ソードアート・ベリアル   作:競馬好き

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囚われの女王

「次はテメぇか?」

「やめとくよ、もうすぐで、魔法スキルが900なんだ、デスペナが惜しい」

「チッ!腰抜けが、そっちの女は?」

「私もやめとく、今度会ったときは、きっちり勝たせてもらうわよ!」

「君とも、タイマンでやるのは遠慮したいな」

男はそのまま飛んでいった。マジで腰抜けの野郎だな、ここはあんなのばっかなのか?そういえば、殺した奴らのいた場所に炎があるな?

「おい、この炎なんだ?」

「しっ!リメインライト、まだ連中の意識はそこにあるわ」

しばらくすると、その炎は消えていった。

「んで、私はどうすればいいのかしら?お礼を言えばいいの?逃げればいいの?それとも戦う?」

「テメぇごときが俺様に敵うと思ってるのか?」

「いいえ、絶対に敵わないでしょうね、でも、このまま殺されるくらいなら」

「ハッ!テメぇらのやってる勢力争いなんつうもんは俺様は興味ないんでね、勝手にやってろ、俺様を巻き込むな」

「えっと、クリアが目的じゃないの?」

「俺様は強いやつと戦えればいいだけだ」

「戦闘狂って訳ね」

「そこまでではないがな、食いもんにも興味はある」

「食べ物ねぇ、というより、そこに隠れてる人、出てきなさい」

「アッハハ、ばれてたか」

「はぁ、こんなところでスプリガンがうろうろしているのよ?」

「み、道に迷って」

「ぷっ、アッハハハハハ!!領地をずーっと東じゃない!方向音痴にもほどがあるよ、君達変すぎ!アッハハハハハ!!」

女は刀を納めて、笑うのをやめた。

「まぁとにかくお礼を言うわ、助けてくれてありがとう、私はリーファって言うわ」

「俺はキリト」

「俺様はベリアルだ」

「ベリアル?まさかあの人?いえ、あの人がゲームなんてやるわけないものね、人違い人違い」

「あ?どうした?」

「いえ、なんでもないわ、それより、あなた達、これからどうするの?お礼に一杯おごるけど?」

「それは嬉しいなぁ!いろいろ教えてくれる人を探してたとこなんだ!」

「いろいろ?」

「この世界のことさ、特に、あの樹のこと」

「あの樹?世界樹?いいわ、こう見えても私、結構古参なのよ。じゃあ、ちょっと遠いけど、北に中立の村があるから、そこまで飛びましょ」

「あれ?スイルベーンって町のほうが近いんじゃ?」

「ホントに何も知らないのね、あそこはシルフ領だよ?」

「え?」

「町の圏内じゃ、君達はシルフを攻撃できないけど、逆はありってこと」

「そうか、だが、俺様には関係無いな」

「え?どういうこと?」

「俺様のスキルで、システム、プログラム破壊っつう能力があってな、そいつは、どんなシステムだろうがプログラムだろうが、破壊して突き進む、こんなゲームのちゃちなプログラムじゃあ、コイツを越えることはできねぇよ」

「だけど、キリト君は無理でしょ?というか、そんなスキルあったらみんな欲しがるわよね、というか、古参の私でも聞いたことがない、信用ならないわ」

「でも、別にみんなすぐ襲ってくる訳じゃないんだろ?リーファさんもいるしさ」

「リーファでいいわよ、そう言うなら私は構わないけど、命の保証はできないわよ」

すると、リーファは後ろを向き、羽根を出した。

「それじゃ、飛ぼうか」

コントローラー無しで羽根を動かしてみせる。

「リーファは補助コントローラー無しでも飛べるのか?」

「まぁね、君は?」

「ちょっと前にこれの使い方を知ったばかりなんだ」

「随意飛行はコツがいるからね、ベリアルは?」

「俺様は羽根なんてもんは必要ねぇ」

俺様は闇の力で半重力空間を作り出して飛び上がる。

「似てる」

リーファがまた何か呟いた。

「なんだ?」

「う、ううん。まだわからない、あの人はあんな姿じゃなかったし」

ぶつぶつ言いやがって、まぁいい、そんなことより村へ行くか。

「それじゃ、キリト君、コントローラー無しで羽根を出してみて」

「わかった」

キリトは黒い羽根を出して後ろをむく。

「いま触ってるのわかる?」

「うん」

「ここから、仮想の骨と筋肉が延びてると想定して、それを動かすの」

「おい、準備が終わったら声かけろ」

「ああ、わかった」

俺様はキリト達の準備が終わるまでそばの木で眠ることにした。

 

 

 

 

いま、俺様達は空を飛んでいる。キリトも随意飛行が出来るようになり、高速で飛んでいる。

「やっぱり似てる」

「あ?」

もう、反応しなくていいか。お?あれがシルフ領か?

「着いたなぁ」

「真ん中の塔の根本に着陸するわよ、って、キリト君、君、ランディングのやり方わかる?」

「わかりません」

「べ、ベリアルは!?」

「俺様は垂直落下着陸だ」

塔の近くにきたとき、俺様は半重力空間を切り、落下して、着陸する。上ではキリトがなかなか鈍い音を立てて塔にぶつかっていた。

「なにやってんだテメぇ」

「ひ、ひどいよ、リーファ」

「まぁまぁ、ヒールしてあげるから」

すると、リーファが呪文を唱え始めた。唱え終わると、キリトを緑色の光が包み、体力を回復していた。

「ほう、魔法ってのはこういうことが出来んのか」

「高位の治癒魔法はウンディーネじゃないと使えないんだけど、必須スペルだから君達も覚えた方がいいよ」

「種族によって補正があるのか、スプリガンってのは何が得意なの?」

「トレジャーハント関連と幻惑魔法かなどっちも戦闘には不向きだけどね」

「はぁ」

俺様達の選択は失敗だったって訳か。まぁ、俺様的にはそんなもん関係無いと思うがなぁ。キリトは立ち上がり、伸びをしたあと、辺りを見渡した。

「ここがシルフの町かぁ、キレイなところだなぁ」

「でしょっ!」

あそこほどではねぇが、まぁキレイだな。

「リーファちゃーん!!!」

「あ?」

見ると、おかっぱ頭の男がこちらへ走ってきていた。リーファの知り合いか。

「無事だったのぉ?」

「ああレコン」

「さすがリーファちゃん、って、スプリガン!?二人も!?」

「ああいいのよ、この人達が助けてくれたの、コイツはレコン、あたしのフレなんだ」

「よろしく、俺はキリトだ」

「ベリアル」

「ああ!どうもどうもって!いやいやいや!!そうじゃなくて、大丈夫なの?スパイとかじゃないの?」

レコンと呼ばれた見るからに貧弱そうなやつがダガーをこちらに向けて抜こうとしていた。

「はぁ、このゲームはそこまでして縄張りを意識するのか?理解ができねぇ」

「えっとねレコン、彼、強そうな相手としか戦わない人だからあんたなんか目もくれてないわよ、そもそも、縄張り争い事態興味がないんだと思う、たぶん強そうな人だったら同種族の人にも向かってくわよ、それに、スパイにしては天然ボケ入りすぎてるし」

「うわひっで」

「シグルド達は、いつもの酒場で席取ってるよ」

「あ、そっか、うーん・・・ごめんあたし、今日はいいわ」

「え!?来ないの?」

「うん、お礼にキリト君とベリアルに一杯奢る約束してるんだ、じゃ、お疲れぇ」

そう言ってレコンを置き去りにするリーファ。

「まぁ、頑張れや」

俺様はレコンにそう言ってリーファ達についていった。

 

 

レコンと別れた後、俺様達はある酒場に来ている。移動中にユイのことも教えた。

「んで、さっきのはリーファの彼氏?」

「恋人さんなんですか?」

「はぁ!?ち、違うわよ!パーティメンバーよ!単なる」

「それにしては仲良さそうだったよ」

リアルでも知り合いって言うか、学校の同級生なの!でもそれだけよ!」

「ふーん」

「それじゃ、改めて、助けてくれてありがとう!」

と言って乾杯をする。

「えらい好戦的な奴らだったな、あんな集団PKってのはあるのか?」

「もともとサラマンダーとシルフは仲悪いんだけどね、でも、あんな組織的なPKが出始めたのは最近だよ、たぶん、近いうちに世界樹攻略を狙ってるんじゃないかな?」

世界樹攻略ねぇ、その奥でこのゲームの開発者達は何やってるんだろうなぁ。俺様がシステム、プログラム破壊で見に行っていいが、めんどくさいことになりそうだからやめておくか。

「それだ、その世界樹のことについて教えてほしいんだ」

「そういえばそんなこと言ってたね?なんで?」

「世界樹の上に行きたいんだよ」

真剣な顔をして言うキリト。まぁ、アスナが捕まってんだ、そりゃ真剣になるわな。

「それは、全プレイヤーがそう思ってるよ、それが、ALOのグランドクエストだから」

「どういうことだ?」

「滞空時間があるのは知ってるでしょ?どの種族でも、滞空出来るのは、せいぜい十分が限界なの、でも、世界樹の上にある空中都市に到達して、妖精王オベイロンに謁見すると、種族全員が、アルフっていう種族に生まれ変われるの、そうすれば、いつまでも自由に飛んでいられるようになる」

「なるほど、確かに魅力的な話だな、世界樹の上に行く方法ってのは?」

「根本が大きなドームになっていて、そこから空中都市に行けるんだけど、ドームを守ってるNPCのガーディアン軍団がすごい強さなのよ」

ほう、そいつは面白そうだ。

「へぇー、そんなに?」

「オープンしてから一年なのに、クリアできないクエストなんてありだと思う?」

「何かキークエストを見落としているか、単一の種族だけじゃ、攻略できない」

「へぇー、いい線してるじゃない、クエストの方は、いま躍起になって検証しているわ、でも、後者の方だとすると、絶対に無理ね」

「無理?」

「だって矛盾してるもの、最初に到達した種族しかクリアできないクエストを、他の種族と協力して攻略しようなんて」

「ということは、事実上クエストをクリアすることは不可能って訳か」

「私はそう思う、一度飛ぶことの楽しさを知っちゃうと、諦めきれないもの、たとえ何年かかっても」

俺様は日常で飛んでるから楽しいと感じたことは一度もねぇなぁ。

「それじゃあ遅すぎるんだ!」

急にどうした?キリト?

「パパ・・・」

「ごめん、でも、俺、世界樹の上に行かなきゃいけないんだ」

「なんでそこまで?」

「人を、探してるんだ」

「どういうこと?」

「それは俺様が話す、俺様がネットの海ならなんやらを探して見つけたおもしれぇ情報だ」

俺様は見つけた写真、記事、そしてこのALOの開発会社の極秘サーバーに保管されていた情報を見せる。

「ちょっと何これ!?どういうこと!?まさか、SAOの被害者達を使って人体実験を行ってるの!?」

「んで、その会場が」

「世界樹の上、だからクリアできないようになってるのね合点がいくわ」

「だが、それを俺様達なら突破できる」

「え?どういうこと?」

「俺様はベリアル、聞いたことないか?」

「っ!?まさかあなた、SAOをクリアした人物の一人、あのベリアルだって言うの!?」

「まぁそうだ」

「じゃあ彼は、キリト?黒の英雄の?」

「あ、ああ」

「さて、こっからが本番だ、リーファ、世界樹まで案内してくれ、その代わりに一度だけ、お前いうことを聞いてやる、どうだ?」

「・・・、わかった、いいよ、つれていってあげる」

「交渉成立だ」

俺様とリーファは硬い握手をしたあと、今日は休むことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴジラと戦わせる?それとも共闘?

  • 戦わせる
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  • 陛下の意のままに
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