また、劇中のダイヤですが令和4年9月23日時のダイヤを利用しております。
「それだったら簡単だったよ!!この列車を使えばきっと2つの列車をうまく接続できると思うよ!!」
すると、めんこい刑事はこう言い出してきた。
「指宿のたまて箱2号から海幸山幸3号にどうやって接続できるというんだね?」
これには、曜とルビィ、時刻表を広げてはある列車を指さしてこう言った。
「この列車を使えばうまく接続できるよ!!」
その列車とは・・・、
「えっ、きりしま10号!?](めんこい刑事)
そう、きりしま10号だった。曜はすぐにこう説明した。
「鹿児島中央を11:48着の指宿のたまて箱2号を降りると速足できりしま10号鹿児島中央11:50発に乗り込み、南宮崎に12:59に到着、そのあと、南宮崎14:01.発の海幸山幸3号に乗り込めばいいんだよ!!」
図にするとこんな感じになる。
指宿 鹿児島中央
たまて箱2号 10:56→11:48 南宮崎
きりしま10号 11:50→13:59 南郷
海幸山幸3号 14:01→16:23
この曜とルビィの言葉に南は、
「そ、それだったらルビィちゃんのあの証言も納得がいくな」
と言うとめんこい刑事はこんなことを言い出してきた。
「なに、その証言とはなんのことだ?」
そう、ルビィのあの証言である。それを南が説明する。
「実はな、ルビィちゃんからこんな証言が取れたんだ、「鹿児島中央に到着の直前、トイレに言っていたルビィちゃんにある女性がぶつかってきたんだ。その女性はこう言っていたんだ、「ごめんね、山彦さん」って。そして、そのあと、その女性はあるカプセル剤を落としては急いで乗降口へと降りていった」ってね。そのルビィちゃんにぶつかった女性こそ乙姫さんなら辻褄があう」
そう、鹿児島中央到着前、列車内のトイレに向かっていたルビィにぶつかった女性こそ乙姫だったのである。これには、めんこい刑事、
「うむむ・・・」
とうなるしかなかったが、次の瞬間、こう言い出してきた。
「でもね、その証拠がないじゃないか。その証拠を出せ!!」
すると、ある少女がめんこい刑事のところに行き、こう言い出してきた。
「その証拠ならあるよ!!この動画、見てね!!」
この少女に曜とルビィはびっくりしながらこう言った。
「えっ、千歌ちゃん、どうしてここに?」
そう、めんこい刑事の前に現れたのは千歌だった。どうやら、千歌、今回は鹿児島中央の駅員として登場したようである。
まぁ、それはおいといて、千歌はその動画、というか、鹿児島中央駅の防犯カメラの映像を再生すると南はこう言い出してきた。
「うむ、たしかに乙姫さんが指宿のたまて箱2号からきりしま10号に急いで乗り換える姿が確認できるね」
そう、この動画には乙姫が指宿のたまて箱2号から急いできりしま10号に乗り換える姿がみられたのである。ちなみに、南と曜とルビィ、めんこい刑事は乙姫が映る写真をすでに見ていた、というのも、乙姫が海幸山幸にて倒れた、という情報がきたときに列車内にて倒れこんだ乙姫の写真を見たのである。なので、南と曜とルビィ、めんこい刑事は指宿のたまて箱2号から急いできりしま10号に乗り換えた人が乙姫であるとすぐにわかったのである。
そして、曜とルビィはこの事件の真相をこう推理した。
「もしかすると、山彦さんと乙姫さん、2人は本当に愛し合っていたのかも、愛人ではなく恋人として・・・」(曜)
「でも、昨日、突然、山彦さんと旧皇族の娘さんとの結婚が発表されてから2人はどうすることもできなくなって2人は死の道を選んだと思うの」(ルビィ)
「まず、指宿のたまて箱2号で山彦さんが乙姫さんに黄金の釣り針を渡したあと、乙姫さんは山彦さんに毒入りのカプセル剤を飲ませて山彦さんを殺害、そのあと、乙姫さんはなぜかきりしま10号で南宮崎に行き、海幸山幸3号に乗り換えて自殺したの」(曜)
「これは2人の愛の逃避行から起きたものだったかもしれないの。それに、黄金の釣り針は2人の愛の証だと思うの!!」(ルビィ)
すると、南、
「あっ、だから山彦さんは倒れこんだとき、あの表情だったのか!!」
と言うとめんこい刑事は南に対しこう尋ねた。
「それっていったいどういうことかね?」
すると、南はこう告げたのである。
「それは山彦さんが倒れこんでいるのを見つけたとき、山彦さんは安らかに眠るような表情をしていたんだ、まるで自分の死を受け入れるようにな」
そう、山彦は自分の死を受け入れていたのである。だからこそ、山彦がみつかったとき、山彦が安らかに眠るような表情だったのである。
と、ここで桜井と岩泉から連絡が入った。これに南はすぐに連絡をとると桜井と岩泉はこう話始めた。
「どうやら、山彦と乙姫は相思相愛の関係だったようです。ただ、乙姫の家は貧乏だったらしく、山彦の父の海彦がそのことを気に入らなかったため、海彦が勝手に旧皇族の娘さんと山彦との結婚を決めたということなのです。そのため、山彦と乙姫の2人は海彦にそれを抗議したのですが海彦から聞き入れてもらえなかった、それにより、2人は死ぬことを決めたというのです、あの世で結ばれるために・・・。そして、あの世で会うための道しるべとして平川家の家宝である黄金の釣り針を持ち出したのです」
この話に曜とルビィは涙を流してしまう。
「そんなの悲しすぎるよ・・・」(曜)
「うん、そうだよ・・・」(ルビィ)
それは2人にとって悲しすぎる話であった。
だが、南はそう思っていなかった。
(山彦さんと乙姫さんはそうすることであの世で、あの竜宮の伝説と同じようになるようにしたいと思って死のうとしていたのではないか。そんなの、絶対いそうさせてたまるか!!)
どうやら、南、最後まで諦めていなかったようだ、2人が死ぬことを・・・。
そのときだった。南のもとにある情報が舞い込んできた。
「み、南さん、山彦さんが目を覚ましました!!」(高山)
これには、南、こう答える。
「えっ、それは本当か!?」
この南の言葉に、高山、すぐに答える。
「南さんから渡されたカプセル剤、あれから山彦さんと乙姫さんから検出された毒物と同じものが検出されました。それをもとにすぐに解毒剤を作り山彦さんに使ったところ、少ししてから山彦さんが目を覚ました、とのことです!!」
どうやら、ルビィが拾ったカプセル剤、それは山彦と乙姫が服用した毒物と同じものだったようだ。それをもとに解毒剤をを作って山彦に乗ましたところ、山彦は目を覚ましたというのだ。つまり、山彦は死んでおらず、助かったというのだ。
すると、南は宮崎にいる高杉と小海にあるお願いをした。
「高杉班長に小海、すみませんが乙姫さんにすぐこの解毒剤を飲ましてください。そうすれば乙姫さんは目を覚ますでしょう」
これには、高杉、すぐに解毒剤を作りそれを乙姫に飲ませた。するとすぐに、
「南さん、乙姫さん、目を覚ましました!!」(小海)
どうやら乙姫も解毒剤のおかげで助かったようである。
翌日・・・、
「山彦さん、なぜ、乙姫さんはあなたを殺そうとしたのですか?」
とめんこい刑事が山彦を問い詰めるも山彦はただ、
「・・・」
と無言になるだけだった。ここは山彦の病室。ここでめんこい刑事は山彦に追い詰めようとしていた。だが、これには、山彦、口を割らなかった。これには同席している南はこう思ってしまった、スマホを扱いながら。
(山彦さんとしては恋人である乙姫さんをかばおうとしている。だって、これは恋が招いた悲劇だから・・・)
そう、山彦は乙姫をかばっていたのである。表面上からみれば、山彦を殺して自分も死のうとしていた、とみえてしまう。ということは、乙姫は山彦を殺そうとした犯人、ともいえてしまうのだ。だが、実際はお互いに死のうとしていたのである、現実的には結ばれないのだから・・・。ところが、それでも表面上のことが真実であると思われている以上、乙姫を殺人未遂の犯人として逮捕せざるをえないのである。
一方、めんこい刑事もそのことはわかっていた。だが、このとき、めんこい刑事にもある重圧がかかっていた。それは・・・、
「いいか、乙姫を犯人として立件しろ!!」(めんこい刑事の上司)
という上からの重圧。これには、山彦の父の海彦が強く関わっていた。海彦は鹿児島のホテル王で山彦と乙姫の恋愛を許していなかった。いや、破談にしようとしていた。そのため、乙姫を山彦殺害未遂の容疑で逮捕するように警察に重圧をかけていたのである。そのためか、めんこい刑事、この取り調べについて、
(くそっ、俺だってこんな取り調べなんていやなんだ!!なんとかしてくれ!!)
といやいやになってしまっていた。
そんななか、突然の来訪者が来た。それは、
「山彦、山彦はいるか?お前の父である海彦であるぞ!!」
なんと、山彦の父、海彦であった。なぜ、ここに海彦が・・・。それには理由があった。それは・・・、
「山彦よ、はやく乙姫に殺されそうになったと言え!!いいから言え!!」
そう、海彦はしびれを切らしたのである。山彦は乙姫を助けるために黙秘を決めていたのである。だが、それに海彦はしびれを切らしたのである。そのため、脅迫してでも山彦の口からそう言うように仕向けようとしていたのである。これには、めんこい刑事、
「海彦さん、それは自白の強要になります。それだけはおやめください!!」
と言うも海彦はそんなめんこい刑事に対して怒りをぶつける。
「もとはといえば、お前たち、警察が山彦の口を割らないのが原因だろうが!!お前たちがそう仕向けないのならこのわしがそうさせるべきなんだ!!この税金泥棒が!!」
これにはさすがのめんこい刑事も、
「むっ!!」
と海彦の方をにらむもこれでも自分の上司たちに重圧をかけることができる人物ということもあり、
「・・・」
と無言になるしかなかった・・・。
一方、そのころ、曜とルビィはこの病室でのやり取りを廊下越しに見ていた。そのため、
「海彦っていう父親、本当に憎たらしいよ!!乙姫さんを悪者にしようとしているなんて許せない!!」(曜)
「本当にそうだよ!!2人は愛し合っているのにそれを壊すなんて!!2人はそのために死のうとしていたんだよ!!」(ルビィ)
と怒り心頭だった。とはいえ、2人だけではどうすることもできない、そんなもどかしさが 2人にはあった。
そんなとき、曜のスマホからある電話が入る。これには、曜、
「あれっ、千歌ちゃんからだ!!」
と、電話の主こと千歌から連絡が入るとスピーカーモードにしてルビィと一緒に聞くと、
「うんうん、わかったよ!!」
と言うとルビィに対しこんなことを言った。
「ルビィちゃん、聞いていた?私たちの手で山彦さんと乙姫さんを助けちゃおう!!」
なんか千歌からの提案でなにかあることをしようとしているようだった。むろん、これには、ルビィ、
「うん、わかった!!」
と了解したのである。
それから1時間後、
「はやく認めないか!!はやく乙姫から殺されそうになったことを認めろ!!」
と海彦の強要は続いていた、そのときだった。突然、
バリバリバリ
というヘリコプターの音が聞こえてきた。これには、南、
(ふ~、やっと来られたか、お姫様・・・)
と思うと山彦に対しこう告げた。
「山彦さん、もう父親を恐れる必要なんてなくなりましたよ。だって、あなたのお姫様が来られたのですから」
これには、山彦、
「えっ、私のお姫様が・・・」
と言うと、突然、山彦の病室にある女性が車椅子で突入してきてはその女性がこう言ってきた。
「山彦さん!!」
これには、山彦、こう答える。
「乙姫!!」
そう、病室に突入してきた車椅子の女性は乙姫であった。
だが、これには、海彦、こう迫ってくる。
「ふんっ、この殺人犯が!!さっさと消えろ!!」
海彦にとって乙姫の存在は害でしかなかった。乙姫がいなければ自分の息子である山彦を自分の思い通りにすることができる、そう思っていたのだから。いや、それどころか、海彦はめんこい刑事に対してこう命令した。
「いや、警察よ、あいつを、乙姫を逮捕しろ!!あの殺人犯を逮捕しろ!!」
そのため、乙姫に迫ろうとしている警察。めんこい刑事も上からの命令ということでいやいやながら乙姫に迫ろうとしている。
それでも乙姫は山彦のもとに行き、持っていた黄金の釣り針を持って山彦の手を握りながら、
「私はいつまでも山彦さんと一緒にいます、この黄金の釣り針に誓って!!」
これには山彦も、
「乙姫、私もずっと乙姫といたい、この黄金の釣り針に誓って・・・」
と乙姫の手を握ってそう言った。
と、そんなときだった。突然、黄金の釣り針が、
ピカッ
と光りだす。これには警察はおろか、めんこい刑事、海彦も、
「ま、まぶしい!!」
という声をあげると、曜とルビィ、千歌が乙姫と山彦の前に立って海彦を遮るようにするとこう言い出してきた、千歌が・・・。
「海彦さん、もうあなたの思い通りにはいかないよ、浦の星TVの千歌が来たからにはね!!」
この千歌の言葉に海彦は怒る。
「この青二才が!!お前たちなんてどっかにいけ!!」
ところが、ここにきて千歌の隣にいた曜とルビィがこんなことを言ってきた。
「ねぇ、海彦さん、あんたはここにいる山彦さんと乙姫さんの結婚を認めないの?」(曜)
「もしかして、別の人(旧皇族の娘)との政略結婚をさせたいわけ?」(ルビィ)
この曜とルビィの言葉に、海彦、さらに怒る。
「ただお前たちがそう言いたいだけだろうが!!お前らなんてどっかにいけ!!」
そして、千歌、曜、ルビィに迫ろうとする海彦。海彦からすればこれは茶番でありそれをやめさせるために迫るものだった。
だが、ここで南が立ち上がっては海彦に対しこんなことを言ってきた。
「海彦さん、すみませんが、これ以上、千歌たちに迫らないでくれませんかね。じゃないと・・・」
すると、海彦、南に対しこう言い放つ。
「お前はただの鉄道公安官だろうが!!少しは黙っていろ!!」
ところが、ここで南は自分のスマホを取り出してはあるアプリを起動させると海彦に対しこう言い放った。
「私は忠告しましたよ。これを聞いたら、あなた、おしまいです・・・」
すると、病室内にある男の声が流れ出した。
「山彦よ、はやく乙姫に殺されそうになったと言え!!いいから言え!!」
そう、海彦が山彦の病室に入ってくるなり言った言葉であった。実は、南、そうなることを見越して音声録音アプリでこの病室での会話を全部録音していたのである。そのため、海彦の脅迫もしっかり録音されていたのである。これには、海彦
「お前、はやくその音声を消せ!!はやく消せ!!」
と言うも、ここで、千歌、こんなことを言ってきた。
「あの~、海彦さん、ごめんけど、このやり取り、すでに全世界に発信中だよ!!」
そう、千歌はなにも考えずに山彦の病室に突入してきたわけではなかった。千歌は南の行動を予測して?この病室での今のやり取りを全世界に向けて生配信していたのである。そのため、その配信している動画サイトのコメント欄には、
「この親、ひどい!!お前こそはやくどっかにいけ!!」
「毒親たら毒親だね、あの海彦って親!!」
と海彦に対する非難が集中していた。これを、千歌、
「このコメント欄を見てどう思うかな?」
と言うと海彦は肩をがくと落としてはこう言ってしまう。
「うぅ、もうおしまいだ・・・。なにもかも失った・・・」
つまり、こういうことである。海彦が息子の山彦に対して、「恋人である乙姫によって山彦が殺されそうになった、」そう言うように強要してきたことが千歌たちの生配信によって世間中にばれたことで海彦の信用が地に落ちた、そのことを海彦は自覚したのである。
そして、それは山彦と乙姫の結婚の障害がなくなったことを意味していた。山彦は乙姫に対し、
「乙姫、私と結婚してください」
と言うと、乙姫、山彦に対しこう告げたのである。
「でも、私、山彦さんに対して悪いことをしたけど、それでもいいの?」
だが、山彦、乙姫に対しこう答えた。
「でも、それは私たちが決めたこと。私にもその罪を償わせてください」
この山彦の言葉に、乙姫、
「山彦さん、ありがとう」
と言っては山彦を抱きしめたのである。これには、千歌、
「うんうん、これでうまくいった!!めでたしめでたし!!」
と喜びながら言うと曜とルビィからも、
「まぁ、千歌ちゃんがそう言うならそうじゃないかな」(曜)
「うんっ!!」(ルビィ)
とうれしそうにうなずいていた。
一方、南はめんこい刑事に対しこう告げていた。
「めんこい刑事、今回は嫌な役回りをさせてしまい申し訳ない」
どうやら、南にしてもめんこい刑事に山彦を責めるといういやな役回りをさせてしまったと悪い思いがしてしまったのだろう。ただ、めんこい刑事からは、
「まぁ、それが俺たちの役回りだからな。そんなの苦じゃないよ」
と言うと南に対しこう付け加えて言った。
「また今度会うとき、そのときこそ、お前との決着のとき、だからな」
これには、南、こう言った。
「わかったよ、めんこい刑事。またな」
そして、山彦と乙姫はこう誓うのであった。
「乙姫、私と結婚してください」(山彦)
「はい、山彦さん!!」(乙姫)
その2人の手のなかには黄金の釣り針が光り輝いていた・・・。
こうして悲運で終わるはずの物語は大団円で終わりを終わりを迎えたのだが、この物語にはまだ続きがあった。翌日・・・、
「結婚おめでとう!!」
「「ありがとう!!」」(山彦・乙姫)
山彦と乙姫の2人は長崎鼻にある龍宮神社で結婚式を行っていた。昨日、海彦の悪事がばれたことで社会的信用を失った海彦は会社のすべての権限を山彦に譲渡し、山彦が新しき鹿児島のホテル王として輝かしい一歩を踏み始めた。そのけじめとして山彦は乙姫との結婚を決めたのである。とはいえ、突然の結婚式ということで2人の結婚式に参加していたのは2人の知人の数人と千歌・曜・ルビィと南たち公安特捜班の人たちだけ、というこじんまりとした式になったがふ2人は金の釣り針の入ったたまて箱に永遠の愛を誓うだけでなく古酒・・・ではなく甘酒の入った大甕(おおかめ)をみんなにふるう舞うなど笑顔あふれる式となった。
そんな結婚式をみては、南、こう思っていた。
(まさか、あの竜宮伝説の通りになるとは・・・)
そう、「指宿のたまて箱」の名の由来となった長崎鼻の浦島太郎伝説、いや、全国に残る浦島太郎伝説、それはある話がもとになっていたのである。その話とは、この長崎鼻に残る竜宮伝説であった。そう、この長崎鼻こそ竜宮伝説発祥の地、といわれていた。その竜宮伝説とは・・・、
昔、山幸彦(浦島太郎)は竜宮城で豊玉姫(乙姫)と出会い結ばれ、3年間竜宮城で過ごしたあと、山幸彦は豊玉姫を連れてたまて箱と千年古酒をいれた2つの大甕を乗せて帰ってきた
というものだった。そう、形は違えど、日本書紀や古事記にある海幸山幸の話が全国に残る浦島太郎伝説のもとになったのである。そのことを南は知っていたのか、
(でも、それでも、2人が結ばれたんだ。普通の浦島太郎伝説じゃない、長崎鼻の竜宮伝説の通りになったんだ。これこそうれしい限りだぜ)
とうれしそうに山彦と乙姫を見ていた。
ただ、そのことは、千歌、曜、ルビィ、ともにしらないのかもしれない。ただ、それでも、3人は山彦と乙姫に対しこう言っては2人を祝福していた。
「2人ともおめでとう!!幸せになってね!!」(千歌)
「2人ともお幸せにね!!」(曜)
「ルビィね、こう思うの、2人とも幸せそうだって、これからもずっと続くはずだよ!!」(ルビィ)
3人ともそれは幸せに満ちるものだった。
とはいえ、これだけは言わせてもらおう、2人とも幸あらんことを!!
おまけ
曜とルビィは山彦と乙姫の計らいもあり、指宿のホテルに食事などをすることになった。そこでは・・・、
「ルビィちゃん、この黒豚のしゃぶしゃぶ、おいしいね!」(曜)
「たしかにそうかも!!でも、このきびなごという小魚の刺身もとてもおいしいよ!!」(ルビィ)
と黒豚のしゃぶしゃぶときびなごという小魚の刺身を堪能していた。
そして、食後・・・、
「ふ~、なんか体中がポカポカしてくるよ・・・」(曜)
「うん、そうだね・・・」(ルビィ)
と砂風呂を経験していた。そう、指宿といえば砂風呂、いうくらい砂風呂は指宿にとってメジャーであったのだ。
そんな二人であったが砂風呂のなかでこんな話をしていた。
「でも、本当に、この旅、いろんなことがあって本当に楽しいね!!」(ルビィ)
「たしかにそうかも。南さんたちには感謝だよ」(曜)
「そう考えると、明日、なにが起きるのかわくわくするね」(ルビィ)
「本当にそうかも!!」(曜)
2人にとって南たちとの旅はいろんなことが起きるため、本当に楽しみにしている、そう感じさせるものになっているのかもしれない。
こうして、曜とルビィはいろんなことを話し合いながらこれまでの旅の疲れをいやすのであった。とはいえ、明日はついに旅行の最終日を迎えようとしていた。曜とルビィはその最終日に南があることをしようとしていたのである。果たしてそれとはなんなのだろうか。そのことも知らずに曜とルビィはこの指宿で心と体を休めるのであった。