グランドエピローグ
「というわけでこの物語はおしまい!!」
と曜はそういうと鉛筆を置いた。実は、曜、これまでに起きた南との事件を物語として書いてはほかの人たちに見せるために小説投稿サイトに投稿していたのである。それが大ヒットし今や曜は(船員業務のかたわら)大ヒット作家として人気になったのである。
そして、すべての事件の物語を書き終えた日、久しぶりに八代駅のホームに曜は立った。そこには・・・、
「曜ちゃん、南さんと別れた日って今日だったよね・・・」
とルビィが横に立っていた。そう、この日、3月24日、その日は南たちが新庄さんの物語の世界に帰った日であった。この日はいつも、曜、ルビィと一緒に南たちへのねぎらいを込めて八代駅のホームに立ち寄るのであった。でも、いつもならなにも起きなかった、いつもなら・・・。
ただ、このときは違った。
「ルビィちゃん、あのね、この鍵をね・・・」
と曜はルビィに対し鍵を見せた。この鍵は南たちが帰ったあとに八代駅のホームに落ちていた鍵であった。だが、どこの鍵かわからない、そんな鍵であった。それを曜は大事に持っていた。いつもは自分の寝室にある自分の宝箱のなかにいれていた。だが、今回は・・・、
(なにか感じる・・・)
と曜は思ったのか自分の宝箱から出してここまで持ってきたのである。
そして、その鍵をルビィに見せたときだった。
「あっ、千歌ちゃん!!」
と、ルビィ、誰かを見つける、そう、その人は千歌だった。実は、千歌、
「あっ、誰かが呼んでいる!!」
と思ってか、曜とルビィには知らせずにここ八代駅のホームに来たのである。
その後、千歌は曜とルビィに近づいた。その瞬間、
「うわ~、鍵が光った!!」
と曜が持っている鍵が光始めた。いや、それだけではなかった。
「あっ、千歌のなかからなにかがあふれている!!」
と千歌のなかから光のなにかが出てきた。どうやら、ある封印が解かれたようである、それは、あのとき、ある人が千歌にした封印だった。それがついに解放されたのである。
そして、曜、ルビィ、千歌の前に、1つのドアが、現れた・・・。これには、曜、
「もしかして、この鍵をこの鍵穴に差し込めば・・・」
となにかに気づいたかのようにそのドアの鍵穴に光っている鍵を差し込んだ。
すると・・・、
ギュア~ン
とドアが開くとともに、
「ようこそ、新庄さんの物語の世界へ・・・」
という男の声が聞こえた。これには、曜、ルビィ、ともに、
「あっ、南さん!!」(曜)
「お久しぶりだね!!」(ルビィ)
と、その男、南に声をかけていた・・・。
こうしてこの物語群は幕をおろした。たしかに最終章である。でも、最終章だからといってこれが最後とは限らない。いつの日か、またいつの日か、この物語群が始まるかもしれない。いや、すでに始まっているのかもしれない、あなたの心のなかで・・・。
曜とルビィの事件簿 おわり・・・?