曜とルビィの事件簿   作:la55

44 / 44
曜とルビィの事件簿 番外編 かんぱち・いそろくの謎 後編

 なぜかんぱち・いそろくの1・3号車と2号車とでは車両の形が違うのか。これについて、ルビィ、こんなことを言った。

「もしかして、いさぶろう・しんぺい以外にも改造された列車があるのでは?」

これには曜もこんなことを言い出してきた。

「たしかに!!それなら車両の形が違うのも納得がいく!!」

 すると、南、2人に対しこう答えたのである。

「たしかにルビィちゃんの言う通り!!いさぶろう・しんぺい以外にもう1両改造されていたんだ」

たしかにその通りであった。なんと、1・3号車はいさぶろう・しんぺいの改造であるが2号車はまったく別の車両を改造していたのである。

 と、ここで高山がこんなことを曜とルビィに尋ねてきた。

「では、2号車に改造された車両ってなんだろうね?」

これには、曜とルビィ、ネットを駆使していろいろと調べてみる。ただ、

「この列車ではない・・・」(曜)

「あの列車ではない・・・」(ルビィ)

どうやら2人とも苦戦しているようだった。

 そんな2人に対し高山はあるヒントをあげた。

「この列車はね、あるD&S特急と同じ形式の車両が使われているんだ。また、九州総局(JR九州)で使われている車両を使っているんだ。

 これを聞いた曜は九州内で使われている車両を絞り込んで調べていくことにした。すると、曜、ある列車を言ってきた。

「もしかしてキハ40かな。キハ40なら九州内のいろんなところで使われているけど・・・」

たしかにキハ40は九州内のローカル線でいろいろと使われている。なかには非電化となった長崎本線でもリニューアルされて使われていたりしている。

 だが、高山はこう答えたのである。

「それは違うかな。だって、キハ40って横の形が曲線になっているじゃない」

これには、曜、

「たしかにそうかも・・・」

とがっかりしてしまう。たしかにキハ40だと横の形はいさぶろう・しんぺいに使われていたキハ47と同じく曲線になっている。やはりキハ40ではなかったようである。

 すると、ルビィは突然こんなことを言ってきたのである。

「わかった、キハ200だね!!」

キハ200は九州総局(JR九州)が作った気動車である。豊肥本線や三角線などで活躍している近郊型の気動車であった。

 だが、高山はそんなルビィに対し厳しい裁定をくだした。

「それも違うかな。あの列車も横は曲線なんだよね」

たしかにキハ200も横の形が曲線となっていた。また、キハ200はキハ40とは違いD&S特急に改造された過去がないのである。

 これで振り出しに戻った曜とルビィ、

「う~ん、う~ん」(曜)

「う~ん、う~ん」(ルビィ)

とさらに考え込んでいたそのときであった。突然、かんぱち・いそろくの横にある黄色の列車が止まった。これに気づいたのか、

「あれ、列車が止まった」

と曜が言うとすぐに、

「あっ!!」

となにかに気づいたようであった。そのためか、曜、こんなことを言う。

「あっ、この列車、横が直線だ!!」

むろん、この曜の声にルビィも、

「たしかにそうかも!!」

と驚いてしまった。なんとかんぱち・いそろくの横に止まった列車の横が直線だったのだ。

 すると、曜、すぐに久大本線に使われている列車を調べては高山に対しこんなことを言ったのである。

「もしかしてキハ125なの・・・」

これには、高山、すぐに、

「正解!!」

と言うと、曜とルビィ、ともに、

「ヤッター!!」

と喜んでいた。

 そのキハ125について南がこんな説明をした。

「キハ125は九州内を走る気動車だけどそのうちの1両が改造されてかんぱち・いそろくの2号車、中間車に使われいるわけ」

そう、キハ125は九州内を走る気動車であると同時にそのうちの1両が改造されてかんぱ147とは違い、車両の横の形が曲線ではなく直線のため、かんぱち・いそろくはまったくの別の車両をサンドイッチするようなかたちになってしまっていたのである。

 と、ここで高山はルビィに対しある質問をした。

「さて、このキハ125と同じ形式の車両を使っているD&S特急ってなにかな?」

すると、ルビィはすぐにこう答えたのである。

「それって海幸・山幸だよね。たしか、前に乗ったことがあるもん!!」

これには、高山、

「これも正解!!」

と嬉しそうに答えたのである。海幸・山幸、この列車については以前に「自然の脅威」にて語ったと思うが、旧高千穂鉄道で使われていたTR-400を編入した経緯があった。このため、かんぱち・いそろくに使われているキハ125と同じ形式ながらも海幸・山幸の車両はキハ125形400番台を称しているである。とはいえ、作られたのはキハ125と同じ工場なのですがね。

 ところで、ここで南がこんなことを話してくれた。

「でも、この列車、今ではキハ47でもキハ125でもないんだよね」

「えっ、そうなの?」

と驚くとルビィも、

「それじゃどんな形式になったの?」

と高山に尋ねると高山はこんなことを言った。

「それはね、2R形気動車っていうんだ」

 これには、曜、ルビィ、ともに、

「2R?」(曜)

「2Rってなに?」(ルビィ)

と高山と南に問い直すと南はそのいわれについて語った。

「2Rというのはね、「(かんぱちといそろく)2人のロマンスカー」って意味があるんだ」

たしかにその通りであった。2Rとは2人のロマンスカーの意味を込めた言葉であった。

 さらに南は車番についても語った。

「この列車の車番についても意味があるんだ。1号車は2R-16、この16はいそろくからついたものなんだ。2号車の2R-8はこの車内のテーブルの長さが8メートルからついたもの、最後に3号車の2R-38はかんぱちが八鹿酒造の3代目だから、といった理由があるんだ」

そう、このかんぱち・いそろくは車番までもかんぱち・いそろくにあわせたものになっていた。それくらいこの2人は久大本線のために働いてくれた人物ともいえた。そう考えてみるとそれくらいこの2人は久大本線沿線の人々に慕われていることを気づかせてくれる、それこそこの列車の意味になるかもしれないのだろう。

 

 こうして5時間の列車の旅は終わった。これには、曜とルビィ、

「いや~、本当にこの列車に乗れてよかったと思うよ」(曜)

「たしかにその通りだね!!」(ルビィ)

と嬉しそうに言ってくれた。

 そんな2人の様子を見て南と高山も、

「これから数多くのお客さんがこの列車に乗ってくれるのだろう。そのたびに笑顔が増えていくのだろうな」(南)

「たしかにその通りですね」(高山)

と曜とルビィの喜ぶ姿にとても喜んでいた。

 

 こうして、曜とルビィ、南と高山の1日が終わった。これから先、いろんなD&S特急に乗って旅を楽しむかもしれない。そう思いながらもここで筆を置くことにしよう。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。