アガルタは特に連れていけない、弾かれたというような描写がなかったので制限なく連れていけることにしています。
「おーい、藤丸君…?」
次なる特異点は地底世界アガルタ。
男たちは性奴隷として扱われ、R18な光景で溢れかえった(エロ、グロ含む)亜種特異点。
なので、地底世界とだけ聞いて行きたがっていた一部サーヴァント(イリヤとか、アビーとか)には丁重にお断りしたのだが。
何故か食堂で次のメンバーを決めるらしい、という話があっという間にカルデアに広まってしまった結果がこれである。
「――――ふぅん。水の都? 響きだけは悪くありません。
「駄目よ、マスター。いけない人たちで溢れた街だなんて…! でも、私ならきっとお役に立てるわ。………ええ、罪には
「我が夫よ。地底に別荘というのも悪くはありません。ブリテンの前哨戦として城を作りましょう――――すごいのを建てます」
「なんという――――なんと恐ろしい世界でありましょう。ですがこの殺生院、望みとあらば全ての衆生を導きましょうや」
あ、はーい。やめときまーす、と言いながら顔を赤くして帰ったイリヤ(プリズマ)はともかく、逆に食いついてきたアビー(なんか霊基再臨している)、服装がほぼR18なメルトリリス、妻を自称するモルガン、そして知性体に対する最終兵器こと殺生院。
何この面子。
悪属性限定で募集をかけた新宿もなかなかカオスだったけど、アガルタはアストルフォとデオンが密航できて、なぜかフェルグスリリィが出現するくらいには緩いので面子が凄い。
「ど、ドクター、なんとかして…?」
「いや、うん。無理かもだなぁ。僕、基本的にサーヴァントには嫌われるし!」
ちょうど食堂に来たドクターにSOSを発信するが、完全に腰が引けていて役に立ちそうにない。それでも本当にソロモン王だろうか。終局の時のイケメンぶりは何処に。いやまあ正体がソロモン王なせいでサーヴァント達から初対面で悪印象な説あるけど。
「無敵の十の指輪でなんとかしてよ!」
「そう言われてもなぁ……だってもし、万が一、本当に万が一仮になんとかできたとしても、恨まれそうだし」
「俺が恨むのは?」
「あははは、大丈夫大丈夫。藤丸君が本気で嫌がることをして嫌われたいサーヴァントなんていないさ! ……リンボくらい?」
と、ドクターの言葉で喧々囂々の言い争いをしていたサーヴァントたちが一旦静かになる。『
「ともかく、我が夫よ。私達のうち誰を連れて行くかは貴方に決定権があります」
「……うん、そうだね」
「ので、私を連れていきなさい」
「いや、ちょっと待って」
狂化Bとはいえ、バーサーカー。
驚異のゴリ押しを決めようとするモルガンに再びサーヴァントたちが騒がしくなり――――いつの間にかドクターの姿は無くなっていた。
「ちょっ、ドクター!?」
「地底かぁ。私は竜なので、空がない場所は好きじゃないな。それより
「ちょっと、メリュジーヌ。何故貴方はマスターの膝の上にいるのですか!?」
「……君か、バーゲスト。だってちょっと冷えるし。アガルタに行かない代わりにマスターの膝を借りようかなって」
「くっ、強者でありながらそんな姿勢――――(でもちょっと羨まし…いいえ、私はむしろ強者としてマスターに膝枕をする立場でなければ!)」
新宿デート……と凄く不満そうな顔でつぶやくメリュジーヌを流石に放り出すのもどうかという感じだったので、仕方なく受け入れた次第である。こうしてバゲ子とメリュジーヌの仲は拗れていくのだろうか…。
「そらえらい物騒やわぁ。まとめて蕩かしたろか?」
「そわそわ……(地底なら私の出番に違いないのだわ!?)」
「マジか……女の子が襲ってくる特異点か……かーっ、辛いな! マスター、俺も連れてってくれ!」
「うむ。聞けばこの虹霞剣が役に立つようではないか。俺の、剣が、役に立つようじゃないか!」
「なるほど。では円卓の騎士としてマスターを守り抜きましょう」
「いや、地底では太陽がない故、貴公よりも私の方が適任かと」
「気持ち悪っ。そんな特異点しかないのかよ」
淫靡とか、地底とか、一部ワードが刺さってるメンバーもいるけど、酒呑はなんか目的忘れてエンジョイしに行きそうだし…。エレシュキガルはR18特異点の耐性なさそうだし。
一部除いて男サーヴァント連中も割と乗り気だし…。
遠くの方で女難の相持ちのエミヤがそそくさと逃げているのが見えるが、彼はまあ。
とはいえアガルタにはメガロスというガチの災害がいるので、直接戦闘力の高いサーヴァントは必ず欲しい。
メガロスと殴り合う……宝具を使った超人オリオンなら……うーん、でも普通のヘラクレスならまだしも、メガロスだからなぁ…。
「AUOのカッコいいところが見たいなぁ…」
「たわけ! エアも満足に抜けぬ亜種特異点で改造筋肉ダルマの相手をさせようなどと我を呼ぶな! どうしても、というのならば応えてやらんでもないが……覚悟はしておけよ?」
「あっ、はいすみません」
後メガロスと殴り合えそうな………一人だけ心当たりはあるんだけど。平気かなぁ…。
残念ながら一番頼りになりそうな天の鎖さんはカルデアに不在です。
相性ならアビーでいいんだけど、絵面が最悪なのとあんな教育に悪い特異点につれて行きたくないというか、連れて行ったら最後カルデアの秩序が崩壊するような気がする…。
メリュジーヌなら速さで完封できなくもなさそうだけど、地底と聞いて本人のやる気が出てないのと、連続出撃は他から不満が出そうだし…。
タロスとか、トロイの木馬で殴り合うか…? XXに出勤願うのも最終手段にしたいし…。
というか、最終的に魔神フェニクス(無限ガッツ)と戦うんだよなぁ……。
なんだっけ、死に続けるのが嫌だから召喚式を使えなくなるようにラピュタをバルスして神秘を失墜させるとかなんとか…。
「よし、決めた!」
「私ですね、夫よ」
「俺だよな、マスター!」
「私にお任せを!」
「……後で膝、だから!」
「マスターは悪い人だわ……」
――――――――――――――――――――
アガルタ。
地底とは思えぬ明るい空(謎の光る天井)、物語を継ぎ接ぎしたような不思議な地形とダ・ヴィンチちゃんやマシュが表現する通り、不夜城のキャスターことシェヘラザードの“物語”から作られた特異点……だったはず。
そこに降り立ったところで、とあるサーヴァントが颯爽とその杖のように見える槍を地面に突き刺して宣言した。
「――――――此処をキャメロットとします」
「ハッ!」
「いや、バーゲスト。ツッコんで!?」
ドヤ顔で決めるバーサーカー、ことモルガン陛下はもう仕方ないとして。一応抑え役としての働きも期待して連れてきたバーゲストまでボケられるとどうにもならない。
無駄にキリッとした顔で礼しなくていいから。異聞帯ブリテンではここにメリュジーヌまで加わるとなると、妖精騎士トリスタンも影で苦労していたのか……?(ツッコミ役として)
「安心しなさい、我が夫よ」
「あ、うん。ボケだよね…?」
「ある程度の資材があれば、魔術でなんとかします」
「いや魔術ってそんな便利なものじゃなかったような…?」
確かに便利ではありませんね、などとつぶやきつつも凄まじく複雑な魔法陣を書き出すモルガン陛下。とはいえ新宿と同じで、此処には無駄なリソースが余っているらしく。
「物語を上手く繋ぎ合わせたようですが、まだ甘い。いや、ラピュタとやらにするためにわざと甘くしているのか―――――ともかく、亜種特異点の不安定さでこの程度であれば“ブリテンの守護者”として割り込みをかけ、一晩で此処をブリテンにしてみせましょう」
「わぁー、すごいなー」
「うむ、流石は陛下」
流石は神域の魔術師…。
いや、特異点が不安定だからとなんでもかんでもブリテンにされたら堪らないだろうけれど。シェヘラザードの物語でできた特異点である、という点において他よりも介入しやすいのだろう。
「折角です、我が術式ロンゴミニアドがエクスカリバーに劣るものではないと貴方たちにも見せてあげましょう。――――名高いヘラクレスとやら、ケルヌンノスに勝るものでなければ粉微塵にしてみせます」
「……実は気にしてたのかな」
「なんというか、カルデアに来てから陛下も明るくなられた――――…理由は、まあ。ライバルとして分かってはいるのですけれど」
とはいえ、資材がなければ何もできない。
こんな事もあろうかと――――いや、本来はメガロス対策で連れてきたのだけれど――――巨大な影が視界に入ったかと思うと、魔法陣の上に大きな岩が載せられる。
「どーん! どうですか、マスター! ちょっと大きめの岩、みつけてきました! 私、作るより壊す方が得意なのですけれど……作るお役に立てるのなら、とっても嬉しいのです!」
「ありがとう、プロテア。まだありそうだった? というか敵はいなかった?」
「よくやりました、そのまま続けて持ってきなさい」
ちょっと、というには大きすぎる岩だったけれど。
モルガンが満足げに頷いているので大丈夫なのだろう。
とはいえ、キャメロットを作ったとしても防衛するには戦力が足りないような――――あっ。
―――――――――――――――――――――――
その日、アガルタに突如として第四の勢力が現れた。
不夜城、エルドラド、イース、そしてブリテン。
『罪なきもののみ通るがいい』と記された白亜の城塞には、十二門のロンゴミニアド。動く区画などの仕組みはオミットされたものの、見た目だけは何もかも異聞帯ブリテンのそのまま。
なんでそこまで再現できたのか、というと控えメンバーの活躍とかもあったのだけれど。
「仮想宝具・
すでに略奪しようと訪れたイースの女海賊、アマゾネスは何度か撃退している。
ロンゴミニアドにも、色々あって十分な魔力が集まっている。というか、集めている。その結果として、ムスーッとした顔の妖精騎士が爆誕してしまったのだが。
「………マスター、私は孤独に弱くて、自信がなくて、君の顔を1日24時間は見ていたくて、こうして放って置かれるとキャメロットを焼き尽くしたくなるんだけど」
「ごめん許して後でお詫びするから」
というわけで魔力炉心代わりに玉座の近くに特別席を用意されたメリュジーヌ、というか妖精騎士ランスロット。キャメロット(異聞帯)との縁で無理やり追加召喚したのでキャメロットから出られないのだが、聖杯を大量に食べているのともともと境界の竜として超級の魔力炉心なので……電池代わりである。
「……お詫びって、何。崩壊するキャメロットでデートとか?」
「ごめんってば。じゃあ令呪一回(できる範囲でお願いを聞く)……とか?」
新宿デートはやっぱり気にしてたんだね…。
いや、増えるリンボの人ごみでデートとか雰囲気もクソもないんだけど。
ともかくメリュジーヌは純血の竜というか純粋の竜では、なんて思わされるくらいにあっさりと笑顔になり。
「ほんと!? ありがとう、マスター! 私、頑張るね!」
すまない。カルデアの令呪に強制力はないんだ。ゆるされよ、ゆるされよ。マスターの罪をゆるされよ……。
「マスター、では私にも令呪があるべきでは?」
「我が夫。キャメロット建築に相応しい報酬を要求します」
「私、愛でおなかいっぱいになりたいな!」
「いやほら、電池勤務が確定したメリュジーヌと違って皆はまだ業務中だし…」
「……魔力喰いで令呪を奪っても?」
「魔術で令呪を奪いましょうか」
「………えっと、たーべちゃうぞー!」
なんだろう。
敵より味方の方が怖い……!?
もしかして味方のチョイスを誤っただろうか。
なんでリンボとコヤンスカヤを連れてきた方が平和だったんだ…?