IS〈インフィニット・ストラトス〉 紅蓮の錬金術師   作:焼酎ご飯

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皆様明けましておめでとうございます(`・ω・´)
今年もよろしくお願い致します。

新年早々ガードレールでスネを打ちました。


例によって、全く話が進みません…
ほんと申し訳ないのですがご容赦を(・ω・`)






侵入

 

 

 

「…感じの良い方だったな」

「はい。尊敬できる方です」

 

 

この俺、ダリオ・エンピオは自分をこんな目に合わせた張本人であるド腐れ大佐が敬われているこの空間に凄まじい吐き気に頭痛、咳くしゃみなどの症状に苛まれそうな気がしたが、今の体にはまったくもって縁のないことだった。

もう俺がロ○ソニンやバファ○ンを飲むなんてこともないのだろう…おっと涙が―――――出ねぇ

 

確かに俺以外が今の大佐の装いを見る限り、善良素敵好感な上官に見えることは間違いないだろう。

だがあの仕事ぶりと悪魔のような所業を顔色一つ変えずにむしろ喜々として行い、あまつさえ俺をこんな体に加工してくれた彼に、微々たる感謝はすれども尊敬の念を抱くなど未来永劫ありえないだろう。

 

 

「これが大佐のISですか、フルスキンとは珍しいですね」

「そうだな。それにディティールのせいかもしれないが、何かこう…圧のようなものを感じるな。本当にデータを見ていい物か…」

 

 

そんなどうでもいい感慨に打ちひしがれている俺を覆っていた布は取り払われ、さっそく二人の眼帯女がこちらを覗き込んでいる。

大佐がいらないことを言わなければこんなことにはならなかっただろうに…すこぶる気まずい。

 

 

「大佐もあぁ言ってらした訳ですし、せっかくなので拝見させてもらいましょう」

 

 

眼帯女(大)のハルフォーフ大尉が俺の眼前に立ち、俺…ことISの胸部に触れる。

もはや気まずいというかシュールというか、そんな感情が渦巻いていた俺だったが、彼女の指が触れた瞬間…膨大な量のデータが濁流のように思考・記憶を駆け巡り、染め上げていった。

 

そして自分の中に機械的な意思のようなものが生まれることを自覚し、本能的に…機械的にそれがISの管制システムであるということを理解する。

瞬時に眼前の彼女のバイオメトリクスを読み取り、自分の体の起動を承認する。

 

 

(なるほど、あの白い空間にいた女はISの管制システムだったわけか…そして俺がそれに成り代わった…にしてもまさかISのシステムを管理している存在が擬似人格を採用したAIだったとは…おかげで俺の存在がより不明確なモノへとランクアップしたわけかコンチクショウ)

 

 

悪態をついてみたものの、大佐が言っていた通り凄まじいスペックの体であることは確かであり、起動した瞬間にその全て把握することができた。

人体では考えられないほどの完璧な体の動作、周囲の事象解析、そして起動してからの一瞬の間にこれらの事柄を考え、理解することができる程の処理能力…マルチタスクを意図して行える人間などそういないだろう。

 

 

「起動完了…纏ってみた感じ別段違いは感じませんね。ですが実戦となればこちらのほうが安心感はあるでしょうし、フルスキンというのも良いかもしれませんね。」

 

 

完全に装着が完了し、ハルフォーフ大尉と一体化しているような形になる。

 

奇妙なことに、人間ではありえないようなこの感覚に違和感を感じることは無かった。

それがさも当然であるかのような感覚…

 

これもISのシステムと一体化しているが故の心境なのだろうか。

 

 

「ふむ、私も考えてみるか…しかし、その状態では全く誰かわからんな」

「そうですか?私の方はばっちり見えてますよ。フルスキンなのにツヴァイクと変わらない視覚範囲というのは少し驚きですね」

「確かに、カメラアイは一定方向にしか存在しないのに不思議だな。それで?スペックの比較はどうなのだ?」

「えっと…」

 

(にしても、こんな美人と有らん限り最高に密着しているにも関わらず何の情欲も沸かないとは…俺って不能なんじゃ…って勃つもんが無かったぜHAHAHA…はぁ)

 

 

本日何度目かわからない落ち込みもそこそこに、スペックの開示要求がなされたのでそれに従い彼女の視覚にウインドウを出現させる。

 

機械的動作を行っているが、人間的感覚が失われているわけではないということに落ち込みながらも安堵する。

 

 

「機体出力はレーゲン・ツヴァイクと同程度…武装に使用されている容量が少ない代わりに処理能力と防御、対ショックが強化されているといったところでしょうか?いずれにせよハイエンドな機体であることは間違いありません」

「企業開発とはいえ流石我が国のISだな。武装の方はどうなのだ?見るからに特殊兵器のようなものを搭載していそうなものだが」

「破壊天使?と表記された武装があります。どうやらこの翼を利用して広範囲に渡って攻撃を行う兵器のようですね…散布出力と残量についての表記があるので散布兵器のようなものでしょう。あとは大口径のロングライフルが一丁にアクセサリが一つといったところです」

「遠・中距離機体といったところか。しかし…随分と仰々しい名前だな。詳細を知りたいところではあるが、効果のわからない兵器をこんなところで展開するわけにもいかんな…その程度でいいだろう」

「了解です」

 

 

起動終了を承認し、ハルフォーフ大尉が飛び降りるように着地する。

するとゆっくりと血が巡るかのように人間としての感覚を取り戻していく。

完全に人間的感覚を取り戻した上で、自分の中に意識を巡らせると、微かに起動時に感じたISとしての感覚が微かに感じられる。

 

 

(これが待機状態というわけか…どれ、起動承認―――――許諾―――――)

 

 

試しに感じ取れたISのシステムに働きかけてみると、ハルフォーフ大尉が触れていない状態でも起動準備を行うことができてしまった。

 

 

(まぁ予想通りっちゃ予想通りか…だが俺自身が許可を出しているような感覚だな…そりゃ俺自身がISだから普通のこと…なのか?)

 

「しかし…入学前にキンブリー大佐に挨拶することができたのは行幸だった。ISを拝見させていただいたりと、なかなか実りの多い一日だったな。そういえばクラリッサ、先の会話であがった漫画が面白いとというのは?」

「隊長も興味がお有りですか!あれはですね~―――――

 

(大佐が読んでいた漫画…?…!!いかん!そいつには手を出すな!!)

 

 

任務開始前に大佐が珍しく漫画なんてものを読んでいるのでタイトルを聞いてみたのだ。

すると大佐は「HELLSINGという作品ですよ?よかったらあなたもどうですか?」とかなんとかうすら笑いを浮かべながら言ってきたが、俺が真面目な誇り高きドイツ軍人だったならグーパンも辞さなかっただろう。

そしてこの眼帯女(大)はあろう事か見るからに軍人気質である眼帯女(小)にそれを進めようとしているではないか!

 

 

(………よく考えれば、別段俺が気にするようなことでもなかったか。面白い作品であることは疑う余地もなく確かだしな。大佐早く帰ってこねぇかなー)

 

 

ペラペラと己の趣味について解説し始める眼帯女(大)

それをフンフンと頷きながら熱心に聞く眼帯女(小)…可愛らしいなオイ

そんな彼女らを目の前に、ISとしての自分を起動するわけにも行かず、暇を持て余しはじめることになってしまった。

 

 

 

 

 

(こいつら早くどっか行けよ…何が楽しくて俺までこんな話を聞かされにゃ―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『防壁に機能衝突。敵操作防壁を突破。デコイ構築…突破。74進行中、48ブロック。逆探知…解析不能。全稼働メモリを防衛へ。』―――――ッ!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

動くまいと意識していなければその場で倒れていたかもしれない。

 

全身の神経を引きずり出され…それをなぞられているかのような…全てをのぞき見られているようなおぞましい感覚。

 

それと共に頭に響く俺の意思とは関係なく発される平坦で不気味な俺の声。

 

俺の意識は再びISと溶け合いひとつになり始める。

 

 

 

 

 

(『防壁を再構築。敵操作尚進行。ノンアクティブのシステムへの介入を確認。35進行中、11ブロック』…糞が、こりゃハッキングってやつか。そんでもってISにハッキング仕掛けられる人間なんて一人しかいねぇよな…)

 

 

 

 

 

自身の能力の全てを注ぎ込み、ハッキングに対応していく。

 

俺の意思はシステムと融合し、深く落ちていく。

 

意識が完全に溶け合う直前、この事態を引き起こした犯人に対して有りもしない青筋を立てる。

 

 

 

 

 

(あのクソアマが…人の頭に土足で入り込むような気色の悪い真似しやがって…ただで済ませると思うなよ)

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっれれ~?おっかしいぞ~?」

 

 

薄闇の中、ガチャガチャとうさみみを揺らしながらキーボードを叩く兎。

 

 

「私の作ったセキュリティと違うところがあるのはまぁ予想はしてたけど~…これは意味不明だぜ!」

 

 

数日ぶりの食事を取ることも忘れ、新しく現れた興味対象である第二の男性操縦者…そしてそのIS

コアネットワークを介してこのISに関する報告があったことから、既存のISに何らかの介入したものだと考えていた。

好奇心の赴くままに、このISに対してコアネットワークを通じてハッキングを行ったところ、奇妙なことが起きた。

 

 

「この束さんが侵入してから30分も立ってるのにまだシステム掌握できないなんてね…しかも何この防衛システム?」

 

 

自他共に認める稀代の天災科学者である彼女が、例え新しく開発されたISであったとしてもそれのハッキングに手間取るなどといったこと自体が異常だったのだ。

 

 

「往生際が悪いんだぞ☆」

 

 

彼女を手間取らせていたその最たる原因が未知の防衛システムにあった。

構築された一つ一つのセキュリティに関して言うならば、それ自体は大したことはなかった…だがその量と多様性に問題があった。

突破した先からすぐさま新しい門を築き、全く別の解析方法を用いなければ解除することのできない鍵をかけられる。

三歩進んで二歩下がるといったような膠着状態が続いていた。

 

 

「解析率8割ってところかな~…でも今のところ大した情報は無いね~…でもこのセキュリティは―――――」ブツブツ

 

 

だがそこは天災、押しても押されるということは無く、緩やかにではあるがじわじわと標的を沈めていく。

 

「むむ!なんかプロテクト硬い場所み~っけ!こりゃあ見逃せないね!」

 

 

何の面白みもない攻防が続いていた中、一段と固く閉ざされたメモリーを発見した。

それを開錠しようとハッキングの優先度を変更させ、見る見るうちに解析を進めていく。

 

 

 

 

「何が出てくるかな~?いい加減私もお腹減って死にそうだから面白いものでも出てきてくれないと…その…あれだよ~―――――ん?」

 

 

 

 

と、解析が半分程度終了したところで、投影モニターの解析画面に微かな異変が起きる。

 

 

 

そこには小さなチャットウィンドウのようなものが開かれ、ごく短い一文が映し出された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お前を見ている』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ナニコレ?…………まさか!?」

 

 

 

 

 

次の瞬間、チャットウィンドが消失し、画面上部に三つのウィンド順番に出現する。

 

 

『位置情報が探知されました』

『位置情報の探知が解除されました』

『対象の不明コアがネットワーク接続から解除されました』

 

 

解析画面が停止し、キーボードを叩く音も消える。

 

 

 

 

 

 

「………あっはっはっはっは~~~!!イイ!!面白い!!本当に面白い!!あははヴぉえっげっほげっほ…ひっひっふ~」

 

 

 

ガンッ!!

 

 

 

「うぐぉっ!…痛ったぁ………スネ打った……」

 

 

 

のたうつように笑い転げ回った挙句に、デスクに足を強打し涙目になりながらうずくまる兎。

ひどく散らかったデスクから物をバタバタと落下させつつ、ゆっくりと落ち着きを取り戻そうと務める。

 

 

「ふぇ~痛かった~足がもげるかと思ったよ。そんなことより、いつでもスタンドアローンにできるのにあえて電子戦を挑んでくるなんてね~しかもノーマークだったのは確かだけど、一瞬でも発信元をトレースされちゃうなんてね…こりゃ束さんの完敗ですな~ばっちりアピールされちゃったな~あはは」

 

 

足をさすりながら椅子をぐるぐると回転させる。

先程まで電子戦を繰り広げていた投影モニターには、機体の構成データとネットワークが切断されたことにより、破損した映像データが一つ抽出されている。

抽出したデータに目を通しながら、破損データを復元させる。

 

そして天災はひっそりと呟く。

 

 

「はは…君は一体何者なんだい?ゾルフ・J・キンブリー…君への興味がまた一つランクアップしたんだよ!」

 

 

天災が見つめるモニターには復元された映像データの一部が表示されていた。

 

破損していたためか音声は無く1~2秒の映像であったが、そこには天災であろうとも

 

理解できない物が映し出されていた。

 

 

紅い円形の図形、血涙を流す瀕死の人間、図形中央に輝く眩いまでの紅い閃光

 

映像は爆煙と共に途切れており、その先を表示することは叶わなかった…だがそれは彼女の興味を沸き立たせるには十分なまでの刺激であった。

 

 

 

「ここまで連続して驚かされたのは初めてだよ。殆どわけがわからないことばっかりだけど、こんな面白い子がいたならもっと早くに束さんと出会えていたらな~…私も何か変わって『グギュルルオォォォォォ…』

……オウフ!そういえばご飯食べる為にゴーレムちゃんを放置してきたのにすっかり食べ忘れてた!とりあえず何か食べて、そのあとはローゼン………閣下…だっけ?あの食器ブランドみたいな会社もちょろっと調べてやりますか~♪」

 

 

先ほどの空気はどこへやら、勢いよく椅子から飛び立ち、まるで転がるように自動ドアを潜り部屋を後にするのであった。

 

 

ガッシャーン!!

 

 

「うぎょわぁぁぁぁぁ!!痛ってぇぇぇぇぇ!!空腹よりそろそろ箒ちゃん成分ちゅっちゅしないと束さんの怪我も治んないよ~」

 

 

彼女の人生においてかつてない程高いテンションを残したままに。

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……っ!?」バッ

 

 

IS学園食堂にて、長く艶のあるポニーテールをぶん回すかのような動きで唐突に振り返る幼馴染こと篠ノ之箒。

その髪が背中にぶち当たったことによって生じる真空状態の圧倒的破壊空間はまさに歯車的砂嵐の小宇宙!!

…というほどの衝撃ではなかったがそれに気づいた俺も釣られて振り返る。

だが振り返った先には楽しげに談笑をしながらそんな量で足りるのかと心配になる程度の食事を取る女子しかいなかった。

 

 

「?どうした箒?」

「い、いや…一瞬誰かに身の毛もよだつような気色の悪い思惑をぶつけられたような…」

「お前はエスパーか…そんなことより早く飯食わねぇと千冬姉に怒られるぞ?」

「…なんだか食欲が失せた。すまんな一夏、私は先に出る」

「お、おう。大丈夫か?なんだったら千冬姉とかに言っとくけど」

「いや、授業には出るさ。またあとでな」

 

 

カチャカチャと食器をトレイに乗せて食堂を後にする箒。

朝から今に至るまで別段変わったこともなかったので不思議に思いもしたが、過度に心配しても相手を煩わせるだけかと割り切り、そのまま食事続けることにした。

 

 

「へいおりむ~!一人でお昼?」

 

 

黙々と食事を続けているとダボダボの袖を振りながらのほほんさんが正面に座る。

ダボ付いた手が持つトレイにはクロワッサンがもっさりと積まれているところを見ると、ほかの女子はやはり少なすぎなのではないだろうか?

 

 

「おっすのほほんさん。さっきまで箒といっしょだったよ。しかしまぁ今日は一段とグローバルというかアメリカンな感じな挨拶だな」

「そうだよ~今の時代ぐろーばるにいかないと生きていけないからね~…ってかいちょーが言ってた」

「かいちょー?…まぁいいや。ならついでに俺の友達が言ってたことなんだけど、ヘイって海外だとオイみたいなニュアンスの方が多いって聞いたから、のほほんさんには似合わないと思うぜ?」

「私もそうおもうよ~。ところでおりむー、今日はぞるっちは来ていないのかな?」

 

 

合わないと思うのなら何故そんなアグレッシブな挨拶を仕掛けてきたのだろうかと少し疑問に思うところではあるが、もふもふとパンを食べる彼女を見ているとそんな事はどうでもよくなる程の癒しパワーだ。

 

だが聞きなれない単語が一つあった。ぞるっち?

 

 

「来ていない人でぞる…あー、キンブリーか!そういえば俺も朝から見てないけど、やっぱり休みなんじゃないか?」

「やっぱそうなのかな~?せっしーが探してたから同じ男子のおりむーなら何か知ってるかなと思ってね~。私も気になったから聞いた次第なのです」

「せっしー…セシリアか?そういえば昨日俺のところに謝りに来てくれたし、もしかしてそれのことなのかもな?わざわざ謝りに来るなんて、結構いいやつだよなー」

 

 

結果から言うのであれば、先日行われた代表決定戦で俺はセシリアに僅差で勝利することができた。

だが俺が勝利できたのは、一試合目で発生した機体損傷による延期があったからだそうだ。

時間の猶予があったので、フォーマットとフィッティングを済ませた状態で戦えたわけだが、もしもあのまま戦わされていたと思うとゾッとする。

 

 

「せっしーはいい子なのです。あ、せっしーだ!ちょっとこっち来て~」

「あら?布仏さんに一夏さん。どうしましたの?」

 

 

ぱたぱたと手を振り、たまたま通りかかったセシリアをこちらへ招くのほほんさん。

 

先の話題でも上がっていたが、セシリアは先日のうちに俺への謝罪にきた上に、今朝にはクラスに対してきっちりと謝罪しているため、俺やクラスの皆に対するわだかまりはすでに解消されている。

 

ついでに名前で呼び合う程に仲良くなったつもりではいる…俺だけがそう思っていたら嫌だけど…

 

 

「よう、セシリア」

「あのね~、さっきおりむーがせっしーはとってもいい子だね~って話をしてたんだけどねー」

「い、一夏さん!?そ、それはどういうことですの?!」

「えぇ!?す、すまん!そんなに嫌がるとは思ってなくて!」

「い、いえ!その、怒っているわけではありません!す、少し驚いただけですの…それで…どんなお話をなされていたので?」

 

 

セシリアの上ずった声に若干の注目が集まってしまいすこぶる恥ずかしい。

まさか早速ぶっちゃけられてしまったのだが、事実なので仕方がない。

一瞬仲良くなったのは俺の勘違いだったのかと本気で落ち込みかけたが、そんなことは無いようなので少し安心する。

誰しも人から嫌われるのはこたえるものだ。

 

 

「お、おう。すぐに謝りに来てくれたり、みんなにもしっかりと謝った。そういうことって簡単にできることじゃないと思うぜ?だからセシリアはそういうことがしっかりとできるいいやつだなって話を…な?」

「そういうことでしたの…あれは私の高慢が招いた結果ですし、そう評価されましても…でも、一夏さんにそう褒めて頂けるのでしたら私も悪い気はしませんわ」

「そ、そうか?なんか照れるな…」

「そ、その~…一夏さん?よ、よろしければ今度…謝罪の意も込めておしょk―――――

 

 

 

 

 

「いつまで食べている!!食事は迅速に効率よくとれ!!次はグラウンドで合同授業だ!!遅れたらグランド十週だ!!」

 

 

 

 

 

俺の背後から聴き慣れた声が響く。

我が姉、織斑千冬なのだが、この学園に入学してからというもの、千冬姉と言って頭を叩かれた回数は数え切れない。

もはやカウントすることすらやめてしまったが、また叩かれてもかなわないのでさっさと食事を済ませることにする。

 

 

「セシリアものほほんさんもさっさと食…ってのほほんさん早!!」

「じゃあねーおりむーにせっしー」

「えぇ!?私が来た時にはまだ山のようにクロワッサンが…」

「セシリア!今はとにかく早く済ませちまおうぜ!」

 

 

「え、えぇ…わかりましたわ…」(もう…せっかく言い出せそうでしたのに…///)ボソッ

 

 

「ん?今何か言ったか?」

「何でもありませんわ!!」

 

 

今すさまじい人数の人に舌打ちをされたような気がするが、おそらく気のせいだろう。

箒もこんな感覚が走ったのだろうかとぼんやりと考えながらも、食事を詰め込み、その日の昼食を終わらせる。

 

 

 

 







キンブリー「あれ?私の出番は?」



さて、前回遅れた分のお詫びというかなんというか、今回は早めの更新にしてみました(`・ω・´)

活動報告の方でちょっとした意見を求めています。
もし暇な方がいらっしゃいましたら、ご意見の方よろしくお願いいたします。


今回も誤字脱字の嵐かもしれません…m(_ _)m


コメント、感想、誤字脱字の指摘、ご意見等ございましたらいつでもお待ちしております^^

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