卯ノ花さんの光源氏計画   作:木野兎刃(元:万屋よっちゃん)

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ヒロインダービー参加ありがとうございました。今回はヒロインダービーの勝者たる夜一さんのメイン回です。




双護、お泊まりす。

「まさか本当に喜助達外に食べに行くとはね」

 

 

「どうせ平子達の所じゃろ。この時間じゃ店は開いておらんからの」

 

 

積もる話もあるだろうからと鉄斎を連れて外へ出た浦原。

 

 

 

「鉄斎もおらんし、仕方が無い。儂が作ってやろう」

 

 

「いや、俺が作るよ‼︎」

 

 

「お主は客人じゃろうが。それに儂だって乙女の端くれじゃ。料理の一つや二つ軽くこなして見せるわ」

 

 

立ちあがろうとする双護を制止する夜一。夜一の言い分は正論で動くことが出来ない双護。

 

夜一は五大貴族の令嬢である。料理はおろか身の回りのあれこれは使用人などがしていた。それもあってか夜一は若干ずぼらな所がある。

 

料理は決められた調理法などがあるが1番は慣れが重要である。恐らくその経験が少ないであろう夜一の料理は心配になるのも仕方が無い。

 

 

「美味すぎて腰を抜かすでないぞ」

 

 

「う、うん。楽しみに………しておくよ」

 

 

鼻歌を歌いながらキッチンへと向かう夜一。夜一とは入隊してからそれなりに長い付き合いだが、夜一が料理をしている姿を見た事が無かった。

 

 

「なんか…………こういうの良いな」

 

 

エプロンをつけながらご機嫌に鼻歌を歌っている夜一を見て思わず呟く双護。同時に楽しそうに調理場へ向かう烈を見て双盾は楽しそうに見ていたのを思い出した。

 

当時は双護も幼く、双盾が何故楽しそうにしているのか分からなかったが今ならその気持ちが少し理解出来る気がした。

 

リズミカルに聞こえてくる包丁の音、食欲を煽る香ばしい匂いに何かを焼く音。

 

暫く待っているて皿を抱えた夜一が戻ってきた。

 

 

「四楓院特製野菜炒めと生姜焼きじゃ。たんと食え」

 

 

「おぉ…………凄く美味しそうだよ」

 

 

「冷める前に食べてしまえ」

 

 

双護は手を合わせていただきますと呟いてから食べ始めた。

 

一口食べると、その後は黙々と食べ始めた。夜一は黙々と食べている双護を横目に見ながら茶を啜る。

 

 

「どう………………なんじゃ。感想くらい言わんか」

 

 

「美味しいよ。なんて言ったら良いか分からないけど…………こう、シンプルに美味いって感じ?」

 

 

「そう…………か。気に入って貰えたなら何よりじゃ」

 

 

双護の感想を聞くと夜一は安堵の表情を浮かべる。尸魂界にいた頃は料理する事が無かった夜一は現世に来てから必要に迫られ料理をするようになった。

 

大雑把な性格か、結局は鉄斎が食事を担当する事になったのだが多少なりとも料理しておいて良かったと安心する夜一。

 

 

しかし、安堵の表情から一転する。

 

 

「お主には本当にすまない事をした」

 

 

「謝られるような事はしてないよ」

 

 

「夕四郎の事も、砕蜂の事もお主に押し付けわしは喜助を助けた。儂らを見逃した事でお主がどんな目に合ったかも知っておる」

 

 

罪人の逃亡幇助という決して軽くは無い罪を犯した夜一の捕縛を見逃した双護はお咎め無しとはなったが裁判にかけられ、中央四十六室お抱えの貴族からはこれでもかと嫌がらせを受けた。

 

無意味な勾留、規則違反な尋問など例を挙げればキリがない。

 

 

「まぁ隠密機動と兼任になって書類仕事が増えたのはちょっとイラッとしたけど夜一達を見逃した事は僕が選んだ事だ。僕が夜一達を信じた。だから夜一は謝らなくて良い」

 

 

「儂は………………卑怯な女じゃな」

 

 

双護の言葉に涙する夜一。夜一は双護が怒っていない事を分かっていたし怒っていたとしても許してくれるという事を分かっていた。

 

謝る必要が無いと言うことも想像は出来ていた。しかし、夜一は分かっていたとしても謝らずにはいられなかった。

 

幼馴染を助けたいというエゴから双護を巻き込み、許されたいという自分勝手な願いから謝る。最初から最後まで自分という女は卑怯だと心底思う夜一。

 

 

「大丈夫、大丈夫だよ夜一。夜一が助けなくても僕が喜助達を助けてた。君は正しい事をしたんだ。だから、泣かないで今の自分を誇って欲しい」

 

 

涙を流す夜一を優しく抱きしめる双護。夜一は双護の両頬を掴むと自分の顔を寄せる。

そしてゆっくりと唇を重ねる。

 

 

「お主の唇、なんかギトギトしとらんか?」

 

 

「いや、野菜炒めとか食べてたし」

 

 

「まぁ良いわ。双護よ、今日は一緒に寝てくれんか」

 

 

「いや………………泊めてもらうつもりだったけどなんかそれは喜助達に申し訳ないし、客の立場でそういうのは……………」

 

 

「どうせ喜助の奴は平子の所じゃ、帰ってこん。すぐにそっちに話がいくのは助平すぎんか?」

 

 

「はいはい、もうスケベでも何でも良いよ」

 

 

「じゃあ儂は寝床の準備でもしてくる。食器は流しに置いて水でもつけとけ。明日、喜助が洗うからの」

 

 

そう言うと今から出て行く夜一。そんな夜一を見送った双護は黙って食器を片付け、洗い物まで済ませた。

 

食器を洗っている最中、双護自身よく理解していなかったが顔が熱くなるのを感じていた。

 

寝支度を済ませ、夜一の寝室へ入るがその後はこれといった事が起きた訳でなく2人で一つの布団に包まりそのまま朝を迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり、平子達の新居にて。

 

 

「このハゲ真子ぃぃぃ‼︎なんでウチらが喜助泊めなアカンねん‼︎」

 

 

「しゃーないやろひより‼︎俺かて馬に蹴られるんはごめんや‼︎」

 

 

「馬が蹴る前にウチが蹴り飛ばしたるわ‼︎」

 

 

掴み合いながら喧嘩する平子と失踪した元十二番隊副隊長猿柿ひより。

 

 

「落ち着きや2人とも。双護がこっちに来とって泊まりならもう夜一とコレやろ、ほっといたり」

 

 

左手で輪っかを作り、右手の人差し指を出し入れしながら平子とひよりを制止する元八番隊副隊長矢胴丸リサ。

 

 

「その動きやめーや。やらしいわ」

 

 

「別にええやろ。あの2人がコレなのは結構有名な話やろ」

 

 

「だからその指止めろ言うとるやろ‼︎」

 

 

「はぁー、これだからお子ちゃまは敵わんわ………喜助、鉄斎。勝手に寛いどけや」

 

 

「何がお子様や、ハゲ真子‼︎」

 

 

頭を掻きながら奥へと消えて行く平子。その平子を追いかけてドロップキックをするひより。

 

その他の者も日常的な光景なのか、我関せずに各々好きな事をしている。

 

浦原と鉄斎は平子の言葉に甘えて寛ぐ事にしたのだった。




両親譲りの美系な顔と雀部仕込みのジェントルムーブ、色々な経験を得て築きつつある黄金の精神。こんなんモテない方が無理あるよな。

夜一さんと双護くんがどこまで進んでるかはご想像にお任せします。言っとくけど俺はR18なんて書かないからな。

平子さん達のくだりはおまけです。

双護くんヒロインダービー!!!!※双護くんと絡ませるのが明らかに難しいキャラはヒロインとしての採用が難しくなりますのでそこはご了承ください。

  • 涅ネム (マユリ印ヒロイン)
  • 虎徹勇音  (長身系真面目臆病風妹)
  • 砕蜂    (一途な真面目ちゃん)
  • 雛森桃  (正統派美少女)
  • 四楓院夜一  (褐色お姉さん)
  • その為 (活動報告にお願いします)
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