只今スランプ中なので冗談抜きで駄文になると思います。
イギリス某所、西洋に存在したはずの戴冠石の欠片を求めてやってきた。
王を選び導くとされる石。
ここに来た目的は、アーサー王の選定の剣。
様々な呼ばれ方をされているその剣の一本目の剣が刺さっていたとされる石。
それが戴冠石と言われていると聞き、無駄足だと思いつつも調査に来た。
本島の全域を調査するそれは、膨大な資金と時間を費やす作業。
――――の、はずだった。
「ここは、何処だろうね?
私はスクーンの石を検証しに来ていたのだが……」
電波時計は
体感の経過時間は七時起きの八時間経過だというのに、空には月が見える。
「さて、どうしたものか」
案の定スマートフォンすら電波を得ていない。
冗談抜きでここはどこだろう?
そして、だ。
「この獲物を見つけたと言わんばかりの視線はなんだろう……。
最悪の街ですらこんなに非道い敵意を感じたことはなかったのだが……」
まぁ、襲われたところで困るものなど……クレジットカードくらいか。
パスなんて教えるわけないしどうでもいいだろう。
まぁ、私から奪えるのなら、だがね。
「陰に気を見出し、陽に活路を開く」
* * *
「これで40人か。襲われるほど弱く見えるのか……」
「ぐ、ぁ……」
「……少しばかり歳と貫禄が足りない、ということにしておこうか。
武器まで使って素手の私に負ける時点で情けないだろうに」
「お前だな、昨日から暴れまわってるアホってのは?」
おお、気配を感じなかった。素晴らしい技能だな。
……この男相手だとさすがに負けるかな?
まぁ、最低限の抵抗はするが。
「付いてこい、長老がお待ちだ」
あ、あれー?
で、ご老体の前に案内された。
体術のレベルが高いであろう引き締まった体。
長老と言いつつ武力で認められたというわけか。
* * *
いくつか質問をされ、正直に答えつつも情報収集をした。
結果、神隠しにあったようだ。
得た情報は、
・この街の名前は流星街。
・ここは私が今までいた場所と違う『世界』か『惑星』。
・『ネン』なる技能が存在する。
・私の実力は下の上くらいである。
・邪魔なので出て行ってほしい。
くらいか。
街の外への案内を受けつつ、さらに情報交換をする。
「……なるほど。チップ、という概念はあるかな?」
「あぁ、貴族が使うやつだろ?」
「手間賃だ、鋳潰さずとも鑑賞品にはなるだろう」
「……おっ、おう!? なんだこの造形……細かすぎるだろ」
さて、帰るアテもなし。
一先ず、学者らしく先駆者の記録を探そうか。