真央霊術院の授業は瀞霊廷の歴史や常識、現世について学ぶ座学と斬術と白打などを学ぶ実習の授業がある。
座学だけでなく、死神の基礎とされる斬拳走鬼についても細かく分けて授業しておりランキングをつけている。六学年に分けられているが飛び抜けて優秀な者は飛び級制度も入れられている。
「飛び級………ですか」
「あぁ、双葉ちゃんの成績なら上の学年でもやれるからな。砕蜂からは今すぐ卒業させて隠密機動に‼︎とか言ってるがもう少し経験積んでからの方が良いと思ってな。だから上の学年で頑張ってくれ」
霊術院に入る前から鍛錬に励んでいた双葉は同学年の中でも飛び抜けていた。
学長である浮竹に呼び出された双葉は予想出来ていたのか特に驚く様子も見せずに浮竹の話に頷いた。
「どうした?やっぱり、いきなり別の学年に移動っていうのは抵抗があるか?」
「いえ、不満も抵抗感もありません。私を評価してくださりありがとうございます」
現在の護廷隊士は全員が霊術院の卒業生であるが、その中で飛び級をしたものは極めて少ない。歴史を辿っても片手で数える程度しかいない。
双葉自身、その中の1人となれたことは光栄とは思っているが中には一年で卒業した者がいる事を双葉は知っている。
自分が一年や二年で卒業出来ないのはやはり斬術のセンスが無いことが原因なのだろうと思い落胆せずにはいられなかった。
「戦場で大事なのは積み上げたものと強い意志だ。双葉は今その積み上げていく段階だ。焦る必要は無いさ」
双葉の表情を見て何かを察したのか頭を撫でながら話す浮竹。
その後、双葉は頭を下げると学長室から出て行った。出て行った双葉の顔を思い出し、落ち込んだ表情もそれを隠そうとするのも父親譲りだなと微笑ましくなる浮竹。
飛び級者というのは霊術院の創設から数えても貴重な存在でそんな生徒が現れれば情報は一瞬にして回る。霊術院から発表は特に無かったが一日経てば霊術院中の生徒が知る所となった。それなりの数の生徒が飛び級した双葉を祝福した。
「流石は卯ノ花だな‼︎」
「在学中に護廷隊の内定も取れるかもしれないな‼︎」
「君のお父さんも凄かったが、君も負けずに素晴らしいよ」
飛び級先でも双葉の実力は飛び抜けていた。斬術は下級生であった時と比べて苦戦する事が多くなったがそれでも上位の実力である事には変わらない。白打も余裕とはいかないが同学年となった生徒達に負ける事は無かった。
優秀で驕らず愛想良く接する双葉の周りには飛び級したばかりだというのに人集りが出来る。しかし、それを良く思わない者も少なからずいる。
「なんかさー、卯ノ花ムカつくよね」
「やっちゃう?ちょいとシメちゃう?」
「学長のお気に入りっぽいし、総隊長の娘なんでしょ?手出したらまずくない?」
教室の隅で輪の中心にいる双葉を睨みながら話す女生徒達がいた。
十人十色という言葉があるように双葉を認める者がいれば認められない者もいる。注目されているだけであるなら見向きもしなかったが双葉は自分達では勝てる要素が無いと女生徒はうっすらと分かってしまった。
女生徒達が感じた敗北感は次第に嫉妬へと変わっていった。
「どうせ今の総隊長嫌ってる貴族は多いし大丈夫でしょ。むしろ先に手を出させれば向こうの方が不利になる訳だし」
「それもそうだね。どする?」
「まずは人集めっしょ。男子は宛にならないから貴族出身の女子集めよ」
女生徒は伝令神機をカタカタと触り何かしらのメッセージをうつ。そして双葉の視界に映らないのを確認し、ニヤリと笑みを浮かべた。
女生徒達が何か悪巧みを始めてから数日、双葉は違和感を感じるようになる。人とすれ違う度に陰口を叩かれるようになった。
物心ついた時から貴族社会と関わってきた双葉にとって多少の陰口はなんて事ない事だが、霊術院に入ってから陰口を言われるようになったのはこれが初めてだった。
「おはようございます」
教室の扉を開け中に入ると既にいた生徒達が一斉に双葉の方を見てヒソヒソ話を始める。
何事かと思い黒板を見ると、双葉に向けた罵詈雑言が黒板を埋め尽くしていた。そして双葉が使っている机にも似たような罵詈雑言が描かれていた。
双葉はため息を吐きながら黒板消しで落書きを消していく。
「教師と不倫してるって………………」
「おやが賄賂渡して飛び級したとか…………」
「貴族の娘が気に食わないからって半殺しにしたって………………」
落書きを消している双葉の背後ではヒソヒソと双葉に聞こえるか聞こえないか程の声量で話していた。
根も葉もないただの戯言であり、噂とゴシップが好きな貴族社会ではよくある事である為双葉は聞き流し、落書きを消していった。
(この霊圧の感じ…………………)
双葉は黒板消しで文字を消しながらふと違和感に気付く。文字に残っていた僅かな霊力の残滓を感じ取ったのだ。
普段であれば気にする程でもない事であるが双葉の中で何かが引っかかった。
「卯ノ花さん、だいじょーぶ?消すの手伝うよ」
双葉が文字を消していると後ろから女生徒が黒板消しを手に取り文字を消し始めた。
「お構いなく。私の問題ですので貴女に迷惑は…………「いいって。授業が始まるまでに消さなきゃだし」じゃあ、お願いします」
黒板の落書きを消し終わる頃には授業の開始を告げるチャイムが鳴り響く。それと同時に担任が教室へと入ってくる。
教室の異様な雰囲気を感じ取り、教室を見渡すが双葉の机を見たところで担任は何かを察する。しかし、何かを言い出す事なく見て見ぬ振りをする。
「それじゃあ、今週末にある流魂街遠征実習について話していくぞ」
そんな様子の担任を見た双葉はなるほどと頷いた。霊術院は流魂街からであったり一般の家系から入学する事もあるが基本的には貴族の方が多い。
護廷隊が母体になっているとはいえ、貴族の影響力というのは小さくなく機嫌を損ねるような事をすれば厄介な事になりかねない。
成績等について問題になる事は少ないが虐めといった厄介事に関して、教師は基本的にスルーしている。虐めなどはなく勘違いでしたなどと言われては深く踏み込めないし、下手に踏み込めば自身の問題だけでは済まなくなってしまうからだ。
浮竹が学長をするようになってから多少の是正はされたが、それでもそういった問題は横行していた。
「という訳で、4人で一つの班を作ってくれ。今回の実習は卒業の査定にかなり響くからそのつもりで班をつくれよ」
担任が手を叩くと生徒達は一斉に動き出し、それぞれに班編成を進めていく。
しかし、双葉の周りには誰も集まろうとはしなかった。一部の生徒はチラチラと双葉に視線を送っているが、双葉と目が合うと途端に視線を逸らす。
「卯ノ花さん、良かったらアタシらの班に入る?」
「良いんですか?助かります」
「良いの、良いの。卯ノ花さんって、ちょー優秀みたいだからさ。楽させてもらおっかなって思ったから」
「折角誘ってくれたのですから、全力を尽くしますが……………変な噂がたってるみたいですし「アタシらとしては噂とかどーでも良いし、卒業査定とかちょー大事だからそっちの方が優先みたいな?」そうですか」
双葉の話に食い気味に割り込む女生徒。
「アタシ、津白時乃。親は結構凄めの貴族の血筋だけどほとんど一般人みたいなものだから。気軽に時乃って呼んでくれて良いよ」
「私も双葉でいいです。よろしくお願いします、時乃さん」
時乃が差し出した手を握る双葉。その時、時乃は小さく笑みを浮かべたが双葉はその笑みに違和感を覚えたのだった。
貴族だらけの霊術院で凄めの血筋を名乗るって中々ですよね。
いじめはダメ絶対。いじめ自体無くす事はかなり難しい事ですよね。個人的な経験からいじめへの対策を言わせてもらうと
・打ち込める趣味を見つける←多少いじめられてもそれが気にならないくらい熱中しちゃえばいいのでは???スポーツでも映画でもアニメでもなんでもいいんだよ。個人的にはコマンドーとかみたいな筋肉モリモリマッチョマンが無双する爽快映画をお勧めする。
・相談できる人をつくる←担任の先生は色々な事情があって難しかったりする。先生も大変な立場だったりするから無能とか責めないでやってくれ。全部の先生がクソな訳ではない。先生達はちゃんといじめを回避する努力はしている。まぁ親とかもだし、友達とかでも良し、なんならネットでも良い。兎に角ストレスを溜めずに吐き出すこと。爆発させたらとんでもないことになる。場合によっては法律家に頼る事も検討するんだ。
・筋トレをする←ようは自分に自信をつけようということ。不思議と筋トレすると自信に満ち溢れます。出来なかった回数や重さを出来る様になった時の達成感やムキムキになっていく過程が楽しい。
大体の人が想像するゴリマッチョになるのは金と努力と時間が必要になります。目に見えて体型が良くなります。素晴らしいですね。
双護くんヒロインダービー!!!!※双護くんと絡ませるのが明らかに難しいキャラはヒロインとしての採用が難しくなりますのでそこはご了承ください。
-
涅ネム (マユリ印ヒロイン)
-
虎徹勇音 (長身系真面目臆病風妹)
-
砕蜂 (一途な真面目ちゃん)
-
雛森桃 (正統派美少女)
-
四楓院夜一 (褐色お姉さん)
-
その為 (活動報告にお願いします)