卯ノ花さんの光源氏計画   作:木野兎刃(元:万屋よっちゃん)

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あとがきにてアンケートを行います。

3人のイケメン具合

京楽さん:昼ドラ、月9に出てくるやたら色気のあるイケオジ。なんなら主人公より人気が出る。男とカップリングされがち

浮竹さん: 学園もののギャルゲーに教師枠で出てくる。非攻略対象ながら人気爆発して次のシリーズで隠し攻略対象となる。

双護くん: ハリウッド、イケメン枠。魔性の美おじ。


雀部、試す‼︎ 其ノ弐

訓練室に響く激しい剣戟。これは一介の学生と副隊長がしていいレベルの戦いでは無かった。

 

 

「どうした双護⁉︎先程から攻めのパターンが少ないぞ‼︎せっかくの能力を使わんか‼︎」

 

 

「今から使う所なんですよ‼︎〈鳥獣戯画・因幡の黒兎〉」

 

 

双護が技名を告げると影から愛らしい姿をした黒い兎が次々と現れる。

 

 

「厳霊丸‼︎」

 

 

現れた黒兎を警戒したのか、雀部は厳霊丸の能力である雷撃を放つ。厳霊丸の雷撃を躱しきれずに何体かの黒兎は消えてしまうがその他の黒兎が雀部へと突撃する。

 

 

「むん‼︎」

 

 

雷撃を放ちながら厳霊丸を横凪に振るう。襲いかかってきた黒兎を全滅させるが、背後には月詠神楽を構えた双護が迫っていた。

 

 

「そんな甘っちょろい背後の取り方は教えていないぞ‼︎」

 

 

振り向き様に厳霊丸を振り抜く。双護は切り裂かれるが、すぐさま黒い影となる。そしてその影は雀部を捕らえようとするが逃げられてしまう。

 

 

「〈破道の三十三 蒼火墜〉」

 

 

しかし、逃げた先に回り込んでいた双護が蒼火墜の詠唱を済ませていた。低い階級の破道とはいえ双護の霊圧で放てばそれなりの威力にはなる。

 

蒼い炎に飲み込まれた雀部だったが所々が焼けただけでマトモなダメージにはなっていなかった。

 

 

「動きを読んだ上での立ち回り…………成長しているようだな」

 

 

「まだまだこんなものじゃないですよ〈鳥獣戯画・月詠影狼〉」

 

 

双護の隣に黒い体毛の狼が現れる。狼となったヨミは雀部に突っ込んでくるが雀部は連続で雷撃を放つ。しかし、ヨミは雀部が放った雷撃を全て躱した。

 

 

「私の攻撃を全て躱すとはやるじゃないか‼︎」

 

 

『出る前にパチパチなってるし、当てる気ない攻撃に当たるヨミじゃない』

 

 

ヨミのいうパチパチとは空気中に放電が開始される際におきるストリーマの事を言っている。いつ雷撃が放たれるか分かっていれば躱すのは難しい話ではない。

 

そして雀部も別に様子見のつもりで放った為当てるつもりは無かった。その事すら斬魄刀に見抜かれて居たことに自分もまだまだだと実感した。

 

 

「ヨミちゃんだけじゃなくて僕もいますからね」

 

 

「声を出しては不意打ちにならんと言っているだろう」

 

 

背後に回って居た双護。月詠神楽から爆炎のような霊圧が溢れ出ていた。雀部は双護が姫乃に鬼道を習っていたのを思い出した。

 

かつて滅却師との大規模な戦闘があった時、現在の二番隊の隊長であり四楓院の当主が使用していた技と似通っている。身体に鬼道レベルでコントロールされた霊力を流し、己の拳打の威力を爆発的に上昇させる技。

 

その時の溢れ出る霊圧は荒れ狂う暴風のようだったが双護のは爆炎。その霊圧から感じる圧は元柳斎の流刃若火のようだった。

 

 

「狡いですぞ、元柳斎殿……………」

 

 

目の前にいる双護にすら聞こえない程小さな声で呟く雀部。烈や双盾を除き、双護の師として長い時間側にいたが自分の能力である雷などではなく、元柳斎の炎に似たことが悔しかったのだ。

 

そして小さく笑った。目の前の弟子はまだ自分を越えた訳では無い。だが、自分がものを教える段階を飛び越えているのだ。後は弟子自身が経験し、己の糧としていく段階にある。

 

弟子の成長を喜べない師匠など居ない。だが一抹の寂しさはある。何十年としないうちにその実力は追いつかれ百年もすれば越えられるだろう。

 

雀部は自分の霊圧を限界まで高め、双護が放とうとする全霊の一撃に応える。

 

 

「それがお前の全霊か⁉︎ならば、私も全霊を持って迎え撃つ‼︎」

 

 

これまで放った雷撃とは比べるまでも無いほどの帯電、雀部が放てる最大の一撃。今の双護では受け切る事が出来ないであろう一撃。雀部は自分の弟子であるならこの程度の試練楽に乗り越えて見せろとばかりに雷撃を放つ。

 

 

「〈縛道の八十一 断空〉‼︎」

 

 

双護と雀部、両者の全霊がぶつかり合う事はなかった。姫乃が両者の間に割って入ったのだ。

 

雀部が放った一撃を八十番代以下の鬼道を完全に防ぐ防壁を築く断空を3枚同時に貼る事で防ぎ、双護の一撃は纏っていた鬼道を掻き消す事で防いだ。

 

雀部の一撃を防ぐ為に放った断空は2枚が破壊され3枚目にはヒビが入り壊れかけていた。双護の一撃は鬼道を反鬼相殺でかき消し、月詠神楽を自身の斬魄刀で受け止めた筈だが腕が痺れる程の重さを感じた。

 

 

「これ以上はどちらかが死ぬ事になりかねません、よってこの試合は私の預かりとさせていただきます」

 

 

「これからって時なのに…………」

 

 

 

「双護君、道場に貼った結界は割と前から壊れてるし、異変を感じた隊士が集まって来てるんだよ?もしかしたら誰か巻き込まれてたかもしれないんだよ」

 

 

勝負に水を差された事にむくれる双護だが、姫乃は双護を諭すように話す姫乃。

 

双護はエキサイトしすぎて気づいていないようであったが、姫乃が貼った結界を壊していたのだ。一部訓練室に焼け焦げた跡が見える。

 

冷静になり、集まってくる隊士の霊圧を感じた双護は渋々姫乃の話に納得した。

 

 

そ・れ・よ・り・も。雀部副隊長…………貴方明らかに途中で結界が壊れたの気付いてましたよね?」

 

 

雀部の方を向きながら笑顔で詰め寄る姫乃。そのこめかみには青筋が浮かんでいる。

 

 

「いや、それはだな……………そう‼︎如月鬼道長総帥の実力を信じてだな」

 

 

「言い訳はそれだけで良いですか?」

 

 

「こ………………」

 

 

「こ?」

 

 

隊士としての階級は姫乃の方が上だが、普段の姫乃は雀部を上官として慕っている。長い間世話になってきたというのもあり、自分が出世しようとも雀部は姫乃にとってずっと上官のままなのだ。

 

しかし、今の姫乃には有無を言わさない迫力があった。双護がまだ幼い時に隊士の訓練に参加させようとした時、任務に帯同させようとした時と似たような顔で詰め寄られたのを雀部は思い出した。

 

 

「これにて、さらば‼︎」

 

 

「待てぇ‼︎逃げるなぁ、雀部副隊長‼︎」

 

 

瞬歩で逃走した雀部と追いかける姫乃。この後騒動を聞きつけた烈が参戦した事により、雀部は無事に捕縛され姫乃と烈からお説教された。

 

ついでに、どんな事が起こっていたか知りながら見ているだけだった元柳斎も巻き込まれ説教されるのだった。




姫乃ちゃん強すぎね?とか雀部さんが弱いのか?となりそうですが、断空3枚でギリギリ止められたのは姫乃ちゃんが鬼道衆の長として成長しているからですね。あと雀部さんも全力とはいえ、マジの殺す気で放ったものではないってのもあります。双護君に関しては実力的にまだ姫乃ちゃんのが上なのでなんとか反鬼相殺出来ます。

それとなくこのヒロインが言いという声を聞いたので需要があるか分かりませんが、チキチキ!!双護君の心を射止めるのは誰だ!?ヒロインダービー開幕します!!!!!

双護くんヒロインダービー!!!!※双護くんと絡ませるのが明らかに難しいキャラはヒロインとしての採用が難しくなりますのでそこはご了承ください。

  • 涅ネム (マユリ印ヒロイン)
  • 虎徹勇音  (長身系真面目臆病風妹)
  • 砕蜂    (一途な真面目ちゃん)
  • 雛森桃  (正統派美少女)
  • 四楓院夜一  (褐色お姉さん)
  • その為 (活動報告にお願いします)
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