数字が漂う世界、そこに僕は浮いていた。 何をするでも無く、そこに存在していた。
ここは電脳世界。いわゆるコンピューターの中に存在する世界。
僕がここに居る理由それは、昨日の出来事が原因だった・・・
昨日の僕は確かに現実で生きていた。
「ふ~ん。この人が出るんだ。」
ジオウ以降、仮面ライダーを見てない僕だったが、知り合いから冬映画の話を聞いていた。
信号が変わるのを待っていたその時、男の子が横断歩道に飛び出すのが目に入った。
「っ!」
男の子が飛び出したことで周りが騒ぎ出す、さらに運悪く車が男の子に迫っていった。
車の運転手は車を当てないいように瀬いっぱいに努力をしていたと思う。
まぁ、それを確認する前に僕は男の子に向かって走っていった。
「・・・っ」
幼馴染の子が何かを叫ぶ声と、僕が男の子を突き飛ばし車とぶつかったのは同タイミングだった。
そこで僕の記憶は途切れている。 消えゆく意識の中思ったのは「怖い」「痛い」「寂しい」
「・・・!」
次に意識が戻ると歩道と思われる場所で、泣いている幼馴染と助けた男の子だった。
視線をずらせば、運転手の人が
「・・・!・・・?」
この時の僕は既に、音を聞くことが出来なくなっていたし声も出せなかった。
ただ幼馴染に泣いてほしく無くて、彼女の涙を拭い笑いかけていた。
そしてそのまま僕は、GAMEOVERしたのだった。
「ここは?」
次に目覚めた僕が居たのが、冒頭の電脳世界だった。
「っえ!?」
そして、混乱した。 周りの光景に驚いたのもそうだったけど・・・
「女の子になってるし! しかもこれって・・・」
転生系の物語の中には、前世と性別が変わる作品があった。でも知ってるのと体験するのは別だ。
そう、僕は女の子になってしまったのだった。
しかも見た目は、とある二次創作ゲームの主人公であり・・・おっと、ネタバレは駄目ですね。
取り合えず今、自分に起きている事を整理せていたら冒頭のシーンにつながります。
「まぁ、正確には何時間経ったか、知らないんですけどね。」
なんて思っていたら急に、辺りがぶれ始めた・・・まるで、バグが起きたみたいに。
ブレが収まると、辺りは真っ白の空間になっていた。
「うん、これは?」
なんか目の前に、メニューが出てきた。
「アバタークリエイト・・・なんかのゲームサーバーに巻き込まれちゃいましたかね?」
・・・適当に言いましたけどありえ無いですね。口調が体に引っ張られているのは
取り合えず無視することにして、気分が得がてら遊んでみますか。
「え~っと・・・」
取り合えず今のアバターって、僕が転生したキャラそのままだ。
う~ん。『僕』は問題ないけど『私』に問題がありますから、髪型をセミショート?に。
ついでに髪色と目の色を黒に変えて、「OK」っと! プレイヤーネームは・・・
「〈セイヴィリー〉っと。即興で考えた名前だけどそれっぽくなったかな?」
〈welcome to Sword Art Online〉
ようこそ、ソードアートオンラインか・・・ 英文が表示された後、青い光に包まれた。
「うぁ~!」
光が晴れた後見たのは、確かに異世界だった。
取り合えず、初期装備のままでフィールドに出る。草原の植物を見る。
・・・何も聞こえない。ここがゲームだからか、私じゃないからか。
しゃがんでいる私の前に、イノシシみたいなモンスターが寄ってくる。あ、目が合った・・・
「っ!」
次の瞬間、イノシシモンスターが攻撃を仕掛けてき。 僕は自然と回避できた。
まるで、今まで戦ってきたかのように攻撃を回避することができる。
モンスターの隙を見て、ゲーム開始時からある剣を抜刀する。
その後は、モンスターの突進に合わせて舞うように躱して斬るを繰り返した。
「・・・ノーダメで倒しちゃった。」
元々ゲームが得意じゃないんだけど、これも転生の影響なのだろうか?
パチパチパチパチ!!
拍手の音が聞こえ、視線を向ける。 そこには、二人の男性が居た。
「嬢ちゃん、強いな! ベーターテスターなのか?」
「ベータテスター?」
赤いバンダナを付けた男性の言葉に、首を掲げる僕。
「ベータテスト版をプレイした、プレイヤーの事さ。」
「なるほど。なら、僕は違いますね。 今日初めてプレイしますから。」
青い初期装備の服?を着ている男性が教えてくれました。
「それでノーダメかよ!すげな~ ・・・あ!俺は〈クライン〉、よろしくな!
そんでこっちが・・・」
「〈キリト〉だ。よろしく。」
「僕は、セイヴィリーです。よろしくお願いします!」
あの後、クラインさんと一緒にキリトさんからこのゲームの使用について教えてもらいました。
今は、夕日を見ながら休憩中です。
「何度見ても信じられないよな、ここがゲームの世界なんてよ。 作った奴は、天才だぜ。
すげぇ~よな・・・ まじ、この時代に生まれてよかったぜ。」
「大げさな奴だな~」
クラインさんとキリトさんの会話を聞きながら、先延ばしにしていた事を考え始めた。
多分、今の僕は電子生命って奴だと思う。 何でそんなことのなっているのかは、分かんない。
もしかしたら、神様の気まぐれって奴なのかもしれない・・・
あと気になる事が・・・どうして僕は戦えるのだろう?
喧嘩をしたことのない僕が、ゲームだからってあそこまで動けるのだろうか?
「・・ー。」
疑問と言えば、そもそも何でこのゲームのサーバーに入る・・・
いや、侵入出来たのだろうか? 色々と疑問だらけでどれから考えた方が
「セイヴィリーちゃん!」
「はい、なんですか?」
クラインさんに呼ばれて返事をする。
「いや、俺これから落ちるから、あいさつしようと思ってな。 今後も、よろしな!」
「はい! こちらこそ、よろしくお願いします。」
クラインさんが差し出した手を握り、握手をする。
キリトさんとこの場を離れようたその時・・・
「あれ? ログアウトボタンがねぇな~?」
「よく見てみろよ。」
「やっぱ、何処にもねぇよ・・・」
「メインメニューの一番下に・・・ っ!」
「無いだろ?」
「うん、無い。 セイヴィリーは?」
「・・・ありません。」
僕は少し、嘘をついた。 そもそも僕には、現実で暮らす体が無い。
雲行きが怪しくなる中、キリトさんがクラインさんに色々と解説をしているが、
僕の耳には入って来ませんでした。 何故だか、何とも言えない緊張感に何もできずに居ました。
まるで、強敵に立ち向かう戦士のような・・・そんな感じになっていました。
ゴ~ン!ゴ~ン!
カネの音が鳴り響く。 そして気が付いたら、最初の広場に居ました。
魔法が無い世界じゃなかったんですか?
周りを見れは、次々に人が召喚?転移?してきました。
「強制・・・テレポート?」
キリトさんが、呟きました。・・・テレポートは、魔法じゃないのか?
他の人達が、上を見ていたので僕も見ました。
「!?」
目にしたのは、赤い空でした。
空から液体に見える赤いものが垂れてきて、形を作っていきました。
それは、顔のない赤いフードを着た何かだった。
『プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ。』
その後フードのを着た人物〈
ログアウト出来ないのがこのゲームの仕様で、ゲームオーバーが現実の
外部から無理やり〈ナーブギア〉と呼ばれる本体を取り外しても
既に213人の人間が死亡したという事、この
『それでは最後に、諸君のアイテムストレージに私からのプレゼントを用意してある。
確認してくれたまえ。』
私は茅場さんを睨め付けながら、プレゼントを確認をする。
「〈手鏡〉?」
アイテムを実体化し見てみる。 すると、光に包まれる。何故か地球の紅き光を思い出した。
光が晴れてもう一度鏡を見る。 そこには、髪型はロングで髪色と瞳の色は緑色、
頭に葉っぱを二枚乗せた、140cmあるか無いかの少女・・・いや、植物妖怪が映っていた。
東方の二次創作RPGの主人公であり、本来被っている帽子がないが正しく〈
「「お前が、クライン!/お前がキリトか!」」
「「それに、セイヴィリー(ちゃん)!」」
「!? は、はい。」
キリトさんとクラインさんも顔が変わっていました。
その世界の鑑賞の為にこんな事をしたと説明すると、健闘を祈って崩れるように消えた。
その後空の色も元に戻る。でも、プレイヤーの皆さんがパニックになっています。
「ちょっと来い、クライン・セイヴィリー。」
キリトさんに引っ張られて、路地裏に来ました。
「よく聞け。俺はこれから次の村に向かう、お前たちも一緒に来い。」
その後、キリトさんが理由を説明してくれました。
何でもお金と経験値が限られているから、早めに拠点を移した方がいいみたいです。
クラインさんは、一緒に始めた仲間を置いていけないと言いました。
その言葉に、キリトさんは暗い顔をします。そんなキリトさんを見てクラインさんが、
遠回しに「気にするな。」と言ってます。
「そっか・・・セイヴィリーは、どうする?」
「・・・ついていきます、キリトさんに。」
僕は悩んだ末、キリトさんについていくことにしました。
「そっか~ セイヴィリーちゃんがうちのチームに入ってくれれば・・・いや、頑張れよ!」
「はい!クラインさんも、お元気で。」
「なにか、あったらメッセージを飛ばしてくれ。」
「おぅ!」
「じゃあな、クライン・・・」
「また、何処かで会いましょう。」
「キリト!セイヴィリーちゃん!」
クラインさんに呼ばれ、歩を止める。
「キリト、お前本当は案外、かわいい顔してやがんな!結構好みだぜ!
セイヴィリーちゃんも、そっちん方が似合ってるよ!正直、鼻血・・・やっぱなんでもねぇ!」
「お前も、その野武士ヅラの方が十倍似合ってるよ!」
「っ! あ、あんまり言わないでください。恥ずかしんですから・・・」
次の村に向かって走る私達・・・
「キリトさん!」
「・・・・・・」
「上手く言えませんけど・・・ クラインさんならきっと!」
狼のモンスターがこっちに迫ってくるが、キリトさんが『ソードスキル』で切り裂きました。
キリトさんは、こっちを見て言いました。「生き残ろう、この世界を。」
その言葉に対して僕は、頷く事しかできませんでした。