遅筆で申し訳ありません。
少しずつ進んでいきます。
(なま)温かく見守って頂けると幸いです。
こんにちは。我が僻地タウイタウイ泊地では、
現在すべての艦娘が出撃しています!
…まあ、6隻しかいないからね。そうなるよね。
1番艦、電。
2番艦、菊月。
3番艦、白雪。
4番艦、長門。
5番艦、五十鈴。
6番艦、川内。
水雷戦隊「らしさ」を捨てて、旗艦は駆逐艦の、秘書艦の電ちゃんを指名しました。
指名したとき、「は、はわわ!?い、いいのですか!?きょ、恐縮です><」と
困りきっていた顔していたのも可愛かった。ぶっちゃけそれが見たくて指名した…みたいなところもある。
1番の要因は、それでもやっぱり、「秘書艦だから」かな。
突然見慣れぬ土地で目を覚まして…狼狽していた自分に、電ちゃんが力をくれた。
初回ゲーム時のように「可愛いから叢雲!」って選択しなくてよかった~~~!
いや、叢雲は叢雲でとても良いところがあるんだけど、
さすがに就任初日に「バカァ?」は心が折れそうだな、って。
そんな電ちゃんが、
「電が!敵艦を!撃破しました!!!」
と元気よく通信してきたのを最後に通信が途切れている。
…まあ『不用意な信号は敵に暗号解読のヒントを与えるようなものだ』って。
…だれが言ってたっけ?
とにかく、電から元気な返事が返ってきたものの、
恐らく帰投は朝になるだろう、と自分は判断した。
…明日からもやることがいっぱいあるし、
とりあえず今日は寝よう。
「妖精さん、もし夜中に艦隊が帰ってきたら叩き起こしてね。よろしくね」
部屋にいる『妖精さん』の存在を知った自分はGOOGLE HOMEのごとき速さで
妖精さんをパシリに使わせることに慣れた。慣れてしまった。
ここまで無報酬で通信機器を用意してくれたのだ。
早めに「餌」を提示しておかないと、怖い。
「…明日になったら、遠征回して、妖精コイン取ってこれると思いますので。
どうぞ、よろしくお願いします…」
おずおずといった自分の声に満足したようで、
目の前を金の光を一瞬光らせて旋回して、
そしてまたすぐに消えてしまった。
なんでだろう。
すごく綺麗な光なんだったんだけど、言外の「明日は必ず用意しろよ」という脅迫めいたメッセージが見えた気がする…。
とりあえず今日は寝よう!
明日も早いんだから!
おやすみ!!!
ー◇ー◇ー◇ー
目覚めると。
そこはやっぱり、見慣れない蒼い海が見える部屋だった。
「『目覚めたら自室に戻ってました』パターンはないのね。了解了解っと」
ひとりごちてベッドから降り立ったタイミングで
「『艦隊帰投中。艦隊帰投中』」
警報音とともに、壁をプロジェクターにして光文字が記される。
「かえって!きた!」
パジャマ姿から2,3秒で提督服に着替えて(昨日すぐに着られるように並べておいたのだ!)
バッと私室を飛び出し母港へ…そこからみんなを見送ったドックの出口へと走る。
走る。走る。
電は無事と聞いているけれど。白雪の中破は大破になったりしただろうか。他の艦娘は…
「みんな!」
「艦隊、帰投しました!」
立派に敬礼をする電だったが。
「あ、あの、その。えと」
セーラー服が半分脱げてる…。
自分の視線に気づいたのか、敬礼する手でさっと胸のあたりを隠し、
「あ、あの!提督さん、初めて目に…すると思いますが…
戦闘して、艦が破損すると、その…こうなります…」
電は、自分が半裸になっている恥ずかしさもありながらも、
「艦を傷つけてしまい…申し訳ありません…」と続けた。
いやもうそういうのほんといいから!
謝らないで!くれ!
目に…目に悪い…
自分は後ろを向いて、「全員、お風呂に入っておいで」とだけ言う。
電は「は、はい!」と応え、全員が小走りで走って浴室に走っていく。
その後ろ姿も見ないように視線を反らしていたが、
視界の端で「大破」状態の白雪がとてとてと足を引きづって行くのが見えた。
誰もいなくなった母港で、
「あ…『無事でよかった』って…言いそびれてしまった…」
ずっと心配していたのに。
大事なことを言い忘れたのに気付いて、物凄くショックを受け、しばらく動けなくなってしまったのだった。
次回、戦力拡充に走る回。