IS〈インフィニット・ストラトス〉 紅蓮の錬金術師 作:焼酎ご飯
さかむけをほっといたら悪化して大変なことに(>_<)
そしてまたまた遅れてしまいました
ごめんなさい(´;ω;`)
今回もあまり話は進みませんが、ご容赦を
―――――というわけで、ISの基本的な運用は現時点で国家の認証が必要であり、枠内を逸脱したIS運用、例えば無許可でISを起動したりした場合は、刑法によって厳しく罰せられます。そしてそれらは―――――」
山田先生がブラックボードの投影モニターを指しながら、教科書を解説していく
授業内容の教科書を開き、その話に耳を傾ける
ISの運用方法や目的等といった初歩の部分だが、さすがに専門知識ということだけあって聞きなれない言葉が多い
ISに携わっていない一般人にとっては、なかなか難しい話になるのかもしれない
現に顔面蒼白で挙動不審な一夏の姿が視界の隅に捉えられる
おそらく理解できていないのだろう…だが聞きなれないと言っても、参考資料や山田先生の話す内容を聞いていて理解できないというのはどうなのだろうか?
彼女の授業は要点がよくまとめられており、非常に理解しやすいはずなのだが…
「…ふぅ」
私はそんなことを考えながら今日配布された五冊の教科書の内三冊を読み終える
「キンブリーさん?別の教科書も開いているみたいですけど、今の部分大丈夫ですか?」
山田先生が不安そうにこちらに訪ねてくる
確かにこの態度は授業を聞いているようには見えませんね…
「む?これはすみません。少し気になるところがあったもので…ですが授業の方は問題ありませんよ」
一瞬期待を秘めた目で一夏がこちらを見てきたが、その目からは一瞬で光が失われる
一体どうしたというのだろうか?
「そ、そうですか!よかったです…え~と、織斑くんは大丈夫ですか?」
「あ、えっと…」
視線を落として冷や汗を流している
「わからないところがあったら訊いてくださいね。なにせ私は先生ですから!」
彼女は”先生”と強調することが多いが…
「せ、先生!」
「はい、織斑くん!」
なるほど、教師として頼られたいようですね…
「その…ほとんど全部わかりません!」
「え……ぜ、全部、ですか…?」
だが肝心の頼ってくる生徒がこのザマでは
彼女の顔が若干引きつることがわかる
「え、えっと…織斑くん以外で、今の段階でわからないっていう人はいます…か?…いたら正直にお願いします」
無論誰ひとりとして挙手することはない
IS学園を目指す時点でこれぐらいわからなくては話にならない
「…織斑、入学前の参考書は読んだか?かなり早期の段階で送られていたはずだが?」
教室の端で控えていた千冬が尋ねる
そう、参考書にさえ目を通していれば理解できないはずがないのだ
「えーっと…あの分厚いやつですか?」
「そうだ、必読と書いてあったはずだが?」
「あの、古い電話帳と間違えて捨てました」
ズパァンッ
再びあの衝撃音が響き渡る……あれほどの勢いで何度も殴りつけて壊れない出席簿…一体どんな素材で出来ているのやら
そして電話帳と間違えるということは、そんな化石のような代物が現役で使われているということなのだろうか?
それに古い電話帳と言っているのに、新しい参考書と間違えるあたり、もはや摩訶不思議である
「あとで再発行してやるから一週間以内に覚えろ。いいな」
「い、いや、一週間であの厚さはちょっと…」
「やれと言っている……因みに、キンブリーはISを動かしてから1週間経過していない…お前でもこの意味はわかるな?」
クラスの視線が再び私に集まる
私のことを引き合いに出さないで欲しい…
面倒事に巻き込まれるのは勘弁である
◇◇◇
授業が終わり休み時間
「頼むキンブリー、俺にISの勉強教えてくれ!」
案の定面倒なことになった
「嫌です面倒くさい煩わしい」
「全力否定かよ!俺なにかした!?頼む!なんでもするから教えてくれ!」
(ん?今何でもするって…)
(来たわ!!新作ゾル×いちよ!!イイ!実にいい!)
(やべぇよ…やべぇよ…新作オナシャス!!)
(あのさぁ…あんたらいい加減自重しろよ?あ、でも完成したら言い値で買おう)
何故かはわかりませんが異常に背筋が冷たくなる何かが聞こえたような…
「あなたにできることなんてたかが知れていますよ…そもそもあなたがどうとかではなく、実際のところ暗記ですからね、私が教える教えないの話ではないんですよ」
「そうなのか?でも一週間かからずに覚えたんなら何かコツとかあるんじゃないのか?あと何げにひどいこと言うなぁおい」
「ありませんよそんな物…強いて言うなら根気ですかね?」
まぁ実際のところは記憶力の違いなんでしょうが、多少なりとも根気がいるので嘘ではない
「根気か~…頑張るしかないのか…」
「ちょっとよろしくて?」
突然一夏の後方から声が聞こえる
声の主を視界に入れる
ロールのかかった鮮やかな金髪の女性がこちらに目を向けている
その目は見下しているように見え、威圧的なものを感じる
おそらく…エンピオ大尉が嫌うようなタイプの人間だろう
「訊いています?お返事は?」
予想通り、無駄に高圧的な態度で話しかけてくる彼女
「あ、あぁ、訊いてるけど……どういう要件だ?」
「何か御用ですか、セシリア・オルコットさん?」
セシリア・オルコット…イギリスの代表候補生にして、専用機を与えられている言わばエリート
そんな彼女ならこのような態度をとるのも頷ける…もしかしなくとも我々が目障りなのだろう
「あなたはゾルフ・J・キンブリーさんでしたね…あなたはまともそうですわね。それに比べてあなたは…」
彼女は一夏を品定めするかのようにジロジロと見る
「なんですの、そのお返事!わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるんではないかしら?」
一夏の顔が若干引きつっている
それもそうだろう。女尊男卑の社会が蔓延しつつあるとはいえ、初対面でこのような態度をとられれば、誰だって良い気分ではないはずだ
「…悪いな。オルコットさんだっけ?俺、君が誰だか知らないし」
「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補生にして、入試主席のこのわたくしを!?」
「おう…あ、質問いいか?」
「ふん、下々のものの要求に応えるのも貴族の務めですわ。よろしくてよ」
ノブレス・オブリージュを語るにしては無駄に高圧的である
もうここで話さないでほしい…無駄に巻き込まれている私はたまったものではない
そして一夏が何かぶっこみそうな気配が…
「代表候補生って、何?」
がたたっ
聞き耳を立てていた女生徒の数名が体勢を崩す
その気持ちも解らなくはない
ここまで無知というのはもはや笑えてくる始末だ
「あ、あ、あ…」
「『あ』?」
「あなたっ、本気でおっしゃってますの!?」
「おう知らん」
これがおちょくっているのなら相当高レベルな芸当なのだが、彼は大真面目で言っているのだろう
オルコットが凄まじい剣幕で一夏に詰め寄っている
自分が代表候補生であると高らかに言い放っておいて、相手がそれすら知らない男だったのだ。まぁ仕方のない反応だ
「一夏、代表候補生というのは、実戦データの取得や操縦技術の向上などを目的としてあらゆる訓練を積んだ国家代表IS操縦者の候補生のことです」
「んん?つまり…どういうことだってばよ!?」
「国を代表するIS操縦者になるかもしれないエリートのことですよ…単語から想像ぐらいはできるのでは?」
「そう!エリートなのですわ!」
なにやら気力を取り戻した様子で、胸を張って声を上げる
「本来ならわたくしのような選ばれた人間とは、クラスを同じくすることだけでも奇跡…幸運なのよ!そのような現実をもう少し理解していただける?」
「へ~そうなのかキンブリー?」
同性が私しかいないというのはわかるのだが、一々面倒なタイミングで私に話をふらないで欲しい…
…だが…ここで思い上がった傲慢な彼女に頭を垂れる義理もない…
「いえ、そうでもありませんよ?確かに代表候補生ともなれば人数も少ないのは確かですが、他のクラス、他の学年にも代表候補生はいます。希少性だけで言うなら我々男性操縦者の方が余程重要と言えますよ。セシリア・オルコットさん、幸運なのはあなたの方なのではないでしょうか?」
「な!くっ…あなたも私にっ…!ま、まぁいいですわ貴族にはそれを許す度量も求められますし…それに私は優秀ですから、貴方達のような人間にも優しく接してあげましてよ?ISのことでわからないことがあれば、まぁ泣いて頼まれたら教えて差し上げてもよろしくってよ。何せわたくし、入試で唯一教官を倒したエリート中のエリートですから」
ほぅ…あのレベルの操縦者を打ち負かすとは…自惚れでは無いようですね…
「入試ってあれか?IS動かして戦うってやつ?」
「それ以外に入試などありあませんわ」
「あれ?俺も倒したぞ、教官」
「は…?」
「ほぉ、それはすごいですね…あなたもISを動かして日が浅いはずなのに、随分とやるようで」
頭は残念かもしれませんが、教官を倒すとは…天才というやつですかね?
「いや、たまたまなんだけどな。キンブリーはどうだったんだ?」
「残念ながら、私は引き分けでしたよ」
「わ、わたくしだけと聞きましたが?」
「どうやら教官を倒したのは”女子”ではあなただけの様ですね…セシリア・オルコットさん?」
「あ、あなたまでそういう態度をとりますのね!?」
「おいおい、落ち着けよ、な?」
「これが落ち着いていられ―――――
―――――キーンコーンカーンコーン
授業開始を告げる鐘が鳴り、彼女の言葉は遮られる
「おや、授業開始ですよセシリア・オルコットさん?席に着いた方がよろしいのでは?」
「っ…またあとで来ますわ!逃げないことね!よくって!?」
まるで三下のようなセリフを並べて自分の席へ戻っていく彼女の様は、見様によってはなかなかシュールなものだった
「それではこの時間は実戦で使用する各種武装の特性について説明する」
三時間目が開始され、一、二時間目と違い、織斑千冬が教壇に立っている
なかなか興味深いタイトルである分、それなりに期待できる
「あぁ、その前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな」
さもたった今思い出したかのように話し始める織斑千冬
演技にしても胡散臭すぎる
「クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけではなく、生徒会の開く会議や委員会への出席…まぁクラス長だな」
なるほど、対抗戦というのはなかなかに興味が惹かれますがその他もろもろが非常に面倒だ
「ちなみにクラス対抗戦は、入学時点での各クラスの実力推移を図るものだ。今の時点でたいした差はないが、競争は向上心を産む。一度決まると一年間変更はできないからそのつもりでな。なお自薦他薦は問わない…無論他薦された者に拒否権はない」
彼女は何を言っているのだろうか…?一年間変更はできない上に、重要な事柄であるにも関わらず、実力も何も判明していないこの段階で、推薦で決定するなど…
これは非常にまずい。男である私は見世物的には格好の的…ならばここは…
「織斑先生」
「なんだキンブリー」
「織斑一夏をクラス代表に推薦します」
「なっ!?裏切ったな…キンブリィィィィィ!!」
ズパァンッ「ウボァッ!」
「黙れ…それで?理由はなんだ?」
「…あまりやりすぎると弟がパンチドランカーになりますよ?…まぁいいです。理由というのは先ほどの時間に聞いた話によると、彼は教官を倒したとの事で…それなら同じ男である私と比べて十二分に優れているということになります。クラスの代表を務めるのでしたら彼のほうが適任でしょう」
「あ、私も織斑くんを推薦しまーす!」
「私も!」
「はいはい!私も!」
といった具合に一夏を生贄に推薦されにくい空気を作り出すことに成功した私です
(私キンブリーくん推薦しようと思ってたんだけどな~)
(私もそうなんだよね~)
空気の読める人たちでよかったです
「ちょっとまったぁぁぁ!!それなら俺はキンブリーを推薦する!」
一人まるっきり空気が読めていない生贄、パンチドランカー一夏が叫ぶ
ズパァンッ「もっと静かにできんのか」
そしてシナプスの破壊は加速する
「痛って~…何はともあれ俺はキンブリーを推奨する!!」
「そうか…とりあえず聞いてやるが、理由はなんだ?」
「俺のゴーストがそう囁いている」
もう彼の頭は物理的に計り知れない状態に陥っているのかもしれませんね
「私もキンブリーくんを推薦します!」
「わたしもキンブリーくんのほうがいいと思います!」
生贄ドランカーの余計極まりない発言により、私まで推薦されてしまう始末
「ふむ、他に意見は無いのか?自薦他薦問わん」
「待ってください!納得がいきませんわ!」
机を勢いよく叩き声を荒らげて立ち上がったのは、セシリア・オルコット
「そのような選出は認められません!大体、男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ!わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」
彼女の考え方としては黙っているわけにもいかないのだろう
だがよくもまぁ衆目でここまで言えるものだ
「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然…それを物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!」
日本人であるブリュンヒルデやクラスメイトに向けて言っていると考えるのであれば、最早ギャグの域である
彼女が身体を張って笑いを取りに来ていると考える方がまだ自然とい言えるぐらいに彼女の発言は支離滅裂である
「いいですか!?クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれは私ですわ!大体、文化として後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、私にとっては耐え難い苦痛で―――――
「イギリスだって大してお国自慢ないだろ。世界一まずい料理で何年覇者だよ」
彼女の罵詈雑言に一夏が口を挟む
その気持ちもわからなくもない…彼女の発言は破綻しており、IS操縦者であるにも関わらず、日本を後進国と罵る始末
だが一夏のその発言はこの場においては非常によろしくない
「あっ、あっ、あなたねぇ!私の祖国を侮辱しますの!?」
予想に則し、彼女の怒りのボルテージは一気に跳ね上がる
それにしても…侮辱…彼女にはその言葉の意味をもう一度よく考えて欲しい
バンッ「決闘ですわ!」
再度机を叩き声を張る
ほぅ、決闘…ですか
「おう、いいぜ。四の五の言うよりわかりやすい」
「言っておきますけど、わざと負けたりしたらわたくしの小間使い…いえ、奴隷にしますわよ」
「侮るなよ。真剣勝負で手を抜くほど腐っちゃいない」
「そう?何にせよちょうどいいですわ。イギリス代表候補生のこのわたくし、セシリア・オルコットの実力を示すまたとない機会ですわね」
決闘を申し込んでおきながら、奴隷やら何やらと…彼女の発言は一々引っかかるものがある
戦いをなんだと思っているのだろうか
「ハンデはどのくらいつける」
「あら、早速お願いかしら」
「いや、俺がどのくらいハンデつけたらいいのかなーと」
ツッコミどころは多々あるが、真剣勝負と言っておきながら、彼は早速何を言っているのだろうか
そしてクラスからドッと爆笑が巻き起こる
「織斑くん、それ本当に言ってるの?」
「男が女より強かったのって、大昔の話だよ?男と女で戦争になったら三日も持たないよ」
…クラスの人間は本気で笑っている
「…何を馬鹿な」
今の今まで沈黙を守っていた私だったが、あまりに馬鹿馬鹿しく、つい口を突いてしまった
そしてそれこそが大きな失敗だった
「ほぅ、キンブリー、お前はなぜそう考える」
聞こえるような声量ではなかったはずなのだが、織斑千冬は私に問う
この兄弟は私を巻き込まなければ気がすまないのだろうか?
彼女の声にクラスの人間の注目が集まり、仕方なく口を開く
「いえ何、簡単なことです。我々はISを使用できます。その時点で土俵は同じです。それに強さで語るのであれば、ここにいるほとんどの人間は今ISを使用できるわけではありません。そうなってしまえば、単純に腕力だけというわけではありませんが、私はここにいる全員を相手取って勝利することも容易いでしょう。まぁ生死は問えませんが…」
静まり返るクラスの中私の声だけが響く
「それに戦争という点で考えるのであれば、それもまた単純です。いくらISと言えど、世界中の軍事兵器を相手取って生き残ることは難しいでしょう。最強の兵器と言えど、それを操っているのは人間です。ISに精神サポートがあるとは言え延々と続く戦闘で精神、肉体を持続させることは、一部の人間を除いて不可能です。そうなれば直接ダメージを与えずとも、人は簡単に壊れます。私はそういう壊れた人間を何人も見てきましたしね。国家間の戦争となれば別ですが、男女間の戦争となれば、未だ軍事の8割以上を握っているのは男性です。それらのことを考慮すると、一概に男性が弱いとは言えないのでしょうか?まぁあくまで一個人の意見ですが…」
我ながら随分と饒舌になってしまった。
クラスはなんとも言えない空気に包まれている
「なるほど、なかなか良い意見だ。今聴いた通りだ、今ここにおいては男も女も関係ない。それにお前たちが強さを語るなど何の意味も持たん。ハンデだなんだのとくだらん事はナシだ。お前たちは一週間後の月曜。放課後、第三アリーナで行う。織斑とオルコット、そしてキンブリーはそれぞれ用意をしておくように」
「おや?私も戦う事になっているんですか?」
ちらりと千冬へと視線を向ける
相手はにやりと笑みを浮かべ
「無論だ。お前も推薦されている身だなんだ、戦わないでいい理由は無いだろう」
「フフフ…それは僥倖です。これだけ早期にまたISで戦えるのなら、喜んでお受けいたしましょう」
「ふん、そのうすら笑いもいつまで持つか見ものですわね」
自分が笑みを浮かべていたことをその言葉で初めて気づく
先ほどの発言もあり、苦笑いでこちらを見る生徒がチラホラと…
当のセシリア・オルコットはというと、憎らしそうにこちらを睨んでいる
「織斑とキンブリー、お前たちのISについてだが、織斑、お前のISは準備まで時間がかかる」
「へ?」
「予備機がない以上、学園側で専用機を用意することになった」
「せ、専用機!?一年のこの時期に!?」
「それって政府から支援が出てるってこと…」
まぁ男性操縦者という時点で、専用機を与えられるのは普通でしょう
しかし彼女たちにとっては専用機とは憧れのようなもの…そう考えると、我々が以下に優遇されているのかがわかるというものだ
「"と"ってことはキンブリーくんにも専用機があるの?」
どこからともなく質問が飛んでくる
「えぇ、本国の企業から与えられています。まぁロールアウト前ですが」
「そのISについてだが、明日の放課後学園に到着することになっている。キンブリー、お前は時間を開けておくように」
「おぉ!ついにあれが完成したのですか!!これは楽しみですね!!」
「それを聴いて安心しましたわ。まさか訓練機で対戦しようとは思っていなかったでしょうけど」
「えぇ、私も全力で挑めることを喜ばしく思いますよ」
「全力で挑んだとして、勝負は見えていますけど?流石にフェアで戦っていただかないと、わたくしもやりがいがありませんわ」
「えーと…盛り上がってるとこ悪いんだが…専用機ってそんなにすごいことなのか?」
ガタタッ
生徒の数人がリアクションを取る
毎度のことながら、示し合わせたかのような反応だ
「教科書6ページ…音読しろ」
出席簿で肩を叩きながら織斑千冬が呆れたように指示する
一夏は教科書を読み上げ、ISの重要性を再確認する
…まったくもって今更である
「あの、先生。篠ノ之さんって、もしかして篠ノ之博士の関係者なんでしょうか…?」
一人の生徒が問を投げる
先の朗読で上がった篠ノ之束、こんな珍しい苗字の生徒がIS学園にいようものなら、いやでも気に止まるだろう
「そうだ。篠ノ之はあいつの妹だ」
…彼女は教師としての自覚はあるのだろうか?
彼女のその返答により、篠ノ之箒は凄まじい質問攻めにあっていた
こうなることも予想できただろうに、彼女は何を考えて公言したのだろうか?
そして…
「あの人は関係ない!」
その叫びに教室内が一瞬、水を打ったかのように静まり返る
「…大声を出してすまない。だが、私はあの人じゃない。教えられるようなことは何もないんだ」
稀代の天才科学者と比べられてはたまったものではないだろう
それを察してかは分からないが、問を投げかけていた生徒たちは身を引いていく
「さて、授業をはじめるぞ。山田先生、号令」
「え、あっはい!」
それにしてもこの教師、自由に泳ぎすぎである
山田先生に全て任せておいたほうが幾分かましなのではという考えにふけりながら時間は過ぎ、その授業は終了した
なかなか話が進まなくてごめんなさい…(´-﹏-`;)
別にTRPGで遊んでたとかそんなんじゃないんだからね///!!
以前からコメントであったセシリアさんが初登場したわけですが、皆さんのコメントにある期待が怖いです((((;゚Д゚))))
私は関西人なわけですが……セシリアの”ですわ”口調を、文章にしてしまうと、関西弁で脳内されてしまいます…この感覚が分かる人は少ないのかな?
今回も誤字脱字の嵐かもしれません…
コメント、感想、誤字脱字の指摘、ご意見等ございましたら是非お願いします