卯ノ花さんの光源氏計画   作:木野兎刃(元:万屋よっちゃん)

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刳屋敷さんずっと出したかった


刳屋敷、出陣する

一護を平子達に預け、尸魂界に帰還した双護。すぐさまルキアの裁判が執り行われる事になっていたのだが、ルキアが原因不明の体調不良により一週間の延期が決定し、数日が過ぎた。

 

 

「これより、緊急隊首会を行う。早速本題じゃが………………現世より謎の死神一行、旅禍の侵入が確認された。それに伴い、巡回中であった斑目副隊長、阿散井副隊長が敗北した」

 

 

隊長達は各々違った反応を見せていた。大体の隊長は目を見開き、驚いている。京楽は菅笠を深く被り、表情を見られないようにして小さく「へぇ………」と興味深そうに呟き、浮竹は何か心当たりがあるのか少しだけ納得した表情をした。

 

副隊長格の中でも実力が高いとされている斑目一角と成長中の有望株阿散井恋次が敗北した事はそれだけ衝撃的な事だった。

 

 

「そういえば、卯ノ花二番隊隊長殿は数日前に朽木ルキアを捉えに行った筈。その旅禍について何も知らないのかネ?」

 

 

「さぁ?朽木隊員はすぐに見つけられたけどそれらしい人物は知らないな」

 

 

「前回の隊首会でもそうだがネ、裏でこそこそやっているのは明白なのだヨ。正直に言いたまえヨ卯ノ花双護……………自分が旅禍を引き込んだのだと」

 

 

「涅隊長、今はそのような事を議論する場合ではありませんよ?それに''私の息子''が離反を企てるような不届き者だと言いたいのですか?」

 

 

前回の隊首会同様、マユリが双護に噛み付くが烈が割って入る。普段の隊首会であれば必要な時以外は沈黙を貫く烈だが、双護の散々な言われように堪忍袋の緒が切れたのか怒気を孕ませながらマユリを威圧した。

 

 

「まぁ、姐さんの言う通りだな。その旅禍の始末…………俺が受け持とう。斑目もだが阿散井はウチにも居た事だしな。部下の不始末は隊長の俺がつけるべきだろ。爺さんもそれで良いだろ?」

 

 

張り詰めた空気感を破るように十一番隊隊長、刳屋敷剣八が旅禍の討伐に名乗り出た。

 

 

「うむ、刳屋敷隊長であれば問題はあるまい。各隊警戒レベルを一段階上げ、警戒にあたれ。意見が無いのであればこれで解散とする‼︎」

 

 

最強の戦闘部隊の隊長を務め、剣八としても歴代上位とされている実力者が討ち取ると宣言したのを邪魔する者はいない。

 

各隊長は無言で肯定を示し隊首会は終了した。

 

 

「刳屋敷さん、これから旅禍の所行くの?」

 

 

「あぁ。あんまりモタモタしてたら他の奴らに取られるからな」

 

 

「そう、気をつけてね」

 

 

「なんだ、やっぱお前の仕込みか」

 

 

一番隊の隊舎を出た所で双護が刳屋敷に声をかける。現役の隊長の中でも指折りの実力者である刳屋敷を心配する者はいない。

 

双護も刳屋敷であれば剣八を名乗るに相応しいと思っており、戦闘面での心配をする事は無い。

 

それを分かっている刳屋敷は珍しく双護が心配するかのような言葉をかけてきた事で気がついた。

 

 

「仕込みって………………別に僕は現世行ってルキアちゃんを連れて帰っただけだよ」

 

 

「現世にいる謎の死神の映像は俺も見たが、どう考えてもあいつに一角や阿散井を倒せる力は無かった。そんな奴に一週間やそこらである程度やれるように仕込めるやつなんざお前くらいなもんだろうよ」

 

 

双護の指導で成長した死神は結構多く、今の若手隊士で双護の指導を受けた者は皆昇進している事から若手隊士の間では卯ノ花塾と言われ人気を博している。

 

 

「分からないよ?若い子ってのはちょっとのきっかけと努力で化けるからね。油断してたら刳屋敷さんでも足元掬われるかもよ」

 

 

「そいつは楽しみだな」

 

 

双護から来た忠告に獰猛な笑みを浮かべる刳屋敷。圧倒的な実力で前任の剣八を倒し十一番隊の隊長及び剣八を襲名してからというもの刳屋敷は暇をしていた。

 

最上級大虚の単身討伐など刺激的な任務はあったがそれ以外は刳屋敷にとって取るに足らない相手ばかりだった。

 

はるか昔にあったという滅却師の襲撃に参加したかったと何度嘆いたか分からない。それ程までに刳屋敷は暇を持て余していた。

 

 

「それじゃ、僕はこれで。休んでた分仕事が溜まってるんだ」

 

 

「そいつは大変だな、手土産に旅禍の首持ってってやるから頑張れよ」

 

 

「刳屋敷さんも一角が戦線離脱してるんだから書類仕事くらいはちゃんとやりなよ」

 

 

隊長業務の大半は書類仕事である。戦闘部隊である十一番隊も例外ではなくやらなければいけない書類仕事は多い。

 

そういった雑多な仕事が苦手な刳屋敷は度々仕事を一角に放り投げており、十一番隊の書類仕事は一角が回しているといっても過言ではない。

 

その一角が倒され、療養すると言う事はその間の書類仕事が増えるという事である。

 

 

「あー旅禍見つけなきゃなー、一角の敵ぃ〜」

 

 

「あっ逃げた」

 

 

驚くほど抑揚の無い声を出すと、刳屋敷はそのまま瞬歩で何処かへ姿を消した。

 

そして暫くすると刳屋敷の霊圧の側に一護の霊圧を感じた双護。

 

一護は現世にいた頃よりは霊圧の制御が出来る様になったのか、霊圧が探りにくくなっていた。平子達に預けた成果なのか、新しい弟子の成長を垣間見えた事で少しだけ嬉しくなる双護。

 

 

「さて…………と。ある意味ここが1番の山場だぞ黒崎君」

 

 

一護からしたら化け物のように強い奴らの巣窟である護廷隊において指折りの化け物との勝負。隠密機動の隊士を使って人払いを済ませている為他の隊の隊長が介入する可能性は低い。

 

双護達が想定している敵もまだ動いていない状況で、一護が刳屋敷相手に生き残るか勝ちさえすれば戦力的に相手にプレッシャーをかけることが出来る。

 

双護は裏路地に入り霊圧を遮断する外套を纏い、一護と刳屋敷の方へと向かっていった。




刳屋敷さんと双護くんの仲は良好です。隊長になったのは割とほぼ同じくらいですが年齢的には刳屋敷さんのがちょい上という自己解釈。

平子さん達との修行で少しだけ霊圧を隠すという事と霊圧知覚ができるようになった一護。只管かくれんぼ(仮面の軍勢VS一護のサバイバル鬼ごっこ。見つかったらしばかれる。逃げながら戦って、戦いながら逃げて、逃げながら隠れるというのを3日間ぶっ通しでやった成果です。本来なら一日休養日を挟んで尸魂界突入する予定だったけどなんやかんや最後に始解した仮面の軍勢全員とタイマンやってから来ているので一護くんかなりハードスケールです。なむ)

双護くんの仕込みは協力者以外に何人か気付いてる風な人はいます。マユリさんとか刳屋敷さんとかですね。証拠は無いけどなんかやってる違和感はあるみたいな感じです。だけど証拠が無いからなんも言えんって感じです。
藍染さまとの違いは絡め手において藍染様のように違和感持たせずパーフェクトにこなすって事が出来てないので絡め手に関しては藍染様の方が一歩上を行ってる感じ。


次回は刳屋敷さんVS一護やぞ!!!!!!!

双護くんヒロインダービー!!!!※双護くんと絡ませるのが明らかに難しいキャラはヒロインとしての採用が難しくなりますのでそこはご了承ください。

  • 涅ネム (マユリ印ヒロイン)
  • 虎徹勇音  (長身系真面目臆病風妹)
  • 砕蜂    (一途な真面目ちゃん)
  • 雛森桃  (正統派美少女)
  • 四楓院夜一  (褐色お姉さん)
  • その為 (活動報告にお願いします)
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