とある学園都市の市街狩猟(シティーハンター) 作:KBS滝原
涙子の家。ここには珍しく全員がそろっていた。美琴、黒子、飾利、涙子、リョウ、そして兄の睦だ。こまちと右原は、ある麻薬事件の捜査をしていたのだった。そして三カ月前のあの日、右原は学園都市第七学区の交差点で、事故で亡くなったのだった。だがその前、こまちは右原に呼び出されたのだった。
「アンチスキルの人間が暴力団に内通しているですって!?」
驚きの情報を受け取ったこまち。右原は、その間違いがない証拠を握っていたのだった。
「間違いない。それと奴はアンチスキルやジャッジメントの情報だけでなく、我々が押収した麻薬をひそかに横流ししてるんだ。」
こまちは呆れていた。アンチスキルやジャッジメントが必死に取り締まっていたその苦労はどうなってしまうんだと話す。右原は、そいつはそれを高見であざけわらっているのだと話す。横流ししている人物は分からないが、2、3日で必ず尻尾を掴んでみせると誓う。そして、こまちにも手伝ってもらうと。これがこまちと右原の最後の会話だったのだ。こまちは、麻薬を横流しし、右原を殺し、のほほんと警察にいるそいつが許せない。そのためアンチスキルをやめ、関係のある暴力団を見つけ脅している。そうすれば奴が自分を消すために動き出すと推測した。
「でも危険すぎるわ!そんなことして本当に命狙われるわ!」
美琴が言うが、それを計算して自分たちに近づいたのだとした。学園都市に知れ渡ったシティーハンター冴羽リョウ。そしてそれにつながっている黒子や飾利、更にもっと行けば、学園都市7人中1人のLEVEL5、第三位かつ常盤台のエース、美琴がいる。
「身も心も一つになって守りたいのさ!ね~」
こまちは自分自身を守るより、リョウ自身を守った方がいいのではというと、美琴がまた電流を放った!せっかくシリアスな展開だったのだが、それをぶち壊してしまった。
「でも、もしそうなら、私たちに一言相談してくれればよかったんですわ。必要に応じて動いていたのですけれど。」
黒子が言うが、こまちはあまり男の人に頼ることが苦手なのだ。だがこまちは、昼間の狙撃で犯人が分かったのだ。飾利はそれを受けてパソコンでも調べていたのだ。画面を見せる。
「あれだけの腕前は、学園都市広しといえども、ただ一人。学園都市の大覇星祭で優勝した、オリンピック金メダル候補の、アンチスキルで薬物取締課の、柘植 一介(つげ いちすけ)警部です。」
その頃、柘植はスナイパーライフルを用意し、涙子の家から1km離れたところに向かっていた。
「金メダル候補って、世界一の腕ってことだぞ!?冴羽さん。勝つ自信あるんですか!?」
睦が言う。
「何が世界一だ。奴が世界一なら俺は!日本一か~るい男だ~!!」
軌道からまた逸脱してしまったリョウ。美琴はそれでまた放電してしまう。
「真面目にやりなさいよ!!」
その頃、ビルの屋上には、金メダル候補の柘植が、涙子の家に狙いを定めていた。狙う先には、こまちがいた。引き金に手をかけた次の瞬間!なんと仮想していたリョウだった!リョウはスナイパーライフルを柘植に向けた!
「やめておけ。動けば死ぬことになる。」
「馬鹿め、この距離で撃ち合って、俺に勝てるとでも・・・」
と柘植がおかしいことに気づいた。なぜ1km離れたリョウの声が聞こえるのか。すると黒子がトランシーバーを柘植に向けた。
「やっほー!柘植君!感度良好かな~!?だめだな~。周りの状況を確かめずに狙うなんて、まだまだ未熟よ~!」
すると後ろからこまちがやってきた。昼間の狙撃で柘植であると分かっていたと話す。柘植はなぜ自分がここから狙撃すると分かっていたのかと聞く。すると今度は美琴が出る。
「佐天さんもリョウさんも、考えなしにこのアパートに住んでいるわけではないの。あんたみたいな狙撃者が、ここを狙えるビルは、そこしかないのよ。」
すると柘植がそれがどうしたと話す。自分のターゲットはここにいるのだと話す。
「おいおい。俺と美琴君が狙っているのを忘れちゃ困るな。」
「ふん、俺以外の人間が、この距離で当てられるものか。死ね~!」
すると美琴がコインをはじき、レールガンを発射!ガラスを突き破る!速度は時速683km!そのレールガンは、柘植のスナイパーライフルの銃口に命中!
「馬鹿な、こんな細い銃身に、そんなはずがない!」
「それが出来るのさ。俺と美琴君は、不可能を可能にするのだよ。」
すると今度はリョウが発砲し、柘植のスナイパーライフルを思い切り跳ね飛ばした!ならびに制服のベルトやワイシャツのボタンを狙った!
「あんた、金メダル候補の大覇星祭優勝者かもしれないけど、所詮は素人ね。」
「悪いが、俺はプロの世界一なんだ。」
「ジャッジメントですの。殺人未遂の容疑で拘束しますわ。何もかもをお話ししていただきますわ。麻薬横流し、そして、右原隊員を殺したこともですわ。」
柘植はそれを聞いてはっきりした。そのためにアンチスキルをやめたのだと。だが自分はただの動いてやっただけだと話そうとした次の瞬間!誰も予期せぬところから、銃が発砲された!柘植は撃たれ、激しい出血が!自分を撃つのはひどいと話す。それはもっとこの後ろに、最大の黒幕がいたということになる!そして柘植は、その黒幕を話した!
マキノ ハンゾウだ!その頃、マキノの家では、暴力団と連絡していた。
「やはり無理だったようですな。柘植さんもやられたそうじゃないですか。なら、我々もそろそろ手を切る時期かと。」
「まぁ待てよ組長。まだまだ手はある。」
組長とマキノの電話だった。
「大曲こまちに冴羽リョウ、そしてLEVEL5の御坂美琴。この俺が、合法的に葬ってやろう。」
涙子の家。
リョウが寝ているところをこまちが見ていた。もうリョウたちには迷惑をかけられないと、家を出ようとしていた。すると少年が、こまちに封筒を渡した。中身を見ると、これはどういうことだと驚き、シエンタを走らせてどこかへ向かっていった。
リョウが起きると、誰もいなかった。紙が落ちていたため見てみると、中にはこう書かれていた。
「右原の子供2人は預かった。子供の命が惜しくば操車場横の第24倉庫に1人で来い。」
涙子が帰ってきたときに、リョウは、こまちがマキノの罠に引っかかったと話す。
第24倉庫。中に入るこまち。後ろから6人が。銃を向けていると、あの面子が来たのだった。
「どうやら私たち、マキノという男の仕掛けた罠にまんまとハマったみたいよ。」
どういうことかと説明するために、リョウが箱に穴を開け、白いものを口で確かめると、なんと覚せい剤だった!そしてアンチスキルの隊員が取り囲んだ!
「さすがアンチスキル。お早いこと。」
そしてアンチスキルの監獄に入れられた6人。
「大体早くこまちさんを押さえないからこういうことになったんですよ!」
飾利が怒る。だがリョウはそのおかげで、アンチスキルに潜入できたのがプラスだと話す。こまちの容疑は麻薬の密輸。つまり、アンチスキルでも薬物取締課の人間、マキノもその一人であるため、マキノが取り調べができるわけだ。だがリョウはそれを計算していた。取調室で何が起きるのかなと。
隊員に連行されていくこまち。その前には、黄泉川がいたのだった。
「どういうことじゃん?麻薬の密輸って。」
こまちはあの6人も監獄にいると伝える。
「黄泉川さん!私の取り調べ、マキノさんがやるんですって!」
取調室に入るこまち。そこには、窓から景色を眺めているマキノの姿が。着席するこまち。実はこの会話が、このあととんでもないことになるのは、あの6人以外誰も知る由がなかった。
「右原君は惜しいことをした。首を突っ込みすぎたんだよ彼は。私は嫌いなんだよ。そういうのは。あまり私と関係のあることには口を出してほしくない。現に暴力団をゆするなどということはね!」
この発言に怒りのボルテージがあがったこまち!やはり右原を殺したのは、マキノだった!
「困るんだよ。私の仕事がやりにくくなるんでね。」
黄泉川がその頃、収容されている監獄に入ると、警備がいないことにおかしいと感じる。すると中には、縄でしばられて気絶している警備の人間が!
「あら!黄泉川さん来てたんですか!準備完了しましたよ!冴羽さん!」
「よーし!じゃあさっそく開始してくれ!」
リョウが黄泉川に、おもしろいことが始まると話す。
取調室では、なぜ右原を殺したのかと聞くこまち。だがマキノは、それ以上知らないほうがいいと話す。このまま黙って手を引けば、長生きができる上に5000万つけようと話す。何人もの人を殺しておいてよくそんな台詞がはけるなと呆れ果てるこまち。だがマキノは、またとんでもないことを話す!
「他人がどうなろうと知ったことではない。私は自分のためだけに生きているんだ。」
その発言に堪忍袋の緒が切れたこまち!銃をマキノに向ける!するとマキノも銃をこまちに向ける!マキノは、正当防衛を成立させるという名目で、こまちを射殺するという、方法を取ろうとしたのだ!
「さようなら!アンチスキルの元敏腕隊員、大曲こまち!」
すると取調室に、黄泉川が入ってきた!するとマキノは開き直ったかのように、自分を被害者だとして、こまちが自分を殺そうとしたのだと主張する!
「下手な芝居はそれぐらいにしとくんだね。マキノさん。」
リョウと美琴、涙子が来た!マキノはリョウたちを逮捕せよと黄泉川に指示するが、捕まえられるのはマキノの方だと美琴が言う。
「右原隊員を殺し、柘植を殺し、そして麻薬の横流しをやっている。よくやってくれるものね。まったく。」
するとマキノは証拠を出せと話す。すると涙子が証拠を出す。
「これな~んだか分かりますか?小型マイクですよ。リョウさんが取り付けたんです。」
涙子が小型マイクを見せてマキノに話す。このマイクは、アンチスキルの署内どころか、なんと学園都市全体に流れているのだ!それはセブンスミストや地下鉄の駅だけではない、もっと広域のエリアに流れていた!
「ま、まさか、今までの会話は全て・・・!」
「そうそう。アンチスキルや学園都市すべての人間が聞いたってわけ。何千人になるかなぁ?」
「何千人じゃないでしょ?何万人でしょ?」
「失礼。まさしく史上最多の証人になるわ。どうする?マキノさん。拳銃捨てる?それとも証人やる?」
一方ネットではかなり荒れていた。麻薬の横流し、そして同じアンチスキルの仲間を殺したという音声のことでつぶやかれていた!
「おい!アンチスキルが麻薬横流しだってよ!」
「公共の機関としてまったく持って許せないわ。」
「しかも同じ人間を殺すなんてアンチスキルじゃない。偽アンチスキルだよ。」
「ジャッジメントにしてもアンチスキルにしても、結局ロクな機関はないんだな。」
取調室では、マキノが降参していた。黄泉川が手錠を出し、こまちに渡していた。それを受け取り、マキノの手首につける。翌日の新聞では、各社が大きく取り上げられていた。それには、右原の汚名が晴れた、名誉回復のことも。
テレビでは、謝罪会見が行われていた。
「この度、アンチスキルの内部の人間が、暴力団と内通しただけでなく、それに伴う同隊員を殺害、そして麻薬の横流しをしていたことに関して、学園都市の皆様、そして国民の皆様に、深くお詫び申し上げます。」
そこには黄泉川がでていた!
相次ぐ記者からの辛辣な質問。それはそうだ。そもそも非社会的組織につながっていること自体が問題だ。ましてや麻薬を横流しし、同じ隊員を殺すなどという事は御法度だ。
「右原刑事の汚名も晴れましたし、家族には恩給が出ることになりましたし、本当に良かったですわ。リョウさん。」
黒子が言う。だが命を落とした右原は、もう戻ってくることはない。だが家族の温かい絆が、あの3人をしっかり守ってくれると話す。
「愛穂さ~ん!約束の一発をくれ~!」
「まさかあんた一発って、どこまでけしからん男なのよ~!!」
放電した美琴!リョウを追いかける!
「お子様には関係ないでしょ~!?」
「お子様お子様うるさいわね!本当にむかつく~!!」
これはもはやテンプレなのか?なんでいつもこうなるのかと叫ぶリョウであった。
以前発生したグラビトン事件。だがなぜか破壊力だけは抜群だった。バンクに載っている人物のLEVELとその力が割に合わない。そんな中、また都市伝説が誠と思われるものがでてきたのだった。リョウの回収したものにもしかしたら鍵が!!
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