「ウリャッ!!」
「「「うおおおおおお!!!」」」
今、俺様達は75階層の骨で出来たムカデ型のボスモンスターと戦っている。確実にダメージを与えてはいるのだが、犠牲者が出てしまっている。
「ハァッ!!」
「うおおお!!!」
「どりゃああ!!!」
ボスモンスターのHPバーが赤になった。
「全員突撃ぃ!!!」
ヒースクリフの掛け声も共に、一斉にプレイヤー達が突撃していく。全員がソードスキルでダメージを与えていき、ついに骨ムカデは死亡エフェクトと共に消えていった。クリアだ。
さてと、俺様は転移門のアクティベートでもしておくか。他の奴らは疲れからその場に座り込んでいる。しかし、一人だけ、何食わぬ顔で立っている者が俺様の他にもう一人いる。ヒースクリフだ。すると、キリトがエリュシデータを持って、ヒースクリフに向かって駆け出した。アイツも気づいたか。気づくのが遅せぇんだよ。キリトからの攻撃を受けたヒースクリフから破壊不能オブジェクトを警告する文字が現れる。
「どうしたのキリト君!!っ!?」
アスナも気付き、驚愕の顔を浮かべる。
「システム的不侵、どういうことですか団長!!」
「この男のHPはどう足掻いてもイエローゲージにはならない、システムに保護されているのさ」
他のプレイヤーは、なぜという顔をするものと、驚愕の顔をする者と別れた。
「この世界に来てから、ずっと疑問に思ってたことがあった、アイツは、今どうやって俺たちを観察し、どうこの世界に挑戦しているんだろうと。でも俺は、単純な心理を忘れていたよ。どんな子供でも知っているものさ、他人のやっているRPGを傍らから見ていることほど、つまらないものはないって」
そこまで推理立てられたとは、さすがだなぁキリト。
「そうだろう?茅場明彦」
先ほどまでバラバラの表情を顔に浮かべていた他プレイヤー達の表情が驚愕の色に染まった。
「なぜ気づいたのか、参考までに教えてくれるかな?」
「最初におかしいと思ったのはデュエルの時だ、最後の一瞬だけ、あんたあまりにも速すぎたよ」
「やはりそうか、あれは私にも痛恨時だったよ、君の動き圧倒されてつい、システムのオーバーアシストを使ってしまった」
さらに驚愕の表情をするプレイヤー達。まぁ、そこまでではないが、俺様もこいつがなにかをやったことは気づいていたがなぁ。
「確かに私は茅場明彦だ、付け加えれば、このゲームの最上階で待つ、最終ボスでもあった」
「なっ!?」
「嘘だろ!?」
そうだったのか、だが、俺様からしたらコイツは弱すぎる、俺様からしたらボスにもならなかっただろう。
「趣味がいいとは言えないぞ、最強のプレイヤーが一転、最恐のラスボスか」
「なかなか良いシナリオだろう?最終的に私の前に立つのは君だと予想していた、二刀流スキルは、全プレイヤーの中でも最強の反応速度を持つものに与えられるものだ、そしてその者が、魔王に対する勇者の役割を担うはずだった。君は私の予想を超える役割を担ってくれた、まぁこれも、ネットワークRPGの醍醐味とも言うべきか」
「お、俺たちの忠誠をよくも、よくもぉ!!!」
一人の血盟騎士団団員が茅場に斬りかかろうとした。しかし、茅場はコマンドを使ってその団員を麻痺させた。さらに、キリト以外のプレイヤー達も麻痺にしていった。もちろん俺様も、しかし俺様には効かなかった。
「なぜ君には効かないのかな?ベリアル君」
「こういう想定して、ある力を手に入れた」
「ほう、どのような力だい?」
「システムプログラム破壊、あらゆるシステムとプログラムを破壊する力だ。闇の力の恩恵ってところか、俺様のレベルが上がることによって、俺様自身の力も上がってるだろうからなぁ」
「やはり、君はイレギュラーだよベリアル君」
「そうかよ」
「それはさておき、それではキリト君、私の正体を見破った報酬を与えよう。チャンスだ」
「チャンス?」
「今この場で、私と一対一で戦うチャンスだよ、もちろん、不死属性は解除する。もし私を倒すことが出来れば、アインクラッド内の全プレイヤーが解放され、この世界かはログアウトできる」
「ダメよキリト君、今は引いて」
キリトは決めかねているようだ。しかし、決意したようだ。
「ふざけるな」
「はっ!」
「いいだろう決着をつけよう」
「キリト君!」
「ごめんな、ここで逃げるわけには行かないんだ」
「死ぬつもりじゃ、ないんだよね?」
「ああ、必ず勝つ、勝ってこの世界を終わらせる」
「わかった、信じてるよ、キリト君」
キリトは立ち上がり、武器を抜いた。そして、会って仲良くなったプレイヤーが影でやっていた善行を話したり、クラインに謝った。そして、最後にヒースクリフに頼みごとをした後、デュエル、いや、殺しあいが始まった。
殺しあいは激しいものなった。素早い剣裁きで茅場を圧倒するキリト。しかし、茅場はそのすべての攻撃を盾で受け止めてしまう。そして、キリトは茅場の一撃を受けてしまった。しかし攻撃をやめず、向かっていくキリト。そのままやってても勝ち目はねぇぞキリト。そして、キリトが使っていた剣の一本が折れてしまう。茅場はそのチャンスを見逃さず、自身が持つ剣を振り上げた。
「さらばだキリト君」
そして振り下ろされた。死んだと思ったそのとき。
「っ!?あのやろう!!」
アスナがキリトの前に飛び出し、茅場からの攻撃からキリトを守った。俺様はそれを見てすぐに飛び出した。アスナが消えかかったそのときに、俺様はアスナの体の中に潜り込んだ。
「おい、アスナ」
「べ、ベリアル?」
「そうだ俺様だ、今からひとつ条件を出す、それを飲めば、お前は死なずにキリトと一緒にいられるぞ」
「ほ、ほんと!!!」
「ああ、条件は、これからお前の体の主導権を一時的に俺様が持つ、それを飲めれば助けてやる」
「わかった、いいよ、お願い、まだ私、キリト君と一緒にいたいから」
「その言葉を待ってたぜ」
俺様はアスナを眠らせ、闇の力をアスナの身体中に張り巡らせた。
「さて、今度は俺様の番だキリトぉ」
茅場を倒してやるぜ。
キリトサイド
アスナの体が、一向に消えない。なぜだ?ずっと俺の腕の中で、光続けている。
「ほう、この現象はいったい?」
茅場も見当がつかないようだ。すると、アスナの体がビクンッ!!と、跳ねると、人間にしては不自然な起き上がり方をした。
「ふぅー、まっ、うまくはいったか?にしてもちと動きずれぇなぁ、女の胸についてるこの肉のせいか?」
「え、えっと、アスナ?」
「おう、キリトぉ、俺様だぜ」
「ま、まさか、ベリアル!?」
「当たりだぁキリトぉ、ほれ、さっさと武器構えろ、俺様も手伝ってやる」
「っ!わかった!!」
俺はベリアルの言葉を聞くと、エリュシデータを構えた。
「お前は二刀流だろ?コイツ使っとけ、俺様はいつも通りの武器でいく」
ベリアルはアスナが使っていたレイピアを差し出してきた。俺はそれを受けとり、構え直す。ベリアルはギガバトルナイザーを構える。
「二人で来るのかね?まぁ良いがね」
俺とベリアルは飛び出していき、フォローしあいながら、攻撃を加えていく。
「うらぁっ!!」
「ハァッ!!」
「くっ!」
茅場も二人がかりではキツいようだ、苦悶の顔を浮かべている。どんどん茅場のHPバーが失くなっていき、そして遂に。
「「うおおお!!」」
二人の攻撃が同時に当たり、茅場のHPバーはゼロになった。そして茅場は死亡エフェクトと共に消えていった。すると、アナウンスが鳴った。
『11月7日、11時15分、ゲームはクリアされました』
「終わったのか?」
「そうだ、終わったんだ」
俺は、まだゲームが終わったということが理解出来なかった。
「さてキリト、アスナが今どうなってるか教えてやる」
「あ、ああ」
「アスナは今、眠っている、だからしばらくは覚醒が遅くなるかも知れねぇ、といってもせいぜい2時間ぐらいだ」
「ベリアル、本当にありがとう」
「別に礼には及ばねぇよ」
「そうか、行くのか?」
「ああ、俺様もリアルに戻るとするさ」
「それじゃあ、お別れだな」
「そうだなぁ、それじゃなあ」
ベリアルはアスナの中から出ていくと、紫と赤の光となって消えていった。
「終わったんだな」
そして俺も、このアイクラッドから出ていった。
ゴジラと戦わせる?それとも共闘?
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戦わせる
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共闘
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陛下の意のままに