ウルキオラと一護の戦いに割り込んだ第10十刃のヤミー。滅却師である石田雨竜の仕掛けた罠によって引き離すことに成功した。
その後、帰刃をしてルキア達に襲いかかるヤミーだったが、ルキア達を助けにきた一護と交戦する事になった。
一護は虚化の力を使い一撃で勝負を決めようとするが渾身の一撃はヤミーに擦り傷程度のダメージしか与える事が出来なかった。
簡単に勝てる敵では無いと悟った一護が気合を入れ直し戦おうとした時、白哉が合流したのだった。
「黒崎一護…………兄にはやるべき事があるだろう。この場は引き受ける」
「待てよ‼︎こいつの強さは尋常じゃねぇ。協力しねぇと勝てねぇ‼︎せめて双護さんが来るまで耐えようぜ。卯ノ花さんは戦力になるか分からねぇし…………………」
一護の発言を鼻で笑う白哉。烈は最古参の隊長であり、初代剣八である事を知っている者は現役の護廷隊士の中では数える程度しかいない。
普段は物腰柔らかく霊圧もかなり抑えている為若手の隊士からは怒らせると怖いが強さ的にはそうでもないとされている。
一護としては双護の母親なのだし弱い訳では無いのだろうが後方支援がメインで戦闘には向かないと考えていた。
「そうか、兄は知らぬのだったな。無理もないか」
「何が言いてぇんだよ、白哉」
「兄が心配せずとも兄の仲間の安全は護廷の名のもとに誓ってやろう」
「だから‼︎そういうことじゃねぇんだって‼︎あいつは「さて、行きましょうか。黒崎さん」うわぁ‼︎」
一護の話を無視して斬魄刀を引き抜く白哉の肩を掴んで話を続けようとする一護の肩をガッシリと掴む烈。
一護を引きずりながらその場を離脱する烈。一護は抵抗しようとするがなす術もなくただ引き摺られていた。
「全く……………早く来ねばこの虚は私が貰うぞ、卯ノ花双護」
敵陣地の中で戦の最中というのに緊張感の無い顔をする一護に対してなのか、その一護の師匠である双護に対してのため息なのか、はたまたその両方へなのか分からないながら呆れたといった言葉が浮かぶ白哉。
双護の霊圧は確実に近づいてはいた。何者かに妨害を受けているようではあるがこちらに向かっている。
白哉とて目の前にいるヤミーの実力を侮っている訳ではない。霊圧は明らかに白哉が戦った第7十刃のゾマリよりも上であり、驚くべきはそのサイズ。
万全の状態であっても楽に勝てる相手でない事は確かである。白哉としては不服だが自分1人では勝てないかもしれないとい考えが浮かぶ程。
「しかし、貴様を倒せれば私はあの男にまた一歩近づける」
「別にお前みてぇなカスが一匹いようが、百匹来ようが俺には勝てねえ‼︎」
「貴様が本当に十刃最強であるなら藍染惣右介も大した男では無いようだ」
「あぁ?何が言いてぇんだ」
「卯ノ花双護や黒崎一護の足止めに貴様程度では格が足りぬという事だ」
「やっぱりてめぇら死神はムカつくぜ…………俺をここまでイラつかせるなんてよ。そのカスも纏めて殺してやるよクソがぁぁぁぁぁぁ‼︎」
「だから格が足らぬというのだ」
白哉の挑発めいた台詞が頭にきたのか拳を振り上げ、白哉へと叩きつけるヤミー。
しかし、その拳は白哉へと到達する前に大量の桜の花弁によって消し飛んだ。
「うぉあぁぉあぉあ‼︎イテェ、痛えぇぇぇぇえ‼︎」
「卍解、千本桜景厳。億を超える刃に呑まれ格の違いを知れ」
拳を飛ばしたからとて白哉は油断をしない。黒崎一護の一撃ですらヤミーにはかすり傷程度のダメージしか与えられていない。
不意打ちにより拳を落とす事に成功したが、霊圧で言えば相手の方が白哉よりも上。パワーもサイズが圧倒的なヤミーに軍配が上がる。
勝っている点はスピードと手数のみで決定打にはなり得ない。
「許さねぇ、ぜってぇ殺す‼︎」
再生する前に追撃を考えた白哉だったが怒りの咆哮と共に巨大化するヤミー。更に一回り大きくなっており落とした拳も再生していた。
「吭景・千本桜景厳」
千本桜景厳には幾つかの技がある。この吭景もその一つである。数億にも及ぶ刃で敵を完全に包囲し、斬砕するという技。
「ちまちまちまちま鬱陶しい‼︎‼︎」
大概の敵はこの技で細切れになるのだがヤミーは腕を振り回すだけで自身を包囲していた千本桜を弾き飛ばした。
ただの力技で簡単に破られたが、白哉は表情一つ変えなかった。今白哉が相手にしているのはそこらの雑魚などではない。デカく、強い。霊圧も敵の方が上であるなら簡単に斬れる訳は無いのだ。
「ここでも貴様の教えが活きる事になるとは………………卯ノ花双護。良いだろう、今ここで貴様の教えの一つ先を行くまでだ」
戦いにおいて絶対というものは存在しない。双護に剣を習うようになり、卍解を習得した時真っ先に言われた言葉。
攻防において万能な性能を誇る白哉の千本桜景厳は白哉の念一つで操作が出来、手掌で操る事で2倍の速度を出す事が出来る。
一見攻略は難しく思うが双護はその弱点をすぐさま指摘した。
卍解を習得した事で双護を越えられたと思ったが壁は白哉が思っている以上に高かった。それから修練を積んで何度も挑んだが結果は勝てた事は一度も無かった。
これなら絶対に当たる。これなら絶対に負けない。こういった考えは自身の視野を狭めるだけでなく危険を引き寄せかねないという事を身を持って知った白哉。隊長として成熟しつつある今であってもヤミーのような強敵に出会えた事に感謝の念すら覚えていた。
超えるべき背中として前を走る双護を越す為の一歩を白哉は今踏み出そうとしていた。
「やはり吭景では駄目か。仕方あるまい」
そう呟くと散り散りになっていた数億の刃がそれぞれ一本の斬魄刀に圧し固められていく。そうして出来上がった千の斬魄刀がヤミーを取り囲むようににして展開される。
「殲景・千本桜景厳」
数億にも登る刃が千の斬魄刀になる事でその攻撃力は爆発的に高まっている。景厳の防御能力を捨て、その全てを相手を斬る事にのみに向けた超攻撃型の技である。
白哉自身の手で斬ると決めた相手にのみ使用すると違っている技で見たものは黒崎一護という例外を除けば卯ノ花双護のみだった。
しかし、相手は自分よりも格上であり倒すにしても双護を待つにしても攻撃手段に欠ける白哉にとって取れる手段はこの技を置いて他に無かった。
大貴族の当主として、六番隊隊長としての誇りや責任から自身と先祖に対しての誓いを守る事に全力を尽くしてきた白哉。
しかし、ルキアを助けにきた一護と全力でぶつかった事で自分の中に掛かっていた靄が晴れた白哉。
『誓いは大事だろうけど死ねば何も残らないよ?守りたいもの、勝ちたい相手がいるならなり振り構うな。もっと死ぬ気で戦え』
ルキアの処刑が有耶無耶になった後、治療を受け、四番隊の隊舎に入院した際双護に言われた一言。
それ以降、目を瞑る度に千本桜を握る度にこの言葉が白哉の頭の中を反芻するようになっていた。
「緋真、この一撃をもって私はお前に誓う。もう二度と迷わぬと」
白哉がヤミーに手を翳すと展開されていた千本の斬魄刀がヤミーへとその刃を向ける。
「奥義・一咬千刃花」
翳した手を握りしめると千本の斬魄刀がヤミー目掛けて飛んでいく。
振り払おうとするヤミーだったが防御を捨て、攻撃する事に全てを割り当てた千本桜は強靭な鋼皮を誇るヤミーの体を貫いていく。
痛みに抗うように吠え、腕を振り回すが次々と貫く斬魄刀によるダメージが嵩んだのか次第にその動きは鈍くなっていく。
展開していた全て斬魄刀がヤミーの体を貫き終えると卍解を解除し、納刀する白哉。
「これでもまだ殺せぬか…………………あの男、一体何処で道草を食っている」
そう遠くにいる訳では無いのになかなか合流しに来ない双護に若干の苛立ちを募らせながら徐々に再生を始めているヤミーに警戒を強めていた。
ヤミー戦始まります。
双護くんヒロインダービー!!!!※双護くんと絡ませるのが明らかに難しいキャラはヒロインとしての採用が難しくなりますのでそこはご了承ください。
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涅ネム (マユリ印ヒロイン)
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虎徹勇音 (長身系真面目臆病風妹)
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砕蜂 (一途な真面目ちゃん)
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雛森桃 (正統派美少女)
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四楓院夜一 (褐色お姉さん)
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その為 (活動報告にお願いします)