曜とルビィの事件簿   作:la55

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曜とルビィの事件簿最終章 さよなら・・・

 翌日、3月24日、SL人吉は最後の運行を、地元の人を乗せての熊本~八代間の運行を終え、100年以上に渡る自分の旅を締めくくったのである。

 

 その日の夜、八代駅には、曜、ルビィ、だけでなくヨハネやずら丸といったAqoursの面々、そして、南たちの最後の旅に付き合ってくれたニジガクの面々がずらり並んでいた。

 そして、その人たちを代表して南たちと旅のほとんどを付き添っていた曜とルビィが南たちに対してこんなことをを言った。

「南さん、これまで本当にありがとう。これで最後になるなんて本当に悲しいよ」(曜)

「うん、本当に寂しい・・・。ずっといたかったよ・・・」(ルビィ)

曜とルビィはわかっていた、これが本当に最後のお別れだと。ずっと会うことなんてできない、そうみえたのだから。この物語はこれまでの物語とは違う。本当の最終章、Lastである。もうこの次なんてない、そう2人は感じたのかもしれない。

 ただ、南は曜とルビィに対しこう告げた。

「たとえこれが最後の別れといっても心のなかではずっとつながっているものだ。だからこそ、まだ諦めずに頑張ってほしい」

これは南なりの2人に向けた精一杯の別れに挨拶であった。南もこの2人と別れたくないかもしれない。だが、物語にだって最初があれば最後もある、そのことを意識したのかもしれない。

 そんな南に対し高山がこう言った。

「南さん、もうじき最終列車が到着します」

この言葉に南は、

「ああ、そうだな・・・」

と元気よく答えたのである。

 そして、南は千歌に対し、

「千歌よ、最後まで裏方として頑張ってくれた。本当にありがとう」

と言うと千歌も、

「もうアランさんたちとは会えないけどこれまで一生懸命頑張ってきたからね。これからも頑張っていくからね!!」

と元気よく答えてくれた。千歌はこの物語群における最大の功労者かもしれない。裏方とはいえこの物語群のために一生懸命頑張ってくれたといえる。その意味でもこの物語群最大の功労者である。

 そんな千歌に対しアランはあることを言った。

「千歌よ、これはもしものときがあったら千歌が力になるための封印だ」

といって千歌の頭に指を突きさして気を送った。ただ、これには、千歌、

「?」

とハテナになるだけであった。

 

 そんななか、ついに新庄さんの物語への最終列車が到着した。ただ、この列車を見て曜は驚いた。

「えっ、SL人吉!?」

そう、そこにいたのはSL人吉であった。今さっきまで最終運行していたはずのSL人吉がそこにいたのである。ただ、これについては南がこう説明した。

「たしかにSL人吉だけど私たちをもとの世界に戻るための列車でもあったんだ」

そう、SL人吉は人の物語と物語をつなぐ架け橋的な存在だった。実は南たちが初めてここに来たのもSl人吉を使ってのことだった。そのため、「復活のA」のときにSL人吉が動かなくなったあそぼーいの救援にすぐにこれたのである。とはいえ、最初がSL人吉であれば最後もSL人吉であるというのは何かの縁、いや、SL人吉が物語と物語をつなぐ架け橋である証拠、なのかもしれない。

 とはいえ、そのことを考えるふける余裕はなくSL人吉に乗り込む南たち、そして、窓から手を振る南たちをまえに曜たちはただ、

「さよなら、さよなら」

というお別れという悲しみに満ちた声をあげて「さよなら」を言っていた。むろん、南たちも、

「さよなら」「さよなら」

とこちらもお別れを言っていた。

 そして、南たちを乗せたSL人吉は動き始めた。各人ともSL人吉を走って見送る。その後、ホームの端に曜たちが到着したとき、SL人吉は銀河鉄道999と同じように上空へと駆け上り、そして、見えなくなった。これには、曜、ルビィ、ともに、

(これまで本当にありがとう、南さん、そして、みんな・・・)(曜)

(ルビィ、このことは絶対に忘れないよ!!)(ルビィ)

と心の底からそう思ったのである。

 

 そして、なにも見えなくなったあと、

「あれっ、なにか落ちている?」

と曜はなにかを見つけた。それはただの鍵であった。それを見て曜はこう思った。

(なにかとても重要かもしれないもの・・・。でもそれがなにかはわからない・・・。大事にしておこう)

その鍵はなにかわからない、だけど、なにか大事なものだと曜はわかっていたのかもしれない。

 とはいえ、すべてが終わった、そう思った曜とルビィはこんなことを話していた。

「でも、最後の旅って本当に楽しかったね!!」(曜)

「たしかにそうかも!!思い出すだけで本当に楽しい気分になる!!」(ルビィ)

その思いとともに2人は、最後の、南たちとの、旅の思い出を、3つの事件のことを思い出していた・・・。h

 

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