艦これ、復帰しました   作:something1945

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あけましておめでとうございます。
遅筆で申し訳ありません。
少しずつ進んでいきます。
(なま)温かく見守って頂けると幸いです。


艦隊、帰投しました!

こんにちは。我が僻地タウイタウイ泊地では、

現在すべての艦娘が出撃しています!

 

…まあ、6隻しかいないからね。そうなるよね。

 

1番艦、電。

2番艦、菊月。

3番艦、白雪。

4番艦、長門。

5番艦、五十鈴。

6番艦、川内。

 

水雷戦隊「らしさ」を捨てて、旗艦は駆逐艦の、秘書艦の電ちゃんを指名しました。

指名したとき、「は、はわわ!?い、いいのですか!?きょ、恐縮です><」と

困りきっていた顔していたのも可愛かった。ぶっちゃけそれが見たくて指名した…みたいなところもある。

 

1番の要因は、それでもやっぱり、「秘書艦だから」かな。

 

突然見慣れぬ土地で目を覚まして…狼狽していた自分に、電ちゃんが力をくれた。

 

初回ゲーム時のように「可愛いから叢雲!」って選択しなくてよかった~~~!

 

いや、叢雲は叢雲でとても良いところがあるんだけど、

さすがに就任初日に「バカァ?」は心が折れそうだな、って。

 

 

そんな電ちゃんが、

 

「電が!敵艦を!撃破しました!!!」

 

と元気よく通信してきたのを最後に通信が途切れている。

 

…まあ『不用意な信号は敵に暗号解読のヒントを与えるようなものだ』って。

…だれが言ってたっけ?

 

 

とにかく、電から元気な返事が返ってきたものの、

恐らく帰投は朝になるだろう、と自分は判断した。

 

…明日からもやることがいっぱいあるし、

とりあえず今日は寝よう。

 

 

「妖精さん、もし夜中に艦隊が帰ってきたら叩き起こしてね。よろしくね」

 

部屋にいる『妖精さん』の存在を知った自分はGOOGLE HOMEのごとき速さで

妖精さんをパシリに使わせることに慣れた。慣れてしまった。

 

ここまで無報酬で通信機器を用意してくれたのだ。

早めに「餌」を提示しておかないと、怖い。

 

 

「…明日になったら、遠征回して、妖精コイン取ってこれると思いますので。

どうぞ、よろしくお願いします…」

 

おずおずといった自分の声に満足したようで、

目の前を金の光を一瞬光らせて旋回して、

そしてまたすぐに消えてしまった。

 

 

なんでだろう。

すごく綺麗な光なんだったんだけど、言外の「明日は必ず用意しろよ」という脅迫めいたメッセージが見えた気がする…。

 

 

とりあえず今日は寝よう!

明日も早いんだから!

 

おやすみ!!!

 

 

 

 

ー◇ー◇ー◇ー

 

 

目覚めると。

 

 

そこはやっぱり、見慣れない蒼い海が見える部屋だった。

 

 

「『目覚めたら自室に戻ってました』パターンはないのね。了解了解っと」

 

ひとりごちてベッドから降り立ったタイミングで

 

「『艦隊帰投中。艦隊帰投中』」

 

警報音とともに、壁をプロジェクターにして光文字が記される。

 

 

 

 

「かえって!きた!」

 

 

 

パジャマ姿から2,3秒で提督服に着替えて(昨日すぐに着られるように並べておいたのだ!)

バッと私室を飛び出し母港へ…そこからみんなを見送ったドックの出口へと走る。

 

走る。走る。

 

電は無事と聞いているけれど。白雪の中破は大破になったりしただろうか。他の艦娘は…

 

 

「みんな!」

 

 

 

「艦隊、帰投しました!」

 

立派に敬礼をする電だったが。

 

 

「あ、あの、その。えと」

セーラー服が半分脱げてる…。

 

自分の視線に気づいたのか、敬礼する手でさっと胸のあたりを隠し、

 

「あ、あの!提督さん、初めて目に…すると思いますが…

戦闘して、艦が破損すると、その…こうなります…」

 

電は、自分が半裸になっている恥ずかしさもありながらも、

「艦を傷つけてしまい…申し訳ありません…」と続けた。

 

いやもうそういうのほんといいから!

 

謝らないで!くれ!

 

目に…目に悪い…

 

 

 

自分は後ろを向いて、「全員、お風呂に入っておいで」とだけ言う。

 

電は「は、はい!」と応え、全員が小走りで走って浴室に走っていく。

 

その後ろ姿も見ないように視線を反らしていたが、

視界の端で「大破」状態の白雪がとてとてと足を引きづって行くのが見えた。

 

 

 

 

誰もいなくなった母港で、

 

「あ…『無事でよかった』って…言いそびれてしまった…」

 

ずっと心配していたのに。

大事なことを言い忘れたのに気付いて、物凄くショックを受け、しばらく動けなくなってしまったのだった。

 

 




次回、戦力拡充に走る回。
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