卯ノ花さんの光源氏計画   作:木野兎刃(元:万屋よっちゃん)

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ランキングに載ったり、評価沢山してもらえたりこの作品をアップしてから嬉しい事が沢山ありすぎてやべぇです。

僕の作品がここまで皆に読んでもらえて評価が高くつくのは本当に嬉しいです。

僕が仲良くさせてもらってるはちみつ梅さんの『親の七光り』『不知火の幻想曲』両方とも面白い作品なのでご存知ない方は是非読んでください。


卯ノ花、ときめく?

隊首会。定期的に開催される隊長達による報告会のようなもの。四十六室の決定の通達、総隊長命令の通達や重要案件の会議などが行われる。

 

 

「これより新隊長を発表する。四番隊隊長卯ノ花烈」

 

 

ハ千流という名を捨て、本来の名を語る事にした卯ノ花。強き者への拘りを捨てた訳でも無く双盾の為だけに捨てた訳でもない。

 

更に強くなる為であった。戦闘だけではない、助けるべき時に助けられない弱い自分にならない為の決意の表れだ。

 

 

「卯ノ花烈、麒麟寺天示郎、儂の推薦により虎徹剣八を十一番隊新隊長とする」

 

 

卯ノ花は虎徹との試合を通して彼の覚悟と成長を認め隊長に推薦したのだ。麒麟寺には四番隊に移る条件として、山本元柳斎には見合いをした報酬として虎徹を隊長に推薦させた。

 

隊長になる方法に二百名以上の立ち会いの元、現隊長と戦闘をし勝利するという方法があるが、他にも隊長三名以上の推薦がありその手法をとったのだ。

 

 

「一通りの必要事項は伝えた。これにて隊首会を終了とする。卯ノ花は暫し残れ」

 

 

隊長達がぞろぞろと退室していく。以前あった滅却師の尸魂界への侵攻以来大した事件は無く、これといった変革も無い。

 

それ故に隊首会は早く終わる事が多い。

 

 

「して、その後痣城双盾はどうだ?」

 

 

「痣城邸にいた頃よりは体調は安定していますが、油断はならない状況ですね。最近は暇潰しに鬼道や白打、斬術の修練法の提案などしています。今、四番隊の一般隊士で実践している所ですので次の隊首会にはそれなりの報告が出来るかと」

 

 

「うむ、それは結構。恋仲としてはどうなのだ?多少の進展はあったのだろうな」

 

 

「セクハラですか?総隊長といえど斬りますよ」

 

 

「鍔を鳴らすな、鍔を。四十六室への報告もある。中には貴様が四番隊の隊長になった事に嫌悪感を示す者もおる。貴様が変わった事を証明せねばならん」

 

 

「恋仲も何も私にそう言った感情は無い筈です。そんなものとうの昔に捨てました。用がないなら今日はこれで」

 

 

卯ノ花はその場を後にした。四十六室から命令された卯ノ花を大人しくさせろという命令は四番隊に移籍し、卯ノ花ハ千流なら烈と名乗った事で解決されたと言って良いだろう。

 

しかし、四十六室の中には元大罪人である卯ノ花が瀞霊廷の救護詰所である四番隊になった事に否定的な者もいる。卯ノ花が変わったと思っていない者の方が多いのだ。

 

 

「''無い筈''か………………これはこれで前進したと言えるか」

 

 

女として、人として当たり前の愛するという感情を捨ててきた卯ノ花が無いと否定し切らなかった。今まで卯ノ花を口説こうとした死神は居ない訳では無かった。

 

そんな相手に卯ノ花は能面のような表情を浮かべながら斬り捨てていた。

 

そんな卯ノ花が自身に愛するという感情が無いと思っていた事に疑念を感じ始めている。

 

麒麟寺天示郎を始めとする他の隊長達も卯ノ花が変わってきたと言っていた。

 

 

「変わったというより…………抜き身の刃が鞘に収まった分余計に危なくなったような気もしないでもないな」

 

 

触れるもの全てを斬ると言わんばかりだった雰囲気が鞘に収まった事で、その刃が抜かれた時以前よりも切れ味を発揮してしまうのではなかろかと感じ、今後卯ノ花の堪忍袋の緒が切れないよう注意しようと決心した元柳斎であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四番隊隊舎にきて以来双盾の体調はすこぶる良くなっていた。ちゃんとした診察に基づく薬の処方、規則正しい生活のお陰なのだろうか。

 

 

「双盾さん、体調は良いようですね」

 

 

「ええ、おかげさまで。最近は白打の練習もしているんですがやっと型が定まってきたところなんです」

 

 

自作したのか、いつのまにか病室に置かれていた木人椿に拳打を打ち込む双盾。

 

 

「病弱な僕や力に劣る女性が扱い易い武術なんですけど、どうですかね?できれば実践で試してみたいのですが………………」

 

 

「あまり無茶をしないでください。また血反吐を吐いて周りに迷惑をかけるつもりですか」

 

 

「これだけ身体の調子が良いと何でも出来ちゃいそうで……………最近考えてるのは白打と鬼道、鬼道と斬術を合わせた戦術が出来ないかと考えてはいるのですがどうもしっくり来ないんですよ」

 

 

入院してから暇潰しに書き記した斬術、鬼道、白打の修練方法は卯ノ花から見ても舌を巻く程の完成度だった。

 

これが死神の間に普及すれば護廷十三隊の戦力の総合値は間違い無く高くなるだろう。

 

 

「それはそれとして、先程の白打は悪くありませんね。近距離での殴り合いになれば有用なのかもしれませんが、基本的に死神が戦うのは虚ですし護身術程度なら良いですね」

 

 

「烈さんにそう言って貰えると自信が出ま……ゴホッ‼︎」

 

 

突然咳き込む双盾、卯ノ花は慌てて駆け寄る。血を吐き出してる訳では無い為然程酷い訳では無いのだろうが咄嗟に回道をかけていた。

 

 

「だから無茶はしないでと言ったでしょう‼︎また貴方に倒れられたら私は………私は……………」

 

 

初めて会った時の事を思い出したのか卯ノ花は悔しげに唇を噛む。

 

自身の不甲斐なさが産んだ状況。あんな思いは二度としないと武力以外の力を求めてきた卯ノ花。

 

 

「そんな顔しないでください。僕がこうしていられるのは烈さんのおかげなんです。貴女のお陰でこうして毎日が楽しいんです。だから笑ってください、貴女の笑顔を僕に見せてください」

 

 

「全く、貴方はいつもそうやって………………そんな貴方だから私は惹かれているのでしょうね

 

「え、今なんと」

 

 

小さく溢した言葉に卯ノ花は笑みを浮かべた。自分がもう言い訳のしようがない状態にある事を。

 

 

「ふふ、教えてあげません。自分で考えてください」

 

久方ぶりに笑顔を浮かべた卯ノ花。戦闘中の愉悦からくる獰猛な獣を思わせる笑顔では無く、心から来る爽やかな笑顔だ。

 

 

「やっぱり美人は笑顔が似合いますね」

 

 

「な、ななな何を言うんですか‼︎そんな冗談を言ってないで大人しく寝てなさいな‼︎」

 

 

笑顔に見惚れた双盾が何気なく呟いた一言に顔を真っ赤にする卯ノ花。

 

 

「薬はそこの棚に入れてありますので、食後にちゃんと飲む事‼︎運動するのは良いですが、無茶はしない事を徹底してください‼︎お大事に‼︎」

 

 

卯ノ花は飛び出すかのように病室の扉を強く閉める。救護詰所であるというのに声を荒げ、顔が熱くなり、心拍強く脈打つ。

 

最早この気持ちを誤魔化す事は出来ず、無視する事も出来ない。

 

卯ノ花烈は、恋に落ちた。

 

 




双盾さんはナチュラルにスゲー天才です。何百年単位で開発される戦術を、ポンポン出しちゃう系の天才です。なろう系か?いいえ、天才です。病弱じゃなかったら藍染と互角にタイマン張れちゃうでしょう。

優しくて理知的で理想的な人格のナチュラルボーンいけめんと過ごしてみろ。惚れる以外の選択肢はねぇぞ。剣八ですら関係ねぇ。

双盾のかっこよさを伝えられてるか、卯ノ花さんはちゃんと可愛く書けてるかそれが心配です。

これからも感想、評価お待ちしております。あと毎度誤字の指摘ありがとうございます。

双護くんヒロインダービー!!!!※双護くんと絡ませるのが明らかに難しいキャラはヒロインとしての採用が難しくなりますのでそこはご了承ください。

  • 涅ネム (マユリ印ヒロイン)
  • 虎徹勇音  (長身系真面目臆病風妹)
  • 砕蜂    (一途な真面目ちゃん)
  • 雛森桃  (正統派美少女)
  • 四楓院夜一  (褐色お姉さん)
  • その為 (活動報告にお願いします)
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