IS〈インフィニット・ストラトス〉 紅蓮の錬金術師 作:焼酎ご飯
生傷の絶えない私、焼酎ご飯です
でも今週は怪我してません
ごめんなさい、遅れた挙句に全然話が進みません(>o<)
あと登場時間が短いキャラに関しては、色々と皆さんのイメージに合わないキャラになっているかもしれませんが、あしからずm(_ _)m
作中、別の漫画などの名前が登場するかもしれませんが、名前や容姿だけですので、お気になさらず(`・ω・´)
初日のカリキュラムが消化され、現在は放課後
授業で使用した教科書などをしまいながら、帰り支度をする生徒が多く見られる
だが私が晒されている状況は好転することはなく、むしろ授業が終了したことによってより多くの人がこのクラスの前に集まっていた
特にリアクションを起こすこともなく教科書をしまっていく
「な、なぁキンブリー…お前本当にこんなややこしい授業の内容がわかるのか?」
先程まで泥のように机に項垂れていた一夏が、ゾンビのような足取りで私のもとまでやってきた
「えぇ、授業を受ける限りは全く問題ありませんでしたよ?」
その言葉に物理的に数センチほど沈んだように見えた
「やっぱり知識もつけておかないと勝てないだろうし…今日から地獄か…」
「この短期間で勝つことを考えるのであれば、知識より技術を磨く方が効率がいい気がしますが?それにしても自信がないのにも関わらず、よくあそこまで啖呵をきれたものです」
「うぐっ…でもあそこまで自分の国のことを馬鹿にされたら誰だって我慢できないだろ…キンブリーって軍人なんだろ?それならそういう気持ちはわかるんじゃないのか?」
「私はそういうことに関してはあまり考えを持っていません。まぁお互い頑張りましょう」
実際のところ私は自国?にそこまで思い入れもないので肯けない
この世界に来る前から、私は愛国心など持ち合わせたことがなかった
「あっ、織斑くんにキンブリーさん。まだ教室にいてくれてよかったです」
国とは何か…などという不毛な考えを起こそうとしていると、山田先生がこちらへ小走りにやってくる
「おや、山田先生。どうかしましたか?」
「えっと、寮の部屋がとりあえず決定したので、これを渡しにきました。はい、キンブリーさんと、織斑くん」
そう言うと彼女は我々に部屋番号の書かれた紙とキーを手渡す
そういえば、今日から私はここの寮で暮らすんでしたね…
あぁ…寮で爆発事故が起きたりなんかすれば、ここで住まなくてよくなったりしませんかねぇ…
「あれ?先生、俺の部屋は決まってないんじゃなかったですか?前に聞いた話だと、一週間は自宅から通学することになっていたような気がするんですが?……ってキンブリーはなんで普通に鍵を受け取って教室を出ようと扉に手をかけているんだ?」
「あ!キンブリーさんまだ連絡事項あるので行かないでください!えっと…それで、織斑くん、事情が事情ですので一時的措置として部屋割りを無理やr…空きがあったので、そこに入ってもらいます。政府からの特命ということもあって、寮に入ってもらうことを最優先にしたみたいです」
男性操縦者に対しては妥当な措置だろう
だが事前に伝わっていないというのはどういうことなのだろうか?
依然として扉に手をかける私だが、何故か開かない。立て付けが悪いのだろうか?
「はぁ、なるほど…それで、部屋は分かりましたけど、荷物に関しては一回家に帰らないと準備できないですし、今日はもう帰っていいですか?」
「あ、いえ、荷物なら―――――
「私が手配しておいた。ありがたく思え。キンブリー、お前には荷物が届いている。後で職員室に来てもらう…というかお前は山田先生が話しているのに何故扉に手をかけている?」
「なんといいますか、ちょうど手が掛けやすかったので…して、荷物ですか?」
「詳細は来てから確認しろ。織斑、お前の荷物だが、生活必需品があれば十分だろう」
「ちふ…えっと…織斑先生、本当に必需品だけですか?」
「当たり前だ。ここは学び舎だぞ?それ以上のものなどいらんだろう。そもそもお前は勉学以外にかまけている時間など無いはずだが?」
「う~ん…それもそうだな!よ~し、これからの寮生活が楽しみで仕方ないな~♪」
「お、織斑くん!動作と言葉が合っていませんよ!?」
壁に手をつき項垂れる一夏…
負のオーラをまき散らしながら声高らかに話す姿はまさに矛盾を体現しているかのようだ
「放っておけ山田先生…キンブリー、お前は今からついてこい」
「了解しました。それでは一夏、また後ほど」
「キンブリー、ちょっとぐらい励ましてくれてもいいんじゃないか?」
男が何を気持ちの悪いことを言ってくれているのだろうか
「え、えっと織斑くん、そんなに気落ちせずに頑張ってください!困ったことがあったらいつでも頼ってください!私は先生ですから!」
「うぅ…涙がちょちょ切れるぜ…俺の味方は先生だけだ~!」
後方で泣き叫ぶ一夏に若干引きながらも、教室を出た織斑千冬の後に続き、教室を後にする
◇◇◇
「なんですか?…コレ」
さして時間がかかることもなく職員室前に到着したのだが、今私の眼前にはダンボール箱が軽くそびえている
織斑千冬に待機を命じられ数分間待っていると、作業着を着た男性が私の背丈ほどに積み上げられたダンボールを台車に乗せて運んできた
何らかの備品を運んでいるのだろうと思ったのだが、そのダンボールは私の手前で止まった
まったくもって心当たりのない荷物に疑問を覚える
「ご苦労様です。あとは運ばせますので…」
用務員と思われる男性はその場を去り、奇妙なダンボールが残される
「私が持参した荷はカバンに収まっていますし、軍から何か寄越すような報告は受けていません……送り主は誰ですか?」
「黒兎部隊、クラリッサ・ハルフォーフとなっている…なんだ、ハルフォーフと知り合いなのか?」
ハルフォーフ大尉が?
「えぇ、最近お仕事で一緒になったもので…そういえば黒兎隊とあなたには関わりがありましたね」
「む、大佐ともなれば知っていて当然か…まぁ奴とは知らない仲ではない…話を戻そう。この荷物についてだが、悪いが学園側として中身を検めさせてもらった」
中身がわからない以上、見られてどうこうというものでもない
そもそも、私はこの世界で見られて困るようなものはない…強いて言うなら術を発動した瞬間ですかね…それですら、一度見られた程度では困りませんが…
「それにしてもハルフォーフめ…なかなかにいいものを選ぶものだ………キンブリー、飲まれるなよ?」
彼女は不敵な笑みを私に向ける。
飲まれる?物理的な話でない限り、私が何かに飲まれるなんてことはそうそうあるはずがありませんが…いけませんね、嫌なことを思い大してしまった
「よくわかりませんが、中身は一体何です?飲まれる…ということはアルコールの類ですか?」
「未成年が何をほざいている…あぁ、そういえばドイツは16から飲めるんだったな。だがここは日本だということは忘れるなよ?」
「えぇ、わかっています。もとより私は酒はあまりたしなみませんので」
「そうか、それはそれで残念な気がするがまぁいい…荷物についてだが、開けてみればわかる。おそらくその方がわかりやすいだろう…お前の趣味に合うかは知らんが、これを知らないままに人生を過ごすのは損しているとだけ言っておこう」
教師が未成年に対して残念とは何を言っているのやら
しかし…話だけを聞いていると、荷の正体が危ない何かに聞こえてしまわなくもないが…
「…よくわかりませんが、あなたがそこまで言うんです。中身は自室まで楽しみにしておきます」
終始中身の見当がつかないままに職員室を後にする
これだけの量のダンボールを運ぶにあたって、やはり台車は必要不可欠であって…それを押している私の姿というのは、なかなかに滑稽なものなのだろう…
自室に向かう道すがら、異常なまでに注目を集めてしまっている私なのだが、一日にしてこの程度の衆目には慣れてしまった。人間なれとは恐ろしいものだ…このままエスカレートすれば、人前でうっかり錬金術を使ってしまうかもしれませんね…フフ…
「やっほ~ぞるっち~」
「む?おや、布仏さんでしたか。それに谷本さんと夜竹さんも」
振り返るとそこには私に最初にコンタクトを取ってきた三人の姿があった
そして声の主である布仏さんは、何故か袖の余った黄色い着ぐるみのようなものに包まり、ブンブンとこちらに手を振っている
余りに余った袖がバサバサと音を立てて揺れる
「やぁやぁキンブリーくん…って痛い!痛い!本音、袖が顔に当たってる!地味に痛い!」
「こんばんわ、キンブリーくん。私たちの名前覚えててくれたんだ」
後のふたりは災害を生み出す黄色い布仏さんほど奇抜な格好としているわけでもなく、至って普通の格好だ
性格もひねりがあるわけでなく、谷本は活発、夜竹は大人しいという印象を受ける
「えぇ、一度聞いた名前を忘れるのは失礼ですからね…ところで布仏さん、何故箱を開けようとしているんですか?」
「本音でいいよ~。何故かというと、この中にお菓子があることはわかっているのだ!」
この黄色い生き物は何を言っているのだろうか?
少しペースが違う方ということは理解していましたが…いよいよ彼女というものがわからなくなってくる
「中身はわかりませんが、どうしてお菓子だと?…あと届いていないのに触ろうとすると危ないですよ?」
「ムフフ、隠しても無駄なのだよぞるっち!このダンボールに某有名菓子メーカーのロゴが入っていることはわかっているんだよ!」
「あ、ホントだ。端に小さくロゴが入ってるね」
「この量のチョコって…うっぷ、考えるだけで胸焼けがしてくる…」
「なので、私たちで食べるのを手伝ってあげるよ~」
確かに箱には小さくロゴが入っている
この程度の大きさのモノに気づくとは、なかなかに目敏い…
先程は少し失礼なことを考えてしまったようですね
そして件の彼女は未だに私の押すダンボールを開けようと、箱にへばりついている
いくら彼女が小さいといえど、普通にグラついている
「ほ、本音ちゃん!揺らしちゃホントに危ないよ!?」
「そうですよ。それに先程から菓子が入っているという前提で話しているところすみませんが、多分それはありえません。織斑先生が言うには人生が変わるほどの代物が入っているらしいですよ?」
本当に何が入っているのだろうか…まさか本当に菓子類が入っているということはないだろう
ブリュンヒルデがスイーツでどうこう言うような女子力を持ち合わせているとは思えない…
「え!?なにそれすっごい気になる!!このままキンブリーくんのところまで見に行ってもいいかな?」
黄色い生き物を引き剥がしながら言う谷本さん
「わたしも~」「わ、わたしもいいかな?」
年頃の女子が、そうやすやすと男子生徒の部屋に来ていいのだろうか?
まぁブリュンヒルデのお墨付きがある謎のアーティファクトがあれば、そりゃあ見ておきたいだろう
「ふむ…まぁ構いませんが、時間にだけは気をつけてください…っと、ちょうどこの部屋みたいですね」
先程山田先生に受け取った鍵を扉の鍵穴に差し込み、扉を開ける
台車ごと室内に運び入れ、部屋の明かりをつける
部屋の内装はホテルの一室のような贅沢と言える仕上がりにっており、元々二人べやだったのだろう、大きなベッドが二つ並んでいる
この部屋と比べれば、私の自宅は小屋程度に見えてしまうが、あの部屋で事足りてしまう私にとっては、この部屋は過ぎたものだ
しかし……家電や家具、据え置きのものは調べる必要がありそうですね。微かに人の痕跡を感じる…ISが手に入り次第調べるとしますか
「お~ここがぞるっちの部屋か~、なんだか新鮮だね~」
「そ、そうだね…男の人の部屋に入るのって初めてだから、少し緊張する…」
「おーい二人共、私らもまだ荷解き終わってないんだし、この部屋とほとんど変わらないからね?」
「ま、わたしもこの部屋に初めて入ったわけで、こういうことを言うのも若干変ですが、適当にくつろいでください。さて、何か飲み物でも出して上げたいところではありますが、そんな用意もありませんので、早速箱を開けていきます」
「「イエ~!」」「い、いえ~」パチパチ
各々ベッドや椅子に腰掛けて乾いた拍手を贈る
ベッドに座るのは別にかまわないのだが、バタバタを黄色い袖をはためかせながら、ベッドの上を転がりまわるのはどうかと思う
指摘するのも馬鹿馬鹿しいので、上のダンボールを地べたに下ろし、開封し始める
開封した瞬間、髭面バンダナのおっさんと目が合う…
…ということもなく中身を確認する………私はストレスでも溜まっているのだろうか…
ダンボールの中身は、大量の本がぎっしりと詰まっていた
数冊取り出してタイトルを確認してみる
「ジョジョの奇妙な冒険…HELLSING…ベルセルク…攻殻機動隊…漫画というやつですかね?おや、DVDも入っていますね」
「お、こっちはゲーム機とかソフトがたくさん入ってるよー」
「え~お菓子ないの~?」
私が振り返るとそこには、私に許可を取ることもなくほかの箱を物色する二人とその後ろでわたわたする夜竹さんの姿が…
客だというのにこの人たち…一人を除いて縦横無尽すぎる…
まぁ今更止める気にもならないので放置する
「む?これは…」
ダンボールの開封面の裏側に、手紙のようなものが貼り付けてある
『キンブリー大佐へ、少し前にお話した私のオススメの作品を送らせていただきます。大佐の好みに合いそうなものを選ばせていただきましたので、気に入っていただけたら幸いです。
追伸、お送りさせていただきました漫画やゲームですが、そちらは布教用になっておりますので、返却についてはお気になさらず』
なるほど、そういえば初めて会った時のマシンガントークで、そんなことを言っていましたね。しかし、私の好み…一体どんな作品なのだろうか?
「ぞるっち~、このゲーム繋いでいいかな~?」
「それは流石に勘弁してください。この時間に音が出るのはさすがにどうかと」
「それもそうだね…よく考えたら私ら勝手に荷物開けるわ、中身漁るわってかなり失礼なことしているような…」
「え?私らってことはわたしも?」
「まぁ私は片付けてくるのであれば構いませんが…」
と、内心迷惑千万なところを適当な言葉で繕いながら、本の束から一冊を取り出し椅子に腰掛ける
「ゴメンねー、初めて男の子の部屋で遊ぶからちょっと舞い上がっちゃって…って今その手に持っているのはジョジョ!?」バァーン!
「えぇ、そうですが…なんですか?その効果音」
「え?いや、面白いからわたしもオススメだよってだけなんだけど……えっと……わたしも読んでいい?」
「えぇ、構いませんよ」
なんともバツが悪そうにベットに腰掛け、漫画を手にする谷本さん
そんなおかしな効果音までつけて立ち上がってもらったところ申し訳ないのだが、私は一夏のようなリアクション芸人ではないのだ
「じゃぁわたしも何か読んでいいかな~?」
「あ、私もいいかな?いくつか聞いたことがあるタイトルもあるし…」
「あ~…お二人さんや私とかキンブリーくんは大丈夫だと思うけど、結構グロイって聞くの多いよ?ジョジョはまだましだけどね」
「じゃあジョジョってやつ読む~あれってスタンド?ってので戦うんでしょ?」
「まぁ細かいことをとやかく言うのもアレだから、とりあえず読んでみるといいよ」
「じゃあ私もそれを…」
それぞれが椅子やベッドに腰掛ける
「…」
「…」
「…」ぺらっ
「…」
各々が漫画を読み始め、部屋に静寂が訪れる
落ち着きのなかった黄色い生き物、もとい布仏さんも今は漫画を読みふけっている
こういった落ち着いた空間は久しぶりだ。先程まで自分が置かれていた空間が異常だったこともあり、ページをめくる音だけが響くこの空間がひどく心地よい
「…」
「…」
「…」
「…」
((それにしても面白い…コレ))
◇◇◇
「な~キンブリー、PICってどんなものか簡単に教えてくれないか?……お、トンカツうめぇ」もっしゃもっしゃ
現在私は一夏にさそわれ、学園内の食堂へ来ている
彼は私をさそう前に、横でふてくされている篠ノ之さんに気づいてあげるべきだろう
この世界に来てからというもの、軍にいたということもあり、食事を楽しむということがなかった
日本という国は食文化に熱い国という話を聞くので、なかなかに楽しみに来ているという次第だ
「一夏、ISを使用した際に何故あの程度の推進力で空を飛び、空中でバランスを崩さないでいられるかわかりますか?」ズズズッ
期待していた通り、食事は非常に美味だ
この味噌汁というスープもなかなかにうまい
特に食に興味を向けることがなかった私には、軽く感動を覚えるレベルだ
「そういえば分からないな…特に意識しなくても勝手に飛んでたって感じだったんだが…」
正直な話、教科書読め…の一言で終わってしまうのだが、うまい食事に気分気分を良くしたということもあり、彼の質問に懇切丁寧に答えることにした
「そうです。その意識せずに飛んでいたというのも、PICの機能の一つです。PICとは主にISの慣性を操る装置のことを言います」
「箒、ソース取ってくれ」「それくらい自分で取れ。届くだろ」
「慣性を操る…これに関しては大きく分けて姿勢制御、加速、停止、この三つの要素に分けられます」
「わかったよ……箒のそれうまそうだな、これと一個交換しないか?」「…別にかまわないが」
「ISが本来物質的にありえないような慣性を無視した動きを実現させているのはこの装置のおかげです。あなたが意識せずに空中を動き回ることができたのは、PICのオート機能によるものです」
「ここの学食ってレベル高いなー」「一夏、頬にご飯粒が付いてるぞ」
「これをより精密に動かそうとするのなら、オートをマニュアル操作に切り替えることで、より細やかな操作が可能になります。しかし、全ての処理を自分で行うため、高度な演算処理が必要になりまs……」
「とれたか?」「いや……し、仕方ない…私がとって―――――
「イチャついているところすいませんが、私の話聞いてましたか?」
「ブフッッ…だ、誰がいちゃついてなんか!!」
気が付けば私の熱弁の裏でイチャつく男女二人、まったくもって度し難い
男の方はとぼけた顔を晒しているが、女の方は吹き出し赤面している
わかりやすいことこの上ない
「食事中に吹きださないでください。下品極まりないですよ?」
「お前がいtゴニョゴニョ…などと変なことを抜かすからだ!!」
「それはすみません。随分と仲がよろしいように見えたもので…」
「おう、俺と箒は仲いいぞ!昨日木刀でぶっさされそうになったけど、幼馴染だからな!」
「あ、あれはお前が悪い!私の………幼馴染ではあるが…キンブリー、その…そんなに仲が良さそうに見えていたか?」
「えぇ、それはもう…まぁそんなことはどうでもいいんです。それで?一夏は私の話を聞いていたのですか?」
「お、おう!すこぶるわかりやすかった!サンキューなキンブリー!」
「どうでもいいって…」
赤面しながら俯く篠ノ之さん。私にとってはこの上なくどうでもいいので放置する。
そして私の説明を明らかに分かっていないといった焦り方の一夏…聞いておいてこの反応だ、その手に持っている箸を錬成してやろうかと思えてくる
「はぁ…まぁ構いません。今私が話していた部分も参考書を読めば分かることです。昨日も言ったと思いますが、知識を身につけるより先に技術を身に付ける方が得策かと…知識の事を鑑みても、同室の篠ノ之さん、あなたが教えて差し上げれば良いのでは?幼馴染であるのなら気を使う必要もないでしょう」
深い意味はないが、篠ノ之束の妹に良い印象を与えておくのもいいだろう
彼女が彼に気があるのはどんな阿呆でも気づく
事実私もこの短時間で気が付けるほどだ
まぁ彼女と姉の間には確執があるようですし、無意味に終わるかもしれませんが
「な、わ、私―――――
「俺もそう思ってたんだ!箒、頼む!ISの操縦とか教えてくれ!このままじゃオルコットとキンブリーにボッコボコにされて幼馴染が目も当てられないような混沌とした青春を送ることになるぞ!?」
意味不明な脅しをかけながらがっつく一夏
なら何故あんな啖呵を切ったのか…やはり阿呆なのだろうか
「なんだその意味不明な脅しは…くだらない挑発にのったお前が悪い」
初めて彼女と意見があったようですね
「そこをなんとか…頼む!なんでもするから!」
(ん?今なんでm―――――(シャラップ!)シュッ!
(ウボァッ!刺さってる刺さってる!!)
またもや背筋が凍るようなプレッシャーが後方から…今回は一瞬だけでしたが…
周りを見渡すも私のような反応を見せているものはいない…やはり気のせいなのだろうか?
「それならキンブリーに頼めばいいだだろう。聞けば参考書を二三日で覚え切るような秀才らしいじゃないか」
実際は半日なのですが…
というか彼女はなんてことを口走ってくれているのだろうか
私がそんな面倒極まりないことに手を貸すはずがないだろう
「じゃぁ頼むキンブリー、教えてくれ!」
「じゃぁってなんですかじゃぁって、無理です嫌です面倒くさい煩わしい寝言は寝て言ってください御馳走様さようなら」
「おいちょっと待ってくれ!なんでお前は毎回力いっぱいに俺の心をへし折ろうとするんだ!?しまいにゃ泣くぞ!?」
「HAHAHA、折ろうとしているからに決まっているじゃないですか」
「うおォォォォォォォん!!」
本当に涙を流す一夏
男の号泣なんて見ていて気分のいいものではありませんね
「冗談です。気持ちわるいんでやめてください」
「一夏、確かに少し引くぞ?」
「なんだよ!俺の味方って山田先生しかいねぇじゃん!」
「な、なんだ私は違うというのか!?」
「えーだって―――――
「ちょっといいかしら?」
「「ん?」」
何か壮絶なデジャブを感じながら振り返る
そこには見知らぬ女性とが…タイの色から察するに三年であると判断できる
なるほど、他学年にも男性操縦者に興味を持ち接触しようとする人はいるだろう
彼女が第一号というわけだ
「君たちって噂の子でしょ?さっきの叫び声を聞く限り、そっちの君は素人なんだよね?」
「え?はぁ、まぁ…聞こえてました?」
あれだけ人目を憚らず喚き散らしていれば嫌でも聞こえるだろう
切っ掛けとしては十分な材料だろう
「よかったら私が教えてあげようか?ISのこと」
「天使や…天使がおるでぇ…ぜh―――――
「結構です私が。教えることになっていますので」
断って私に押し付けようとしていたくせに何を言っているのだろうか…
一夏にとっては僥倖だったろうに、引き受けるのなら初めから引き受けていて欲しい…聞いていて気分が悪い
まぁ私に被害が来ないのならなんでも構いませんが
「あなたも一年でしょ?私のほうが稼働時間も長いし、色々と教えられると思うなぁ」
「……私は篠ノ之束の妹ですから」
…?
彼女は姉と確執があるように思っていたのですが…
(一夏、篠ノ之さんは姉との関係は良いのですか?)
(ん?確かあんまり良いとは言えなかったと思うけど…ってなんでだ?)
(いえ、少し気になることがあったもので)
…どうやら都合がいいから姉の名を使っているようですね…
………癪に触りますね………
「篠ノ之束って…えぇ!?……よっし、じゃぁ隣の君!さっき言ったとおり、私が教えてあげてもいいよ」
「じゃぁってなんですかじゃあって…しかし、ありがたい相談ではありますが、お断りさせていただきます。基本的な操作に関してはブリュンヒルデにお墨付きをもらっていますので」
「え!?キンブリーって千冬姉に認めてもらったのか!?」
「へ、へぇ~けっこうやるみたいね…でもそれなら特化的な技術についてとかを教えてあげられるけど?…専用機支給されるんでしょ?」
「えぇ、その通りですが私のISは少々特殊でして、いくら先輩といえどあの機体の技術向上の力になるとは思えないので」
「言うわね…これでも成績はかなりいいのよ?大抵のことは力になれると思うけど…それで?どんなタイプの機体なの?」
「まぁ特別にお教えしましょう。私の専用機、『オーギル』は―――――
「"隠密、広域殲滅型"です」
「……………へぁぇ!?」
こうして学園初の食事は終了した
なんか前回も言っていた気がしますが、話が進まなくて申し訳ありません。゚(゚´Д`゚)゚。
またキャラ崩壊がひどくなってしまいましたが、一回戦闘を挟めばマシになるはず…
今回登場した漫画のタイトルは完全に私の趣味ですのでお気になさらず(`・ω・´)
漫画のキャラが既に作中に登場しているというツッコミがあるかもしれませんが、そこは………ね?
英国無双はこっちの世界では有能な人なんで、別人ということで………第四部は川尻浩作が登場する前に吉良が倒されたということで…お願いします(´;ω;`)
今回も誤字脱字の嵐かもしれません…
コメント、感想、誤字脱字の指摘、ご意見等ございましたら是非お願いします……いつでも待ってるよ!?