なぞの列車
♪~(ゴスペルの歌声)
あたり一面に鳴り響くゴスペルの声、これには、曜、ルビィ、ともに、
(う~ん、これがゴスペルなんだね!!ココロがワクワクするよ!!)(曜)
(とても凄いよ、この迫力!!ルビィ、こんなの、体験したこと、ないよ!!)(ルビィ)
ととても感動していた。
ここはハウステンボス。曜とルビィ、そして、南をはじめとする公安特捜班の面々はアムステルダム広場の教会前で行われているゴスペルショーに驚きを感じていた。ハウステンボス、そこは異世界の入口、1年を通して憧れの異世界をみんなに提供してくれる場所である。そして、今回は年末年始の休みを使ってハウステンボスに遊びに来ている曜とルビィ、南たちに異世界の素晴らしさを提供しようとしていたのである。
そんななか、曜たちのそばではしゃいでいる3人がいた。
「これがゴスペルなのですね!!とてもいい音色です!!」(スクールアイドル風の少女)
「本当にそうだね!!私、このゴスペルを取り入れたほうがいいと思うの」(なんか優しそうにみえる少女)
「たしかにそれはありかもしれません」(大和撫子のような少女)
と騒いでいた。これには、曜、
「なんか聞いたことがあるような声だね」
とちょっと気になったのかその少女たちを見る。すると、はっとしながら曜はこう言った。
「あっ、ニジガクのAZUNAの3人だ!!」
そう、そこにいた3人組とはニジガクのAZUNAの3人であったのだ。この曜の言葉にAZUNAの3人が声を上げる、次々と・・・。
「あれっ、曜さんじゃありあせんか」(スクールアイドル風の少女ことせつ菜)
「あっ、お久しぶりです!!」(優しそうな少女こと歩夢)
「ここで会えるとは本当に奇跡です!!」(大和撫子のような少女ことしずく)
すると、ルビィもAZUNAの3人を見てこう告げた。
「AZUNAのみんな、去年のラブライブ!9周年記念ライブのとき以来だね!!本当に会いたかった!!」
えっ、曜とルビィ、AZUNAの3人は出会ったことがあるの!?そう、実はAZUNAの3人は曜とルビィとすでに出会ったことがあるのでる。というのも昨年に行われたラブライブ!(大会の)9周年記念ライブのときに特別ゲストとしてAZUNAを含めたニジガクのメンバーが参加していたのである。むろん、レジェンドスクールアイドルである(曜とルビィを含めた)Aqoursもこのライブに参加していたため、そこで、曜とルビィ、そして、ニジガクの接点ができていたのである(詳しくは「SNOW CRYSTAL」の「NEXT SPARKLING!!」第5話を参照してください)。
そんなAZUNAの3人に対して曜はこんなことを言う。
「このゴスペルショーってすごいね!!」
するとせつ菜がこんなことを言ってきた。
「本当です!!このあとはたしか・・・」
その瞬間、ゴスペルショーは佳境を迎えたのか、
♪~!!
というゴスペルの歌声が終わると同時に、
ドド~ン!!
という教会の後ろから花火が討ちあがったのである。これには、ルビィ、
「うわ~、凄い、凄い!!」
と喜んでいた。むろん歩夢、しずくも、
「とても綺麗~」(歩夢)
「とても感動的です」(しずく)
と歓喜の声をあげていた。
そんな2人を見てか、せつ菜、あることを言い出してきた。
「なるほど、こんな演出もありといったらありですね~」
あまりに謎めいた声に、曜、ちょっと気になったのかせつ菜に対し、
「せつ菜ちゃん、なにを言っているの?」
と尋ねてみた。
すると、せつ菜、こんなことを言ってきた。
「今度のお祭りの参考にしようとしているのです。この演出をすればお祭りはさらに盛り上がります!!」
実は、AZUNA、今度ニジガクのあるお台場のお祭りの参考にしようとハウステンボスに来ていたのである。お台場に根付いたお祭りにするべくAZUNAの3人は少しでも日本一のテーマパークであるはハウステンボスのイベントを楽しんではそのノウハウを吸収しようとしていたのである。
そんなAZUNAの3人を見て、曜、こんなことを言った。
「やっぱりAZUNAのみんなは凄いよ、お台場のために頑張れるなんて!!」
これには、せつ菜、
「そんなことはないです。どんなときでも好きなものを追い求めるのはとてもいいことですから!!」
と謙遜しつつも自分のやるべきことを言うと、ルビィ、
「それこそAZUNAのいいところだよ!!」
とAZUNAの3人のことを褒めていた。
こうして曜とルビィはAZUNAとの再会ののち、
「南さん、私たち、AZUNAのみんなとイルミネーションを見てくるね!!」(曜)
と言っては南たちと別れたあと、AZUNAのみんなと一緒にハウステンボスのイルミネーションを見て回ることにした。ちなみに、ハウステンボスのイルミネーションは日本一ということもあり、
「とてもイルミネーションが綺麗だね!!まるで光の王国だよ!!」(ルビィ)
「ルビィさん、このイルミネーションそのものが光の王国というそうです」(しずく)
「でも、それくらいこのイルミネーションが綺麗ということだよね!!!」(歩夢)
と日本一のイルミネーションを楽しんでいた。
一方、南たちはというと・・・、
「南さんがこんな白い観覧車に乗るなんて意外ですね」
と高山に言われると、南、
「べ、別におかしくなんかないだろうが!!」
と顔が赤くなりながらも怒っていた。そう、特捜班の南と高山は男二人で白い観覧車に乗っていたのである。むろん、南のイメージから白い観覧車に乗ること自体意外と思ってしまうのだが、意外にも、南、
(この日本一のイルミネーションを高いところから見るのも乙なものだ・・・)
とロマンティストだったりする。それくらい、南もこのハウステンボスを楽しんでいたのである・・・。
その後、曜とルビィ、南たち特捜班は、この日、ハウステンボスを楽しんでいた。だが、その翌日、まさかの大事件に巻き込まれるなんて今は知る由もなかった・・・。
そして、ついに大事件が起きるその日を迎えてしまった。この日もハウステンボスで南たちと一緒に遊ぼうとする曜とルビィ、この日はアトラクションタウンでVRのジェットコースターに乗ろうとしていた。
だが、ついに運命のときを迎えてしまった。10時半ごろ、VRのジェットコースターの列に並んでいた南のスマホに、
プルルプルル
という着信音が聞こえてきた。これには、南、
「おっ、誰かからか連絡が来た。すまない」
と電話に出る。すると、南は隣にいた高山に対しこう言った。
「高山、事件だ!!すぐに現場に向かうぞ!!」
これには、曜、
「まさか、事件・・・」
と南に言うと南もそれに対して、
「あぁ、佐世保駅前で人が刺されたということだ・・・」
と答えるとルビィも、
「それじゃ・・・」
と前年そうにいる。そう、南たちは今から仕事に入るのである。むろん、これは仕事であり、そんなこともあってか残念そうに見るルビィに対して、南、
「これも仕事のうちだ。それじゃ行くことにする」
とたんたんと答えてくれた。
だが、そんなルビィだからこそ南に対しこう言ったのである。
「それじゃ、ルビィたちも行く!!」
このルビィの言葉に、南、
「おいおい、これまでみたいに事件に巻き込まれたわけじゃないんだぞ!!それなのに自分から事件に巻き込まれるなんて・・・」
と心配そうに言う。たしかにこれまでの事件は曜とルビィが事件に巻き込まれるパターンがほとんどだった。だが、今回は曜とルビィは自ら事件に巻き込まれようとしている、それを南は心配になったのである。
だが、ルビィと曜の決意は固かった。ルビィは南に対し、
「それでもいいもん!!南さんとルビィたちは一心同体だもん!!」
と自分の決意を言うと曜も、
「ルビィちゃんの言う通りだよ!!私も南さんたちと行く!!」
と自分の決意を語った。これには、南、
「うん、わかった。2人とも連れていく!!」
と言うとともに、
「でも、俺の言う通りにしてくれ!!」
と2人に注文をつけたのである。これには2人とも、
「「うん!!」」
とうなずいた。
こうして、南たちと曜、ルビィはついに事件に立ち向かうことにしたのである。
というわけで事件現場へ・・・、といいたいところだが、
「でも、なんで列車で移動なの?」
そう、なぜか列車で移動していたのである。これには、南、こう答える。
「もしかするとこのルートで犯人が移動している可能性もあるじゃないか」
ただ、南はこうも思っていた。
(たしかにこのルートを犯人が使うことがあるが、YC1系乗ってみたかったのもあるんだけどな・・・)
YC1系、九州総局(JR九州)が誇るハイブリットエンジンを積んだ気動車である。また、そのYC1系は長崎~佐世保間しか運行していないため、南が乗りたいのもわかる気がする・・・。とはいえ、講師てハウステンボス~佐世保間を列車で移動することになった曜とルビィ、南たちはハウステンボス10時39分発のシーサイドライナー早岐行きに乗る。シーサイドライナー、これは長崎~佐世保間をつなぐ(YC1系を使った)快速列車である。ただ、南たちが乗るこのシーサイドライナーであるが通常なら佐世保が終点なのだが早岐で終点というのもこの列車のみであった。ある意味レアな運行であった。でも、佐世保に行きたいのに・・・、という心配が残るがそれも心配する必要はない。だって・・・。
そうこうしているうちに南たちが乗るシーサイドライナーは早岐に10時44分に到着、このシーサイドライナーはここで終点であるため、このあとの佐世保までの移動が・・・、とそこには、
「あっ、別の列車が止まっている!!」
そう、隣には佐世保行きの列車が止まっていたのだ。この列車は長崎を8時18分に出発、ハウステンボスを10時05分に出発、早岐に10時10分に到着する佐世保行き普通列車であるがその早岐で40分以上停車して10時55分に早岐を出発、大塔、日宇に停車して11時06分に佐世保に到着するのである。この列車に乗り込む曜とルビィ、南たち、そんなおとき、
「あっ、陽さん、こんにちは!!」
と声がした。これには、曜、
「あっ、歩夢ちゃんたちだ!!こんにちは!!」
と挨拶を返す。そう、どうやら歩夢たちAZUNAの3人もこの列車に乗り込むみたいだ。これには、ルビィ、
「なんかとても偶然!!」
と偶然なことに驚いていた。そんなルビィを見てか、せつ菜、
「これこそ、奇跡、です!!」
と喜んでいた。
こうして佐世保行きの列車に乗り換えた曜とルビィ、南たちと歩夢たちは10時53分定刻に早岐を発車、順調に佐世保に向けて運転していた。そんななか、日宇を出発したときにしずくがせつ菜に対してこう言ってきた。
「ちょっとお花摘みに・・・」
どうやら、しずく、お花摘みに・・・、いや、トイレに行きたいみたいである。これには、せつ菜、
「わかりました!!」
と言っては、しずく、トイレのある車両へと移動することにした。
そして、しずくはトイレの近くまで行くとあることにびっくりしてしまう。
「トイレが広い・・・」
そう、YC1系のトイレはとても広いのである。通常の列車のトイレは畳1畳分の広さしかないのだがYC1系のトレイは2畳以上の広さを有していた。というのも、YC1系のトイレは車椅子の方でも使いやすいように通常より広くしているのである。そのかわり、トイレの逆サイドでは椅子なんて設置していないのであるが・・・。
そんなことを気にしつつしずくはトイレをすましてはトイレの外に出た。そんなとき、
(えっ、なんか筋者みたいな人がいるのだけど・・・。ちょっと怖すぎです・・・)
としずくはある恐怖を感じていた。なんと、一目で筋者であることがわかる、そんな男をみかけたのである。これにしずくは恐怖を感じたのだが、しずく、
(ここは早く戻らないと・・・)
と思ってはすぐに南たちのもとに戻ると南に対し、しずく、こう告げた。
「南さん、今さっき、筋者みたいな男の人をみかけました・・・」
これには、南、
「わかった。ちょっと気にしておこう」
と言うと高山に対して、
「高山、すまないがその男を見張っておいてくれ」
と言ってはその男を見張ることにした。
その後、佐世保に11時06分に到着した曜とルビィ、歩夢たちはみんな一緒になって別の特捜班のメンバーに守られながら改札口へ。南と高山はその男を見張るような形でその男のあとを追った。そして、その男が改札を出ると、
「肥(ひ)、県議刺傷事件の容疑の疑いで任意同行を求める!!」
と4名以上の警察官がその男を囲んでしまった。これには、その男、
「なにもしてない俺様が警察官に囲まれるとはな・・・」
と不満そうな表情で言った。
そこで、南、この状況に陥った原因を確認すべく近くにいた刑事に対し、
「私は東京公安室公安特捜班の南です。今の状況はいったいなんなのですか?」
と尋ねるとその刑事はこう答えてくれた。
「実は先ほど佐世保駅付近で起きた県議刺傷事件の重要参考人として肥に任意同行を求めたのです」
どうやら、その男こと肥に先ほど佐世保駅で起きた県議刺傷事件の重要参考人として任意同行を求めたようである。
さらにその刑事はその肥について詳しく南に教える。
「この肥なのですが全国有数のやくざに属しているとても有名なヒットマンなのです。その肥が近々(今日ターゲットになった)有名県議を刺す、という情報が入りまして、そして、今日、その県議が刺された、そんなこともあり、この肥を探して見つけた次第なのです・・・」
どうやら、この肥、とても有名なヒットマンであり、今日県議が刺された、ということもありこの肥を重要参考人として見つけては任意同行を求めていた、というわけである。
ところが、その肥はこんなことを言い出してきた、大声で・・・。
「俺様はなにもやっていない!!やっていないからやっていない!!」
どうやら、肥、容疑を完全否定しているようだ。そんな肥に対し警察官の1人がこう言った。
「いや、県議を刺したのはお前だろうが!!」
だが、その肥はこんなことを言い返す。
「俺様は10時くらいまでハウステンボスにいたんだ!!調べればわかることだ!!」
どうやら、肥、10時くらいまでハウステンボスにいたようだ。そんな肥の証言が本当なのか刑事はすぐにハウステンボスに連絡をとった。すると・・・、
「え~、たしかにそのお客様なら10時前までハウステンボスにいました」
とのこと。どうやら国内の防犯カメラに肥が10時前まで映っていたようである。
そして、その証拠をもとに肥はこんなことを言った。
「俺様はハウステンボス10時05分発の佐世保行き普通列車でここまで来たんだ!!その列車は早岐で40分以上停車する。だからこそ、その県議が刺された時間にはその事件現場に行くこと自体不可能なんだ!!」
むろん、その焼香を確認、その列車というのが・・・、そう、南たちが乗ってきた列車っであった。すると、その列車の運転手がハウステンボス駅で乗車する肥を目撃していた、という証言も出てきてしまった。
そういうことなので、南、すぐに時刻表を確認する。たしかに肥が乗っていたという普通列車はハウステンボスを10時05分に出発したその普通列車は確かに佐世保行きではあるが早岐で40分以上止まっていることが確認できた。このため、肥が言う通り、この普通列車にずっと乗っているのであれば県議が刺された10時半ごろにその現場に行くのは不可能であった。また、南はこう考えていた。
(あと、しずくさんが見た男も肥だったはず・・・)
そう、しずくが見かけた筋者の男は肥であった。というのも、しずくが肥を見かけてからずっと高山がその肥を見張っていたのだから・・・。その普通列車の運転手としずくの証言から肥がこの列車に乗っていたことは明白であり、そのため、肥のアリバイは成立しようとしていた。
だが、南はあることに気づいた。時刻表を見ながら肥を囲んだ警察官に、
「ちょっとこの男に聞きたいのだが」
と手帳を提示してその警察官の了解を得ると肥に対してこんなことを言った。
「肥、あなたは特急を使いませんでしたか?」
そう、南はあることに気づいた。実はハウステンボスを10時05分に出発するその普通列車は早岐に10時10分に到着してからすぐにみどり13号が10時13分に早岐を出発、10時24分に佐世保に到着するのである。これなら犯行時間に間に合う・・・のだが、肥は南に対しこう言い返した。
「俺様は特急を使っていない。その小kに俺様は特急券を持っていない。それはどう説明する?」
この肥の証言をもとに警察官は佐世保駅の駅員に対し肥の特急券を、早岐~佐世保間の特急券を探すようにお願いをするも佐世保駅の駅員はすぐに、
「肥さんの特急券なんてありません」
と答えてきた。これには、南、困惑する。
(特急券がなければ特急に乗ることなんてできない・・・)
たしかに普通なら特急に乗るのに乗車券意外に特急券が必要となる。なのでその特急券がなければ特急にのることなんて普通ならできないのである、普通なら・・・。
そんなわけで南は仕方なく肥に対し、
「たしかに肥の特急券なんてなかった・・・」と白旗を上げざる終えなかった。ただ、南はあることを考えていた。
(でも、駅員のすぐの対応、なにかひっかかる・・・)
そう、駅員は肥の特急券がないか尋ねたのに対しすぐの対応で「ない」と答えたのである。これには、南、ひっかかるところがあった。また、慣れていないとはいえ、肥が本当にハウステンボスを10時05分に出発し早岐に40分停車している普通列車にずっと乗っているのか疑問だった。だって、早岐で40分以上も停車しているのずっと待っていると考えると肥のアリバイは少しへんだと思ってしまう、だって、本当なら40分以上ずっと早岐に待っていることなんて考えずに別のルートで早く行く方法を考えるのが妥当だからだ。そのことを考えると南は肥のアリバイは少しへんであると考えてしまったのである。とはいえ、今のところ、肥のアリバイは成立している、そんなこともあり、肥は保釈されることになった。
だが、南は今なお残る疑問を解決すべくある者を呼んだ。
「アランに千歌、ちょっとお願いがある」
その者とは、南の陰となって動いている潜入捜査員、ご存じアランとこの物語世界の捜査員ことこちらもご存じ千歌であった。千歌はすぐに、
「もしかして、曜ちゃんとルビィちゃんになにかが・・・」
と心配そうに言うと、南、こう答えた。
「いや、ちょっとした事件に首を突っ込んだだけだ・・・」
と答えると、千歌、
「ならば、千歌、頑張っちゃうもんね!!」
と言っては南に対し、
「今日は何を・・・」
と尋ねてきた。すると、南、アランと千歌に対しこう告げた。
「アランに千歌、すまないが肥のアリバイについてもう少し調べてくれ」
これには、アラン、千歌、智に、
「「わかりました!!」」
と言っては隠れるようにあとにした・・・。
翌日・・・、
「南さん、今日は博多で遊ぼう!!」
8時29分ごろ、ルビィはみんなと一緒に博多で遊ぼうと南を誘った。博多駅付近にはデパートや巨大な雑貨屋さんなどがあつまったところがありその周辺にはキャナルシティなどといった遊ぶところが多いだけでなく寺社といった歴史あるものなども数多く存在した。そんな博多をルビィはみんなと一緒に遊ぼうとしたのである。
そんなとき、突然、南のスマホから
ルルル ルルル ルールル
といった某歴史ある番組の音のような着信音が入った。それに、南、
「ルビィちゃん、ちょっと待ってね」
とルビィに断りを入れてから電話にでる。すると、南、
「えっ、なんだって!!」
という声を上げるとすぐに、
「ルビィちゃん、すまない、また事件だ!!」
という声を再びあげてはすぐに事件現場に向かうことにした。むろん、ルビィとその隣にいた曜もすぐに、
「ルビィたちも行く!!」(ルビィ)
と南のあとを追うことにした。
事件現場になったのは吉塚駅の構内であった。事件現場に入った南は到着するなりこう言った。
「なんだこりゃ~」
そこにはおびただしい血が散らばっていた。ただ、先に到着していた高山からこう報告された。
「今日は昨日と同じく刺傷事件です。被疑者は福岡県選出の国会議員です。とはいえ、刺されたショックで気絶はしていますが命に別状はありません。まわりの目撃者の話には黒づくめの男が改札を出るなり街頭演説をしていた国会議員を刺した、ということです」
これには、南、
「昨日の佐世保の事件となにか関わりがありそうだな・・・」
というとともに怪しい人がいないか吉塚駅付近を捜索してもらうことにした。
そして、10分後・・・、
「怪しい人を見つけてきました!!」
と高山が1人の男性を連れて帰ってきた。高山が言うには、
「(吉塚駅付近にある)東公園で歩いていたところを見つけて連行してきました」
とのこと。
そんな高山が連行してきた男を見て事件現場の規制線そばにいた曜がこんなことを言ってきた。
「あっ、昨日の怪しい人!!」
そう、高山が連行してきた人は・・・、
「肥!!」(ルビィ)
そう、昨日、佐世保の事件で怪しい雰囲気を出していたヒットマンの肥だった。
だが、肥亜はこう言って騒いでいた。
「俺様はただ東公園を散歩していたのだ!!全然怪しくない!!」
この言葉のあと、肥、続けてこう言ってきた。
「それに、俺様は8時31分の博多発吉塚終点(8時34分着)の普通列車に乗ってここまで来たんだ!!それなら吉塚駅で回収される切符を探してくれ!!」
この肥の言葉に近くにいた福岡県警の刑事が南に対しこう付け加えた。
「事件が起きたのは8時30分ごろ。肥のアリバイが正しければ犯行を行えません」
そんなわけで急遽吉塚駅で回収された切符を探すことに・・・。すると、
「たしかに肥の指紋のついた切符は見つかりました。(普通列車しか乗れない)普通のきっぷのみでした・・・」
という報告があがった。
ところが、別のところから意外な報告が入った。それは・・・、
「博多駅の防犯カメラの映像から肥が8時24分ごろに博多駅の改札に入るところがみつかりました!!」
なんと、肥、8時24分ごろに博多駅の改札を通る姿が見つかったのである。
その報告をもとに福岡県警の刑事は肥に詰め寄るとこう言った。
「肥、もしかして、博多駅8時26分発吉塚8時29分着の列車に乗ってこなかったか?」
そう、実は(肥が言っている)8時31分博多発の列車の前にも博多8時26発の列車があるのだ。
だが、肥は平然とこんなことを言った。
「でも、その列車って特急列車ですよね、かささぎ104号の・・・」
そう、実は博多8時26分発の列車は特急のかささぎ104号吉塚行きであった。肥はさらにこう付け加えた。
「それに、その列車に乗るには普通の切符のほかに特急券が必要ですよね」
肥が言うには特急列車なので普通の切符のほかに特急券が必要というのだ。なので、そんなことを肥に指摘されるとさすがの刑事も、
「うぅ・・・」
とうなるしかなかった。肥の指紋がついた切符は普通のきっぷしかないのだから・・・。
そんなわけで今回も肥は無罪放免となってしまった・・・。
そして、肥が去ってから1分後・・・、
「今回も解決できませんでしたね、南さん・・・」
と高山は悔しい表情をしながら南に言うと南も、
「あぁ、そうだな・・・」
とこちらも苦虫を潰されたような表情をしていた。
そんなときだった。突然、
「あぁ、やっぱり特急列車は楽ちんですね、短い時間でしたが・・・」
と言った言葉が聞こえてきた。これには、曜、
「あっ、しずくちゃん!!それにAZUNAのみんな!!」
という声をあげた。そう、事件現場の近くを通ろうとしていたのAZUNAのみんなだった。
そのしずくの言葉に、南、
「特急列車!!」
と大きな声をあげると歩夢に対しこんなことを言った。
「特急列車に乗ってきたのか、歩夢たち?」
すると、歩夢はこうい言ってきた。
「たしかに、私たち、特急列車に乗ってきました」
これには、南、こんなことを言う、
「たしか、この時間帯に吉塚に停車する特急列車はなかったはず、1つを除いては・・・」
そう、この時間帯、8時台には吉塚に停車する特急列車はかささぎ104号以外なかったのである。
そのことに基づいて南は歩夢たちにこう尋ねた。
「それってもちろん特急券を買ってだよな・・・」
すると、せつ菜、こんなことを言い出してきた。
「いいえ、普通の切符だけで乗ってきたのです。とてもリーズナブルでした、短い区間でしたが・・・」
この言葉に、南、こうぶつぶつと言い出す。
「特急列車、普通の切符・・・」
さらにしずくからこんな言葉が飛び出してきた。
「それに昨日見た筋者の男の人をトイレに入るのを見かけました」
これには、南、飛びつく。
「これは重要な証言だ!!ありがとう、しずくちゃん!!」
これには、しずく、
「いえいえ」
と謙遜ふうに喜んでいた。
そんなときだった。突然、
「南さん!!」
という少女の声がした。これには、南、
「あっ、千秋か!!」
と言うと誰もいなかったはずの南の隣に千歌がいた。これには、曜、
「あっ、千歌ちゃん!!今日はなんなの?忍者?」
と言ってしまう。なんと、千歌、なぜか忍者の姿をしていたのだ。これには、千歌、
「なおアプリゲームの真似をしてみたんだ!!」
とごまかしてしまう。まぁ、あのアプリゲーム、スクスタの千歌の忍者衣装・・・と言いたかったのだろう・・・。
とはいえ、千歌はこんなことを南に報告した。
「実は早岐~佐世保間は・・・でした。なので、駅員もすぐに返答したのです」
さらに、千歌の隣にいたアランがこんなことを言ってきた。
「そして、肥を雇った組を調べていくうちに次のターゲットがわかりました。次のターゲットは・・・」
このことを聞いて南は時刻表を確認する。すると・・・、
「なんと俺たちはある文言を見落としていたのか・・・」
と悔しい顔をするとともに、
「これで肥のアリバイは崩れた!!」
という声をあげた。
そして、南はこう言った、声高々に・・・。
「明日が、大みそかが、勝負だ!!行くぞ、次の目的地、宮崎へ!!」