曜とルビィの事件簿   作:la55

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曜とルビィの事件簿 エピローグ

 コラボとは祭りである、宴である。だが、祭りや宴は永遠に続くわけではない。終わりというものがあったりする。そして、この祭り、宴も終わりを迎えようとしていた。

 

 曜とルビィの九州旅行から1か月半後、無事、Aqoursオリジンの新曲、「Hppy Party Train」、通称「ハピトレ」はリリースされた。九州旅行のあと、久しぶりに集まったAqoursメンバーは曜とルビィの下見のもと、豊後森機関庫にて「ハピトレ」のPVを撮影、月の手で編集された「ハピトレ」のPVはあの黒澤ダイヤすら褒めるくらいものすごい出来に仕上がっており、Aqoursメンバーからも絶賛されていた。むろん、このPVのために下見まで行った曜とルビィもこのPVを見てすごく気に入ってくれた。

 このPVは「ハピトレ」がリリースされた直後に動画サイトに投稿されると瞬く間に「このPV,ものすごくいい!!」」というコメントが多く寄せられるようになり、今のAqours人気にあってか、視聴回数が初日だけで1000万回を超えるくらいすごいものとなった。そして、このPVのおかげもあり、「ハピトレ」はミリオンセラーを記録するくらいの売り上げをみせるものとなった。むろん、千歌がこの曲のためにSLの運転手になったことは「ハピトレ」においても十分役に立ったし、このことはちょっとした話題にもなった。

 

 そして、この「ハピトレ」のリリースとその後のAqoursの活躍を見て、北の大地ではとある少女がAqoursのことをこんな風に話していた。

「ルビィたちはさらなる高みへと昇っていった!!私ももっと頑張らないと!!」

その少女はそんなことを言ったそのそばで十字架を首にぶら下げたショートカットの少女がその少女に対し、

「理亜さん、頑張るもいいですけど、そんなに固くならないでください!!スクールアイドルというの楽しむことが大事なんでしょ!!」

と言うと、ちょっとお姉さん風な少女からも、

「そうですよ、理亜さん。私たちは私たちのペースでいきましょう!!」

と、声をかけてきた。これには、その少女、

「たしかにそうかも。でも、ルビィたち、Aqoursのみんな、待っていなさい!!私たちも頑張るからね!!」

と言っては遠くの空を見上げていた。その少女こと鹿角理亜、そして、のちに浦の星女学院幻の101人目の入学生と呼ばれる少女、それと、Saint Snow第3のメンバーと言われていた少女、は、このとき、Aqoursみたいな立派なグループ、いや、ユニットになるという志を改めて持つことができたようだ。

 

 そして、曜とルビィにも今回の九州旅行で掴んだものはあったようだ。「ハピトレ」リリース後、曜とルビィが通う高校、そのスクールアイドル陪(千歌命名)では、

「ルビィちゃん、すごいですね!!私たちも先輩たちを見習わないと!!」

「たしかにそうかも。私たちだって先輩たちに追いつけるように頑張らないとだね!!」

と、後輩たちがお互いのことを励ましあっているなか、まるで高飛車な後輩は、

「でもでも、まだ私の足元には届いていないみたいだね。もっと精進しなさいよ!!」

と、これまた高飛車なことを言いつつも、

「でも、そんな先輩たち、褒めてあげる、このスクールアイドル部を盛り上げてくれてありがとう、ってね!!」

と、なぜかいきなりデレとなってルビィたちのことを褒めていた。

 一方、ルビィはというと・・・、

「善子ちゃん、花丸ちゃん、南さんたちに会わせてくれてありがとう。ルビィ、ちょっと成長したかも」

と、ルビィ、ヨハネと花丸にお礼を言うも、ヨハネ、なぜか変なことを言う。

「南さん、さて、それって誰のことなの?あと、善子じゃなくて、ヨハネ!!」

これには、ルビィ、

「えっ、南さんのことを知らないの!?國鉄鉄道公安隊東京公安室公安特捜班主任の南さんだよ!!」

と言うと、花丸も意外なことを言ってしまう。

「國鉄!!とてもいい響きずら!!でも、今は國鉄じゃないずら!!今はJRずら!!それに、おらたちの知人に南さんという人はいないずら!!」

 このヨハネと花丸の言葉を聞いて、ルビィ、

「えっ、うそ!!善子ちゃんに花丸ちゃん、南さんたちのことを忘れている・・・」

と、びっくりしつつも唖然となってしまう。

 

 その後、ルビィは曜にこのことを伝えると、曜も、

「たしかにルビィちゃんの言うことも一理あるかも。私もあのあと南さんたちのことを調べたんだけど、公安特捜班どころか國鉄の存在すらなかったよ!!これってどういうこと?」

と、困惑そうにルビィに話すとルビィも、

「でも、南さんたちはたしかにいたよ!!それに、あのとき、南さんたち、國鉄、って言っていたよ!!これってどういうことなの!?」

と、困惑の度合いを深めてしまった。

 

 そう、コラボとは祭りである、宴である。コラボというのは2つ以上の物語の世界が一時期重なり合ってお互いが共有されるもの。それにより、その物語の登場人物たちがまるで最初からあったかのようにコラボ先の世界の記憶などが付与される。だが、その祭り、宴が終われば重なり合っていた世界は再び離れていく。その際、今後のためにとコラボに関する記憶は徐々に消えていく。それが今のヨハネと花丸には起きていたのである。が、今回のコラボの主人公である曜とルビィはこのコラボの影響をかなり受けていたこともあり、このコラボの記憶が鮮明に残っているのである。そのことで、ヨハネと花丸、曜とルビィのあいだで記憶の行き違いが起きていたのである。そんな意味でも曜とルビィが困惑するのも無理ではなかった。

 

 だが、曜とルビィみたいなコラボでの記憶が鮮明な人がもう1人いた。

「ルビィたち、なんかおかしくなったのかな?」(ルビィ)

「ルビィちゃん、落ち着こう。なんかの間違いだから!!」(曜)

困惑するルビィと曜。そんな2人を遠くから見ていたのか、千歌、突然、こんなことを言いだしてしまう。

「さてと、このコラボ、最後の大仕事、しちゃいますかな!!國鉄鉄道公安隊東京公安室公安特捜班特別工作員、高海千歌、最後の大仕事、やっちゃいます!!」

コラボでの記憶が鮮明なもう一人の登場人物、千歌、そう言うと自分のスマホを取り出し、

「ぽちっとな!!」

と言っては曜とルビィの2人になにかを送っていた。

 

 そして、ちょうどそのとき、曜とルビィのスマホから、

ルルル ルルル

という呼び出し音がなった。これには、曜、ルビィ、ともに、

「えっ、誰からかメールが届いたよ!!」(曜)

「ルビィもだ!!」(ルビィ)

と言うと、自分のスマホを取り出し届いたメールを開く。すると、

「あっ、南さんからだ!!」(曜)

「本当だ!!」(ルビィ)

と、2人は南たちからメールが届いたことに喜んでいた。

 さっそくメールを読む2人。そのメールにはこんなことが書かれいた。

「曜ちゃん、ルビィちゃんへ

2人ともお久しぶり、そして、お疲れ様。2人はもう気づいていると思うけど、俺たちはこの世界の住人ではない。けれど、俺たちとの経験は本物だ。俺たちも2人と一緒にいろんなことを経験出来て本当によかったと思っている。そして、その経験がお互いのためになったと思っている。もう俺たちはその世界にはいない、けれど、これだけは言える、たとえ生きる世界が違ってもこの経験がある限り、俺たちのことは忘れない、いや、俺たちの経験が将来役に立つことになる、俺はそう思っている。2人とも一生懸命頑張ってくれ。そして、これからもスクールアイドルとして頑張ってくれ。遠くから2人のことを見守っている。 國鉄鉄道公安隊東京公安室公安特捜班 南・梶山・菅原・松本・高杉より」

 そして、南たちからの最後のメールを読んだ2人は、

「これって南さんからのメッセージだ!!」(ルビィ)

「やっぱり私たちの旅は本物だったんだ!!南さんたちとの旅、そして、このメッセージ、私、感動したよ!!」(曜)

と、自分たちが南たちとやってきたことがすべて本物であると実感すると、曜とルビィ、2人は空を見上げてこう言った。

「南さんたち、ルビィたちのこと、見ていてね!!ルビィ、これからも頑張っていくからね」(ルビィ)

「南さんたち、私たち、これからも、全力前進、ヨ~ソロ~!!のつもりで頑張っていくからね!!だから、私たちのこと、忘れないでね!!そして、私たちのこと、見守ってね!!」(曜)

 時は11月、空は秋空から冬空へと変わるころ、曜とルビィはそんな空を見上げては遠くの世界にいる南たちに向かってこれからの頑張りを誓っていた。 

 

曜とルビィの事件簿 グランドエンディング

「僕たちのDrerm Liner]

 

真っ暗なところに    一筋の光が伸びてく

それが僕たちの     進む光の線路

その線路の先に     僕たちの明日がある

ひかりかがやく     明日への線路

 

たとえ大変な事件(こと)も 

危険な事件(こと)も

僕たちなら必ず     乗り越えてやるのさ

だから僕たちは     この列車に乗り込む

未来へと続く      Dream Liner

 

進め僕たちの      Dream Liner

すべての夢を      つめて進んでいく

熱きたましいの     Dream Liner

僕たちの熱き想い    動力にして進んでいく

 

明るい明日へ      続く線路は

先の先まで       永遠(とわ)に続く

それを僕たちは走る   Dream Liner

夢に向かってみんなと  ともに走り続ける

 

Go to Dream Go to Future

Go to Dream Go to Future

 

ふっくらなドリーム   集まって心が騒ぐさ

それが僕たちの     先の未来の姿

その未来の先に     僕たちの夢がある

未来輝く        僕らの線路

 

たとえ難しい事件(こと)も

無謀な事件(こと)も

僕たちなら必ず     乗り越えてやるさ

だから飛び込もう    その光の先ある

永遠に続く       Dream Liner

 

進め僕たちの      Dream Liner

すべての心       つめて進んでいく

未来輝きの       Dream Liner

僕たちの熱き心     輝きにして照らしていく

 

輝く明日へ       続く線路は

はるか先まで      輝いている

それを僕たちは走る   Dream Liner

明日に向かってみんなと ともに走り続ける

 

Go to Dream Go to Future

Go to Dream Go to Future

 

北か南に行こうか 東か西に行こうか

僕たちは僕たちでかじをとるけど

1つだけは絶対にいえる

それは神様も菅原(天神)様も

待つだけじゃなく進む

僕たちと一緒に

 

進め僕たちの      Dream Liner

すべての夢を      つめて進んでいく

熱きたましいの     Dream Liner

僕たちの熱き想い    動力にして進んでいく

 

明るい明日へ      続く線路は

先の先まで       永遠(とわ)に続く

それを僕たちは走る   Dream Liner

夢に向かってみんなと  ともに走り続ける

 

僕たちの夢を乗せ 未来へと進む

僕たちのDream Liner 走り続ける

 

 さて、ついにコラボも終焉のときがきた。la55と新庄雄太郎さんとのコラボ小説、いかがだっただろうか。これから先は、la55、新庄雄太郎さん、それぞれの作品を楽しんでもらいたい。これまで本当に読んでいただきありがとうございます。

 

 であるが、これでこのコラボも完結・・・というわけではない。コラボとは祭りである、宴である。たった1回だけの祭り、宴、なんて寂しいものである。祭り、宴とは人が本当の自分をさらけ出すことができる場である。江戸時代、祭りなどは人々が本当の自分を出すことができる唯一の場であった。だからこそ、祭り、宴はこれまで何度も何度も行われてきたのである。もう一度言う、コラボとは祭りである、宴である。もしこれを読んでいる方々がもう1度読みたい、楽しみたい、そう思えてくれたらこのコラボは復活するかもしれない。コラボとは祭りである、宴である。だからこそ復活してもらいたい、そう思えてくれたら嬉しい限りである。コラボとはそういうものなのだから。

 




あとがき

 みなさん、こんにちは。la55です。今回で新庄さんのコラボ、ラブライブ!サンシャインとRailWars!の二次創作クロスオーバー小説「曜とルビィの事件簿」も3作品目となりました。今回は「事件簿」の完結編として「つばめの謎」とエピローグを投稿しました。みなさん、どうでしたか?今回はダイイングメッセージをめぐるめんこい刑事と南の戦いとなりました。話としては簡単な流れでしたが楽しめたでしょうか。
 さて、今回取り上げた「つばめ」ですが、國鉄を含めて「つばめ」という存在は日本の鉄道においてとても大切な存在でした。戦前、いろんな工夫をしてこれまでの特急よりも早く東海道線(東京~神戸間)を走破した特急ということで「超特急」と言われるようになり、一般公募から「燕」という愛称がつけられました。そして、戦後も東海道線の超特急として「つばめ」という愛称が再び付けられ、その速さからくるインパクトなどにより國鉄のシンボルマークとなりました。むろん、それはプロ野球球団「ヤクルトスワローズ」の前身「國鉄スワローズ」にもつけられるようになり名実ともに「つばめ」は國鉄と切っても切れない存在となりました。その後、超特急「つばめ」は東海道・山陽新幹線が西へ西へと開業していくなかで山陽線を中心とした特急へと代わっていきますが、山陽新幹線博多開業とともに特急「つばめ」としての歴史にピリオドを打つことになります。ですが、JR九州が鹿児島本線博多~西鹿児島(現鹿児島中央)間の特急として特急「つばめ」を復活、水戸岡デザインの列車としてグリーン個室やビュッフェもあるという豪華列車787系が開発されました。そして、10年以上にわたり787系は「つばめ」型車両として運行されました。その後、九州新幹線開業後、「つばめ」という愛称は九州新幹線を走る800系に引き継がれることとなり787系はほかの路線に転用されることとなりました。そして、今でも九州内を走る特急、「かもめ」「みどり」「きりしま」など、に使われる、いや、今でもJR九州の主力として活躍しております。そんな787系ですが、今年秋、豪華列車「36+3」として運用されるようになりました。全席グリーン車でビュッフェもあるという豪華さ、それでいて豪華列車「ななつ星」よりもリーズナブルな価格、ということもあり、今注目の列車となっております。まさに、新生「つばめ」型車両、といえるのかもしれません。その「つばめ」ですが、現在はJR九州のシンボルマークにも「つばめ」が描かれているほどJR九州と「つばめ」との関係はより強いものになっております。また、國鉄自体は現代日本においては消えてしまいましたが意外なかたちで残っております。それはJRバス。JRバスのシンボルマークとして「つばめ」が描かれています。日本の鉄道と「つばめ」、今なおその関係は強く存在しております。
 そんなわけで、國鉄、787系、「つばめ」、これをもとに今回の小説を書いた次第です。自分としては鉄道系ミステリーを書くなら「つばめ」という存在は無視できない、ということでそれならと787系、そして、新しい「つばめ」である800系を舞台に展開することに。とはいえ、ミステリー自体苦手である自分にとってこのレベルしか書くことができない、というのはとても恥ずかしいことです。やっぱり、新庄さんの書くミステリー物には敵わない、そう痛感されております。それに加えてコンスタントに新しいミステリーを発表できるすごさはものすごいものを感じます。なので、もしよろしければ新庄さんの作品も読んでみてください。作品数もかなりのものです。それに比べて、私の作品は・・・(-_-;)
 そんなわけで、今回でこのコラボ作品「曜とルビィの事件簿」は完結編を迎えた次第なのですがもしかすると復活することがあるかもしれません。それについては現時点においてはわかりませんが、今いえることは「もう自分が持っているネタがないよ・・・」なんですよね。もし新しいネタがあればできるかもしれませんが今は「Moon Cradle」に続く新作を・・・なんて思っていたりします。そのための伏線はすでに書いたのですがね・・・。
 あっ、最後の新曲ですが、自分の作品としては最初のころは作詞をしていたため、今回は久しぶりに作詞をしてみました。夢へと進む少女たちを想像して書いております。夢へと進む若者たち、今、とても暗い世の中になっております。だからこそ、夢を大事にしてもらいたい、絶対に諦めないで夢へと突き進んでもらいたい、その想いで作詞しました。本当なら作曲もしたいのですが自分にはその能力がないため、今回も作詞のみ・・・(-_-;)ごめんなさい。ところで、この曲、誰が歌っているのでしょうかね。曜とルビィ?それとも千歌も入ってCYaRon!?できればCYaRon!に歌ってもらいたいですね・・・(-_-;)(単なる作者の願望です・・・(-_-;))
 なお、只今開催している「la55集中投稿月間」ですが、できれば冬休みに入る24日から月末にかけて毎日投稿できればと考えております。そのための作品も一部完成しております。なので、できれば毎日投稿できたらいいなぁ、と考えている次第です。まずいえるのは、24日に「MoonCradle」の最終回、25日にその+αの作品を、と考えております。なので、どうぞお楽しみにお待ちください。それでは、また、さよならさよならさよなら。
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