双護が霊術院を卒業してからかなりの年月が過ぎた。それぞれ入隊してから目覚ましい活躍を見せ、京楽は八番隊、浮竹は十三番隊、双護は二番隊の隊長となった。
次世代を担う若手だった双護達だが、気が付けば古参の死神になっていた。
二番隊の隊舎にある訓練場に双護は副官といた。
「はぁぁぁぁぁ‼︎」
「かなり鋭い蹴りだね。うん、良くなってる」
「まだまだです‼︎」
隊長となってからは隊務も始まらない早朝、副官である砕蜂と訓練をするのが日課となっている。
お互い斬魄刀を帯刀せず、白打のみでの試合形式の訓練。
「これからお見せする技はまだ誰にも見せた事の無い技です」
「へぇ………………これは、なかなか」
そういうと砕蜂は数歩下がり、霊圧を高める。濃密に練り上げられていく霊圧の高まりを双護は知っていた。
練り上げた霊圧を右腕に集中させる。すると、霊圧は暴風を思わせる風へと変化する。それに伴い、砕蜂の死覇装の右腕の袖が切り裂かれる。
「行きます‼︎」
「うん、おいで」
手のひらを差し出し、軽くクイっと曲げ挑発する双護。
「その余裕、崩してみせます‼︎」
目にも止まらぬ速さで双護へと突っ込む砕蜂。走り込んだ勢いを利用して飛び上がり、体重を乗せた一撃を放つ。
「うん、良い技だ。だけど………………今の砕蜂ちゃんにはちょっと危ないかな」
砕蜂の霊圧と体重を乗せた全力の一撃を左手で軽く受け止め、地面に倒れないよう砕蜂を抱き止める双護。すると、砕蜂が纏っていた霊圧が霧散した。
「反鬼相殺……………ですか」
「うん、その技は今の砕蜂ちゃんじゃ少し難しい技なんだ。もう少し霊力のコントロールを訓練してからにした方が良い」
「はい、そうします。それはそれとして……………些か近く無いですか?」
飛び上がっていた砕蜂の一撃を受け止めた事で彼女を抱き止めている事で2人の距離は限りなくゼロに近く密着している。
「あぁ、汗臭かったかな?」
砕蜂をおろし、自身の匂いを嗅ぐ双護。見た目は青年な双護であるが、良い年齢に差し掛かっている。京楽は自身の副官に体臭を指摘され落ち込んでいた。
その話を聞いていたからか、部下や一緒に過ごす相手に不快な思いをさせないようにと双護は身嗜みは気をつけるようにしていた。
「あ、いえ決してそのような事はありません‼︎ただ、私が汗をかいているのでご迷惑かと………」
「大丈夫、気にならないよ」
「そ、そうですか。それなら良かったです。それで、「隊長〜、副隊長〜。そろそろ仕事のじか…………アブフォッ⁉︎」」
訓練場の飛び上がりを開けて入ってくる三席大前田希千代。しかし、彼が訓練場に足を踏み入れた瞬間、砕蜂が大前田に接近し顔面にハイキックをいれた。
「痛ってー‼︎何すんスか、副隊長⁉︎」
「この程度避けられないようでは話にならんな。死ね」
「いきなりひでぇ‼︎いや、朝の定期報告始まるってお知らせに来ただけなんすけど⁉︎」
「そうか、なら死ね」
「やっぱり酷い‼︎」
双護はそんな大前田と砕蜂のやり取りを微笑ましく見ていた。双護は入隊してから世話になっていた恩人であり、大前田の父親でもある希乃進から息子を頼むと言われていた。
父親譲りの才能はあるのだが、臆病なところがあり、金持ちを見せびらかすような振る舞いから一般隊士からは敬遠されがちであった。しかし、砕蜂とは仲良くやれているようなので安心した双護だった。
「稀千代くん、何か緊急の報告はある?」
「い、いえ‼︎緊急なものは無いッス‼︎」
双護は大前田に話しかけると怖がられる為砕蜂と大前田の距離感を羨ましく思っていた。特に砕蜂がいる時には更に怖がっている節があり、同性の部下とどうにか仲良くなれないか日々悩んでいた。
「よし、僕は適当に着替えてから隊首室に向かうから。砕蜂ちゃんはお風呂沸かしてあるからゆっくり汗流してから業務に戻るように」
二番隊隊舎にはそこそこ豪華な風呂があり、二番隊隊士であれば誰でも使える。双護の前任の隊長の我儘で設置され、当初は隊長しか使えないものだったが双護が増築し、隊士全員で使えるようにしたのだ。
余談ではあるが、他の隊の隊士も格安で使うことが出来る。二番隊との合同任務や訓練があった際は無料で使える。他の隊からも人気は高い。
「ありがとうございます‼︎」
砕蜂は頭を下げると訓練室を出て行った。大前田も砕蜂に続くようにして訓練室を飛び出して行った。
「さて………と」
そうすると双護は自身の左手に回道をかける。反鬼相殺で霊圧を掻き消し、軽々と受け止めてみせたが砕蜂が放った一撃は双護が思ってた以上の威力だった。
「少しひびが入ってるかな?これからはもうちょっと気合入れないと不味いな」
砕蜂が放った渾身の一撃は双護の左手の骨にひびいれた。前任の隊長が居なくなってからの砕蜂の成長はめざましいものがあり、双護も白打に関しては手を抜けなくなっている。
何十年かすれば白打では砕蜂に勝てなくなる時がくるかもしれないと思うほどの成長率だ。
「先生もこんな気持ちなのかな」
師である雀部も自分のように弟子の成長を嬉しく思っていたのか考える双護。
もしそうであるなら憧れの師に少しでも近づけている気がして口元が緩まるのを感じた双護。これから仕事なのだからと気を引き締めなおして訓練室を出て行った。
なんやこのプレイボーイ‼︎これはアレですね。幼い素直ショタ時代に京楽から悪影響を受けたおかげで対女性に対してはナチュラルに口説いてんのか?ムーブかまします。
双護くんヒロインダービー!!!!※双護くんと絡ませるのが明らかに難しいキャラはヒロインとしての採用が難しくなりますのでそこはご了承ください。
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涅ネム (マユリ印ヒロイン)
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虎徹勇音 (長身系真面目臆病風妹)
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砕蜂 (一途な真面目ちゃん)
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雛森桃 (正統派美少女)
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四楓院夜一 (褐色お姉さん)
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その為 (活動報告にお願いします)