卯ノ花さんの光源氏計画   作:木野兎刃(元:万屋よっちゃん)

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兄の奥さん、まぁ僕にとっての義理の姉が双子ちゃんを妊娠したんすよ。しかも超レアな感じらしいです。

あと内定ゲット出来ました。一安心。あとは卒論だけ。しにてぇ。

尸魂界に転生して護廷隊に入りたい。四番隊に入って勇音さんと卯ノ花隊長が2人でいる所を眺めてたい


卯ノ花、産まれる

双盾考案の訓練法が各隊にて実践され幾年が過ぎた。上位の席官のみ始解を習得していたが下位の席官も習得者が増えていた。また、鬼道では詠唱込みの発動可能な番数が平均で5も増えていた。

 

飛躍的といえば飛躍的、隊や個人によっては思いの外伸びないといった結果にはなったが各隊の平均値は段違いに伸びたといって良いだろう。

 

その成果が認められ、四十六室は死神の育成機関、真央霊術院が創設される事となった。

 

各隊で教材の作成、指導要領の纏めなど仕事が増え大忙しだった。それは四番隊も同様で普段の仕事に加え真央霊術院関連の仕事も増え大忙しだ。

 

 

「馬鹿野郎‼︎お湯の温度が高すぎるだろうが‼︎」

 

 

「薬草の用意完了しました‼︎結界の術師も用意出来てます‼︎」

 

 

「隊長が病室に入ります、各員ここが山場です‼︎落ち着いて各々の任務をこなすのです‼︎」

 

 

大慌ての隊士達を副隊長が号令をかけ、落ち着かせる。烈が怪我をした訳でも大病を患った訳でも無い。

 

 

「僕はどうしたら良いのかな?」

 

 

「貴方は別室で待っててください。父親になるのでしょう、シャキッとなさい‼︎」

 

 

そう、烈は双盾との子を授かったのだ。術師の解析によれば男子との事。通常の出産であれば隊を挙げて大仕事にする程のことでないのだが今回は特殊だった。

 

出産予定日が近づくにつれ烈から霊力を吸収していた。母体の霊力を吸収するということ自体は珍しい訳では無いのだが、その量が通常よりも多く烈の体力はかなり消耗されていたのだ。

 

母体の霊力を吸い過ぎて、母体が耐えきれず出産をする事が出来ず母子ともに絶命するリスクや胎児自身が吸収した霊力に耐えきれず死んでしまうといった事例しかないのだ。

 

 

「そ、そうだね」

 

 

「そうだぜ、落ち着きなよ。俺がいるんだ、母子共に健康体で返してやるよ」

 

 

特殊な出産に加え、過去の事例と比べてやり取りされる霊力の規模の大きさから四番隊副隊長は元柳斎を通して麒麟寺に救援を要請。

 

零番隊が霊王宮から降りてくる事はほぼ無いのだが、この要請は無事に承認された。

 

 

「麒麟寺さん、烈を………烈とまだ見ぬ息子をよろしくお願いします」

 

 

深々と頭を下げる双盾に麒麟寺は烈が変われたことを喜んだ。

 

 

 

「ぃよっしゃ‼︎いくぞ野郎共‼︎俺が手伝ってやるんだ‼︎絶対に成功させんぞ‼︎」

 

 

「「「「「「「「はい‼︎」」」」」」」」」」」

 

 

男らしい麒麟寺の背中を見送りながら双盾はもう一度頭を深く下げお願いしますと呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

麒麟寺が分娩室に入ってから三時間が経過した。点灯していたランプが消え、中から麒麟寺と隊士が出てきた。

 

 

「あの、烈は……………」

 

 

「安心しな、母子共に健康………って言いたいが卯ノ花の奴はちょっとばかし消耗してる。回復するのに暫くかかるぞアレは」

 

 

「そうですか…………良かった、本当に良かった」

 

 

通常の出産だとしてもかなりの疲労感を生む、それに加え烈の場合はかなりの霊力を吸収されたのだ。その疲弊具合は相当なものだ。

 

一先ず母子共に安全であることを伝えられた双盾は安堵のあまりその場に座り込んでしまう。

 

 

「この後、病室に移すからそれまでちょっと休憩しときな」

 

 

「ありがとうございます、ありがとうございます、ありがとうございます………………」

 

 

「ったくよぉ、こっちは零番隊で忙しいってのに手間かけさせんなよな。色々あるだろうが頑張れよ」

 

 

ひらひらと手を振りながら隊舎を出て行く麒麟寺。隊士達はそれを見送りながら深々と頭を下げた。

 

 

「さ、双盾さん。隊長の病室の用意が整ったので行ってあげてください」

 

 

隊士に声をかけられ移動し始める双盾。病室の扉を開けると産まれたばかりの赤子を聖母の如き暖かい笑みを浮かべ抱いている烈。

 

 

「双盾、見てください。元気な男の子です」

 

 

「あぁ、そうだね。元気に産まれてきてくれて良かった」

 

 

「抱いてあげてください、貴方の息子ですよ」

 

 

そう言ってまだ首も座ってない産まれたばかりの赤子を烈から受け取る双盾。

 

ちょっと前まではいつ死ぬのかしか考えていなかった自分が烈と出会い、命の誕生に立ち会い、そしてその命が自分の腕の中にいる。

 

 

「その子の名前は双護、卯ノ花双護です。貴方の名前の一部分をもらって誰かを護れる刃であってほしいと思ってこの名にしました」

 

 

「そうですか、とても良い名前です。よろしくな、双護」

 

 

こうして卯ノ花家に家族が増えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

烈が分娩室に入ったのと同時刻、痣城邸に貴族が集まっていた。

 

 

「あの大罪人がついに子を産むようだな。用意は問題無いな?」

 

 

「抜かりは無い。それより産まれた赤子はどうする」

 

 

「ふん、そんなもの幾らでも使いようがあるわ」

 

 

「せいぜいあの大罪人に殺されぬよう気をつけるのだな」

 

 

「お前らが計画通りに準備をしたのなら愚物も大罪人も両方殺せる」

 

 

そう吐き捨てる痣城当主を尻目に貴族は痣城邸を後にした。

 

1人になった部屋で痣城当主は楽しげに酒を呑む。

 

 

「やっとだ、やっとお前を殺せるぞ………双盾」

 

 

下卑た悪意が平和な世界を蝕もうとしていた。




なんか痣城当主をはじめ下衆貴族の描写に気持ちが乗ってこないのでこのひとたちはスカッとする感じで卯ノ花さんに倒されて欲しい。

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双護くんヒロインダービー!!!!※双護くんと絡ませるのが明らかに難しいキャラはヒロインとしての採用が難しくなりますのでそこはご了承ください。

  • 涅ネム (マユリ印ヒロイン)
  • 虎徹勇音  (長身系真面目臆病風妹)
  • 砕蜂    (一途な真面目ちゃん)
  • 雛森桃  (正統派美少女)
  • 四楓院夜一  (褐色お姉さん)
  • その為 (活動報告にお願いします)
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