IS〈インフィニット・ストラトス〉 紅蓮の錬金術師 作:焼酎ご飯
大変遅くなってしまって申し訳ありません。
別にACで遊んでいたとか…そんなんじゃないんだからね!///
今回は二話同時…というわけにはいきませんが、今日中に次のお話を上げさせていただくつもりです。
何故このような形を取らせていただくのかといいますと、今回のお話は少し短く盛り上がりに欠けるので、連続で投稿させていただきますつもりです。
以前もお話しましたが、私はミリタリーや軍に関してあまり詳しくありません。その上アホです。
ですので皆様が変に感じるような馬鹿丸出しの部分があったりするかもしれませんが…まぁ…仕方ないということでどうか一つお願いします(´・ω・`)
「遠くからわざわざすまないね、こちらも火急の要件だったんだ」
以前にも訪れたことのある執務室
室温は快適なはずなのだが、執務室の主であるペンウッド大将は額に汗を浮かべている。
ただならぬ内容であることは容易に想像できるが、以前訪れた時同様に応接セットに腰掛け話を進める。
「構いませんよ。仕事なわけですし…それで、その遠いところにいる私を呼び戻してまでの仕事というのは如何様なもので?まさかただの事務作業というわけではないでしょう?」
「察しがよくて助かる。本来は日本にいる人間を呼び戻してまで頼む任務では無いのだがね…以前に君が私に言った"流血を伴う仕事"についてだが、これが発生しようとしている」
「…ほぅ」
額の汗を拭いながら予想に即した愉快な内容を伝えてくれるペンウッド大将。
そんな脂汗をかく彼とは対照的に、私は口角を釣り上げ静かに笑みをこぼす。
「それはそれは…私の注文に応えてくださったということですか?」
「確かにそれもある。だが主な理由は君の部下が全滅したあの事件にある」
私の部下…?
…そういえばハルフォーフ大尉の事件の際にエンピオ大尉以外全滅していたのだった。
だがまぁ部下を失ったからといって、何ら関心が生まれるわけでもないので"あの"などと含みのある言い方をされてもわかりにくいだけだ。
「あの事件、といいますとツヴァイクの強奪未遂の?」
「そうだ。あの件には君たちは護送という形で任務に就いていて内容は知っているとは思うが、実際に足を運んでもらった山中のあの施設は頻繁に使用されているわけではないんだ。今回のような機動テストなどにのみ使用されているのだが、そのテスト日を狙いすましたかのように襲撃を受けたわけだ」
「つまり敵側にはこちらの行動が事前に漏れていたと?ですが軍の作戦内容なんてものがそう簡単に漏れるものですか?」
IS学園だけではなくこの世界はどこもかしこもガバガバだった。
まぁその結果としてISを使用できる現状が生まれた訳で、別段憤慨することでもない。
「内通者が判明した。ツヴァイクの開発チームの一部が外部組織と繋がっていると思わせる通信が傍受された。明らかにこちらが損失を被る内容であり、ツヴァイクの件に関与してると思しき発言から内通者であるということが断定された」
「なるほど、まぁタイミング的に内通者がいても不思議ではありませんね。して、外部組織というのは?ツヴァイクの件で襲撃してきた彼らですか?」
「あぁ、そのはずなんだが…」
なんとも煮え切らない様子で言いよどむ。
「どうかしましたか?」
「う、うむ…なんとも情けない結果なのだが…襲撃者の身元特定に関してなんだが全員が全員フリーランスの傭兵やテロリスト崩れといった具合で、どこに雇われていたかが判明しないんだ。ISの操縦者に関しては歯型から照合した結果、記録が存在しなかったために身元が分からないでいる。そして傍受した通信に関しても通信相手は合成音声を使用していた上に、組織名は明かされなかったんだ」
「では相手方については何も情報が得られていないと?」
「その通りだ。それどころかこちらが傍受していることが相手に悟られてしまってね…そこらのテログループにこんな芸当ができるとは思えない。ISを所持していたこと、いちいち別の場所から人間を雇っていたことから考えるにそれなりに大きな組織であると考えている」
…これは酷い。
軍事機関としてはとんでもない醜態であることには変わりはないのだが…
何故だろうか、IS学園と並べてみると酷くまともに見えてしまう。
これは私だけなのだろうか?
しかし…この世界においてそんな大きな力を持った過激組織が存在するとは…非常に面白い。
そんな好奇心に気分を良くしている私とは違い、ペンウッド大将は未だ落ち着きない様子だ。
「ふむ、まぁそれほどまでに大きな組織ということなら、いづれ目星もつくでしょう。ところでその通信の傍受ですが…相手方に勘付かれてしまったというのは大丈夫なんですか?」
「いいや、大丈夫じゃない…問題だ。相手方に通話が傍受されたことがわかったということは、必然的に内通者の人間にもバレてしまったことになる。内通者のチームはテスト用のIS一機を強奪し逃走、その際に職員三名を殺害、そして先ほどそのチームが思われる占拠していると思われる無人施設が発見されたところだ」
予想以上に自体は深刻なようで、彼の動揺が収まらないことにも頷ける。
ISを失いそうになっていることはもちろんだがそれ以上に、この件が世間に公表されればどのような末路をたどるか、火を見るより明らかである。
「そこで君を呼び戻したというわけだ。君の部下が全滅し、君がISの適正を見出した何かと因縁のある事件の延長だ。そして残念なことに十中八九流血が伴うだろう…君にとっては好都合かな?まぁこれらのことから君以上の適任者はいない…というわけではないが、心情的には君が最もこの任務に適していると判断したのだよ」
以前の発言からも分かることだが、彼は私のような人間にそれなりに理解があるようだ。
でなければこんな危険な真似はしないだろう…それとも私に借りを残したくないだけか…まぁおそらくはその両方のはずだ。
「そこまで急を要する仕事を回してくださるとは、ありがたい限りです」
「間に合わないようならさすがに他に回したよ…だがこれには君の部隊の新設も兼ねている。君が軍にいない状態が続くとはいえ、部下がいなければどうにもならないだろう」
「新設の部隊ですか?…別段必要性を感じないのですが…まぁ貰えるものは貰っておきます」
「貰っておくって君…君の望むような任務にはもとより、ISを表向き軍事利用することはできない。こういった任務では人がいなければどうすることもできないのだが?」
「ふむ、まぁ確かにそうですね…部隊の新設の件は了解しました。ですが今回の仕事には、その部隊の投入は必要ありません。私とエンピオ大尉のみでかまいません」
「何を言って!?…君のISを任務で晒すことはできないのだよ?」
私の発言に目を見開き、一瞬声を荒げるペンウッド大将
それもそうだろう。失敗の許されない任務に単独で出動すると言っているのだ、当然の反応だ。
むしろ私がふざけているようにしか聞こえないはずだ。
だが…"あれ"を他の人間に見られる訳にはいかないのだから…
「もとよりISを使用しての遂行は考えておりません。そうですね…訳は申し上げられませんが、仕事は必ず遂行してみせます。なんでしたら失敗した際には私の全財産をこちらに寄越してもかまいませんが?国家レベルのスキャンダルをもみ消してもお釣りが来ることは確実ですが?」
私の言葉に更に驚いたような顔を見せるが、しばらく私を凝視したあと、ため息をつき何かを諦めたかのように話を進める。
「それは流石に受け取れんよ…わかった、そこまで大きなものを賭けられては…どんな秘策があるのかは知らないがよろしい、許可しよう。最悪保険ぐらいは掛けてある」
「ありがとうございます。寛大な判断のできる上司を持てて幸いです」
「あぁ、うん…なら今度からそんな無茶な要求は控えてくれ…おほんっ、任務のないようだが、ISの回収を第一とし、関係者の一人を回収、人数は十数名という小規模故に、事の詳細は全員が知っていることだろう。できれば全員を生きたまま回収して欲しいところだが誰でもいい、一人回収してくれれば構わない。要はISさえ無事ならばいい」
「おや、いいんですか?そんなに派手にやってしまって」
「当然ながらこの任務は非公式なものだ。大きく目立つような行動は避けてもらいたい。良くも悪くも君は特異的な存在だ…それに君のISはワンオフではないものの世間には出回っていないISとなっている。余程のことがない限りISの展開は控えてくれ。だがまぁ目的地は人気のない山中だ、施設の爆破解体でもしない限り好きにして構わない。あとはこれに目を通しておいてくれ」
「…了解しました。ではさっそく向かわせていただきます」
「あぁ、いい報告を期待しているよ」
差し出された資料を受け取る。
偶然にも釘を刺されてしまったことに内心驚き落胆しながらも、執務室を後にする。
資料に荒く目を通す…この世界の軍機関がここまで大胆な行動に出るということは、それほど事態が切迫しているということだろう。
資料を鞄にしまうと同時に"レポート"を取り出すし目を通す。
「~♪あぁ…こうも早くに実験の機会が訪れるとは…こんな状況で私に仕事を回してくださった大将には感謝しなくてはなりませんね」
毎々続く幸運に、私は鼻歌を響かせながら廊下を歩く…そして…
レポートの一枚に刻まれた"五角形"の図形を愛おしく指で撫でる。
◇◇◇
「と、いうわけで、あなたにはこの仕事を手伝っていただきます」
「…」
目的の施設から数百メートル離れた多少切り立った丘の上。
我々ふたりは降車した位置から施設の状況確認を行っている。
彼は双眼鏡を使用しているが私はセンサーの部分展開しているのだが、改めてISの利便性を痛感させられる。
観察中である施設。観測できる人数は12人、武装人数は3人で非武装のISを一機確認、警戒態勢を見る限り完全に素人のそれである。
これらの情報が一瞬で読み取れる上に、一人一人のバイタルまで確認することができる…部分展開可能な専用機持ちならば、相手のプライバシーなどあったものではない。
「何が「と、いうわけで」ですか?急に戻ってきたと思ったら訳も分からないままに飛行機乗せられてまたもやドライバーをやらされるかと思いきや、IS所持の半テロリストの殲滅作戦を二人でやるとか…言わせてもらいますが頭おかしいんじゃないですか?」
説明なしに半ば無理やり連れてきたがためか、げんなりとした様子の大尉は私に不満を垂れる。
だが仕事の詳細が伝わっていなかった事の方が問題だと思える。
いくら極秘とは言え、私の部下である彼に詳細を伝えないのはどうなのだろうか?
だがまぁ私が間に合うかどうかわからないあの状況では無闇な情報拡散を控えるたの正しい判断と言えなくもない…
「上司に向かって言いますね…まぁかまいません。あなたが懸念してるであろうISですが、見たところ非武装ですね」
「?…あぁ、さっきからこの人何やってんだと思ったらセンサーを使っていたわけですね」
「えぇ、内部状況は大体分かりましたよ。相手は12人で、武装人数は3人。いずれもサブマシンガンを所持していますが全員が素人のようですね…これでも危惧する必要がありますか?」
「その程度の集団なんですか?…いやでも非武装といえどISには勝てないでしょう…それにあなたのISの展開は禁止されているらしいじゃないですか」
「いえ、正確には『オーギル』として認識される程度の展開は禁止となっています。部分展開までも禁止ならば今私が行っているセンサーによる観察もアウトということになります。まぁISの武装は極力使わないつもりでいますよ」
「ならどうやってISを仕留めるおつもりで?…以前のような爆薬は今回はないんですよ?」
不満気な声と共に双眼鏡をダッシュボードにしまう。
私が以前にISを撃破した際の方法を、彼は報告書でしか知らない。
故にいつまでも文句を垂れているわけだが、錬金術を知らない者にとっては正常な疑問だと言える。
「わかっています。ちゃんと策はありますよ。あなたには"準備"と"片付け"を手伝ってもらうだけの予定ですので、近くまで車を回してもらえば待機していただいて結構です。まぁ数分で終わるでしょう」
「…何をするかはお楽しみってころですか…ではお言葉に甘えて待機させていただきます。さすがにおっかないですからね。それじゃあさっさと向かうとしますか」
再度車に乗り込み、施設の方面へと車を走らせる。
助手席の私はレポートを開き、再度内容を確認する。
「そういえば聞くタイミングを逃していたんですが、何故軍服ではなく白いスーツを?」
「これですか?…これは生前の仕事着ですよ」
「…は?…生前?」
「その話は"片付け"が終わればお話して差し上げますよ…あなたの私に対する疑問もいくらか解消するでしょう…フフ」
彼の反応に期待を寄せながら、私はゆっくりとレポートを閉じる。
「さぁて、久しぶりの錬金術師として力を振るう仕事です。張り切らせていただくとしましょうか」
多分今日中に…間に合う…と思う…
最近キャラ崩壊とか色々とやばいレベルまで達しようとしていますので、吹っ切れそうな今日このごろです。
カフェインが切れたのでコーヒー買ってきます。
それでは皆様、また後ほど(`・ω・´)
今回も誤字脱字の嵐かもしれません…m(_ _)m
コメント、感想、誤字脱字の指摘、ご意見等ございましたらいつでもお待ちしております^^