卯ノ花さんの光源氏計画   作:木野兎刃(元:万屋よっちゃん)

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BLEACH読み切りやばいっす。読んでないBLEACHの民は是非読んでくれ


砕蜂、八つ当たる

「これまたデタラメな威力じゃの」

 

 

「数も減らせたし、後は俺達に任せて休んでおくといい」

 

砕蜂の砲撃に関心しつつも、砕蜂との戦いで卍解を使われないで助かったと冷や汗を流していた。対処出来ない訳ではないが、それでもまともに喰らってはいけない一撃であるという事を目の当たりにしてしまったからだ。

 

 

「数はそれなりに減らせましたが、霊力にはまだ余裕があります。先程の失態の分、もう少し暴れてきたいと思います」

 

京楽の労いに首を振る砕蜂。砕蜂の卍解、雀蜂雷公鞭蜂王兵装の一撃でかなりの数の虚を葬った。しかし、砕蜂は自身の未熟さで双護に余計な手傷を負わせてしまった事を悔いていた。

 

切り替えなければいけないのは理解しているし、後悔している場合ではないというもの分かっているが、挽回できる機会があるならば挽回しておかなければ自分を許せなくなってしまうからだ。

 

その後悔の一念から浮竹の労いの言葉に対し首を振る砕蜂。

 

 

「さっきの瞬閧も卍解も消耗が少ない技じゃないことくらいは分かる、だから無理はするな。双護だってこれだけ頑張れば許してくれるさ」

 

 

浮竹は砕蜂の起こした失敗を知っている訳では無いが、部下の失敗程度で怒るほど小さな男ではない事を知っていた。仮に怒っていたとしても功績は功績でちゃんと褒める事が出来る男である事を知っている為。

 

 

「それに、ガス欠で敵にやられたんじゃ双護に申し訳が立たない」

 

 

「心配は無用です。引き際は弁えていますから‼︎」

 

 

そう言うと砕蜂が展開していた巨大な砲身は再び蜂へと姿を戻し、蜂紋華を模した翅を展開する。そして敵陣へと飛んでいった。

 

一条の流星が最下級大虚の仮面を貫いていき、断末魔をあげながら姿を消す最下級大虚。

 

 

 

「雀蜂、機甲蜂の操作は任せた。私はデカいのを間引く」

 

 

砕蜂は独り言のように呟く。すると砕蜂の周囲で待機していた蜂のようなもの、機甲蜂が1人でに動き出した。

 

卍解は心を写す鏡と言われているが、斬魄刀本来の力とも言われている。この話を聞いた時、砕蜂は自身の卍解が本来のものと違っているのでは無いかと考えるようになった。

 

双護がいなければ心の形は今と違うものになっていた事は砕蜂自身がよく知っている。

 

卍解が変質した事で雀蜂とより綿密なコミュニケーションが取れるようになり、果てには共闘出来る様になった。他の隊長や歴代の卍解使用者を見てもそのような卍解を使うものはいないとされている。

 

 

「虚相手に言うことでは無いが、先に謝っておく。悪いな、私の八つ当たりに付き合わせて」

 

 

後悔や自責の念はある。しかし、それ以上に砕蜂は自分自身への怒りが抑えられないでいた。夜一や浮竹、戦力が揃っている今なら卍解をする必要はあまりない。

 

しかし、情けない自分への怒りと早く失敗を取り返したいと言う思いから卍解を決意した砕蜂。

 

 

「あの人ならこんな事で卍解をするなと叱るんだろうな」

 

 

浮竹は砕蜂の功績をみれば双護も失敗を帳消しにすると言った。しかし、砕蜂は使う必要の無い状況での卍解をしようした事は双護に叱られると確信していた。

 

砕蜂が最下級大虚や巨大虚を狩っている隣で六体の機甲蜂が下級の虚の身体に風穴を空けていく。

 

 

「「砕蜂、下がれ‼︎」」

 

 

順調に数を減らしていく砕蜂。危機を感じ退却したのと夜一と浮竹が叫んだのは全くの同時だった。

 

直後、虚達の上空から複数の黒腔が開き、光の柱が降りた。

 

 

「なるほど、これが反膜というやつか」

 

 

資料で確認する程度だった事象に興味深そうに呟く砕蜂。反膜とは、大虚が同族を助ける際に発する光とされている。

 

生き残った下級大虚や虚が纏めて回収されるように光の柱を登っていく。この現象は虚が大量発生したとされる各所で起きていた。

 

 

「一先ず、汚名の返上は出来たか」

 

 

虚が去っていく。それは戦闘が終了した事を意味する。裏切り者の討伐は叶わなかったようだが、護廷隊士の被害は程度に差はあるが、負傷者がいる程度で死者はいない。

 

 

「ある程度課題も見えた。これから忙しくなるな」

 

 

卍解を使用した訓練は積んでいるが実戦で使う機会は今までまともに無かった。訓練との違いを実感しながら自分が今より強くなる為次の可能性を模索する砕蜂。

 

そして、今回はこうして比較的被害の少ない状態で戦闘を終えられたが、こうして離反者藍染惣右介との戦争状態に入った以上大変になるのはこれからである。今回の戦闘の事後処理、戦力の強化と再編。やる事は山積みだ。

 

しかし、砕蜂としては浦原喜助という余計なおまけが付いてきているが夜一が双護の元に戻れる事になるのを確信し、それを今回の戦闘で一番の収穫と考えていた事もあり小さく笑みを浮かべ夜一の元へ戻るのだった。




高速機動、高火力砲撃、多角的な攻撃…………砕蜂のおニュー卍解は割と幅広い事が出来る一対多数向きな卍解っすね。

次回で今回の章を締めとします。その次からは仮面編です!!!一番気合い入れなきゃなところ!!頑張ります!!!

双護くんヒロインダービー!!!!※双護くんと絡ませるのが明らかに難しいキャラはヒロインとしての採用が難しくなりますのでそこはご了承ください。

  • 涅ネム (マユリ印ヒロイン)
  • 虎徹勇音  (長身系真面目臆病風妹)
  • 砕蜂    (一途な真面目ちゃん)
  • 雛森桃  (正統派美少女)
  • 四楓院夜一  (褐色お姉さん)
  • その為 (活動報告にお願いします)
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