とある学園都市の市街狩猟(シティーハンター)   作:KBS滝原

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クラウンで出かけていたリョウたちは、その帰りの途中、緊急事態に遭遇した。上から降ってきたのはウエディングドレス姿の女性。すると背後から襲撃。
だが女性が持っていたのは、ある恐ろしいものだった。


第7話 危険物取扱いは慎重に!恐ろしい野望を断ち切れ!

「今日はちょうどいいし、皆でセブンスミストで買い物しようか!」

 

「そうですわね。リョウさんも学園都市に来てから1箇月ですし、研修ついでと言ってはなんですけど、みんなで教えあって楽しい一日にしたいですわ。」

 

美琴と黒子が話す。車内には、いつものメンバーが乗っていた。リョウは今までにスイーパーとして活躍をしてきたものの、ジャッジメントのように公共の風紀を守る団体との動きを行ったことがあまりないため、研修がてらということでみんなと出かけることになった。

 

17分後、セブンスミストに到着。色々な階を回って行く。そこで黒子があることをリョウに教える。

 

「実はこの中にある監視カメラですけれど、このセブンスミストを管理するところのみならず、ジャッジメントの支部でも拝見することができるんですの。初春!」

 

飾利は呼ばれると、中からパソコンを取り出し、監視カメラにアクセスする。打ち込むこと2分。すると、セブンスミストの監視カメラにアクセスが成功。パソコンにはリョウたちが写りこんでいる。

 

「ほら!あそこに私たちが写りこんでます!これで、例えば該当する犯人を追うときに、どこに行ったと連絡を取り合う事で、早期に捕まえることができるんです。ほら、以前の常盤台狩りの事件の時は、施設外のところをアクセスしていましたけど、施設内のところでもアクセスできるんですよ。」

 

飾利が説明する。

 

「なるほどな~。この学園都市ではこんなこともできてしまうのか。」

 

「ただ問題は、犯人を捜すときに、かなり周りの見える犯人だとしたら、追うのに時間がかかってしまうということですわ。実はジャッジメントでは過去に、類を見ない事件が起きたとき、犯人の情報を見るだけで今どこにいるかが分かる能力者がいたとのことですわ。その方のおかげで、素早く犯人を捕らえることができたとのことですわ。」

 

「それって、昔、一七七支部にいた、大曲さんでしたっけ?」

 

過去にいたジャッジメントの人物の話をしている黒子と飾利。実はリョウが来る7年前、ジャッジメントの中では最強の男と言われていた人物がいたらしい。その人物は、大曲 睦(おおまがり むつみ)。中学生の時からジャッジメントに所属していて、小学生の時から犯人の逮捕に貢献していて、かつ実力も強かったことから、LEVEL5を超える男と呼ばれていたようだ。現在はコミュニティバスの運転士として働いているようだが、時々ジャッジメント一七七支部にあいさつにくるようだ。能力名は、位置追跡(ロケーションチェイス)。これで犯人の逮捕に貢献していたようだ。

 

「大曲さんって確か、あの後どこか就職したんだっけ?」

 

「ええ。コートー東株式会社という会社ですわ。本業はカラオケで、バス事業は副業みたいですわ。元々交通機関が大好きな方でしたわ。でも大曲さんは、リョウさんと姿が瓜二つって感じでしたわ。」

 

リョウはそれを聞いて驚いた。自分と瓜二つな人間がいたとは。約15分ほど買い物をしてセブンスミストを後にした5人。リョウはある通りで信号待ちをしていた。すると葉っぱが異様に落ちてくる。すると上から人が!そして車内に落下!その姿は花嫁姿だ!落ちるやいなや、女性は突然、早く車を出してと指示!だがリョウは停止信号のため止まっていると言ったその時、後ろから銃弾が!進行信号になったので発進!車を運転するウエディングドレス姿の女性。

 

「ちょっと、どうなってるの!?」

 

涙子が聞くと、女性は悪い奴らに追われていると話す。するとリアガラスが全部破壊されてしまった!飾利はなんとかしてほしいと話す。リョウは任せろと言うが、その代わり、自分と結婚するならと話す。そんなことを言っている場合かと話す女性。だが銃弾の攻撃は猛威を増す!女性はもう結婚でも何でもするからとにかくどうにかしてくれと話す!リョウは了解し、立ち上がる!そしてパイソン357マグナムを取り出す!

 

(パイソン357マグナム!?まさか・・・!?)

 

全員が思う。そして銃弾を一発発射!銃弾は追ってきた車の右後輪に命中!ハンドルを取られ、ガードレールに衝突!!

 

「車を止めてくださいまし!」

 

言われるがままに停車。そして黒子は車から降り、テレポートして犯人に近づく。

 

「ジャッジメントですの。銃刀法違反および殺人未遂で拘束します。」

 

その頃、飾利がアンチスキルに連絡した。リョウは女性を保護。5分後、アンチスキルが到着した。

 

「お疲れじゃん。こいつらか。君たちが乗っていた車を襲撃したというのは。」

 

黄泉川が出てきた。すると黄泉川はリョウに近づいてくる。

 

「おっと、リョウさんじゃん。今日はモッコリしに来たのかい?」

 

この一言で足がずっこけたリョウ。

 

「あのねー・・・」

 

「まぁいい。後は私たちが処理するじゃん。」

 

「というか、語尾にじゃんとつけるのが気になるな・・・。」

 

「黄泉川さんはいつもそうですよ。まぁそれも黄泉川さんらしくていいと思います!」

 

飾利が言う。改めてクラウンを走りださせるリョウ。

 

「しかしあんた運がいいぜ。この車に落ちるなんて。」

 

なぜかと聞くと、シティーハンター冴羽リョウがいたからと話す。改めてジャッジメント一七七支部に行って話を聞く。この女性の名前は、海神 静江(かいじん しずえ)。免疫学者だ。以前は大東大学の研究員だったそうだ。

 

「しかし、木の上から落ちるほどのという事は、よほど何かあったんだろう。一体なんであんなところから逃げ出してきたんだい?」

 

「その理由は、これです。」

 

と出してきたのは、試験管だ。中には蜂がいる。だがこの蜂は、ただの蜂ではなかったのだ!それを知らずに開けてしまうリョウ!すると蜂が一匹出てきてリョウの鼻を刺す!事務室内に広がる叫び声!

 

「大変!あなた死んじゃうわ!」

 

「はぁ?たかが蜂ですよ?大げさな。」

 

「ただの蜂じゃないの!あるところで開発された殺人バチなのよ!刺されると全身が麻痺して心臓が!!」

 

それを聞いて驚く4人!これは、オオスズメバチ、いや、クマンバチよりひどい最大級の蜂だ!

 

「いやだ!僕ちゃん死にたくない!なんとかしてくれ!」

 

「そうよ!リョウさんにはまだやってもらうことがあるわ!」

 

「入って1箇月でご臨終はごめんですわ!」

 

「せっかく楽しくジャッジメントが務められると思ったのに!」

 

「さすがにどうにかして!!」

 

5人が死にたくない、死んでほしくない叫びをあげる!だが、

 

「そうだ!世界中の女性とモッコリするという偉大な野望が!!」

 

4人がずっこける。静江はとりあえず解毒剤は持っているとし、脛から解毒剤のセットを取り出し、注射針で注入する。だがこの解毒剤は未完成であり、副作用があると話す。副作用?何が起きるのか疑問に持つ5人。だがリョウは脱力し、うつぶせに倒れてしまった。静江は4人に、準備する材料の書かれたメモ用紙を渡す!なんとしても完全なものにしないといけない!その時だった。事務室に現れたのは、あの大曲睦だった!ちょうどいいところに来たと話し、訳の話す余裕がないまま、睦を巻き込んでいく。

 

2時間後に戻ってきた5人。だが5人が戻ってきたとき、リョウの姿が豹変していた!なんと糸を編んでいる。

 

「あぁ~や~ね~、あたし力仕事が出来なくてよぉ~。」

 

オネェと化してしまったリョウ。これは相当ひどい副作用だと見た。

 

「この蜂は、東山興業の生化学研究部が、恐るべき猛毒を持った蜂として品種改良を重ねてきたものなんです。」

 

殺人バチについて話す静江。美琴は、なぜ静江がこんな殺人バチを取り扱っているのかを尋ねる。それは、東山興業の会長、東山 三男の屋敷から盗んできたのだった。

 

「東山興業って、確か俺の働いている会社と同じ、本業はカラオケだった会社だぞ?そんな大手の会社がそんなことするってどんな会社じゃ?」

 

睦が言う。

 

「私は蜂を手に入れるために、東山の息子に近づき、蜂の研究所が、東山の屋敷の中にあることを突き止めました。ところが、女好きの彼は、すぐに私を見初め、事もあろうに結婚を申し込んできたんです。結婚式は屋敷内のチャペルで行うと聞き、私はそれを受け入れました。なぜなら、それが怪しまれずに屋敷に忍び込む、最高のチャンスだったの。」

 

静江が経緯を話す。だがなぜそうまでして蜂を手に入れたかったのかが不思議に思う5人。その理由は、なんと静江の婚約者が、蜂を生み出したからだという。生化学者だった静江の婚約者は、それが新兵器に使われる蜂だとは知らずに、研究に手を貸していたのだった。でもそれに気づき、開発を阻止しようと、研究データを持ち出し、ある新聞記者に会いに行く途中で、交通事故で亡くなってしまったのだった。婚約者は、静江に未開発の開発データを送ってきたのだった。静江はその意思を継いで、なんとか解毒剤を完成させねばと思ったのだが、蜂を盗むところを見つかってしまったのだった。

 

「相手は大企業だぞ?急いで君たちはアンチスキルに連絡をした方がいいんじゃないか?」

 

睦が言うが、静江は確固たる証拠がない限りはもみ消されると反論。だがそれだけじゃなかった。婚約者の名誉を守るためにも、人目に触れずに葬らなければならないと話した。

 

この話を聞いて重々しく感じる5人。すると睦が突然表情を変える!

 

「集団で拳銃を持った奴がこのジャッジメント一七七支部に近づいてきているぞ!」

 

「じゃあ一刻も早く捕えないと!」

 

「だが今言ったら、捕まえてくださいと言っているようなもんだぞ。」

 

美琴の考えに反論するリョウ。そして隠してあったバズーカを取り出す。

 

「バズーカ!?あなたいつそんなものを!?」

 

「まぁ見てろ。」

 

忍び込む手下たち。するとリョウが現れる。

 

「悪いがこっから先は、リョウちゃんが一歩も通さないわよ。」

 

するとバズーカを乱射!あちこちの物が破壊!そしてバズーカをもう一発放ち、こういう。

 

「帰ったらボスにお言い。この体にしたお礼は必ず返すからって。」

 

事務室内では、

 

「いつものリョウさんじゃないよ。」

 

「そうですね。あんなに暴れん坊将軍みたいでしたっけ?」

 

涙子と飾利が言う。

 

一夜明けた日。またジャッジメント一七七支部に全員が集合している。無論、睦もだ。

 

「君は、俺のために解毒剤を作ってくれた。今度は俺の番だ。君を守るだけでなく、連中の計画そのものをぶっ壊してくる。」

 

だが静江は、リョウに迷惑をかけるわけにはいかないというが、リョウは自分の花嫁を守るというのはこういうことだと話す。

 

「カッコつけたことを言っちゃって。」

 

「まったく何か出来すぎてますわ。」

 

美琴と黒子が言う。

 

その頃、東山の屋敷では、息子とその父、三男が話していた。息子が静江を殺すなと話す。三男も同意。だが三男は顔に笑みを浮かべている。息子が笑みを浮かべるのだが、父は

 

「なんてスケベだ。父として恥ずかしい。」

 

スケベ親子の様子を見ていたリョウ。その横には美琴がいた。

 

「まったく、なんてスケベな親子だ。声では分からなくても考えは筒抜けだぞ。ま、人間ああなりたくないものだな。」

 

「あんたが言うな。同じな癖してかっこつけて。」

 

「何回でも言え。ん?」

 

「何か見えたの?」

 

双眼鏡で覗く先には、怪我したあの手下3人がいた。手下は三男に、静江が解毒剤を研究していることを話した。つまりそれにより侵入したものと思われると話した。すると三男は、薬と蜂をセットで売れば高値になると見た。そして捕らえ、薬を作った方法を聞こうとした。その先の計画を考えようとした瞬間、まさかの息子に横入りされる。開き直り、頭数をそろえて攻撃せよと話す。

 

夜、涙子の家。

そこには6人がいた。

 

「リョウさん。静江さんはいつまで置いておけばいいの?危険だよ?」

 

「そうですよ?何せ連中はもうここを突き止めてますし、というかもうこっちに向かってますよ!」

 

涙子と睦が言う。

 

「その通りだ。今回はこの前のようにはいかんな。会長じきじきに子分を連れてくるだろう。」

 

リョウが言う。

 

「でも冴羽さん。あなた分かってるんだったら呑気にここでゆっくりしてる場合じゃないでしょう!?早く逃げないと!!」

 

「でも今逃げたら、捕まえてくれと言っているようなもんだぜ?」

 

リョウが言う。窓を覗いた先には、東山興業の手下たちがトラックから降りてくる姿が。そして車から出てきた三男は、手下に指示し、トラックで家に突っ込む!手下たちはくまなく部屋を調べる。だがモヌケの殻だ。その頃、リョウたちはというと、マンホールで地下に降り、逃走していた。

 

「ようし!マラソンやめ!ここまで来れば大丈夫だろう。」

 

「しかし、こんなところで駆けっこやって、何する気よ?」

 

美琴が言う。だがここを登った先には、東山の屋敷だ。そこから侵入して蜂そのものをぶっ壊す計画だ。つまりこれのために、涙子の家に引き寄せたわけだ。それに後で気づいた東山の手下。

東山の座敷に入るリョウたち。リョウは各所にバズーカを撃ち込む。警備の人物たちが静止をさせると、美琴がレールガンを撃ち込み、車を爆破させる!

 

「こういう屋敷にはね、こういう訪問の仕方が一番よ。」

 

美琴が言う。あまりの過激ぶりに一同驚く。そして研究室に入ると、殺人バチがいる。始末するためにいろいろなケーブルと、灯油を巻き、爆発させるためのリモートコントローラーを出す。静江に渡す。

 

そして爆破。三男たちが到着する頃には、研究室は爆破されていた。扉には静江がいる!急いで屋敷に入る。すると勢いよく扉が閉まる。鍵がかかり、閉じ込められた!すると上からミツバチが!

 

「ただのミツバチだって言うのに、笑えますわ。」

 

「だが殺人バチの恐怖は味わったはずだ。静江さん。あんたの恐怖もジ・エンドだ。」

 

するとリョウがエンジン全開になる!

 

「モッコリエネルギーが湧いてきたぁ!!静江さん、行きましょう!」

 

走るリョウ。そして涙子の家。静江曰く、副作用が収まるまでに12時間かかったと話す。リョウはガムテープで縛りつけられている。更に静江は・・・

 

「私、事件が終わったら、アメリカに行くつもりでした。」

 

と話す。だが心境が変化して、日本にいたいという気持ちがついたと話す。それはリョウから、生きている人のためにウエディングドレスを着たいからだった。だがもう少し時間が欲しい。さようならは言わないが、きっと今度会うときは、生まれ変わっていると思うと言い残し、家を後にした。

 

「いやー!お見事でしたよ。あなたが冴羽リョウさんですね。私は元ジャッジメント一七七支部の、現バス運転士、大曲 睦です。お話は聞いていますよ。今回は本当にお手柄でしたねー!今後も、何かあれば、サポートさせていただきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。」

 

「君か。大曲とかいう位置情報追跡の能力がある人物ってのは。まぁ、お宅の能力にはあまり興味がないがね。」

 

リョウは言う。

 

「ちょっとリョウさん!」

 

「いいんだよ。まぁ今後とも、何か機会があれば、よろしくお願いいたします。」

 

そういい、睦は去っていった。




リョウがジャッジメントに入って以来の大きい事件が次々と起きていく。これには死傷者が次々と出ていく!そしてターゲットはなんとリョウにも!?果たしてこの事件の結末は!?

次回
グラビトン事件!無能力者のリョウ、実力で解決なるか!?
(1st section)
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