曜とルビィの事件簿   作:la55

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※この作品はRailWarsとラブライブ!サンシャイン!!のクロスオーバーした二次創作小説であり、新庄雄太郎さんとのコラボ作品でもあります。この作品は前編後編の2回にわたって投稿します。


曜とルビィの事件簿~復活のA~ 後編

 それから1時間後、雨はまだ止むことはなかった。が、それでもあともう少しで救援列車が来る、それだけで乗客たちは安心していた。そして、曜とルビィも、

(あともう少しで救援列車が来るんだ!!もう安心だね!!)(ルビィ)

(どんな列車が来るのかわくわくするよ!!)(曜)

と、救援列車が来るのをいまかいまかと待ちわびえていた。

 そのときだった。

シュポー シュポー

という大きな音があたり一面に響き渡った。これには、ルビィ、

「ピギィーーーー!!」

と、悲鳴に近い声をあげてしまった。それに対し曜は、

「あっ、ついに救援列車が来た!!」

と、逆に騒ぎだしてしまう。いや、それどころか、曜、

「って、この音、まさか、まさか」

と言っては雨降りしきる外のホームに降りてしまった。

 だが、曜みたいな人がもう一人いた。それは・・・、

「おい、まさか、まさか、こんな形で復活するのかよ・・・」

と言いつつ顔の表情はどこか喜びの表情いっぱいの・・・、

「あ、あなた・・・、武さん、いったいどうしたのですか?」(かえで)

そう、武だった。武、長年の夢が叶った、そんな感じをしていた。むろん、武も武で童心に帰ったみたいにわくわくしながら雨降りしきるホームに降り立った。いや、武だけじゃない。突然あたり一面に響き割った音でびっくりした乗客たちはその音の正体を知るべく乗客の多くがホームへと降り立ったのである。

 そして、その音を鳴らしたものは、

シュポーシュポー

と、音、いや、汽笛を流しながら立野駅のホームへと近づいてくる。これには、曜、

「まさか、これって、もしかして・・・」

と、わくわくしあんがらそれが来るのを待ち望んでいた。

 その後、ようやく曜たちの視界にそれは見えてきた。それを見て、曜、

「えっ、SLだ!!」

と、曜たちのもとに近づいてきたものがSLであるとわかってびっくりしてしまう。そう、立野駅に近づいてきたものは・・・SLだった。なんと、車掌、いや、南が動かない「あそぼーい」の救援に来るようにお願いしたのはSLだったのである。いや、これはただのSLにあらず。なんと、このSL・・・、

「あっ、もしかして、あの、今日、博多から熊本まで走った、SL「無限大」号だ!!」(曜)

そう、曜が本当に見たくてしかたがなかった、あの大人気マンガとのコラボSL列車「無限大」号・・・、

「いや、違うぞ!!ま、まさか、ついに復活したんだ・・・、SL「あそBOY」!!」(武)

そう、SL「あそBOY」・・・、「あそBOY」!!この武の言葉に、曜、武にかみつく。

「なに言ってるの、おじさん!!あれは、今日、博多から熊本まで走ったSL「無限大」号だよ!!」

と、武に反論する曜。だが、武は、

「いや、あれは紛れもなくSL「あそBOY」だ!!」

と、こちらも反論。これには2人ともいがみ合っていた。

 が、それも、

「曜ちゃん、武さん、どっちが正解か、SLの正面のプレートをみればわかるよ」

と、2人の仲裁に入った南によってなんとか収まりそうだった。

 そんな南の言葉通り、ホームに近づくSL、そのプレートをじっとこらえて見ると、そこには・・・、

「プレートが「∞」になっていない・・・、「58654」だ・・・」(曜)

そう、「無限大」号のプレートは「∞」であった。だが、今、立野駅に向かっているSLの正面のプレートは「58654」・・・、これには、武、

「これこそ「あそBOY」である証拠!!」

と、曜が勝ち誇ったような表情をしながら言うと、曜、

「でも、今日、たしかにSL「無限大」号が走ったはずじゃ・・・、でも、今着ているのはSL「あそBOY」で・・・。いったいどういうことなの!!」

と、なにがなんだかわからず困惑した表情をみせてしまう。

 そうしていくうちに、

シュシュシュシュシュー

という軽快なブレーキ音とともにSLは立野駅のホームに滑り込んだ。そして、SLの運転室から、

「あいてつ様、お疲れ様です」

と、小さいながらも黒い髪をなびかせている女性機関士と、

「ゴーヤよ、ありがとうな」

と、長身でなおかつ男前の男性機関士が立野駅のホームに降りてきた。その男性機関士は南に近づくなり、

「南さん、ご無沙汰しております」

と、南に挨拶すると南も、

「あいてつさん、まさかSLを動かす機関士になるなんてこちれもびっくりですよ!!」

と、男性機関士のことを褒めていた。

 その一方で、曜、「ゴーヤ」と男性機関士に呼ばれた女性機関士に近づいては、

「ところで、このSLって「無限大」号じゃないの?」

と、尋ねてみる。どうやら、曜、これがSL「あそBOY」であると今でも確信が持てていないようだった。

 だが、ゴーヤはそんな曜の疑問にこう答えてしまう。

「たしかに、これはSl「あそBOY」であって「無限大」号でもあります」

このゴーヤの答えに、曜、

「えっ、「あそBOY」であって「無限大」号でもあるの!?」

と、びっくりしてしまう。いや、それどころか、曜、

「なにがなんだかわからないよ~!!」

と、さらに困惑してしまった。これには、ゴーヤ、

「それはあとで南さんから聞いたほうがいいですよ、このSLの歴史をね・・・」

と、かわいく言ってしまう。これには、曜、

「このSLの歴史・・・、うん、わかった!!あとで南さんに聞いてみるよ!!」

と、元気よく答えた。

 だが、曜がびっくりすることはまだあった。それは南との会話を終えた男性機関士のあいてつの言葉だった。

「さてと、千歌助手、今から「あそぼーい」の乗客を乗せて阿蘇駅に向かう。準備はいいかな?」

このあいてつの言葉に、曜、そして、曜に続けてホームに降りてきたルビィ、ともに、

「え~、千歌助手!?」

と、まさかの名前にびっくりしてしまう。

 そして、SLの運転室からひょっこり現れたのは、

「はい、わかりました、あいてつ機関士」

と、なんと、誰もが知っているAqoursのリーダー、高海千歌、だった。これには、曜、ルビィ、ともに、

「「千歌ちゃん!!」」

と、まさかの本人登場にびっくり。むろん、千歌も、

「あれっ、曜ちゃんにルビィちゃん、どうしたの?」

と、曜とルビィに対しなにがあったのか尋ねてしまう。これには、ルビィ、

「た、たしか、千歌ちゃん、今度の(「ハピトレ」の)PVのためにちょっと用事があるって言っていなかったけ?」

と、千歌に尋ねると、千歌、

「うん、今度のPVってSLが主人公でしょ。だから、SLを運転すればなにかがわかる、って思ったから、今、SLの機関助手として働いているんだよ!!」

と、あっけらかんに答えてしまった。これには、曜、

「た、たしかにSLを運転すれば今度のPVの参考になるけど、それだと参考としては規模が大きすぎるんじゃ・・・」

と、千歌の答えに唖然となってしまった。

 だが、ここで、ルビィ、もっとなツッコミを千歌にしてしまう。

「それよりも、千歌ちゃん、高校生でしょ!!それなのに、なんで、SL、運転できるの?」

そう、千歌はまだ高校生である。その千歌がSLをなんで運転できるのか。SLを動かすだけでも大変である。

 だが、それは千歌の次の答えで明らかになった。

「だって、私、SLに運転するのに必要な資格、全部、持っているもん!!」

これには、ルビィ、

「SLを運転するのに必要な資格を全部・・・」

と、これまた唖然となってしまった。そんなルビィに対し、千歌、こんなことまで言ってしまう。

「それに、私、将来のために、資格、何百も持っているもん!!資格、ゲットだぜ、みたいな・・・」

これには、曜、

「ポ〇モンマスター、ならぬ、資格マスター・・・、ハハハ」

と、呆れかえてしまうほどだった。

 

「それじゃ、ゴーヤと千歌助手、後ろのディーゼル(機関車)と協調運転するからそれに合わせて石炭を入れてくれ」

SLの運転室ではあいてつの指示のもとゴーヤと千歌が石炭を火室に入れていくともに、

ゴーーーー

という大きな音をまわりに響かせたSLは「あそぼーい」の乗客を乗せて立野駅恒例のスイッチバックへと進もうとしていた。なお、「あそぼーい」はSLに乗ってきた専門スタッフによって不具合の場所を修理したあと、熊本まで回送されることのなっていた。これには、ルビィ、

(「あそぼーい」さん、元気になってね)

と、「あそぼーい」のことを心配しながら「あそぼーい」にさよならをしていた。

 その一方で、曜はというと・・・、

「うわ~、SLってなんか力強いイメージがするけど、まさか、それを、今、私、感じているよ!!」

と、SLによるスイッチバックを楽しんでいた。

 

 そして、スイッチバックが終わると、すぐに、曜とルビィ、南と梶山、武とかえで、そして、千里の秘書が一か所に集まり、このSLについて南から解説を受けようとしていた。

 まず、南は1枚の写真をテーブルの上に出す。そこには、

「うわ~、とても古い写真だね。え~と、これって、今さっきの立野駅だよね。それに、そこに映っているのってこのSLかな?」(曜)

そう、それは立野駅の(旧)ホームに止まっているSLの写真だった。これについて、南、こう説明した。

「まさしく曜ちゃんの言う通りだね。立野駅のホームに止まっているこのSLの写真なんだ。で、この写真、実は1990年代に撮られた写真なんだ」

これには、ルビィ、

「えっ、このとき(1990年代)からこのSLは走っていたの?」

と、びっくりしてしまう。南、それを含めて、このSLの歴史を語りだした。

「このSLはね・・・」

このSLの歴史、それは近代國鉄九州総局のSLの歴史だった。1970年代まで八代~人吉間の肥薩線を中心に走っていたこのSLは引退後、人吉の山のなかにあるSL館にてD51とともに休んでいた。だが、1990年代、当時の北九州市長と國鉄九州総局との話し合いによりこのSLは復活を果たすことになる。といってもそのままでは走れないため、ボイラーなどを新調するなどいろんな補修を受けて走れるようになったのである。そして・・・、

「このSLはSL「あそBOY」として運転されるようになったんだ」(南)

そう、このSLは復活を果たすと豊肥線の熊本~宮地間を走るSL「あそBOY」として運転するようになったのである。で、これについて、ルビィ、

「でも、ルビィたちがこれまで乗っていた列車も「あそぼーい」じゃなかったけ?」

と、南に質問。たしかに今までルビィたちが乗ってきた列車も「あそぼーい」と名乗っていた。

 これについては、南、こう説明した。

「まぁ、たしかに今まで俺たちが乗ってきた列車も「あそぼーい」と名乗っていたね。でも、どちらかというと、その列車は、2代目、って言ったほうがいいかな。で、今乗っているこのSLが、初代、ってことかな」

これについて、曜、

「Aqoursでいうなら、ダイヤちゃんたちのことかな?ダイヤちゃん、果南ちゃん、鞠莉ちゃんが1年生のときに組んでいたのが初代Aqoursで、私たちが2代目Aqoursかな?」

と、ルビィに補足説明をすると、ルビィ、

「お姉ちゃんたちには失礼だけど、お姉ちゃんたちみたいな存在なんだね、このSLは・・・」

と、妙に納得していた。

 で、南はちゃんと名前の違いについても説明した。

「それに、このSLの名前は「あそBOY」でボーイのところが英語表記だったのに対し、今走っている、というか、今まで俺たちが乗ってきた「あそぼーい」のボーイのところがひらがな表記なんだ」

これには、曜、ルビィ、ともに、

「「納得!!」」

といった表情をみせた。そんな違いもあるため、2つの名前、初代なのか2代目なのかを区別するためにそう名付けられたのかもしれない。

 とはいえ、南の説明は続く。

「SL「あそBOY」は約15年くらいこの阿蘇の雄大な自然をバックに爽快に走っていたんだけど、老朽化のため、2005年に「あそBOY」としての運用が終了したんだ。ちなみに、俺たちがこれまで乗っていた「あそぼーい」は2011年に運行を開始したんだ」

これには、武、

「あぁ、SL「あそBOY」の運行が終了することを知ったときは俺もがっかりしたよ。もっとSLが阿蘇を走ってくれたら、と思うと今でもとても悔しい気持ちになるよ」

と、SL「あそBOY」の引退について今も持つ気持ちをかみしめて言ってしまう。

 だが、南はこのSLのさらなる歴史を語り始めた。

「ところが、このSLは不死鳥のごとくよみがえったんだ。たとえ老朽化しても國鉄九州総局は諦めていなかったんだ。このSLは國鉄九州総局みんなのおかげで新調に近いくらいの修復を受けたんだ。ボイラーだけでなく台枠すら修繕するくらいにね。こうして、不死鳥のごとくよみがえったこのSLは2009年から熊本~人吉間を走るSL人吉として運転されることになったんだ」

そう、このSLは不死鳥のごとくよみがえった。「あそBOY」としての運用が終了してから3~4年ものあいだ、このSLは新調に近いくらいの修繕を受け、もともと走っていた肥薩線にSL人吉として運転されるようになったのだ。それは國鉄九州総局の絶え間ない努力によるものだった。それを南は熱弁していたのだった。

 そして、最後に南はこのSLの運用についても説明した。

「そして、このSLはときどき臨時列車として運用されることがあるんだ。で、今回は大人気マンガ「オルグ・ソード」とのコラボということでそのマンガに出てくるSL「無限大」号として臨時運転していた、という形なんだ」

この南の説明に、曜、

「あっ、なるほどね。だから、南さん、あのとき、「「SL「あそBOY」であってSL「無限大」号でもある」って言っていたんだね」

と、南が曜と武がいがみ合っているときに言った言葉の意味をようやく理解した。そう、このSLは、昔、SL「あそBOY」として運用していたし、今はSL人吉として、そして、今日は臨時列車SL「無限大」号として運行されていたのだ。

 そして、南は武の方を向くと武に向かってこう言った。

「で、武さん、「あそBOY」がこんな形で復活したことにどう思いますか?」

これには、武、こう答えた。

「「あそBOY」の復活、それは私にとって宿願でした。このSLの感覚、雄大な阿蘇の自然をバックに爽快に走るSL。あぁ、本当に久しぶりだ!!これが、今、叶っただけでも満足です!!」

そう、武は、SL「あそBOY」の復活、という夢を抱いていた。武曰く、

「私は雄大な自然をバックに阿蘇の大地をひた走るSLの姿にいつも感動していました。力強い走行音、雄たけびをあげる汽笛に雄大な自然にマッチした力強さを物語るような黒煙、どれもこれもとってみれば素晴らしいものばかり。そんなSLの雄姿、私、好きでした。けれど、突然、老朽化などが原因でSL「あそBOY」は運転を休止することを聞いたとき、もう2度とそんな光景が見られなくなってしまう、もう2度とあの感覚を味わうことができない、そう思ってしまい、相当ショックを受けました。そして、それ以降、私はもう1度SL「あそBOY」を復活させようと動き回っていたのです」

とのこと。武にとってSL「あそBOY」は自分のすべてをかけるくらいものすごく好きだったのかもしれない。けれど、武、そのSL「あそBOY」が運用休止になったことで相当ショックを受けてしまい、もう1度、阿蘇の大地にSLを走らせよう、と動いていたみたいである。

 そして、南はそんな武に対してあることを言ってします。

「ただ、それについては自分1人の行動でしかなかった。自分だけが動いていても個人の要望としかみんなはみてくれない。だから、あなたは熊本でも有力な県議であった千里さんに何度も働きかけをしていたのではありませんか」

これには、武、

「たしかにその通りです。私は何度も何度も千里に対しSL「あそBOY」を復活させるよう働きかけてきました。けれど、いつも門前払いされてしまう。これではだめだと・・・」

と言うと、南、その続きの言葉を言った。

「今日、千里さんが「あそぼーい」に試乗するという情報を知ったため、今回、「あそぼーい」に夫婦そろって乗った・・・というわけですね」

これにも、武、

「はい、たしかにそうです」

と、答えた。そう、武は有力県議である千里に対しSL「あそBOY」復活の働きかけを何度もしていたのである。が、これまでそんな働きかけをいくらしても秘書らのおかげで門前払いを受けていたのである。が、今回、千里が「あそぼーい」に試乗するという情報を手に入れた武は直接千里に訴えるために「あそぼーい」に夫婦そろって乗車した、ということなのである。

 で、ルビィはそれを聞いてあることを思い出すと、

「あっ、もしかして、武さんと千里さんがパロラマシートの部屋に入ってくるなり口論していたのってそのことについてなんだね!!」

そう、「あそぼーい」のパロラマシートのある部屋に武たちが入ってくるとき、ルビィたちが聞いた2人の口論の内容、それはSL「あそBOY」の復活についてであった。あおのtlき、パロラマシートのある部屋に武たちが入ってくるとき、

「ぜひともあれ(SL「あそBOY」)を復活させてください!!」

と、武が千里に対して直談判していたにもかかわらず千里はいろんな理由から、

「それはできない!!」

と、断っていたのだ。これが2人が口論になった理由だった。

 そして、南は武の方をもう一度向くと、今度は武に指をさしてこう言った。

「そして、あなた、本渡武さんはその夢を叶えることができない、それならばとばかりに千里さんを殺そうとしたのかもしれない、あるものを使ってね・・・」

この南の言葉を聞いて、武、すぐに、

「えっ、なんですって!!南さん、それはなにかの間違いじゃないのですか?」

と、完全否定をするも、南、ある事実をみんなに伝える。

「まぁ、それはあとで話すとして、なんで千里さんは死にそうになったのか、それはね、千里さんが「アナフィラキシーショック」を起こしたからですよ!!」

これには、みんな、

「アナフィラキシーショック!?」

と、びっくりしてしまう・・・も、ルビィ、ここで、

「「アナフィラキシーショック」ってなに?」

と、南にそれがなんなのか言い返してしまう。そりゃそうだ。「アナフィラキシーショック」なんてある人たち以外にはあまり聞いたことがない言葉だからだ。

 そんなルビィの質問に対し、梶山が簡単にそれについて説明した。

「「アナフィラキシーショック」とはね、アレルギーを持っている人がそのアレルギーの原因となるアレルゲンによって全身にアレルギー反応が起きてしまい自分の体が悪化することを言うんだよ」

 この梶山の言葉のあと、南はこう言い続けた。

「千里さんの場合、「アナフィラキシーショック」による症状が体中に起きていた。まずは全身にわたる発疹、それに、唇がはれあがったこと、さらに、呼吸困難、とかね・・・」

これを聞いた曜、

「あっ、たしかに全部千里さんの症状とぴったりあっている・・・」

と、びっくりすると、さらに、

「たしか・・・千里さんのアレルギーって・・・」

と、なにかを思い出そうとする。

 南、それを待っていたかのように、

「それじゃ、ちょっと実験をしてみよう。かえでさん、みんなに出したクッキー、まだあります?」

と、かえでに尋ねると、

「あっ、はい、ありますよ」

と言ってはクッキーの入った筒を取り出しクッキーをまた大皿の上に並べようとした。すると、武、

「おいっ、それは・・・」

と、ばつが悪いのかかえでの行動を制しようとするもそれを梶山が、

「武さん、なんでかえでさんがクッキーを広げちゃダメなんですか?」

と、逆に武を制するように言うとさすがの武も、

「・・・」

と無言になってしまった。

 そんなわけで、かえで、クッキーを大皿の上に並べると、南、クッキーの下の方を見て赤い点をついているのを確認すると、

「それじゃ、ルビィちゃん、これを食べてみて」

と、ルビィに対し武の指定したクッキーを食べるようにお願いする。だが、これにも、武、

「おいっ、もしかしてこれに毒があるのかもしれないんだぞ!!」

と、南に文句を言うも、南、

「ああ、たしかに毒があるかもしれませんね」

と、武に対して確かにそうであるかのように言うと武も、

「ほら、そんなもの、未来のある若者に・・・」

と、自信満々に答えようとする。が、武がそう言っているそのとき、南、武に対して、

「でもね、その毒はね、かえでさんや千里さんにしか効かないのですよ!!だから、ルビィちゃんは大丈夫なわけ!!」

と威嚇するように言うと、ルビィからも、

「南さんのいうことなら、ルビィ、信じる!!じゃ、食べてみるね」

と、なんと、ルビィ、かわいい子ウサギみたいに南が指定したクッキーを食べてみた。

 すると、

「どう、ルビィちゃん、クッキー食べてみてどうかな?」

と、ルビィに尋ねると、ルビィ、

「う~ん、今さっき食べたものと同じだよ・・・」

と言ってしまう。これには、曜、

「じゃ、このクッキーにはなにもないんじゃ・・・」

と、そのクッキーには事件性がないようなことを言ってしまう。

 だが、南はそのことを気にせずに今度は別のクッキーを手に取ると今度は赤い点がついていないことを確認、それをルビィに渡しては、

「じゃ、ルビィちゃん、これも食べてみて」

と言うと、ルビィ、

「うん、わかった・・・」

と、今度も子ウサギみたいにそのクッキーを食べてみた。

 すると、ルビィ、

「うん、あれっ、このクッキー、今さっき食べたクッキーより軽く感じる・・・」

と、今さっき食べたクッキーとなにかが違うことを感じた、そんな感想を述べた。これには、曜、

「えっ、本当?私も食べてみる!!」

と、南に言うと、南、ルビィのときと同じように赤い点のあるなしを確認して、赤い点がついているもの、ついていないものを曜にそれぞれ食べさせてあげた。すると、曜も、

「あっ、本当だ!!1つは重く感じるけどもう1つは軽く感じる!!」

と、ルビィと同じ感想を言ってしまう。どうやらふたりとも2つのクッキーにある違和感を感じたようだった。

 と、ここで、南、ここぞとばかりにルビィと曜が感じた違和感の正体を種明かししてみた。

「2人とも感じた違和感、それはね、そのクッキーのなかにグルテンが入っているかどうかなんだ」

これには、ルビィ、曜、ともに、

「グルテン?」

と南に聞き返すと、南、これについて説明する。

「グルテンとはね、小麦粉に含まれているたんぱく質のひとつなんだ」

さらに、南、それを含めて目の前の大皿に広げてあるクッキーについても説明する。

「そして、このクッキーたちなんだけど、実は2種類のクッキーが混じっているんだ。1つはかえでさんが作ったグルテンの入っていない米粉のクッキー、もう1つはグルテンの入っている市販の小麦粉で作ったクッキー」

これを聞いたかえで、

「えっ、私の作ったクッキーのなかに市販の(小麦粉で作った)クッキーがあったわけ・・・)

と、愕然となってしまう。

 そして、南はルビィと曜がクッキーを食べて違和感を感じたのか、その理由を述べた。

「で、ルビィが最初に食べたのが市販の小麦粉で作られたクッキー、この中にグルテンが入っているから重く感じたわけ。で、ルビィちゃんがあとで食べたのがかえでさんが作った米粉のクッキー。これにはグルテンが入っていないから軽く感じたわけ」

これには、曜、

「なるほど!!グルテンが入っているかどうかで感じ方が変わったんだ・・・」

と、納得の表情。

 だが、曜、あることに気づく。

「って、あれっ、たしか、今さっき、南さん、「小麦粉で作られた・・・」って言ってなかったけ?もしかして、千里さんは・・・」

 これには、南、すぐに反応。ついに千里が苦しんだ理由を話した。

「そう、曜ちゃんの予想通り、千里さんは小麦のクッキーを食べたために苦しんだんだ。小麦粉で作られたクッキーは小麦アレルギーの原因、アレルゲンであるグルテンを含むたんぱく質が含まれている。そして、千里さんは重度の小麦アレルギー持ち。そんな千里さんが小麦で作られたクッキーとは知らずに食べてしまった。それより、千里さん、小麦アレルギーを発症してしまいアナフィラキシーショックを起こしてしまったから苦しんでしまったわけ」

 そして、南は武の方を指さしこう言った。

「そして、武さん、あなたは小麦で作られた市販のクッキーをかえでさんが作った米粉のクッキーのなかにまぜて小麦のクッキーを千里さんにわざと食べさせた。そうすることで千里さんをアナフィラキシーショックで殺そうとしたのかもしれないのですよ!!」

 これには、南、

「そ、それはないでしょう、南さん」

と、激しく動揺するもこちらも否定する。さらに、武、

「それに、こんなに無造作にクッキーが置かれていたら誰でもどのクッキーを食べてもおかしくないでしょ!!」

と、南の推理の穴を指摘する。たしかに無造作にクッキーが置かれていたら誰でもどのクッキーを食べてもおかしくない。

 だが、南はそれを論破してみせた。

「でもね、武さんならど無造作にクッキーを置かれていてもどちらのクッキーなのかわかるんですよ。だって、小麦で作られたクッキーには赤い点がついているからね!!」

これには、みんな、

「えーーー!!」

と驚いてしまう。そして、曜はすぐにクッキーのひとつをとって裏返してみる。すると、

「た、たしかに、このクッキー、裏に赤い点がある!!」

と、またまた驚いてしまう。これには、南、

「うぅ・・・」

と、うなだれるしかなかった。

 だが、曜は南にある疑問を投げ返た。

「でも、たとえそれで区別できたとしても確実に千里さんが食べるとは限らないよ」

これには、南、こう答えた。

「たしかにね。でも、クッキーを食べ続けるといつかは小麦のクッキーに当たるかもしれないよ。それに、実は、このクッキー、千里さんが食べたときは別に無造作に置かれていたわけじゃないんだよ」

これには、ルビィ、

「でも、この大皿に並べたのってかえでさんじゃ・・・」

と反論すると、南、これについてこう切り返した。

「それはそうなんだけど、実はかえでさんも知らないうちに小麦のクッキーを米粉のクッキーを別々に並べてしまったんだ」

これには、みんな、

「!」

と、びっくりしてしまうと、南、それについての説明を始めた。

「実はね、クッキーを最初入れいていた容器に秘密があるんだ。かえでさん、クッキーを入れていた容器を見せてください」

これには、かえで、

「あっ、はい、南さん、これです」

と、クッキーを入れていた容器を南に渡すと、曜、

「あっ、円筒状だ・・・」

とはっとした感じで言うと、南、

「この円筒状の容器に秘密があるんだ」

と言っては大皿に広げていたクッキーを赤い点がついた小麦のクッキーとそうでない米粉のクッキーをわけていれていくと、もう一度大皿にクッキーを並べなおしてみせてはこう言った。

「人というか日本人というのはとても律義な性格をしててね、円筒状の筒みたいなものの場合、まるで写真に載っているお手本みたいに円筒状に入っている順番通りに並べてしまう傾向が強いんだ」

そして、南は自分が並べたクッキーを裏返して見せると、みんな

「えっ、本当だ・・・」

と、唖然となってしまった。だって、赤い点がついたものとそうでないものとできっちりとまとまって置かれていたからだった。これには、かえで、

「うそ・・・」

と、愕然となってしまった。

 さらに南は武に対してあることを指摘した。

「それにね、武さん、千里さんが食べるとき、わざと赤い点、つまり、小麦のクッキーが置いてるほうを前にだして千里さんにわざと小麦のクッキーを食べさせようとしましたね」

これには、南、

「そ、それは・・・」

と、おどおどしてしまう。これを見た南、さらに武を追求する。

「人というのは食べるものが入った皿を突き出すようにされてから食べようとするとき、つい自分の目の前にあるものから食べてしまう傾向があったりします。千里さんもそれによって、武さんから小麦のクッキーが置かれている方を前にして突き出されてしまったから、つい小麦のクッキーと知らずに食べてしまったのです。むろん、千里さんの隣にいたルビィちゃんもね」

これには、ルビィ、

「た、たしかにそうかも。ルビィ、目の前の赤い点がついたクッキーを目の前に突き出されたからそれを食べたかも・・・」

 だが、武はそんな推理をみせる南に対し反論する。

「でもね、南さん、その市販されている小麦のクッキーを混ぜた事実もないし、小麦のクッキーも米粉のクッキーじゃ見た目も・・・」

 これには、南、すぐに反論する。

「見た目についてはこのクッキーをみれば一目瞭然です。色、形、どれも一緒です!!」

さらに、南はかえでに対して、

「かえでさん、米粉のクッキーを市販のクッキーと似せて作るように言われたのって誰ですか?」

と尋ねると、かえで、

「たしか武さんからだと。市販のクッキーに似せたほうが米粉のクッキーを嫌がる人でも食べてくれるって・・・」

これには、武、

「そ、それは・・・」

とおどおどしてしまった。

 そんなときだった。南のポケットから着信音が鳴ると、南、

「はい、南ですが・・・」

と、ポケットから自分のスマホを取り出し電話にでる。すると、

「菅原です。南さんの言う通り、阿蘇駅前のコンビニで本渡武さんに似た人物が円筒状の容器に入ったクッキーを買っていたことが確認できました。防犯カメラ、店員、ともに裏が取れております!!」

と、菅原と名乗る人物が武がコンビニで円筒状に入った市販のクッキーを買っていたことを南に伝えた。

 と、ここで、ルビィ、

「あの~、菅原さんって・・・」

と南に尋ねると、南、

「ああ、俺の同僚でして・・・」

と、軽く答える。その南の姿を見て、曜、

「南さんっていったい・・・」

と、南の正体が気になる様子。

 と、ここで、南、

「ルビィちゃんと曜ちゃんの疑問はさておき・・・」

と前置きしつつ、南はかえでに対してあることを尋ねた。

「ところで、かえでさん、そのクッキーを入れていた容器を準備したのって誰ですか?」

これには、かえで、こう答えた。

「たしか、武さん、でした。私が米粉のクッキーを作った後、武さんから、「あとは自分でやるから出かける準備をするように」って言われて、それで武さんに米粉のクッキーを渡しました。そのあと、武さん、阿蘇駅に到着するとき、「ちょっと用事があるから」って私と別れて、それで、阿蘇駅で「あそぼーい」に乗る前にこのクッキーの容器を渡されました」

これには、南、さらにかえでに尋ねた。

「かえでさん、そのコンビニに武さんが行った時間、わかりますか?」

これには、かえで、

「たしか「あそぼーい」が出発する30分前、〇〇時〇〇分でした」

と言うと、南、すぐに菅原にスマホで連絡をとると、

「菅原、防犯カメラにクッキーを買った人物が映っている時間を調べてくれ!!」

と命令。菅原、すぐに確認すると、

「はい、クッキーを買った人物は映っている時間ですが、○○時○○分、「あそぼーい」が阿蘇駅に到着する30分前です!!」

という答えが返ってきた。武が阿蘇駅前のコンビニに行った時間と防犯カメラにクッキーを買う武らしき人物が映っている時間が一緒だったのだ。これには、南、

「武さん、かえでさんが持つそのクッキーの容器こそ武さんが千里さんを殺そうとした、かもしれない証拠かもしれませんね。武さん、あなたはコンビニで円筒状の容器に入ったクッキーを買った後、その容器に入っていたクッキーを取りだしてはあらかじめ入っていた小麦のクッキーに赤い点をつけたあと、かえでさんに市販のクッキーに似せて作らせた米粉のクッキーと小麦のクッキーを別々にその容器に入れてからそれをかえでさんに渡した。そして、それをかえでさんは知らないうちに大皿に並べ武さんは千里さんに赤い点がついている小麦のクッキーがまとまっているほうを前に突き出して千里さんにわざと小麦のクッキーを食べさせた。これが事件の全貌・・・」

 だが、ここで、武、南に対し反撃にでる。

「たしかに、南さんの言う通り、小麦のクッキーを私が買ったとしましょう。でも、それで千里さんを殺す証拠にはならないのです!!だって、それを買ったとしても千里さんを確実に殺せるとは限らないのですから・・・」

 が、南、それをわかっているのか、すぐにこう反撃した。

「たしかに、武さんの言う通り、私のこの推理ではまだ弱すぎですね。でもね、誰が「武さんが千里さんを殺そうとした」と断定したのですかね、俺は「~かもしれない」って言っただけですがね・・・」

これには、南、

「むむむ・・・」

とむきになるも反撃できず。 

 そして、南はみんなに向かって衝撃的なことを言った。

「実はね、武さん、当初、千里さんではなく別の人をターゲットにして殺そうとしていたのです」

これには、みんな、

「えっ!!」

と、驚いてしまう。

 それをみてか、南、武から殺されそうになった人物のほうを指さしこう言った。

「武さんが当初殺そうとしていた人物、それは、かえでさん、あなたですよ!!」

これには、かえで、

「えっ、本当なの、武さん・・・」

と、武に言うと、武、

「そ、そんなわけないだろう!!」

と、動揺するも否定する。

 が、南、梶山に対しある命令を出した。

「梶山、武さんのバッグのなかをだしてあるものを探して!!」

これには、武、

「そ、それは横暴じゃ・・・」

と、すぐに自分のバッグを抱きしめるも、梶山、ついにある秘密兵器を取り出し武に突き出すと武、ほそぼそとした声を出してこう言ってしまう。

「ま、まさか・・・、國鉄鉄道公安隊・・・公安特捜班・・・」

國鉄鉄道公安隊東京公安室公安特捜班・・・日本の鉄道を守る鉄道公安隊、そのなかで精鋭が集まる部署、それが公安特捜班である。これには、ルビィ、

「ま、まさか・・・あなたが・・・」

とびっくりするも、南、

「ルビィちゃん、それはあとでね!!」

とルビィに対しウィンクすると、武が持っているバッグを職権で奪いなかを探る梶山の方を見る。すると、梶山、

「あっ、ありました、例のものが!!」

と、南が探していたものを撮りだしては南の目の前に置いた。それは・・・、

「えっ、なんで、私の「エビペン」がここにあるの!?」(かえで)

そう、なぜか武のバックからかえでの「エビペン」、そして、

「あっ、食紅の瓶と筆だ・・・」(曜)

クッキーにつけたであろう食紅が入った瓶とそれを使ったであろう筆が入っていた。これには、武、

「ううう・・・」

とうなってしまう。

 そして、南はかえでにあることを尋ねた。

「ところで、かえでさん、「エビペン」をあらかじめ武さんに渡すってことはありますか?」

これには、かえで、

「いいえ、私はいつも自分のバッグに「エビペン」を入れて持ち歩いています。それに、「エビペン」は注射器みたいなものですから武さんに渡すことなんて絶対にないです。だって、武さん、「エビペン」の使い方、知りません、というか、自ら知ろうとしないのですから・・・」

と答える。これには、南、

「と、なると、武さんのバックのなかにかえでさんの「エビペン」が入っているのはおかしいですね・・・」

と武のほうを見て言うと、武、

「・・・」

と無言になってしまった。

 と、ここで曜から質問」

「ところで、南さん、「エビペン」ってなんなのですか?それが最初から疑問だったんだよね」

これには、梶山、南に代わり曜の質問に答える。

「曜ちゃん、「エビペン」はね、アレルギーを持つ人にとってとても大切なものなの。「エビペン」自体は大きな注射器なんだけど、もし重度のアレルギー反応でアナフィラキシーショックが起きた時、これを刺すことでアナフィラキシーショックを幾分か和らげる効果があるの」

「エビペン」・・・それは重度のアレルギー持ちの人にとってとても大切なものだったりする。アレルゲン(アレルギーの原因)により重度のアレルギー反応によりアナフィラキシーショックが起きた時、「エビペン」をふとももの部分に刺すことにより「エビペン」のなかに入った溶液によってそのショックを幾分か和らげてくれるものである。いわば重度のアレルギー持ちの人にとってもしものときの救急装置ともいえた。とはいえ、「エビペン」の処置は応急処置みたいなものであるため、「エビペン」を打ったらできる限りはやく病院を受診することを進める。

 とはいえ、まさか、武がかえでの「エビペン」を持っている・・・、それに加えて小麦のクッキーにつけた赤い点、それをつけるために用意していた食紅の瓶と筆、これを踏まえて、南、武に対しこう断言した。

「武さん、もう言い逃れできませんよ。身内にすら渡さないかえでさんの「エビペン」が武さんのバックにある、それってあなたが千里さんと同じく重度の小麦アレルギー持ちであるかえでさんを殺そうとした、それが事実です。武さん、あなたは、最初、阿蘇駅前のコンビニで買った円筒状の容器に入った小麦のクッキーを取りだすとそれに食紅の赤い点をつけてから何枚か元に戻しそこにかえでさんが作った米粉のクッキーをその容器に詰めた。その後、残った小麦のクッキーをコンビニの袋ごと阿蘇駅のごみ箱に廃棄した。そして、かえでさんの「エビペン」を誰もみえないところで盗むとそれを自分のバッグのなかに隠したあと、武さんはなにくわぬ顔をしてかえでさんに小麦のクッキーを食べさせようとしたんだ」

これには、武、

「むむむ・・・」

と、怒りの表情。

 と、ここで曜がまたしてても質問。

「でも、なんで武さんが殺す相手がかえでさんから千里さんに変わったわけ?」

これんは、南、さらに答える。

「それはね、曜ちゃん、私たちとでクッキーを食べるまえ、千里さんがかえでさんと同じく重度の小麦アレルギー持ちであることを聞いたからなんだ。武さんがそのことを知ったことで殺す相手をかえでさんから千里さんに変えたんだ、このSL「あそBOY」復活をかたくなに拒んでいた千里さんに対する恨みを晴らすためにね・・・」

 そして、南は武のほうを見つめるとこう言いだしてきた。

「だけど、ここで誤算が生じた。1つは千里さんという存在だ。本来ならかえでさんの「エビペン」を隠すことで確実にかえでさんを殺しただろう。でも、千里さんというもう一人の小麦アレルギー持ちがいたことが災いした。千里さんもまたもしものために秘書に「エビペン」を持たせていた。これにより確実に、かえでさん、もしくは、千里さん、を殺すことができなくなった。そして、俺たち、公安特捜班の存在だ!!俺たちがいるため、証拠であるクッキーやかえでさんの「エビペン」を処分することができなくなった。それどころか、武さんの悪事を晴らすことにもつながった。あとは・・・、まあこの雨のせいで外に出れらなくなった、いわゆる一種の密室状態・・・であったことも誤算の一つだろうね」

これには、武、

「むむむ・・・」

とうなるだけだった。

 そのときだった。かえで、武に対し、

「武さん、うそでしょ、私を殺そうとするなんて・・・」

と泣くように武にそう言うと、武、ついに化けの皮が剥がれた。

「あぁ、もうやめだ、やめだ!!俺はな、お前の小麦アレルギーのせいで日頃からストレスが溜っているんだよ!!」

 そして、武はかえでに対しいろいろと文句を言っていった。

「俺はな、うどんやパンといった小麦でできたものをいつも食べたいと思っていたんだ。でもな、お前の小麦アレルギーのせいでそれすら我慢しないといけない。そう考えただけでもイライラしてくるんだよ!!このイライラ、どこで発散すべきか。それこそ今だったわけ!!かえでを殺せば思う存分うどんやパンを食べれるんだからよ!!」

さらに近くに寝ていた千里に向かってこうも言った。

「そして、それと同じくしてSL「あそBOY」復活の件でもイライラしていた。千里のやつ、俺の長年の夢であるSL「あそBOY」の復活をいつも妨げてきた。それならばと千里も殺せば一石二鳥だと思って千里に小麦のクッキーをわざと食べさせようとしたんだ。そのあと、かえでにも小麦のクッキーを食べさせようとしたけど、このままだと一晩あの列車(「あそぼーい」)のなかにいないといけない、そのことが頭のなかでよぎってしまったから、俺はクッキーを直してしまった。それが私の唯一の汚点だったかもしれないな。けれど、そのうち千里が苦しみだしたのを見て、私、千里だけは討ち果たすことができる、そう思えたんだ。でも、この雨という存在がなければ、お前たち、公安特捜班がいなければきっとすべてうまくいく、千里を確実に殺すことができる、はずだったのによ・・・」

 この武の言葉に南はついにきれた。

「武さん、それはアレルギーを持つものに対しての冒とく以外のものでもありません!!あなたはアレルギー持ちの人たちすべてを敵に回したんですよ!!人々のなかにはいろんなアレルギー持ちの人がいます。水、太陽、青色、などなど。珍しいアレルギー持ちの人たちもいます。そのアレルギー持ちの人たちはそれを食べることも使うことも、いや、それに触れたり浴びることすらできない、それほどの苦しみを持っているのです!!そんな人たちのために私たちはその人たちが楽しく十分に暮らしていけるように配慮しないといけないのです!!それをあなたは冒とくしたのですよ!!」

 だが、これには、武、

「そんなの関係ない!!そんなの、俺の苦しみと比べてみては雲泥の差だ!!我慢したい人は我慢すればいい!!私は私で我が道を突き進むのみなんだ!!」

と、南のいうことを聞き入れてくれなかった。それどころか、

「それにな、ただ小麦のクッキーを小麦アレルギー持ちの人に食わしただけでは殺人罪にはあたらないんだよ!!」

とも暴言を吐いてしまう。

 そんなときだった。突然、

キッキー

という列車が止まる音が聞こえてくると、車内には、

「みなさん、お疲れさまでした。阿蘇駅に到着しました」

という阿蘇駅に到着したアナウンスが流れてくる。

 と、同時に、

ガタンッ

という車両のドアが開く音が聞こえてきたと一緒に、

「警察だ!!本渡武、妻かえで、および、千里県議、殺人未遂の現行犯で逮捕する!!」

という刑事の声が聞こえてきた。そして、刑事は南と武のところにくると、そのまま、

ガチャン

と、武に手錠がかけられてしまった。これには、武、

「な、なんでだよ・・・。私は小麦のクッキーを千里に食べさせただけだよ。かえでに小麦のクッキーを食べさせようだけだよ。それなのに逮捕されるなんてうそだろ!!」

と叫んでしまう。

 だが、南は武に対しある事実を伝えた。

「武さん、それは違った認識だ。たとえ小麦のクッキーを人に食べさせたとしてもその人が重度の小麦アレルギー持ちであることを知りながら小麦のクッキーをわざと食べさせようとしたこと自体、その人を殺す意図があればそれは立派な犯罪になるこだってあるんだよ!!それにね、阿蘇駅のごみ箱にコンビニの袋に入ったクッキーが見つかりました。その袋にあなたの指紋がびっしりとついていたとのことです。もう観念してください」

 しかし、それでも、武は捕まってもまだ反抗していた。

「いや、なにか間違っている!!私は、私は・・・」

だが、その瞬間、

パチッ

という平手打ちの音がまわりに響き渡る。これには、ルビィ、こう言ってしまう。

「か、かえでさん・・・」

そう、かえでだった。かえで、なんと、自分の夫である武に平手打ちをくらわしたのである。これには、武、

「かえで・・・」

と唖然になるも、かえで、武の前に立ちこう断罪した。

「武さん、私はこれまで自分の小麦アレルギー持ちのことで武さんに迷惑をかけてきた、そう思って武さんにはこれまで尽くしてまいりました。けれど、それが、こんな事態を引き起こしてしまった、と思うと、私、武さんのこと、本当に情けないと思えてきます!!南さんの言う通り、殺人目的でその人のアレルゲンを食べさせ、アナフィラキシーショックを起こすことでその人を殺そうとすること自体犯罪だと言われても仕方がありません!!それをこの私に、いや、千里さんにもしようとしたあなたの行為、それ自体、私に対する裏切り行為だと思えてきます!!武さん、掘りのなかで、それに対する償い、してくださいね!!」

これには、武、

「お、お前・・・」

と言うとガクンッと肩を落としてしまった。

 こうして、かえでと千里を殺そうとした犯人、武は逮捕され、かえでも調書のために警察署に行くことになった。また、千里は阿蘇駅前に待機していた救急車に乗って近くの大型病院に搬送された。こうして事件の幕はついに降りることとなった。

 

 その後、阿蘇駅で多くの乗客を降ろしたあと、SL「あそBOY」は転車台のある宮地駅まで進むこととなった。ちなみに阿蘇駅に降りた多くの乗客たちは阿蘇駅前に待機していた代行バスにより熊本市内に行くこととなっていた。

 そして、SL「あそBOY」の車内では・・・、

「うわ~、ルビィたち、SL、独り占めだね!!」(ルビィ)

「うん、そうだね!!でも、気持ちいいよ!!SLの旅がこんなに気持ちいいなんて、とても感動したよ!!」(曜)

と、ルビィと曜、そして、

「南もよくあんなかわいい少女たちとなかよくなれますね」(松本)

「俺も南さんみたいになりたいよ」(菅原)

「お前たち、少しは任務のことを考えろ!!」(高杉班長)

と、公安特捜班の面々が乗っていた。

 そんななか、ルビィが南のところに行くと、

「ところで、南さん、もしかして、あの公安特捜班の南達仁さん、ですか・・・」

と南に尋ねると、南、

「うん、たしかにそうだが、なにか・・・」

と、南達仁は自分であると認めた。すると、ルビィ、

「ル、ルビィ、南さんのこと、善子ちゃんと花丸ちゃんから聞いています!!まさか、ここで南さんに出会えるなんて、ルビィ、本当にびっくりしています!!」

と、南にあこがれの目をキラキラさせながら言ってしまう。これを受けて、南、

「あっ、もしかして、善子ちゃんと花丸ちゃんとの話によく出てくるルビィちゃん!?」

ち、こちらもびっくり!!これには、ルビィ、

「はい、そうです。でも、たしか、南さんって、善子ちゃんや花丸ちゃんがよく巻き込まれる多くの事件を解決してきたんでしょ。そんな有名な人として、善子ちゃんと花丸ちゃんの大事な親友に出会えるなんて、ルビィ、本当にうれしいです!!」

と、これもまた目をキラキラさせながら言うと、南も、

「ははは、有名人かどうかは別にして、俺も善子ちゃんと花丸ちゃんの大親友であるルビィちゃんに出会えるなんて本当にうれしいよ!!」

と、これまた自分の親友の親友に出会えたことに喜びを感じていた。

 

(なお、善子と花丸の事件簿、詳しいことに関してはコラボ先である新庄さんの作品をご覧ください)

https://syosetu.org/?mode=user&uid=184317

(コピペして移動してください。ご苦労おかけして申し訳ございません)

 

 なのだが、2人にとってちょっと気になることが2つだけあった。それは・・・。

「それにしても、ルビィちゃん、あの2人(善子と花丸)みたいに事件に巻き込まれやすい体質がルビィちゃんにも伝播したんじゃないかな」

と、南がルビィに指摘するとルビィも、

「あっ、それはたしかにそうかも・・・。え~ん、善子ちゃんに花丸ちゃん、ルビィ、そんな体質、いらないよ~!!」

と、泣いてしまった。そう、ルビィも、善子と花丸、2人と同じく不幸体質になった、のかもしれない。そして、もう一つは・・・、

「って、俺たち、善子ちゃん、善子ちゃん、って言っているけど、なんかどこかで、あの言葉、聞こえてくる気が・・・」(南)

「うん、そうかも・・・」(ルビィ)

「よ・し・こ、じゃなくて、ヨハネ!!堕天使、ヨ・ハ・ネ!!」

ハハハ・・・。

 

 と、そんなほほえましい時間もついに終わりを迎える。突然、

「みんな~、あともう少しで宮地駅に到着だよ!!」

と、千歌、曜たちがいる客車のドアを開けてもうすぐ終点の宮地駅に到着することを教えてくれた。これには、

「あぁ、楽しい時間もあともう少しで終わりだね!!」(曜)

「それもそうだね。でも、こんな楽しい時間があったからこそいい思い出になるんだよね!!」(梶山)

と、楽しい時間が終わる、それに対しての名残惜しさを感じていた。

 

 そして、SL「あそBOY」はついに、

「宮地~、宮地~」

というアナウンスとともに終点宮地駅に到着した。

 その後、宮地駅前に降り立った公安特捜班の面々と、千歌、曜、ルビィ。そんなとき、特捜班の一員である菅原が曜たち3人を見て、

「あっ、もしかして!?」

と、びっくりした表情をみせると、続けて、

「もしかして、千歌ちゃん、曜ちゃん、ルビィちゃん、って、あの、今をときめく、スクールアイドルのAqoursじゃないの!!」

と、驚きの声をあげてしまう。これには、千歌、

「うん、そうだよ!!私たちスクールアイドル、Aqours、だよ!!」

と言うと、菅原、これには、

「実は、僕、Aqoursの大ファンなんです!!サイン、ください!!」

と、どこかに隠していた色紙を千歌たちの前に差し出した。いや、それどころか、

「あと、いつものコール&デスポンスもお願いします!!」

と、千歌たちにお願いする始末。これには、千歌たちも、

「うん、いいよ」

と言うと、3人合わせて、いつものやつ、をかました。

「千歌です!!」「曜です!!」「ルビィです!!」

「3人合わせて、We are CYaRon!!」「よろしくね!!」

これを見ていた菅原、

「か・い・か・ん!!」

とついに菅原は天に召される・・・それくらい有頂天になっていた。

 とはいえ、これは菅原だけではなかった。あの梶山すら、

「こんな有名人に知り合えたなんて、私、本当にうれしい限りです!!千歌ちゃん、曜ちゃん、ルビィちゃん、ずっと友達でいましょうね!!」

と、言ってしまう。梶山にとって、有名人が友達、なんてすごく嬉しいことなのかもしれない。ただ、とうの3人からしたら・・・、

「うん、そうだね!!しゃろとも、だね!!」(千歌)

と、普段道理に梶山を友達認定したみたいのようだ。ただ、この千歌の言葉に、梶山、

「しゃろとも?」

と、しゃろともの意味がなんだかわからないのか、千歌たちに聞き直してしまう。これには、ルビィ、梶山に説明する。

「CYaRon!の友達、略して、しゃろとも!!だからね、梶山さん、ルビィたちとは友達なんだよ!!」

これには、梶山、

「うん、そうだね!!私たち、しゃろとも、だね!!」

と、嬉しそうに言った。

 そして、ついにいつものあれも行わエることに・・・。

「We are CYaRon!!」(千歌・曜・ルビィ)

「We are しゃろとも!!」(梶山・松本・菅原)

 だが、これに参加しなかったのが1人・・・、そう、南であった。これには、梶山、

「南、一緒にやりますよ!!」

と言うも、南、

「そ、それ、やらなくてもいいじゃないか!!俺はしたくないんだよ!!」

と拒否するも梶山の強引さに負けてしまった。こうして、南も、

「We are しゃろとも・・・」

と、ぶっきらぼうに言うも、それがいつもの南とギャップがあったのか、みんなから、

ハハハ

と笑い声が聞こえてきた。これには、南、

「だから俺はやりたくなかったんだよ!!」

と、やらされたことを後悔していた。

 

 そして、ついに別れの時が来た。曜とルビィは熊本駅へと戻るSL「あそBOY」に乗って千歌たちとともに熊本に行くことに。そして、南たち特捜班は・・・ある任務のために仕事に戻ることとなっていた。

 その宮地駅のホームでは・・・、

「南さん、梶山さん、また会えるの、楽しみにしているからね!!だからね、また会おうね!!」(曜)

「南さん、梶山さん、またね!!ルビィたちとまた会おうね!!」(ルビィ)

「ああ、いつかまた会おう!!」(南)

「じゃ、またね!!」(梶山)

客車の窓を開けて別れの挨拶をする4人。そんなとき、

「千歌助手、汽笛をあげてくれ!!」(あいてつ)

「はいっ!!」(千歌)

という声とともに、

ポポー

というSLの汽笛の音が鳴ると、

ゴトン ゴトン

という音と一緒にSL「あそBOY」は走り始めた。それでも、曜、ルビィ、ともに、

「またね」「また会おうね!!」

という声を出しながら南たちとの別れを惜しんでいた。

 そして、走り始めたSL「あそBOY」はそのまま加速を続け、ついには南たちの視線から見えなくなってしまった。それでも南たちは、

「曜ちゃん、ルビィちゃん、さようなら・・・」

という声を出していた。

 だが、時は待ってはくれない。南、SL「あそBOY」が完全に見えなくなると、気持ちを切り替えては、

「さてと、俺たちは仕事に、任務に戻る!!おい、みんな、俺たちに任された任務、こなしていくぞ!!」

という南の掛け声とともに特捜班のみんなから、

「はいっ!!」

という声があがっていた。その後、特捜班は任務へと戻っていた。

 

 こうして、曜とルビィの事件簿は幕を下ろした。しかし、これが始まり・・・なのかもしれない、善子、花丸と同様に南たち特捜班とCYaRon!の関係も・・・。

 でも、これで南たち特捜班とCYaRon!のキズナは深まったのかもしれない。もし、同じことが起きたとしてもきっと南たち特捜班とCYaRon!が解決に導いてくれるだろう、そう願いつつ筆をおくことにしよう。  (了)




あとがき

 みなさん、お久しぶりです、la55と申します。ここまで読んでくれてありがとうございました。この作品は新庄雄太郎さんとのコラボによって実現したものです。とはいっても新庄さんみたいに推理ものが得意・・・ではなく、自分にとって苦手なジャンル、だったりします。それでもなんとか推理ものとしてなんとか成立させようと思って四苦八苦しながら作りあげました。とはいえ、初めての推理もの、ということでどうしてもちぐはぐなところもあります。いろいろとツッコミ要素満載の作品となっております。それについては多めに見てあげてください。
 このコラボ作品ですが、新庄さんからのお誘いを受けて自分で執筆したものになります。新庄さんの作品に出てくる公安特捜班を使って自分なりにアレンジしたのがこの作品です。とはいえ、新庄さんの作品を読んでリスペクトしつつ自分なりにアレンジしているので本当のところ新庄さんの作品に出てくる公安特捜班とは違った公安特捜班になっているかもしれません。なので、新庄さんとの作品とはパラレルな関係、と思ってもらったほうがいいかもしれません。とはいえ、新庄さんの作品は本当に素晴らしいものばかりです。なのでもしよろしければ新庄さんの作品をぜひ読んでみてください。RailWars好きのかたもラブライブ!好きのかたも楽しめる作品になっていると思います。
 そして、今回登場した列車は、「あそぼーい」およびSL「あそBOY」でした!!さらに、今月に熊本→博多を走破したSL「無限」号も出てきております。この「無限」号ですが、ご存じのかたも多いと思います、大人気漫画「鬼滅〇刃」とJR九州のコラボ列車です。この列車の乗車券は通常予約のみでしか取り扱いされず、それでも1秒で瞬殺されるほどの大人気でありました。そして、博多駅をはじめ、沿線では人々の多さ・・・、それくらいインパクトが大きい列車でもあります。でも、実際はSL人吉、昔のSL「あそBOY」のプレートを「無限」に入れ替えて、プラス、後ろにディーゼルで押していく、そんなスタイルをとっておりました。それを今回は使わせてもらいました。SL「あそBOY」が初代なら、いまの「あそぼーい」は2代目、といえるかもしれません。えっ、「あそ1962」は・・・。それは察してくださいよ・・・。
 とはいえ、もし、この作品を最後まで楽しんでもらえたら幸いです。もしよろしければ私の作品だけでなく新庄さんの作品も読んでみてください。とても読みやすくとてもうならせるくらいのいい作品ばかりですから。
 そして、ここでお知らせ。この作品以外にもう一つ投稿する作品があります。その作品はかなりこに続く百合シリーズ第2弾となります。その作品は、今投稿している「MoonCradle」をすべて投稿したあと、時期的には12月月末を予定しております。理由としては・・・秘密です。なので楽しみにしてください。
 とはいえ、今回も長くなってしまったあとがき、本当に長くなって申し訳ございません。ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。それでは、今なお(2020年11月現在)投稿している「Moon Cradle」もついに佳境を迎えようとしております。そちらも読んでもらえたら幸いです。それでは、また会う日まで、さよなら、さよなら、さよなら。

※最後に、この物語に出てくるトリック?は立派な犯罪になります!!なので絶対に真似しないでください!!絶対にお願いします!!
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