電脳植物系TS転生が行くVRMMORPG   作:火野ミライ

4 / 4
思い出したMemory

風に揺られ、地面を生い茂る植物が楽しそうに()()()()

空を見上げれば、雲が少しずつ動き、太陽が雲の隙間から顔をだす。

晴天とは言えない青空が、広がっている。目を瞑り、風の音を聞く。

このまま、寝てもいいかもしれない。そんな考えが浮かび上がったその時、

後ろから誰かかが近づいてくる足音が聞こえ、振り変える。

 

____________________________________________

 

「出口方向まで退け!囲めば範囲攻撃がくるぞ!!」

 

ディアベルやセイヴィリーの状態を見て、混乱するプレイヤー達に指示を出す。

俺自身はボルトロードに向けて駆ける。

コボルトロードのタゲが俺に向き、奴の武器が白く輝く。

奴の武器に向かってソードスキル〈レイジスパイク〉を放つことで弾く!

 

「スイッチ!」

 

昨日から一緒に居るもう一人のパーティメンバー・アスナとスイッチをする。

アスナが懐に入る中、コボルトロードが両目を光らせ、弾かれた得物を振り下ろす。

 

「アスナ!」

 

「っ!」

 

何とか回避するアスナ。彼女のは追ってい居たフードは取れ、彼女の素顔が明らかになる。

金髪の長髪を靡かせながら、細剣を構える彼女にくぎ打ちになったのは秘密だ。

 

____________________________________________

 

「こんな所に居たなんてね。道理で見つからない訳ね。」

 

金髪ロングの髪の毛先をいくつか束にしてリボンで結んでいる、少女が話しかけてくる。

いや正確には、『人間の少女と変わりない容姿をしている存在が話しかけてきた』ですね。

 

「初めましてかしら?瀬笈葉。」

 

ワザとらしく微笑を浮かべる目の前の()()

 

「そう睨まないで、別に取って食おうって訳じゃないんですから。」

 

胡散臭いて、誰のも近寄せない力を持つ目の前の妖怪の名前は・・・

 

「そう言えば、自己紹介がまだでしたね。私は〈八雲紫(やくもゆかり)〉。

 幻想郷(げんそうきょう)の管理者の一人です。」

 

幻想郷・・・・人や妖怪・妖精に怨霊。果てには神が暮らす失われた者たちの最後の楽園。

 

「・・・貴方記憶の方は?」

 

彼女の纏う雰囲気が、ガラっと変わる。

まるで僕を見定めるかのよう・・・・・いや、実際に見定めているのだろう。

 

「・・・ここに来た時に、全て思い出しました。幻想郷の事、お姉ちゃんの事、僕たちの事。

 ・・・・・・・全て、思い出しました。」

 

八雲さんに今の全てを素直に話す。

なぜ瀬笈葉の身体なのか、彼女の経験が自分のように感じるのか、彼女の力を使えるのか。

その疑問の答えを。そして今、僕の身に起きている事を。

 

「そう。・・・幻想郷(こっち)の時間で、一年。それまでに片付けときなさいと来なさい。」

 

「はい!」

 

八雲さんの言葉に驚きながらも、自分が思った以上にしっかりとした返事を返す。

 

「このスキマを通れば、今あなたがいる世界の身体モドキに戻れるわ。」

 

そう言いながら指を動かし、空間に文字道理に隙間ができる。

その隙間は人ひとりが通るには、十分な大きさだ。問題は、スキマの中にある大量の目だろう。

 

「あぁ、それと。あなた自身の能力をある程度、使えるようにしとくわ。」

 

「何から何まで、ありがとうございます。八雲さん。」

 

「ゆかりん☆でも良いのよ♪」

 

八雲さんの言葉を聞きながら、スキマの中に入って行く。

 

____________________________________________

 

「っ!しまっ!」

 

コボルトロードの動きを先読みしすぎてしまったキリトか、

切り上げによりアスナを巻き込みながら、吹き飛ばされる。

キリトの手に持つ剣は、セイヴィリーを抱えるディアベルの元へと転げる。

 

「グガァァァァァァ!」

 

「っ!」

 

コボルトロードが追撃しようしたその時!

 

「うぉぉぉぉ!」

 

エギル率いるB隊が攻撃をし、ボスの攻撃をキャンセルする。

 

「あんたらが回復するまで俺達が支えるぜ!

 ダメージディーラーにいつまでも壁役やられちゃ、立場ないからな!」

 

「すまない。」

 

エギル達、B隊のメンバーがボスと戦闘を繰り広げる。

次第にエギル達は押されていき・・・・・

 

「グガァァァァァァ!」

 

押し返される。一人が足をもつれさせる。

そのプレイヤーにソードスキル〈旋車〉が放たれようとしていた。

 

「っ!?」

 

気づいたキリトが動き出そうとして、自身の得物が無い事に気づく!

キリトがディアベルの方に視線を向けると、キリトの剣はそこには無かった。

次の瞬間、カキーン!と金属のぶつかり合う音が聞こえる。

キリトが視線を向けるとそこに居たのは、()()()をしたセイヴィリーだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。