IS〈インフィニット・ストラトス〉 紅蓮の錬金術師 作:焼酎ご飯
遅くなって申し訳ありません
今後もこのようなペースが続いてしまうかもしれませんが、ご容赦を(´・ω・`)
なんかもう一夏もキンブリーもキャラ守ろうと頑張っていたのですが、わからんようなってきた……ので、この際限りなく近い別人として見てくれた方がいいかもしれません。
キャラ崩壊を起こすのは焼酎ご飯がアホなので仕方ないね(゜∀。)
視線が痛い…なんかもう物理的に痛くなってくるレベルだ
俺こと織斑一夏は絶賛視線の嵐にあっていた
特にそいういったものに敏感というわけではないのだが、さすがに背中全体に突き刺さる視線に気づかないのは鈍感というものだ
「ツッ」
何故か窓際のほうから舌打ちが聞こえた気がしたが気のせいだろう…
何故俺がこのようないたたまれない状況に陥っているのかというと、俺が世界で唯一ISを動かせるということにある…
IS学園
俺の幼馴染である篠ノ之箒の姉、篠ノ之束が開発したマルチフォームスーツ『インフィニットストラトス』通称IS
そのISの操縦者や技術者を育成する特殊機関がこのIS学園というわけだ
ISは女性にしか使えない…つまり学園の生徒は全員が女生徒…
俺はそんな中に放り込まれた唯一の男子生徒…
「はぁ…」
これは想像以上にきつい…
こと平凡な男子高校生である俺がそんな奇異な視線に耐えられるはずもなく、凄まじいストレスに晒されていた
そのストレスに心が折れそうになっていた俺は、この空間の唯一の救いである幼馴染の箒がいる窓際の席へ視線を向ける
眉をひそめた箒と目が合う…だがすぐに目をそらされてしまう
数年ぶりに再会して孤立無援状態の幼馴染に対してこの反応である…心が折れました
気力無く机に突っ伏す…
突っ伏した音に対してまで一々ざわつかれてはそりゃ心も折れよう
パシュッ
扉が開く音がしたので顔を上げる
さすがに先生が入ってきてこの態度は失礼だろう
教卓には肩で息をし、額にうっすらと汗を浮かべた眼鏡を掛けた女性が立っていた
「はぁはぁはぁ……み、みなさんおはようございます!」
身長が低く、幼い顔立ちをしている
一見すると中学生ぐらいに見えなくもないが…
「はぁ…ふぅ…今日からこのクラスの副担任になります、山田真耶です!皆さんよろしくお願いします!」
それにしても…肩で息をしているということもあって…なんていうか…その…下品なんですが…フフ…胸に目が行ってしまいまして…
そんなハッピーマテリアルに目を奪われていると
―――――くん……織斑くん?」
「…はっはい!?」
いきなり呼ばれて思わず声が裏返ってしまった
それに対しても周りが若干騒がしくなる…もう後先考えずはっちゃけてやろうかと思うほど精神が落ち着かなくなる
「あ、あの…大声出してごめんなさい。でも自己紹介が今、『あ』から始まって『お』で織斑くんの番なんだよね、自己紹介してくれるかな?駄目かな?」
彼女は申し訳なさそうにこちらを覗き込み頼んでくる…眼鏡がずり落ちそうだ
先程までの自分の浅ましい思考も相まって凄まじい罪悪感に見舞われる
「いや、あの、そんなに謝らなくて大丈夫です…っていうか自己紹介しますんで落ち着いてください」
「ほ、本当ですか?約束ですよ?絶対ですよ!」
明日にはストレスで頭が真っ白になるか、胃がチーズになっているかもしれない
いつまでも待たせるわけにもいかないので自己紹介をするために、立ち上がって振り返る
ここでしくじればただでさえ厳しい高校生活が灰色通り越して混沌としてしまう
が、今まで背中に突き刺さっていた視線が俺の顔に集中することがわかる………顔に穴が増えそうだ
箒も横目でこっちを見るのなら、さっき目を逸らさないでくれても良かったのに…
「えっと…織斑一夏です。よろしくお願いします」
「「「…」」」
もっと喋れという無言の圧力がのしかかる
頭が空っぽになり口がどんどん乾いていくのがわかる
「あー…えっと…」
一度深呼吸をして大きく息を吸う…そして
「以上です!!」
ドンガラガッシャーン!
ドリフのコント並みに盛大にコケる彼女たち…
いくらなんでもそんな音はしないだろうとかなんとか考えていると
ズパァンッ!
頭に凄まじい衝撃が走る
俺はこの感覚を知っている!?
後方から感じるこのプレッシャーは…!!
第六感的な何かが示す後方へ恐る恐る振り返るとそこには
「フ、フル・フロンt」ズパァンッッッ!!
あぁ、今のは記憶がいくつかが吹き飛んだな
「誰が全裸だ、馬鹿者」
「いや、今のは全裸的な意味ではなくて…」
ギロリッ!
いやこれ以上はよそう…擬音が聞こえるような睨み方をされては何もできまい…それに色々と危ない気がする
それにしても…なんで千冬姉がここにいるんだ…職業不詳で月一、二回程しか家に帰ってこなかった俺の姉…追求しなかった俺も俺であるが
「あ、織斑先生。彼の準備はできたんですか?」
「あぁ、山田先生、試験終了早々に向かわせてしまってすまなかったな」
声のトーンが一気に優しくなる
俺の時との温度差激しすぎなのでは?
「いえ、副担任ですから、このくらいは頑張っちゃいます!」
先程までの困り顔はどこへやら、すごくいい笑顔を浮かべる山田先生
うむ、非常に可愛らしい…先刻の自分をぶん殴ってやりたい気分に駆られる…が、もう殴られたから良しとする
「諸君、私が織斑千冬だ。君たち新人を一年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。私の言うことはよく聴き、よく理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。 私の仕事は弱冠十五才を十六才までに鍛え抜くことだ。逆らってもいいが、私の言うことは聞け。いいな」
いきなり爆弾発言をかます俺の姉、織斑千冬
さぞや怯えた空気が溢れるのだろうと思った次の瞬間
「「「きゃああああああああああああ!!!」」」
黄色い声が衝撃波を越しそうなレベルで放たれ、俺の聴覚が使い物にならなくなった
「千冬様、本物の千冬様よ!」
………気のせいだった
「ずっとファンでした!」
「私お姉さまに憧れてこの学園に来たんです!北九州から!」
随分と人気者の千冬姉…確かに、IS学園の生徒なら、ISの操縦で頂点を極めた人が目の前にいて、この興奮は案外普通なのかもしれない
「あの千冬様にご指導頂けるなんて嬉しいです!」
しかし、お姉さま……これはちょっとどうかと思うが、女子高なら普通なのだろうか?
「私、お姉さまのためなら死ねます!」
前言撤回、俺の姉に命を捧げようとしている異常な生徒がいます!
所々にやばい発言が飛び交いながら騒ぐ女子たちを、千冬姉は心底うっとうしそうな顔で見る
「毎年よくもこれだけの馬鹿者が集まるものだ。感心させられる。それとも何か?私のクラスにだけ
馬鹿者と厄介者を集中させているのか?」
「きゃああああっ!お姉さま!もっと叱って!罵って!」
「でも時には優しくして!」
「そしてつけあがらないように躾をして~!」
もうやだこのクラス
千冬姉がため息をついて頭を押さえる
俺もこの異常空間にうなだれていると、「ろくに自己紹介もできんのか」とかなんとか言ってまた頭をしばかれた
それで千冬姉と呼んだらまたしばかれたので、そのまま席に突っ伏す
「ふん…そこに突っ伏しているのもいいが、お前には朗報があるぞ」
「朗報?」
「入れ、キンブリー」
パシュッ
千冬姉の声と共に扉が開いたので、そちらに顔を向ける
すると、俺と同じ白い男物の制服を着た男が入ってくる………男?
「随分と待たせてくれますね…それにしても、なかなか人気なご様子で…これもブリュンヒルデ故ですかね?」
「なんだ、お前も叩かれたいのか?」
「おっとこれはすみませんね」
「まぁいい、さっさと自己紹介しろ」
男は教卓の横に立つと自己紹介を始める
「初めまして、ゾルフ・J・キンブリーと申します。見ての通り男ではありますが、ISを起動させてしまったが為に転校してきた次第。ずっと軍にいたため、皆さんの感覚と何かとずれていることがあるかもしれませんが、歓迎していただけるとありがたいです。よろしくお願いします」
「…」
「おや?何かやってしまいましたかね?」
「…お」
「お?」
「俺以外のお「「「きゃあああああっ!!」」」
俺の歓喜の叫びは、女子の黄色い歓声によってかき消された
◇◇◇
機械的な壁が続く長い廊下を進む
織斑千冬の数歩後ろを歩く
ここは教室棟のようで、時折扉の向こうから教員の挨拶や説明の声が聞こえてくる
なるほど、山田先生が急いでアリーナを後にしたのはこれが理由でしたか
「キンブリー、これは山田先生にも言えることだが、武装を破壊しすぎだ…リヴァイヴのライフル一丁でいくらすることか」
彼女はこちらに背を向けたまま声を掛ける
「おや、それは申し訳ありません。あれがベストな対策と考えたのですが…なんなら破壊した武装の金額をお支払いしましょうか?」
「馬鹿言え、個人に支払える額ではない」
まぁ実際のところは払えてしまったりするんですけどね
「あぁは言ったものの実際は武装の補充などはスペアが十分に用意されている。それに武装破壊も込にしてお前の操縦・戦闘センスは評価に値する」
「ISに関わる者として、あなたに評価して頂けるのは非常に光栄ですね」
「フン…まぁどう思おうとお前の自由だ…そういえば、お前にはこれを渡しておかなくてはな」
彼女は立ち止まると、こちらに振り返る
すると一枚の資料のようなものを私に手渡す
それには数値やグラフのような物が無数に記されている
伝達速度…同調率?…それに左上部に大きく”B+”と記されている
「お前のISに対しての適正判定だ。どれだけISを扱える素養があるかをデータ化させたものだ。先の可動データから算出したものに過ぎない、今後そのランクが変化することも十分にあるということだ」
「B+…これはどれ程の物なんでしょうか?」
数日前までISに関わることなど予想もしていなかった私にはこのランクが示すところがわからない
「平均値よりは十分に高い。初めてでそこまでの数値が出るのなら上場だろう…だが、酔うなよ?」
「えぇ、肝に銘じておきましょう」
戦闘において私が酔うなんてことはないでしょう…
いや…むしろ常に酔っているのかもしれませんね
「さて、ここがお前のクラスとなるわけだが…」
教室の前で立ち止まる
液晶のようなクラスボードには1年1組と映し出されている
先程からちょくちょくと思っていたのだが、設備や技術の無駄遣いが半端ではない
道を歩くだけでナビゲートの為かホログラムのような物が現れる…投影ディスプレイのようなものもそこらへんに溢れている……元々別世界の人間としては、先ほどと別の意味で酔いそうなぐらいだ
「お前にはすこしここで待機してもらう、私が呼んだら教室に入って来い」
「えぇ、了解しました」
扉が開き、彼女は教室へ入っていく
その際教卓に立つ山田先生と目があったので、先の試験の事も兼ねて軽く会釈する
彼女もにこやかにそれを返す
後で個人的に礼を言っておくとしますかね
そんなことを考えていると
ズパァンッ!
壁越しにでも十二分に伝わる凄まじい衝撃音が鳴り響く
その衝撃音を訝しんでいると、突如として教室から絶叫とも取れる黄色い歓声が溢れる
衝撃音からのあの声……一瞬テロかと疑ってしまった
意識を集中させてみると、”お姉さま”やら”千冬様”と聞こえてくる
なるほど、ブリュンヒルデというわけか…
「私、お姉さまのためなら死ねます!」
…ん?
「お姉さま!もっと叱って!罵って!」
…
「でも時には優しくして!」
「そしてつけあがらないように躾をして~!」
…ドン引きである。
聞こえてくる千冬に対する声は、もはや崇拝と言っても遜色のないそれだった
もはやブリュンヒルデの一言で片付けられるものではない異常なカリスマだ……初見で見せたあの雰囲気もそうだが、彼女は異質な何かが備わっているのだろうか…
…それとも女生徒が異常なだけなのか…
いまだ黄色い歓声が続く中、先ほどのような衝撃音が二度、三度と鳴り響、教室内の声が止む
「入れ、キンブリー」
千冬の声にしたがい扉の前に立つ
正直な話あまり入りたいと思わないが…こればかりは仕方ない
自動ドアが開き、教室内の視線が自分の顔に集中することがわかる
一見先ほどのような狂言を放つような女生徒がいるようには見えないが……!
視線の一つに、かの一人目の男、織斑一夏を見つける…私を見て口を開いたまま唖然としている
二人目がいることを知らされていないのなら当然の反応なのだろうか?
「随分時間がかかりましたね…それにしても、なかなか人気なご様子で…これもブリュンヒルデ故ですかね?」
「なんだ、お前も叩かれたいのか?」
「おっとこれはすみませんね」
イラついた様子で軽く睨まれる
さすがは戦いの女神…これは怖い
「まぁいい、さっさと自己紹介しろ」
自己紹介をするために教卓の横に立つ
山田先生がニコニコとこちらを見つめる
千冬とは大違いである
「初めまして、ゾルフ・J・キンブリーと申します。見ての通り男ではありますが、ISを起動させてしまったが為に転校してきた次第。ほとんどの時間軍にいたため、皆さんの感覚と何かとずれていることがあるかもしれませんが、歓迎していただけるとありがたいです。よろしくお願いします」
「…」
反応がない…
これは…なんとも居心地が悪い…
「…お」
「お?」
「俺以外のお「「「きゃあああああっ!!」」」
織斑一夏が何か言った気がしたが、女生徒の黄色い歓声が巻き起こす爆音によってかき消された
…私は何をしてしまったのだろうか?
◇◇◇
「えーと、キンブリー…で、いいか?」
SHR終了直後、織斑一夏は助けを乞うかのように自分と唯一の同性であるキンブリーにさっそく話しかけていた
こんな男女比の環境の中では当然の判断である
「えぇ、かまいませんよ。あなたは織斑一夏で間違いありませんね?」
「おう、織斑一夏だ。一夏って呼んでくれ、改めてよろしく!それと別に敬語じゃなくてもいいぞ?」
「こちらこそよろしくお願いします。この口調は癖のようなものなので、お気になさらず」
「なんかむず痒いけど、それなら仕方ないな…それにしても、ほんとお前が来てくれてよかった!こんな環境で三年間男一人だったかもしれないと考えただけでぞっとする」
「えぇ、私もあなたがいてくれて幾分か気が楽ですよ……しかし…我々が喋っているだけですごい注目度合いですね」
一夏と私が会話している現在でもあたりからヒソヒソと話し声が聞こえていた
(ねぇねぇ、織斑くんとキンブリーくんどっちが好み?)
(私は織斑くんかな~)
(私は断然キンブリーくんね!!)
(ちょっと私話しかけてこよっかな)
(あ、ちょっと抜けがけする気!?)
(奴を取り押さえろ!!)
(ぶえぁ!ちょ!おま、まっ!)
という具合に色々と聞こえていた
あながちハルフォーフ大尉が言っていたことはあっているかもしれませんね…
「そうだな…みんな俺たちの方見てなに喋ってんだろうな?」
割と聞こえる距離なのだが…彼は耳が腐っているのだろうか?
「まぁ仕方ありませんよ…我々は今世界で最も注目されている存在ですからね」
「それもそうか…まぁその内この視線もなくなるだろ!それよりお前のこと―――――
―――――ちょっといいか?」
「む?」
「ん?…やっぱ箒だよな?」
「…すまんがこいつを借りたい、問題ないな?」
黒髪のポニーテールの女子がそう私に問う……”箒”…なるほど、どこかで見た顔だと思ったら妹の”篠ノ之箒”でしたか
「えぇ、構いませんよ”篠ノ之さん”」
「…すまんな…一夏、ちょっと出るぞ」
「お、おう…それじゃぁまたなキンブリー」
一夏は半ば強制的に篠ノ之箒に連れられ教室を後にした
さて、男一人になってしまった私にはこの空間が相当に居心地が悪い……気を紛らわす意味も込めて、先ほど配布された教科書に目を通そうと本に手を伸ばすと
「ゾルっちー、ゾルっちの手に描いてあるそれってなにー?」
…それは私のことだろうか
声の主であるダボ付いた袖の制服を纏った少女が、私の机の端に手を置いてこちらを覗いている
…多分私のことなのだろう
「これはなんと言いますか…ファッション的なものだとお考え下さい」
「ほへー、ゾルっちはおしゃれさんなのかー」
「そのゾルっちというのは?それと、失礼ですが私はあなたの名前を知らないもので」
「私はねー布仏本音っていうんだよー。ゾルっちっていうのはあだ名だったんだけど、ダメだった?」
なんというか、制服の着こなしや、雰囲気から小動物のようなオーラを感じる女性だ
それにしても、私にあだ名を付けるとは…
「…まぁいいでしょう、あだ名をつけられるのは初めての経験ですが、あなた個人が呼ぶ分には問題ありません。よろしくお願いしますね、布仏さん」
「うん、よろしくー!」
私が手を出すと袖越しに握手を返してくる
気にするほどではないが、それでいいのか…
「それでは次の質問です!ゾルっちの名前の”J”ってなにー?」
「申し訳ありませんが、それだけはお答えできません」
「え~なんでー?」
「はい!次の質問!キンブリーくんって何処の国の人?」
気がつけば女生徒が二人ほど増えていた
質問してくるのはいいが、まずは名乗って欲しいものだ
「一応ドイツ出身ということになっています。軍というのもドイツ軍です」
「いつISが動かせるってわかったの?」
などっといった具合にその三人から繰り出される質問に私が答え、周りの生徒がそれを聞き入るという謎の空間が形成され、一時限目の休み時間は終了した
生傷の絶えない焼酎ご飯です。
のほほんさんに付けられたあだ名……思いつかなかったから仕方ないよね\(^o^)/
もし何かいいあだ名あったら教えてほしいですw
最近帰路で赤いラピートを発見しました…だからどうということはありませんがね(´☉ω☉`)
今回も誤字脱字の嵐かもしれませんが、友人三人に見てもらって投稿しているので、私じゃなくてそいつらが悪いのですʅ( ´◔‿ゝ◔`)ʃ=3
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[壁]д・)チラ