とある学園都市の市街狩猟(シティーハンター)   作:KBS滝原

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このところ、仕事や精神的な面での疲れにより、投稿する気を失っていました。長い期間、読者様にお待たせしてしまい申し訳ございません。病み上がりからの復帰ですが、それでも読んでいただければ幸いでございます。

春生は飾利を誘拐し、高速道路上を走っていた。ジャッジメントが春生のことについて突き止めた今、レベルアッパーの正体を明かす。そして飾利たちは、春生の本性を知ることとなった!


第15話 統治者VS能力者・リョウ!マグナムと能力をぶつけろ!

「演算装置?」

 

飾利が春生から、レベルアッパーの正体を伺っていた。レベルアッパーは、AIM拡散力場を媒介として、ネットワークを構築し、複数の脳に割り振ることによって、高度な演算を可能とするもののようだ。春生は、あるシミュレーションを行うために、ツリーダイアグラムの使用申請をしたが、却下されたため、代替の演算装置が必要となったのだ。そんなことのために能力者を巻き込んだのかと少し怒りをにじませる飾利。使用者は1万人ほど集まったため、十分代用してくれるはずだと話す。そして春生は、ポケットから、白いメモリーカードを取り出した。レベルアッパーをアンインストールする治療用プログラムだ。それを飾利に渡す。

 

「後遺症はない。すべて元に戻り、誰も犠牲にならない。」

 

そういう春生に、飾利は反論する!

 

「信用できません!臨床研究が十分でないものを安全だと言われても、何の気休めにもならないじゃないですか!」

 

と、その時、警報音が鳴る。

 

その頃、春生の研究室には、アンチスキルの隊員が到着していた。データを押収しようとしていたのだった。するとパソコンには、謎の数字がずらりと並んでいた。そして、データは全て削除された!

 

「もう踏み込まれたのか。君との連絡が途絶えてから、動き出したにしては早すぎる。」

 

と話す。所定の手続きを踏まずにログインしようとすると、セキュリティが作動するようにプログラムしてあったようだ。

 

すると、ガヤルドの車内には・・・

 

「やっほー!春生く~ん!感度良好かな~!?」

 

リョウの声が!実はリョウ、春生に何かしらの違和感を感じていたため、春生が自分の車を探し、見つけたときに、小型マイクを仕込んでいたのだった。

 

「能力者の脳を操って、その上臨床試験も済んでいない治療プログラムを作るなんて、科学者がすることじゃないぜ。」

 

その頃、リョウの車は、春生の車より7km後にいたのだ。時速は、252km。S2000に匹敵するほどの速さ。すると、春生のガヤルドの車が急停車した!そこには、非常線を張っているアンチスキルの姿が。そして、愛穂が前に出てくる。

 

「木山春生だな!レベルアッパー頒布の被疑者として勾留する。ただちに降車せよ。」

 

車内では、春生が飾利に話す。

 

「レベルアッパーは、人間の脳を使った演算機器を作るためのプログラムだ。だが同時に、使用者にある副産物をもたらしてくれるんだよ。」

 

すると、面白いものを見せてやろうと、車から出てくる!

確保のために、隊員たちは、一歩ずつ、前に出てくる。すると、春生の左目が充血する!すると一人の隊員が、他の隊員に向け、一発発砲する!春生に操られたのだ!

 

その頃、高速道路高架下の側道には、タクシーが一台停車した!美琴が降車し、運転士に避難を促す!と、その時、トンネル内から、車の音が!赤のミニクーパーだ!252kmで突っ込んでくる!その現場に気づいたリョウ!急停車させるが、間に合わない!左にハンドルを切ると、車は右方向に3回転しながら、ようやくストップした!

 

ジャッジメント一七七支部では、上空から春生の姿を確認していた!美琴と連絡を取っていた黒子は、春生の姿に唖然とした。それは、能力を使っているからだ。

だが、書庫を確認すると、春生が能力開発を受けた記録がない。しかも春生は、多くの能力を使える、いわゆる多重能力(デュアルスキル)を持っていた!

 

美琴が道路上に到着すると、そこには、怪我した隊員と、めちゃくちゃになったアンチスキルの車両が。そしてガヤルドの車内には、意識がない飾利の姿が。

 

「大丈夫だ。戦闘の余波で気絶してるだけだ。御坂美琴、学園都市に7人しかいないLEVEL5。そして冴羽リョウ。東京都新宿区からやってきた、シティーハンター。君たちも、私のような相手と戦ったことはあるまい。君たちに、1万人の脳を統べる私を止められるかな?」

 

「止められるかな?ですって?当たり前でしょ!」

 

美琴が春生に向かおうとすると、道路に穴が開いた!リョウは、強化させた銃弾で一発発砲する!美琴も、電撃を放つが、なんと防御された!そして春生は、空振のようなものを使い、道路を崩落させた!

 

「拍子抜けだな。LEVEL5とシティーハンターと言うのは所詮このレベルか。」

 

「は~い。実は私、本当は名の知られていないまったくのデュアルスキルですけど、もし、私たちの能力が上だとしたら、どうします?」

 

と、出てきたのはこまちだった!こまちは、赤い煙幕のようなものを噴射!だが春生は何かを見透かしているのか、高速道路の支柱を操り、リョウたちの方に落とそうとする!何かの異変に気付いたリョウたちは、逃げろと退避を指示。がれきの直撃を喰らうことを避けることに成功した。

 

「やめにしないか。私はある事柄について調べたいだけだ。それが終われば全員気阿呆する。誰も犠牲にしない。」

 

「ふざけんな!誰も犠牲にしないだと?あれだけの人間を巻き込んで、人の心をもてあそんで、よくそんな台詞が吐けるな!」

 

睦が反論する!

 

「やれやれ、君たちは所詮世間知らずか。そこの2人さんはいい歳をしてるのに・・・君たちが受けている能力開発、あれは安全で人道的だと思っているのか?学園都市の上層部は能力に関する重大な何かを隠している。それを知らずにこの街の教師たちは、日々学生の脳を開発している。それがどんなに危険なのか。」

 

「随分とおもしろいこと言うじゃないか。だったら、君を捕まえた後で、ゆっくり調べさせてもらうか。」

 

と、リョウは、壁に直撃させて跳ね返る銃弾を使用!再び春生は、防御態勢をとるため、バリケードを作るが、それが跳ね返り、高速道路のコンクリート部分に跳ね返った!そして上から降ってきた銃弾を避ける!そのあと春生は、空き缶を操り、缶を上空から降らせる!

 

「空き缶、まさか!?グラビトン!!」

 

美琴たちが思い出す!リョウと美琴は空き缶を銃撃する!美琴は全部吹っ飛ばしたが、後ろに空き缶が来たことに気づかなかった!リョウは異変に気付き、美琴に飛びかかる!すると爆発した!

 

「大丈夫ですか!冴羽さん!御坂さん!」

 

こまちと睦が捜索する。

 

「所詮LEVEL5とシティーハンターはこんなものか。恨んでもらって構わんよ。」

 

と逃げようとした次の瞬間!

 

「ところが、俺はマジックのような手腕で生き返るんだよな。」

 

目の前に現れたリョウ!後ろから美琴が捕まえた。そして高電圧を流し、春生を気絶させた。すると、リョウたちに、子供たちの声が聞こえてきた。まさか、春生の記憶が!そこには、春生が今に至るまでの記憶が見えてきた。

 

ある日突然、春生は木原から呼び出しを受け、教員免許をとっていたことを基に、教師になる打診をされた。庭には、遊んでいる子供たちがいる。子供たちは、チャイルドエラーと言い、何らかの事情で学園都市に捨てられてしまった身寄りのない子供だ。つまり、被験者としてのデータを取るということだった。

担任を受け持った春生は、子供たちかいじめたり、馴れ馴れしかったり、そういうところを見て、子供は嫌いになったそうだ。だが、大きい事件が起きてしまったのはその後だ。ある日、子供たち2人は、研究室に連れていかれた。それは、実験だった。

この実験を機に、春生は教師から退こうとしていた。だが、

 

「荒廃熱傷による併用両性ショックが!」

 

「乳酸カロリンゲル液、輸血急げ!」

 

病院に連絡しようとしたその時だった!

 

「いいからいいから、浮足立ってないで、実験データを集めなさい。この実験については署外に箝口令を敷く。実験はつつがなく終了した。君たちは見なかった。いいね?」

 

なんと木原は、子供たちの命をもろともせず、実験データを集めることしか考えて居なかった!それゆえ、この実験に対して、加わった人間に口封じをさせたのだ!

これを見て唖然とした4人。

 

「なんでこんなことをしたんだ!?」

 

春生は、あれは表向きで、AIM拡散力場を制御するための実験とされていた。だが、暴走能力の法則解析用誘爆実験だったと話す!AIM拡散力場を刺激して暴走の状況を知るのが本当の目的だったのだ。つまり、この実験は、意図的に仕組まれていたものだった!気づいたのは、それが後になってからだった!

 

「まさか、あの子たちは、人体実験に使われたという事なのか!?」

 

「あの子たちは、今も目覚めることなく眠り続けている!私たちはあの子たちを、使い捨てのモルモットにしたんだ!」

 

「だったら、アンチスキルに連絡を・・・!」

 

「春生君は、この事故の究明とあの子たちの回復のためにツリーダイアグラムの使用を申請した。ツリーダイアグラムの演算装置をもってすれば、子供たちを早く助けられるはずだったということか。」

 

リョウが話す。

 

「そうだ!だがそれも、全部却下された!統括理事会がグルになっていたんだ!アンチスキルが動くわけがない!」

 

「だからといって、こんなやり方をするのが、科学者なのか!?」

 

リョウが言うが、春生は、君たちに何が分かるのかと話す!あの子たちを回復させるためなら、どんな手段を使ってでも、皆を敵に回してでも、やめるわけにはいかないのだと話す!すると、春生に異変が!急に頭を抱え、倒れる!

 

すると、赤ん坊のような形をした何かが、春生の頭から出てくる!叫び声を出す得体のしれないもの!果たして、その正体はいかに!?




化け物が暴走し始めた!それはネットワークが暴走し始めた証拠のようだ。患者たちに異変が発生し、なにをしても攻撃が効かない、かつてない事態が!
果たしてリョウたちは、この化け物を仕留めることができるのか!?

次回
シティーハンター&能力者VSAIMバースト マグナムと電撃、デュアルスキルレッドガールの壮絶戦!!
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