
小町「えへへ」
炭治郎「(小町ちゃんから嬉しそうな匂いが)」
しのぶ「炭治郎くーん、伊之助くーん。君たちはそろそろ機能回復訓練に移りましょう」
あの、痛い柔軟を、味わうことになるのか。
まあ、炭治郎達だからいっか。
炭治郎と伊之助は機能回復訓練に向かった。
あ、1人取り残されてる。黄色い頭のやつ。
善逸「えっと、八幡って言うんだよね?」
八幡「ん?ああ、そうだけど。」
善逸「俺、炭治郎の同期の我妻善逸。」
八幡「はあ。善逸は何の呼吸使うんだ?」
善逸「雷。壱ノ型しか使えないけど。」
八幡「おお、雷なら俺の妹が全部できるぞ」
善逸「え!?できるの!?俺女の子に負けてるの!」
八幡「おい、落ち着け。別に壱ノ型だけでもいいだろ。その一つが誰よりも強いなら。」
善逸「そ、そうなのか?」
八幡「ああ。あ、ちなみに俺の呼吸は雪な」
善逸「雪?聞いたことないけど?」
八幡「俺が独自に派生させた呼吸だからな。」
善逸「すごいな。八幡は。」
八幡「俺も自分で作っといてできてないのあるけど。」
善逸「ははっ、面白いな。普通は足してくから出来ないとかないと思うんだけど。」
八幡「何かやりたいの全部やってみて完成形になってないのが後2つあるんだよ。」
善逸「そう言うので決めれるんだな。」
八幡「善逸も1つが嫌なら自分で増やせばいいだろ。」
善逸「そっか。ありがとう八幡。やってみるよ。」
八幡「おお」
小町「お兄ちゃ〜ん。」
八幡「お、何だ小町?」
小町「いや、しのぶさんがお饅頭くれたから食べようと思って。」
八幡「おお、ありがとな。あと、それ何個ある?」
小町「3つ」
善逸「おい八幡!!どう言うことだこれは!何で炭治郎に続いてお前の妹もこんなに可愛いんだよ!!」
八幡「いや、俺の妹が可愛くないわけない。」
善逸「何h」
小町「善逸さんもお饅頭食べます?」
善逸「うん!ありがとう!頂かせてもらうよ!」
何だこいつ。まあ、助かった。小町ありがとう。
小町「お兄ちゃんもはい」
八幡「ありがとな。」
小町「善逸さんは何の呼吸使うんです?」
善逸「雷だよ。」
小町「そうなんですか。なら私と同じですね!」
善逸「でも、壱ノ型しか使えないんだよ。」
小町「大丈夫ですよ。練習すればできますって。それにもしできなくてもそれを極めればいいじゃないですか!」
善逸「兄妹揃って同じこと言うんだな。」
なんか嬉しい。やっぱり小町最高!
八幡「兄妹だからな。」
こんな感じでなんやかんや話してると炭治郎達が帰ってきた。
めちゃくちゃフラついて。
八幡「だ、大丈夫か?」
炭治郎「…。」
善逸「何があったの?どうしたの?ねぇ?」
炭治郎「ごめん。」
伊之助「……。」
そう言って2人とも布団に潜った。
善逸「(教えてくれよ!!明日から俺も少々遅れて訓練に参加するんだからさ!!)」
八幡「(あいつらのことだ。反射訓練でずぶ濡れにされて柔軟で痛めつけられたんだろう。」
善逸「え!?それどういうこと!」
あ、声に出てたか。まあ、言ったらこいつ行かないだろうし無視でいっか。
善逸「無視しないでよ!!」
八幡「ま、頑張れよ。」
小町「頑張ってくださいねー!」
善逸「はい!」
おい!…まあ、やる気出たしまだいいか。
そんな感じで俺たちは病室を出た。
病室を出た俺と小町は胡蝶さんのところに向かった。
八幡「胡蝶さんいますかー?」
しのぶ「あ、比企谷君。どうしたんでしょうか?」
八幡「いや、継子って具体的にどうするのかなー?って思って。」
しのぶ「それじゃあ、毒の巡りを遅らせる訓練をしましょう!あと、小町さんは花の呼吸の訓練を!」
え?毒?
3時間後
八幡「っ、ぐっ!」
何故こうなった。注射器で毒入れられて、呼吸で3時間遅らせろとか頭おかしいだろ!
しのぶ「頑張ってくださいね♪」
やっぱこの人ニッコニコしてんなー。でも
八幡「(素の笑顔の方が絶対可愛い」
しのぶ「はぅ///」
なんかよくわかんないがしのぶさんが顔赤くしてる。
しのぶ「なんで毎回いきなり可愛いとか言うんですか!!驚いちゃうじゃないですか!」
あ、声に出てた?やばい。けどらこの状態じゃ土下座できない!
八幡「ハァ、ハァ、ハァ、ぐっ!」
しのぶ「常中が出来ていますから3時間過ぎても行けてますね♪それに理解が速くて助かります♪」
八幡「え!?もう3時間過ぎてるの!」
しのぶ「はい♪」
八幡「(可愛い」
しのぶ「〜〜〜!!///」
しのぶ「(何でこの人毎回心の声が漏れるのよ!!)」
八幡「ハァ、ハァ、ハァ」
結局5時間やった。何でだよ!!3時間じゃないのかよ!
しのぶ「それじゃあ私は小町さんの方を見てくるので少し休んでいてください。」
八幡「は、はい」
小町「花の呼吸・肆ノ型 紅花衣」
しのぶ「綺麗にできてますね♪」
小町「ありがとうございます!」
しのぶ「小町さんの日輪刀は雷と花の呼吸の色を出したと聞いてますが見せてもらってもいいでしょうか?」
小町「はい」
しのぶ「確かに両方の色が綺麗に出てますね。」
小町「しのぶさんはこういう色の出方とか聞いたことあります?」
しのぶ「いえ、見たことも聞いたことも。」
小町「そうですか。」
しのぶ「でも、両方の呼吸が使えるのはいいことだと思いますよ?戦術の幅も広がりますし♪」
小町「そうですか。ありがとうございます!」
1ヶ月後
炭治郎「じゃあ、行ってきます!」
炭治郎、伊之助と善逸は任務のため無限列車に向かった。ちなみに俺と小町はその少し近くの町に鬼が出たとしてそっちに向かっている。
八幡「着いたな。」
小町「日も暮れた頃だし居ないかな?」
八幡「さっさと倒して帰りたい。」
小町「なら、早く探そうよ。」
八幡「分かってる。」
「キャァァァァア!!」
八幡「!?」
女の人の悲鳴。あっちか!
俺たちは全速力で悲鳴がした方へ向かう。
小町「花の呼吸・弐ノ型 御影梅」
鬼は3体いてその内の1体の首を小町が刎ねた。
八幡「水の呼吸・参ノ型 流々舞い」
俺は残り2体の首を刎ねた。
小町「大丈夫ですか?」
人「あ、ありがとうございます。」
人2「あ、あなたたちは?」
小町「鬼殺隊の比企谷小町とこっちが八幡です。」
人「鬼殺隊の方ですか。」
小町「知っているんですか?」
人「私の祖母が昔鬼殺隊の方に助けられたと言う話を聞いたことがあって。」
小町「そうですか。」
八幡「もう夜だから家に戻って下さい。まだ鬼がいるかもしれません。」
人2「分かりました。」
人「ありがとうございます!」
そう言って2人は家に戻った。
八幡鴉「カァァ!カァァ!八幡!小町ハ!直チニ!横転シタ、無限列車二、迎エ!」
こうして俺たちは炭治郎達のいる無限列車に向かった。そして、目の当たりにすることになる。上弦の真の実力を。
無限列車
八幡「着いた!」
小町「お兄ちゃんあれ!」
!?猗窩座!
猗窩座「やはりお前は鬼になれ杏寿郎!
俺と永遠に戦い続けよう!」
<破壊殺・滅式>
煉獄「」
<炎の呼吸・奥義 玖ノ型・煉獄>
八幡「ど、どうなった?」
煙で見えない。あの赤い髪の人は!
!?
猗窩座の腕が煉獄杏寿郎の鳩尾を貫通していた。
八幡「くっ!」
行くしかない!
そして、煉獄の刃が猗窩座の首を斬り落とそうとしていた。
あの人……すごい、鳩尾に腕が貫通しているのにまだあんなに力が。
猗窩座「(しまった!!夜明けが近い!!早く殺してこの場をさらねば!)」
八幡「雪の呼吸・肆ノ型 粉雪」
猗窩座「オオオオオオ!!アアア!!」
猗窩座の腕はちぎれ、煉獄の刀が折れた。
くそっ!避けられた!
猗窩座「(八幡!!糞っ!今はあいつを連れかて帰れない!)」
そのまま猗窩座が逃げていった。その時、
炭治郎の投げた刀が猗窩座に刺さった。
炭治郎「逃げるな卑怯者!逃げるな!!!」
猗窩座「(何を言ってるんだあのガキは、脳味噌が頭に詰まってないのか?俺はお前らから逃げてるのではない。太陽から逃げてるんだ。それにもう勝負はついてるだろうが。アイツは間もなく力尽きて死ぬ!!)」
炭治郎「いつだって鬼殺隊はお前らの有利な夜の闇の中で戦っているんだ!!生身の人間がだ!!傷だって簡単には塞がらない!!失った手足が戻ることもない!!逃げるな馬鹿野郎!!馬鹿野郎!!卑怯者!!」
炭治郎「お前なんかより煉獄さんの方がずっと凄いんだ!!強いんだ!!煉獄さんは負けてない!!誰も死なせなかった!!戦い抜いた!!守り抜いた!!煉獄さんの、勝ちだ!!」
炭治郎「うあああああああああ!!あああああ!!あああわああ!!うっ、ううっ」
煉獄「もうそんなに叫ぶんじゃない。」
煉獄「腹の傷が開く。君も軽傷じゃないんだ」
煉獄「竈門少年が死んでしまったら俺の負けになってしまうぞ。こっちにおいで、最後に少し話をしよう。」
炭治郎「……。」
煉獄「思い出したことがあるんだ。昔の夢を見た時の。」
八幡「炭治郎……。」
煉獄「あと、そこの君とも話がしたい。」
八幡「俺、ですか?」
煉獄「ああ」
煉獄「君は、比企谷八幡君だね?」
八幡「なんで俺の名前を?」
煉獄「初任務で十二鬼月の下弦を単独で討伐。上弦の参。さっきのやつと戦って生きて帰ってきた。その情報は柱の中にも入ってきている。君は独自で呼吸も派生させた。練度を高めればまだまだ強くなれる。」
八幡「でも、俺がもっと早く来ていればっ」
煉獄「悔やんでも…仕方ない。もう終わったことだ。それでも納得できないなら……次のためにもっと鍛錬することだ。」
八幡「はい」
煉獄「竈門少年」
炭治郎「はい」
煉獄「俺の生家、煉獄家に行ってみるといい。歴代炎柱の残した手記があるはずだ。父はよくそれを読んでいたが……俺は読まなかったから内容が分からない。君が言っていたヒノカミ神楽について何か……記されてるかもしれない。
炭治郎「れ、煉獄さん、もういいですから、呼吸で止血して下さい……傷を塞ぐ方法はないですか?」
煉獄「ない。俺はもうすぐ死ぬ。喋れるうちに喋ってしまうから聞いてくれ。弟の千寿郎には自分の心のままに、正しいと思う道を進むよう伝えて欲しい。父には体を大切にして欲しいと。それから竈門少年。俺は君の妹を信じる。鬼殺隊の一員として認める。」
煉獄「汽車の中であの少女が血を流しながら人間を守るのを見た。命をかけて鬼と戦い人を守る者は誰がなんと言おうと鬼殺隊の一員だ。胸を張って生きろ。己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと、心を燃やせ。
歯をくいしばって前を向け。君が足を止めて蹲っても時間の流れは止まってくれない。
共に寄り添って悲しんではくれない。俺がここで死ぬのは気にするな。柱ならば後輩の盾になるのは当然だ。柱ならば誰であっても同じことをする。若い芽は摘ませない。竈門少年、猪頭少年、黄色い少年、比企谷少年。もっともっと成長しろ。そして、今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ。俺は信じる。君たちを信じる。」
煉獄「(母上。俺はちゃんとやれただろうか。
やるべきことを果たすべきことが全うできましたか?)」
「立派にできましたよ」
煉獄さんはその場で静かに微笑んで逝った。
煉獄杏寿郎の訃報は直ちに産屋敷と柱たちへ伝えられた。
産屋敷「200人の乗客は1人として死ななかった。杏寿郎は頑張ったんだね。凄い子だ。寂しくはないよ、私ももう長くは生きられない。近いうちに杏寿郎や皆のいる…黄泉の国へ行くだろうから。」
蝶屋敷
八幡「だだいまー」
小町「ただいまでーす。」
俺たちは隠の人に炭治郎達を任せて先に帰ってきた。
しのぶ「あ、比企谷君、小町さん。お帰りなさい。」
八幡「あの、怪我もないんで今から毒の訓練してもいいすか?」
しのぶ「え?い、いいですけど。いつもよりやる気ですね。」
八幡「もっと……強くなりたいんで。」
しのぶ「……分かりました。準備してきます。」
小町「じゃあ、小町も鍛錬しようかな。」
俺は毒を遅らせる訓練に小町は花の呼吸と雷の呼吸に磨きをかけに行った。
炭治郎は傷が癒えていないまま何処かへ出掛けてしまい胡蝶さんが怒ってた。多分煉獄さんの生家に行ってるだろうけどそんな状態で行くなよ。
煉獄さんの死から4ヶ月が過ぎようとしていた。
俺と小町と炭治郎達は鍛錬をしながら合間に来る鴉の指令に従いそれぞれ鬼を倒しに行った。
変わったことというと善逸が1人で行く任務で駄々をこねなくなったことくらいだ。ある意味すごい進歩だ。
八幡「はぁ、疲れた。」
俺は単独任務帰り。相手がめちゃくちゃ面倒くさい血鬼術を使うから時間かかったし。別に強くないけどとにかくめんどい。あ、炭治郎だ。反対から来てる。あいつも単独任務だったのか。
「キャーーーッ!」
「イヤーーーッ!」
八幡「!?」
この声、神崎とチビ3人組か。
俺は直ぐに声のした方に、てか目的地の長屋敷だがそこに急いだ。
アオイ「放してください!私っ…この子はっ…!」
「うるせぇな黙っとけ。」
アオイ「カッ、カナヲ!!」
カナヲ「(任務、しのぶ、命令、上官、アオイ、なほ、柱、命令、銅貨、銅貨を投げて決める。)」
炭治郎『心のままに』
カナヲ「!」
アオイ「カナヲ!」
なほ「カナヲさまーーっ!」
2人の服をカナヲが掴んだ。
アオイ「カナヲ……。」
すみ、きよ「カナヲさま……。」
「地味に引っ張るんじゃねぇよ。お前はさっき指令がきてるだろうが。」
カナヲ「……。」
「なんとか言えっての!!地味な奴だな!」
すみ、きよ「と、突撃ーー!!」
「ちょっ……!てめーら!!いい加減にしやがれ!!」
炭治郎「女の子に何してるんだ!!手を放せ!!」
炭治郎「(……いや、群がられてる?捕まっ…どっちだ?)」
きよ「人さらいです〜っ助けてくださぁい!」
「この馬鹿ガキ……!」
すると、炭治郎が人さらい?に向かって頭突きをしようとする。が、避けて門の屋根に着地される。
宇髄「俺は元忍の宇髄天元様だぞ。その界隈では派手に名を馳せた男。てめェみたいの鼻くそみたいな頭突きを喰らうと思うか。」
八幡「そんなの自分の腕を見てから言ってくださいよ。」
宇髄「は?って!いない!?」
八幡「大丈夫か?神崎?なほ?」
アオイ「あ、ありがとうございます。///」
なほ「ありがとうございます!」
助けたには助けたんだがなほは肩に担いでるからいいとして神崎の方は抱き抱える形になってしまったっ!
アオイ「(か、かっこいい///)」
八幡「す、すまん!今すぐ下ろすから!」
アオイ「え?あ、いや、その、助けていただいてありがとうございます。」
八幡「まあ、偶々見つけたからな。助けないわけにもいかないだろ。」
宇髄「お前誰だ?(こいつ、やる奴だな)」
八幡「階級乙の比企谷八幡だ。」
何か昨日確認したらいつの間にか乙になってたんだよな。
宇髄「お前か、初任務で十二鬼月の下弦の単独討伐に上弦と殺り合って帰ってきたっていうやつは!」
八幡「そうですけどなにか。」
宇髄「いや別に。そんなことより今から任務で女の隊員が要るからそいつら連れてくんだよ!!」
八幡「いや、勝手に連れてくなよ。」
宇髄「お前のじゃないだろ!!それに継子じゃねえやつは胡蝶の許可も必要ない!!そして俺は上官!柱だからな!口の利き方には気をつけろ!!」
炭治郎「人の事情も考えずに何を言ってるんだ!!」
宇髄「ぬるい、ぬるいねぇ。そんな人の気持ちだの事情だの言ってるから鬼殺隊は弱くなってゆくんどろうな。」
炭治郎「アオイさんたちの代わりに俺たちが行く!」
すると門の両側の柵に善逸と伊之助が来た。
伊之助「今帰った所だが俺は力が有り余ってる!行ってやってもいいぜ!」
善逸「オオオオ、俺だって。い、行ってやってもいいぜ。」
宇髄「……。」
宇髄さんからすごい圧を感じる。俺は何ともなかったが善逸から涙出てる。
宇髄「あっそォ、じゃあ一緒に来ていただこうかね。」
やけにあっさり引いたな。
炭治郎「!?(やけにアッサリ引き下がるな)」
宇髄「ただし絶対に俺に逆らうなよお前ら」
伊之助「で?どこ行くんだオッさん。」
宇髄「日本一、色と欲に塗れたド派手な場所」
は?
伊之助「?」
炭治郎「?」
善逸「…!」
宇髄「鬼の棲む遊郭だよ。」
どこだそこ?
宇髄「まず最初に」
?
宇髄「いいか?俺は神だ!お前らは塵だ!
まず最初にそれをしっかりと頭に叩き込め!!ねじ込め!!俺が犬になれと言ったら犬になり猿になれと言ったら猿になれ!!猫背で揉み手をしながら俺の機嫌を常に伺い全身全霊で俺をへつらうのだ!」
宇髄「そしてもう一度言う、俺は神だ!!」
善八「「(やべぇ奴だ……。)」」
すると炭治郎が勢いよく手を上げた。
炭治郎「具体的には何を司る神ですか?」
善八「「(とんでもねぇ奴だな……。)」」
宇髄「いい質問だ。お前には見込みがある。」
善逸「(アホの質問だよ。)」
八幡「(見込みなしだろ。)」
宇髄「派手を司る神……祭りの神だ。」
善八「「(アホだな。アホを司ってるな。間違いなく。)」」
伊之助「俺は山の王だ。よろしくな祭りの神。」
宇髄「……何言ってんだお前…気持ち悪い奴だな。」
善逸「(ええ!?あんたとどっこいどっこいだろ!!引くんだ!?)」
八幡「(同じような奴に対しては嫌悪感があるんだな。)」
宇髄「花街までの道のりの途中に藤の家があるからそこで準備を整える。」
※花街…遊郭のこと
宇髄「付いて来い。」
すると、すごい速さで走り出す宇髄さん。まあ、俺も付いてけるんだけど。あ、後で小町に手紙で行ってくるって伝えねえと。
善逸「えっ?!消えた!!あ、はや!!もうあの距離!胡麻粒みたいになっとる!!って!八幡もじゃん!!」
流石柱。普通に速い。
その後5人は藤の家で合流した。
藤の花の家紋の家
この家紋の家の者は鬼殺隊を無償で手助けしてくれている。
なんかあの人偉そうに指図してるなぁ。
宇髄「遊郭に潜入したらまず俺の嫁を探せ。俺も鬼の情報を探すから。」
八善「とんでもねぇ話だ!!」
宇髄「あ"あ?」
善逸「ふざけないでいただきたい!自分の個人的な嫁探しに部下を使うとは!!」
それな。
宇髄「はあ?何勘違いしてやがる!」
善逸「いいや言わせてもらおう!!」
善逸「あんたみたいな奇妙奇天烈な奴はモテないでしょうとも!!だがしかし!!鬼殺隊員である俺たちを嫁が欲しいからって」
宇髄「馬ァ鹿かテメェ!!俺の嫁が遊郭に潜入して鬼の情報収集に励んでたんだよ!!定期連絡が途絶えたから俺も行くんだっての!!」
あ、そゆこと。言葉の綾ね。
善逸「……そういう妄想をしてらっしゃるんでしょ?」
八幡「ブフッ」
流石に吹き出してしまった。面白すぎる。
宇髄「クソガキが!!」
宇髄「これが鴉経由で届いた手紙だ!!」
善逸「ギャーーッ!」
大量の手紙が善逸に叩きつけられる。
炭治郎「随分多いですね。かなり長い時間潜入されてるんですか?」
宇髄「3人いるからな嫁。」
なん、だと!?こいつ嫁が3人もいるのか!何てやろうだ!!
善逸「3人!?嫁…さ、3!?テメェ……テメェ!!なんで嫁3人もいるんだよざっけんなよ!!」
するとすごい速さで宇髄さんの拳が善逸の腹に入る。
善逸「おごぉっ!!」善逸撃沈
宇髄「なんか文句あるか?」
や、やばい。怖い。
炭治郎「あ、あの、手紙で来る時は極力目立たぬようにと何度も念押ししてあるんですが……具体的にどうするんですか?」
確かにな。てか、この格好で行ったら速攻殺されるだろ。
宇髄「そりゃまあ変装よ。不本意だが地味にな。お前らにはあることをして潜入してもらう。」
あること?
宇髄「俺の嫁は3人とも優秀な女忍者くの一だ。花街は鬼が潜むのに絶好の場所だと俺は思っていたが俺が客として潜入した時は鬼の尻尾は掴めなかった。だから客より内側に入ってもらったわけだ。既に怪しい店は3つに絞っているからお前らはそこで俺の嫁を探して情報を得る。」
宇髄「ときと屋の須磨。荻本屋のまきを。京極屋の雛鶴だ。」
伊之助「嫁もう死んでんじゃねえの?」
あ、終わった。
善逸同様伊之助も撃沈した。
すると、藤の花の人が
「ご入用の物をお持ち致しました。」
宇髄「どうも」
吉原 遊郭
女と男の見栄と欲、愛憎渦巻く夜の街。
遊郭・花街はその名の通り一つの区画で形成されている。ここに暮らす遊女たちは貧しさや借金などで売られてきた者が殆どでたくさんの苦労を背負っているがその代わり衣食住は確保され遊女として出世できれば裕福な家に身請けされることもあった。中でも遊女の最高位である花魁は別格であり美貌・教養・芸事全てを身につけている特別な女性。
位の高い花魁には簡単に会うことすらできないので逢瀬を果たすため男たちは競うように足繁く花街に通うのである。
「こりゃ、こりゃまた……不細工な子達だね……。」
まあ、そりゃな。あ、ちなみに俺は影が薄いのでバレずに宇髄さんの後ろに隠れてる。
「ちょっとうちでは…先日も新しい子入ったばっかりだし悪いけど…まあ、1人くらいなら。」
おい。今絶対宇髄さんの顔で決めただろ。いや確かに化粧とったらかっこよかったけど。
宇髄「じゃあ1人頼むわ。悪ィな奥さん。」
「じゃあ、真ん中の子を貰おうかね。素直そうだし。」
炭治郎「一生懸命働きます!」←名前炭子。
宇髄「ほんとにダメだなお前らは。二束三文でしか売れやしねぇじゃねぇか。
善逸「俺アンタとは口利かないんで……。」
善逸がいつになくめちゃくちゃ怒った雰囲気出してるな。てか、俺のこと忘れてない?ずっと後ろいるよ?
と、歩いてると何か俺と伊之助をガン見してる女性がいた。
「ちょいと旦那。この2人内で引き取らせてもらうよ。いいかい?」
「荻本屋の遣手、アタシの目に狂いはないのさ」
宇髄「荻本屋さん!そりゃありがたい」
宇髄「(存在忘れてたわ。比企谷。)」
そんな感じで俺と猪子の就職が決定した。
↑
伊之助の名前
ちなみに俺は八子。
善逸「(やだ!アタシだけ余ってる!!)」と思う善子であった。
↑
善逸の名前
荻本屋
「どうよこれ!!」
「きゃーっすごい!」
「変な風に塗ったくられてたけど落としたらこうよ!すごく得したわ!こんな美形な子安く買えて!」
「それにこっちの子も化粧してたらすごい綺麗ですよ!」
何、俺の化粧そんなにうまかったの?いや確かに鏡見たとき目の腐りがなくてこいつ誰?ってなったけど。
「仕込むわよォ仕込むわよォ!京極屋の蕨姫やときと屋の鯉夏より売れっ子にするわよォ!」
何か、申し訳ないな…男で。
その頃善子は
京極屋
「ベンッ!!ベベンッ!!」
「あ、あの子三味線うまいわね。」
「そうね……すごい迫力。」
「最近入った子?」
「耳がいいみたいよ。一回聞いたら三味線でも琴でも弾けるらしいわ。」
「でも不細工よねぇ……。」
「よく入れたわね。お店に…。」
「あの子連れてきたのがもんの凄いいい男だったらしいわよ。」
「本当に?見たかった!」
「遣手婆がポッとなっちゃってさ。」
「アタイはわかるよ。あの子はのし上がるね。」
「ええっ?」
か自分を捨てた男見返してやろうっていう気概を感じる。そう言う子は強いんだよ。」
宇髄『便所掃除でも何でもいいんで貰って下さいよォ。いっそタダでもいいんで。こんなのは』
善逸「(見返してやるあの男……!!アタイ絶対吉原一の花魁になる!!)」※なれません
俺と伊之助は荻本屋でまきをさんと鬼の情報を探ってる。少し分かったことだがまきをさんは具合が悪いとか言って病院にも行かずに部屋にこもってるらしい。怪しいな。何かあったのか?それに具合が悪いだけで連絡が途切れるのもおかしい。
て、さっきから伊之助が着物が邪魔くさくてイライラしてる。
小便したいな。便所行くか。
と、便所から帰ってきたわけだが。
伊之助「だーかーら、ここに鬼がいるんだよ!!こういう奴がいるんだっての!!」
八幡「いや、わかんねえよ。」
伊之助「んああ!もう!これならどうだ!!こんな奴!」
八幡「やっぱわからん。それより定期連絡行くぞ。」
伊之助の語彙力は壊滅的だった。
あ、炭治郎だ。
八幡「よお」
炭治郎「お疲れ!八幡!伊之助も!」
八幡「善逸は?」
炭治郎「そろそろ来ると思うけど…」
宇髄「善逸は来ない。」
いつのまに。
炭治郎「善逸が来ないってどういうことですか?」
宇髄「お前たちには悪いことをしたと思っている。俺は嫁を助けたいが為からいくつもの判断を間違えた。善逸は今行方知れずだ。
昨夜から連絡が途絶えてる。お前らはもうここから出ろ。階級が低すぎる。ここにいる鬼が上弦だった場合対処できない。消息を絶った者は死んだと見做す。あとは俺1人で動く。」
炭治郎「いいえ宇髄さん!俺たちは……!」
宇髄「恥じるな。生きてる奴が勝ちなんだ。機会を見誤るんじゃない。」
そう言い残して宇髄さんは消えた。
伊之助「待てよオッサン!!」
炭治郎「俺たちが一番階級下だから信用してもらえなかったのかな……?」
伊之助「俺たちの階級庚だぞ。もう上がってる。下から4番目だ。元気出せよ!」
炭治郎「そうだ。こんな場合じゃないんだ。ごめん。夜になったらすぐに伊之助と八幡のいる荻本屋に行く。それまで2人で待っててくれ。」
伊之助「なんd」
八幡「分かった。ただ、夜に来なかったらこっちで動く。分かったな。」
炭治郎「うん!」
その頃蝶屋敷では……。
しのぶ「比企谷君が遊郭に?」
アオイ「そ、そうなんです。私の代わりに比企谷さん達が…!」
しのぶ「そうですか…宇髄さんが連れて行ったんですよね?」
アオイ「は、はい」
しのぶ「宇髄さんにはしっかり話を聞かないといけないですね。
"私の"比企谷君を連れて行くなんていい度胸です。」
アオイ「(わ、私の?というか、しのぶ様怖い…。)」
小町「そういう事でしたら小町と一緒に行きましょう!!」
しのぶ「小町さん?」
小町「ほら早く行きましょう!!早くしないと"しのぶさんの"!お兄ちゃんが遊郭の遊女達に取られちゃいますよ!!」
しのぶ「(ひ、比企谷君が遊郭に依存してしまったら、もう私のものには…はっ!)」
しのぶ「分かりました!今すぐ行きましょう小町さん!」
小町「はい♪(やっぱり小町は兄想いでいい妹だなぁ。)それじゃあ、アオイさん行ってきます♪」
しのぶ「行ってきますねアオイ」
アオイ「は、はあ。行ってらっしゃい。」
こうして、しのぶと小町は全速力で遊郭に向かって行った。
アオイ「(しのぶ様は最近おかしいですね。比企谷さんの話になると急に元気になるというか……。)」
少ししのぶを心配するアオイだった。