どうも転生者 山藤 零斗改め、山藤 澪です。
さっき洗面所の鏡で確認してきたがホントに女になってた。
しかも幼女です。
そして俺は…、じゃなかった…女だから一人称は‘私’…かな?
そして私は今、とあるマンションの一室で16・7歳の美少女と正座して向かい合ってます。
女になったせいか、美少女を見てもムラムラよりムカムカします(特に胸まわりを見て)
(なんだろうこの はじめて味わう敗北感のようなものは…)
なんて事を考えていると唐突に声をかけられた。
「あなたが私のマスターですか?」
「えっ、あぁ、うん、たぶんそう…」
歯切れ悪かったなぁ…第一印象最悪だわこれ…
どうしよう…なんか喋らないといけないよな……
……………チクショ―!女の子と話す機会なんてほとんど無かったからなぁ
まずは自己sh「私は鷹の使い魔です。機動戦闘に特化しております。
主兵装は刀剣ですが視力も並の使い魔より優れておりますので遠距離攻撃も可能です。
生活面に関してはこの世界の常識的なことの大部分は把握しておりますのでサポートはお任せを」
……立つ瀬ないよこれじゃあ…
とりあえずこちらも自己紹介をするか…
「私は山藤 れ、澪だ。」
…ハイっ、終わりです
よく考えたら得意分野とか分かんないからこれぐらいしか言うことがないんだよね
「……」
「……」
ヤバい、話題を変えよう
なんか盛り上がる話題を……えっと、え~と…あっ、そうだ
「生活費はどうしようか?」
やっちまったー
初対面の女の子相手にいきなり金の話をはじめっちまったよ
元の世界で一人暮らしだったから、ついそっち方面に思考がいってしまった…
ダメだな、ホント…最悪だわ…
…
……
………逃げよう…
自責の念に耐えられず逃げようと思い、腰を上げようとした時
「ご安心を。こちらをどうぞ」
彼女が差し出したのは4つのキャッシュカードと、
同じ柄の4つの通帳だった
「え…、なにこの額…」
4つの内3つにはそれぞれ日本の最新鋭国産戦車数十両分に匹敵するであろう額が
そして残りの一つには…
「これだけ妙に現実的な額なんですけど…」
90,000と記入されていた
「それは神からの月々のおこずかいです。9歳なのでまだこれだけしかやれないと、言っておられました」
…なんでやねん!
月に9万ももらう小学3年生なんておかしいだろ…
神の金銭感覚に疑問を抱きつつも次の話題に移る
「生活費はよしとして、家族構成とかは?」
「マスターのご両親はマスターが幼いころに事故で亡くなったことになっております」
これは元の世界と同じなのか…まぁ、だいぶ予想はしてたけど
「他にご質問などございますか?」
「じゃあ1つお願いしてもいいかな?」
「なんなりと」
「私の家族になってほしい」
「ッ!!…」
「正確には姉になってほしい」
「……よろしいのですか…使い魔である私なんかを血縁者扱いなどして…」
「うん。一人じゃ寂しいし、それに使い魔と人間に大差はないと私は思ってる。
だから君にも普通の人間と同じ暮らしをしてもらいたいと思う」
「ご厚意いたm「敬語とかやめようよ家族なんだし」…はい、マスター」
「マスターってのもやめない?普通の姉妹みたいに呼び捨てでいいよ」
「はい、澪!」
う~ん、口調が少しかたい気もするけど、そういうキャラなのかな?
『Werde ich ignoriert?(私は無視されているのでしょうか?)』
「!?」
『Der Meister, der zu dem ersten Mal sieht.(お初にお目にかかりますマスター)』
銃弾が喋るってのは 結構シュールな光景だね…。長いからライフル用の弾かな?
声は女の人だな、こっちもおかたい感じの喋り方だけど…てか、いつの間に私の隣に!?
「ところで澪」
「ん?なに?」
「私もこの子も名前が無いので付けていただけませんか?」
「ユリとニケ」
「……早いですね…。私はユリですか?」
「うん。ユリだったら日本っぽいかなぁ~って」
『Nike…Es ist eine Göttin des Sieges.(ニケ…勝利の女神ですね。)』
「そうっ!なんか縁起がよさそうだからねぇ、
生存率二割増的な?」
『「(大丈夫なんでしょうか…)」』
安易な考えで子犬に名を付けるよりもあっさりと名付けられてしまった
彼女たちの不安な日々が始まった。