プロローグ
「んぐっ、うっ、うぐ」
俺様は瓦礫の中で目を覚ました。
「どこだ、ここ」
俺様は確か、アイツとの一騎討ちに負けて、消滅したはずじゃなかったか?
「あの、大丈夫ですか?」
「あ?」
声をかけられた。声の主を見ると、メガネをかけた短めの髪の人間の女がいた。
「なんだ人間、なんのようだ」
「なんだ人間って、あなたも人間じゃない」
「俺様が人間だと?お前らのような脆弱な生き物一緒にする、なっ!?」
俺様は体を見ると、人間になっていたのだ。
「どうなってやがる!?」
俺様は驚きの声を上げ、立ち上がる。
「おい!お前!ここはどこだ!!」
「どこって、東京の水道橋ですけど」
「どこだよそれ」
俺様は忌々しげに呟きながら、辺りを見回す。
「あの、あなた、空から落ちてきましたよね、それも大気圏から」
「空から落ちてきたぁ?」
だから俺様は瓦礫の中で起きたのか。
「どういう状況で落ちてきたんだ?」
「えっと、信じられないけど、急に空に穴が開いて、そこから紫の光と一緒にあなたが落ちてきたのよ、そこに」
瓦礫が積まれたところを指差す人間の女。穴って言うと、あのときの穴か、俺様との一騎討ちのためにアイツらが開けた次元の穴。あそこで魂が肉体から分離してこの世界にきちまったってことか。
「おい、お前らは信じねぇかもしれんが、俺様は宇宙人だ」
「いや、信じるしかないでしょ、あんな穴から出てきたんだから」
人間の女はさも当たり前かのように、俺様の話を信じた。
「そ、そうか、少し拍子抜けだが、まぁいい、おい、俺様が落ちてきた穴から他に落ちてきたものはないか?」
「え?あ、これのことかしら」
女はポケットからは二つのカプセルと、所々が壊れた、ライザーを肩にかけていたバッグから取り出した。
「チッ!使えねぇか」
俺様はカプセルとライザーをしまい、歩き出す。
「ねぇ、どこに行くの?」
「さぁな、俺様の居場所はここにはないからな」
「ねぇ、あなた名前は?」
「ベリアル、ウルトラマンベリアルだ」
「ベリアル、ねぇ、行く宛がないなら、私の家来る?」
「いいのか?」
「ええ、宇宙人が家に住んでるなんて、友達に自慢できるもの」
「何にもしてやれねぇぞ」
「いいわよ、ほら、こっち」
「へいへい」
俺様は女の後をついて、歩き出す。
「おい、ありゃなんだ?」
「おい、じゃなくて、朝田詩乃。詩乃って呼んで」
「なら詩乃、ありゃなんだ?」
「唐揚げよ、食べたことないの?」
「俺様は食べ物を食ったことはない、必要ないからな」
「そう、なら、食べてみる?」
「別にいい」
「食べたいんでしょ?ほら、意地張らないで」
「チッ!」
詩乃が唐揚げなるものを持って戻ってくる。
「はい」
「ありがとよ」
俺様は唐揚げを手でつかみ、口に運ぶ。
「うまい」
「そ、よかったわね、ほら、行くよ」
「俺様に命令するな」
「ならちゃんとついてきて」
この出会いから俺様と詩乃の生活が始まった。
ゴジラと戦わせる?それとも共闘?
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戦わせる
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共闘
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陛下の意のままに